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2章
我慢
しおりを挟む律の手でイカされた後、俺は恥ずかし過ぎて布団にくるまっていた。律は満足そうに布団ごと俺を抱き締めていた。
「うう、俺恥ずかしくて死にそう」
「死ぬなんて言わないで。夏樹が気持ち良くなってくれて凄く嬉しいよ♡」
「次は俺がやる!」
いつまでもこうしてはいられないと布団から出て今度は俺が律のモノを触ると、まだ硬くなっていて、少し触れると律はビクッと反応した。
あ、今の反応はヤバいかも。
「夏樹ってばいきなり触るなんて大胆だな」
「ごめ、俺も律に気持ち良くなってもらいたくて……」
「ありがとう♡でも無理しないで。少しずつでいいから」
「無理じゃない!出来る!」
「うーん、じゃあ夏樹のここに挿れたいなぁ」
「ここ?ってひぃ!」
いきなりお尻を触られたからビックリしてしまった。待てよ?ここに挿れたいって、まさか律のこのデカいやつを俺のお尻にって事か!?
「ちょ、さすがに入らないだろ!」
「いきなりは無理だろうね。少しずつ慣らしていけば大丈夫だと思うよ」
そう言って律はクローゼットを漁り始めて、何かを取り出した。
透明の柔らかいプラスチック容器に液体が入った物。得体の知れない物で、少し怖かった。
「夏樹とする為に俺も調べたんだ。ローション使うといいらしい」
「ローション?お前何でそんな物……」
「ネットで買ったんだ。あとゴムも」
律の家にはもう何度も来ていて、俺の物も置いてありクローゼットも勝手に開けたりしてるけど、そんな物があったなんて知らなかった。
ちゃんと調べてくれるなんて律らしいな。
「それってどうやって使うんだ?」
「んーとね、これって凄いヌルヌルするんだ。それを使うと滑りが良くなって指が入りやすくなるんだよ」
少し手に出して見せて来た。そしてそれを自分の指に付けて俺のお尻を触ろうとする。
「あ、夏樹お尻こっちに向けられる?」
「は!?」
「四つん這いになってお尻はこっち」
「無理無理!そんな格好!」
「えー、それだと触りやすいと思ったんだけど。あ、じゃあ赤ちゃんポーズ?」
「どれも恥ずかし過ぎるじゃんっ」
「でもそうじゃないと触れないんだよ」
「うう、こ、こうじゃダメか?」
律が提案する格好はどちらも嫌だったので、自分で思い付いた格好をしてみる。
律を体育座りさせて、律の太ももら辺に跨って俺は膝立ち。律からは見えなくなるけど、これなら足広げてるし触れなくないんじゃないか?
「うん♡これなら夏樹の顔も見えるし、俺も触りやすい♡」
「い、痛くするなよ!」
「うん♡優しくする」
そう言ってキスをされてとうとう律の手が俺のお尻に伸びて来た。
うわー、律は普通に触ってるけど、人にそんな所を触られるなんて思ってもいなかったから恥と恐怖でいっぱいいっぱいだ。
穴周辺を撫でたりローションでマッサージするようにされた。
「うっ」
「大丈夫だよ。力抜いて」
「はぁ……」
「指、挿れるよ」
ゆっくり律の人差し指が入って来るのが分かると、更に身体が強張る。少し痛いけど、痛みよりも異物感が不快だった。
「ぐっ……ふぅ」
「慣れるまで少し我慢してね」
「ど、どれぐらいだっ」
「まだ硬いからもう少しかかるかな」
「嫌だっもうやだ!」
「夏樹……」
「律、少し乱暴にしていいから、早く俺をっ良くして!」
「!」
強く目を瞑って律にしがみついてそう言うと、律が背中を撫でて笑った。顔は見えないけど、優しく笑ってるんだろうと思う。
俺自身が早く慣れてしまえば良いと思って言った言葉は律を興奮させたらしく、さっきまでの指使いとは違って力が入ったのが分かる。
そして少しだけ俺に入った指を動かし始めた。
「夏樹、少し我慢してね。すぐに良くするから」
「お、おう!」
もう律を信じるしか無かった。痛くて恥ずかしくて消えて無くなりたい気分だったけど、必死で律にしがみついて律が言う良くなるのをひたすら待つしか無かった。
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