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1章 写真ばら撒き事件
や、やだ!この格好っ
しおりを挟む黙ったまま、泣きそうな顔をしてる空に手を伸ばして頬を触ると、顔を上げて俺を見て来た。
「なんつー顔してんだ」
「……だって、貴哉が」
「俺のせいかよ」
「みんなより、俺を選んでくれたからっ!嬉しくて……」
空は俺の腕にしがみ付いて来た。
そんな事で泣きそうになるとかおかしな奴だな。
前までの空だったら俺を選んで当たり前ぐらいに思ってたんじゃねぇの?
それなのに、こんな弱気な事言うなんて……
それだけ俺が追い詰めたって事だよな。
付き合ってる時に不安になるような事たくさんして、裏切って、我慢させて。
そう思ったら俺まで泣けて来たぜ。
泣かねぇけどな。
空の事を愛おしく思って抱き寄せた。
「空が来てくれてるのにみんなのとこ行く訳ねぇじゃん。話したいって言ってたな?さっきので目覚めたから付き合ってやるよ♪」
「貴哉ぁ!だいすきぃっ!」
空にぎゅーってされた。
相変わらず細いなぁ……
やっぱり空は今にも折れそうなぐらいに脆い心してるよな。一見強そうだけど、いざ俺に突き放されそうになると心にヒビが入って崩れてしまうんじゃないかって思う。
何でか知らねぇけど、愛情に飢えてるなって感じる。
俺はそんな空を壊れねぇように支えてやりてぇって思うんだ。
「俺も好きだ♡」
「た、貴哉が優しいっ!俺感動!」
「はいはい。感動もいいけど、何か話してくれよ。眠くなっちゃいそう」
「貴哉……」
「んー?」
「エッチしたい」
「!」
とうとう空にその話題を出されて再び目が覚めた。
そう思わせないように空には触れないでいたのに、ちょっと甘やかして抱き寄せたのがマズかったか?
でもこれで俺が変に断っても怪しいと思われるだろうしな……
ヤるだけヤってみるか?
「そうか。空、ヤりてぇのか」
「貴哉はしたくねぇの?俺と」
「……してぇけど、今は眠気のが強くてな」
「あ、貴哉は寝ててもいいよ♡俺が勝手にやるから♡」
「それ寝れる訳ねぇだろっ」
「はい、貴哉は寝てる寝てる~♡」
訳の分かんねぇ事言いながら空がベッドに上がって来て、俺をうつ伏せに寝かせた。
そして軽く肩や背中をマッサージし始めた。
揉むとかじゃなくて、撫でるだけのやつ。
あ、マジで気持ちいな♪
これならすぐに寝れそう。
そして段々下をマッサージするようになって腰、ケツと来た。
うんケツのマッサージも気持ちいいな。
俺は半分寝ながら空に身を任せてた。
「貴哉気持ち良い?」
「ん。すげー良い……」
「良かった♡」
空の満足そうな声がして、次にズボンをパンツごと下された。
俺はいきなりの事で驚いて起き上がろうとしたけど、空に押さえられてまたベッドにうつ伏せになった。
「ちょ、空?」
「貴哉は寝てていいからね♡」
「はぁ?あ!」
空はいつもの笑顔のように見えた。
俺を寝かせた後、自分が着てたTシャツを脱いでそれを俺の目元に乗せて視界を奪われた。
すぐにどかそうとするけど、腕を押さえられて自由に動けなかった。
「空ぁ、これじゃ何も見えねぇよ」
「大丈夫♡痛い事はしねぇから♡」
「でも……んひゃっ!?」
腕を解放されたと思ったら、指とは違う生暖かい何かがケツに這う様な感覚があって変な声が出ちまった。
見えねぇから何されてるか分かんねぇけど、きっと空が何かしてるんだ。
次に空は俺の腰を浮かせて穴をツンとして撫でるように触り始めた。
これは指だって分かる。俺のケツの穴はヒクヒクして前にあるアソコも反応して来たのが分かった。
「そ、ら?」
「貴哉エロいよ♡」
「や、やだ!この格好っ」
「ダーメ♡貴哉は寝てるんだから♪」
目元を隠されて四つん這い状態の体勢の恥ずかしさに耐えられずせめて視界を取り戻そうとすると、空に止められる。
見えないから今何されるかとか次に何されるか分からねぇし、いつも以上に反応しちまう。
「貴哉のここ、スッゴイひくひくしてる♡こっちもこんなデカくなって♡」
「アッ」
空が喋ったと思ったらケツの穴にさっきと同じ生暖かい何かが触れた。
今度はそれが何なのか分かった。空の舌だ。
そのまま俺の穴をペロペロ舐めながら、アソコも擦り始める。
「そ、空っ」
でも伊織とヤってさっきイったばかりだって言うのに、俺のちゃんと反応してるし、全然イケそうな気がする……
見えないから何されるのか分かんなくて不安だけど、それのせいでいつもより敏感になってる気がした。
しばらく舐めてたけど、空が離れてくのが分かった。
そんで何かをしてる音が聞こえて来る。
何かをいじってる音。
俺はTシャツを退けるのを忘れてそのままの体勢で待っていた。
すると、いきなりケツの穴に冷たい物が触れて思わず腰を引いた。
「なっなんだ!?」
「ビックリしちゃった?でもすぐに良くなるよ♡」
「ひあっ!?」
空の声と共にスルッと穴に何かが入って来てビクッと大きく反応しちまった。
空の指だ。この入り方は……ローションだな!
一本丸々深くまで入って来て空の指が動く。
「ァアッ空ぁっ」
「……おかしい」
「はぁ?なに、が……?」
指を動かしながらボソッと言う空。
そして指を増やしたのが分かって穴を広げられる。
やべー、すげぇ気持ち良い。
「もしかして、貴哉自分でやった?」
「やる訳ねぇだろっんあっ♡」
「……あー!」
ここで空が大きな声を出した。
俺は視界を奪われて、更にケツをいじられて、それどころじゃ無くて空が何を言ってるのか良く分からなかった。
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