【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ3rd season

pino

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本編

頼むから絶対幸せになれよ?

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 お互い裸になって、伊織の部屋のベッドでお互いを求め合う。俺だってこういうのは慣れてないけど、本能ってやつか?自然と出来ちゃうし、伊織にされる事も受け入れられた。

 今は伊織が、既に勃っている俺のを触ってくれていた。


「貴哉、気持ちい?」

「聞くなよ……気持ち良いよ……」

「良かった。ローション使ったらもっと良さそうじゃね?」

「…………」


 俺はもうイキそうだったので、考えてる余裕が無かった。伊織は兄貴の部屋から持って来た容器からローションをトロリと手に乗せた。
 それはボディソープとは違ってもっと粘り気があるように見えた。


「うわぁ、ベットベト」

「ベッド汚れるんじゃね?」

「えー、それはやだなぁ。あ、これ敷いとくか」

「って浴衣!?お前マジかよ!」


 周りをキョロキョロ見渡して、先程まで自分で着ていた浴衣をぐしゃぐしゃーってして俺達の下に敷いた。
 浴衣ってそういう風に扱っていいのか?もう俺知らねーぞ。


「洗えば大丈夫でしょ」

「お前のそーいうとこ嫌いじゃねーよ」

「だろー?貴哉もこういうの気にしないもんなー♪」


 敷き終わった後、お互い顔を見合わせて笑い合う。
 とても楽しかった。いけない事をしているのに、何故か安心出来た。

 そしてまたキスをされて行為が始まった。
 今度はローション付きの手で触られて、今までと違う感覚に驚いた。


「うわ、何これ?ちょー気持ち良い」

「ほんと?なぁ俺のも触って」

「ん。ローションくれ」


 伊織は汚れていない方の手を使い、俺の手にローションを乗せてくれた。初めて触るローションは冷たくて不思議な物だった。
 ローションを手に馴染ませて伊織の物を掴む。伊織のはデカかった。戸塚程ではないが、俺よりはデカい。すると直ぐに半勃ちだったのが更にデカくなった。


「すご」

「やべー。興奮する」

「伊織っ俺イキそう……」

「いいよ。このままイッて」

「伊織は?」

「俺はもう少し我慢する♡貴哉の中でイキたいから♡」


 耳元で囁くように言われて一気に恥ずかしくなった。こいつは本当にっ。ダメだ。もう余裕ねぇや。
 俺は伊織の手の中でイッた。


「はぁ、はぁ……」

「貴哉、大丈夫?」

「平気。今度はお前の番な」

「指入れていい?」

「…………」

「貴哉?」

「恥ずかしいからいちいち聞くな」

「可愛いなぁもう♡」


 伊織は俺にキスをして、穴を触りだす。ローションの効果でスルッと入って行って驚いた。
 戸塚にされた時はちょっと痛かったけど、今回は痛みが無い。違和感はあるけど。


「貴哉、痛くないか?」

「うん……まだ大丈夫……んっ……あ、伊織ぃ、そこ」


 指が奥に進むにつれて気持ち良いところに当たった。あ、これだ。これヤバいやつだ。
 伊織は俺が言うと、そこばかりをいじって来た。


「ここがいいのか?」

「あんっダメっ」

「貴哉……」


 自分でも驚いた。なんつー声出してんだ俺!
 伊織はびっくりした顔して一瞬指を動かすのを止めた。恥ずかし過ぎて伊織の顔が見れねぇ。


「可愛い過ぎ♡なぁもう挿れたいんだけど」

「え、あ、いいけど」


 伊織は俺から指を抜くと、素早く何かを取り出して自分のブツにはめてた。あ、ゴムか!いつの間にそんなの用意してたんだ?


「お前、それどうしたんだ?」

「兄貴の部屋からパクって来た。コレと一緒にあったから」


 ローションを見て言う。なるほどな。兄弟がいるってやっぱいいな。
 そして付け終わったゴムにローションを塗って俺に当てて来た。
 うわ、とうとう伊織とセックスするんだ俺……
 指であんなに気持ち良いんだ、こんなデケェの入れたらどうなっちまうんだろ?


「うっんん!!」

「ん、きつ……」


 今先っぽが入って来たけど、指とは違って少し痛いぞ!これローション無かったら叫んでたな!
 伊織も辛そうだけど、大丈夫か?


「伊織っ」

「ごめ、俺緊張してて、ちょっと余裕ない」

「っ……」


 困ったように眉毛を下げて謝る伊織を見たら急に愛おしくなって、俺から伊織の頬を両手で押さえてキスをしてた。
 

「好きだっ俺、頑張るからっ伊織も頑張れっ」

「……お前なぁ!」


 俺の励ましに伊織は笑った。俺の好きな顔。
 その後の伊織は激しくなり、俺もついていくのにやっとだった。でも俺を傷付けないように優しくしてくれてるのは伝わって来た。


「ぁんっんんっ!いおりぃっ気持ちぃ!」

「俺もっ……すげぇ良いっ」

「おれ、またイキそっ」

「俺もだ。一緒にイこ?」


 気持ち良いところを何度も突かれて、さっきイッたばかりなのに俺の下半身は既に完勃ち。
 そして伊織にキスをされながら二人同時にイッた。

 イッた後、二人共ベッドで力尽きたかのようにぐったりとしていた。
 自然と手を繋いでいた。


「はぁ……まだ息切れしやがる」

「……やば。セックスってこんなに気持ち良いんだな」

「伊織のめっちゃドクンドクンしてた」

「貴哉の中もめっちゃヒクヒクしてたぞ」

「……何かエロいな」

「ああ、貴哉エロかった♡」


 伊織にチュッとキスされた。もう慣れたから自分からもしてやると、嬉しそうに笑った。


「俺、今すげぇ幸せだ。貴哉は?」

「……わかんねぇ。正直複雑」

「そうだよな。悪かったよ。あ、シャワー浴びるだろ?ベトベトだし」

「借りる。ごめんな伊織」

「何で謝るんだ?」

「……何となく」

「俺は幸せだからいーの!貴哉を幸せに出来ねぇのは悔しいけどな。頼むから絶対幸せになれよ?」

「…………」


 伊織は立ち上がり、シャワーへ連れてってくれようとしていた。俺は伊織の手を握って黙って付いて行った。
 これで恋人同士ならもっと楽しく余韻に浸ったりするんだろうな。
 でも俺の心は空と伊織への罪悪感でいっぱいだった。
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