コブシ文庫(ブルー)

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あおり運転

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先日、家族で外食をしようと車で移動していた。

すると、前方に不審な動きをする車がいた。

その車は、3車線の真ん中を軽く蛇行しながら走っていた。

スピードも速くなったり、遅くなったりと、周囲の車も、避けるように近付いていなかった。

 最初は高齢者の方が運転しているのかと思った。

だが、近付くにつれ、開いている窓から大音量の音楽と奇声が聞こえてきた。

 助手席から上半身裸の男が、ハコ乗りのようにして身を乗り出し奇声を上げていた。

ヤンチャそうな、今時の金髪の若い男だった。

 「まだ、17時前やで。」

 「あれ、ポン中やろ。」

 一番左の車線を走っていた私たちは、車内で笑いながら話していた。

その男は、周囲を挑発するように見回していた。

 周囲は、その車を避けるように空いていた。

 私の前を走っていた隣の1台を除いて。

その隣の車はツレのようで、助手席の男は何やら話していた。

その直前に、サイドミラーを覗きこみ、笑っていた私と目が合っていた。

すると、前方の車がスピードを落とし始めた。

どうやら、私に用があるらしい。

 上半身裸男の車が、私の隣に並んだ。

 男は、挑発するような笑みを浮かべてこちらを見ていた。

 私は、ウィンドーを下げた。

 「君ら、風邪引くで!」

 私も笑いながら言った。

ただし、目の奥は“ちょっかいかけてきたら、ヤるからな”という凄みをもって。

 「ありがとうございまーす!」

 運転している男と助手席の男は、ちょこんと頭を下げて走り去っていった。

たぶん、根は気のいい兄ちゃんなのだろう。

ちょっとクリスマス気分で調子に乗ってしまったのだろう。

“あおり運転”に注目が集まった、昨年起きた東名の事故。

 亡くなられたご両親は、本当に気の毒に思う。

あおり運転をしたこのバカ男が、200%悪いのは大前提として、1つ思う事があった。

 百歩譲って、因縁を付けられても迎撃できるだけの性根があるのであれば、ドアを開けてまで文句を言ってもいいと思う。

 私も、家族がいる場合は自分からは仕掛けない。

ただし、仕掛けられたら、家族、自分を守る為、必要以上に迎撃するつもりだ。

 文句さえ言っていなければ・・・本当にその事が悔やまれてならない。

よく、格闘技をしていたら凶器と同じだから、一般人には手を出してはダメだと言われる。

 冗談じゃない。

 愛する家族、自分を守る為に格闘技をやらず、何の為にやるだろうか?

 長谷川穂積さんも、後輩のボクサーがヤンキーにボコられた件で似たような事をブログに書いていた。

 私も激しく同意する。

こんな輩には、私の得意なエラ殴りで、数ヵ月流動食になるくらい顎関節を粉砕するために、拳骨を使う事になんの躊躇もないだろう。

こんなバカ男に、なんで5年も減刑する必要があるのだろうか?

 本当に今の日本は、やられ損だと思う。
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