15 / 27
1人ベストキッド <1>
しおりを挟む
高校3年の頃。
高校2年の始めに、本格的にプロボクサーになるため夜遊びを止めた私。
近くにボクシングジムがなかったのと、格闘技好きな友人が一緒にやろう!と、学校の近くにあるフルコンタクト系の空手道場に入門。
私も強くなるために貪欲だったから、他の格闘技をするのも何かの役に立つだろうと思っていた。
体の大きな相手と組み手をすると力負けしていた。
なので、週に3日空手道場、後2日をウェイトトレーニングジムにも行って鍛えていた。
まさにその頃は、格闘技の事しか考えていなかった。
1年くらいそんな生活を送っていた。
自分でも、だいぶ体つきも変わったし、実力も上がってきたと思っていた。
一緒に行っていた友人も強くなっていた。
友人は昇段試験を受けて、帯の色も白から黄色、緑と変わっていった。
その一方、私には休日もとれない環境で仕事もしていたので、休みが調整出来ず昇段試験が受けられなかった。
「最強の白帯」
道場で私につけられたあだ名。
最強と呼んでもらえる事に、それはそれで嬉しかったけれど、白帯というのがイヤだった。
ちょうどその頃、通えそうなボクシングジムを見つけたという事もあり、空手を止めようと思っていた。
「最強の白帯」である私が、どれだけやれるのか?
そう考えていた私が、空手を止める最後のケジメとして考えた事。
無所属、単身で、格闘技の大会に出場する。
今考えても恐ろしくなる。
若いという事は、こんなにも怖いものなしかと、つくづく思う。
格闘技雑誌を定期的に購入していた私は、関東で自衛隊が主催していた徒手格闘技の試合にエントリーした。
「武魂塾」
武士の魂。
私なりに考えた団体名。
その代表という事にして申し込んだ。
その頃、関西に住んでいた私は、自分でビジネスホテルを予約して、前日から前乗りで行った。
今考えても、スゴい行動力だったなあと我ながら思う。
試合当日。
会場は大きな体育館。
皆、道場単位で来ていた。
そして、「武魂塾」代表の私は一人きり。
どんだけメンタル強いねん。(笑)
そして、試合が始まった。
高校2年の始めに、本格的にプロボクサーになるため夜遊びを止めた私。
近くにボクシングジムがなかったのと、格闘技好きな友人が一緒にやろう!と、学校の近くにあるフルコンタクト系の空手道場に入門。
私も強くなるために貪欲だったから、他の格闘技をするのも何かの役に立つだろうと思っていた。
体の大きな相手と組み手をすると力負けしていた。
なので、週に3日空手道場、後2日をウェイトトレーニングジムにも行って鍛えていた。
まさにその頃は、格闘技の事しか考えていなかった。
1年くらいそんな生活を送っていた。
自分でも、だいぶ体つきも変わったし、実力も上がってきたと思っていた。
一緒に行っていた友人も強くなっていた。
友人は昇段試験を受けて、帯の色も白から黄色、緑と変わっていった。
その一方、私には休日もとれない環境で仕事もしていたので、休みが調整出来ず昇段試験が受けられなかった。
「最強の白帯」
道場で私につけられたあだ名。
最強と呼んでもらえる事に、それはそれで嬉しかったけれど、白帯というのがイヤだった。
ちょうどその頃、通えそうなボクシングジムを見つけたという事もあり、空手を止めようと思っていた。
「最強の白帯」である私が、どれだけやれるのか?
そう考えていた私が、空手を止める最後のケジメとして考えた事。
無所属、単身で、格闘技の大会に出場する。
今考えても恐ろしくなる。
若いという事は、こんなにも怖いものなしかと、つくづく思う。
格闘技雑誌を定期的に購入していた私は、関東で自衛隊が主催していた徒手格闘技の試合にエントリーした。
「武魂塾」
武士の魂。
私なりに考えた団体名。
その代表という事にして申し込んだ。
その頃、関西に住んでいた私は、自分でビジネスホテルを予約して、前日から前乗りで行った。
今考えても、スゴい行動力だったなあと我ながら思う。
試合当日。
会場は大きな体育館。
皆、道場単位で来ていた。
そして、「武魂塾」代表の私は一人きり。
どんだけメンタル強いねん。(笑)
そして、試合が始まった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クルマについてのエトセトラ
詩川貴彦
エッセイ・ノンフィクション
クルマを所有することはとても楽しいことです。でもいろいろなアクシデントにも遭遇します。車歴40年、給料と時間と愛情を注ぎこんできたワシの「クルマについてのエトセトラ」をご覧ください(泣)

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

道草日記2025【電子書籍作家の日々徒然】
その子四十路
エッセイ・ノンフィクション
原稿が終わらない。電子書籍作家『その子四十路』のまったく丁寧じゃない、道草を食ってばかりの暮らしの記録。 2025年1月〜
↓昨年の記録はこちら
●混迷日記2024【電子書籍作家の日々徒然】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる