【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ3rd season

pino

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本編

こんなの頼めるの戸塚しかいねぇもん

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 戸塚とうちの風呂に入るとか最初で最後だろう。あいつらの誰かと入ったら絶対時間かかるし余計な事されっから戸塚となら気が楽でいいや。
 お互い服を全部脱いで浴室に入る。と、ここで戸塚のアソコに目が行った。


「おまっデカくね!?それ通常だよな!?」

「あまりジロジロ見るなよ。他の人の見た事が無いから自分のが大きいとか分かる訳ないだろ」


 とか言いつつ俺のを見て自分のと見比べる戸塚。何か満足気でイラッとした。


「こうして普段しない事をするのは勉強にもなるな」

「今俺の見て小せえと思っただろ!言っとくが戸塚のがデケェんだからな!」

「ムキになる事はない。さっさと入って出て寝るんだろ?」

「あ、じゃあ俺先に洗って風呂入っちゃうわ」

「ああ、シャワー終わったら貸してくれ。俺も流す」

「なぁ戸塚って兄弟いんの?」

「いや、一人だが」

「んじゃ俺と一緒だな。何かさこういうの憧れるよな。兄弟いたらガキの頃とか一緒に入ったんだろうなぁって」

「そうか?俺は感じた事はないが。子供の頃は紘夢くんとなら入ってたな」

「銀髪か!戸塚は仲良いんだな。芽依は毛嫌いしてるみてーだけど」

「俺は普通に仲良い。と思う。今は遊んだりしなくなったが、子供の頃は芽依も一緒に遊んだりしたんだ」


 戸塚と芽依が一緒にいるのは見慣れてるけど、そこに銀髪がいるってのは想像出来ねぇな。あいつ一個上だし、二人のお兄ちゃんとかやってたのかな。


「芽依は何であんなに嫌ってるんだ?確かに銀髪の事尊敬は出来ねぇけど」

「……俺は尊敬している。紘夢くんも芽依もどちらもな」

「芽依の事もぉ?お前らほんと何があったんだ?」

「二人の家は俺の家より厳しいんだ。順当に行けば紘夢が跡継ぎになるんだが、何年か前に急にあんな感じになって跡も継がないと断言したんだ。激怒した叔父さんは芽依を跡継ぎにすると言って紘夢を追放したんだ」

「何だそれぇ?子供を追放ってそんな事する親いんのかよ!」

「俺から見ても厳しい人だよ、叔父さんは。追放と言ってもまだ未成年だし、少し離れた別宅にいるみたいだがな。それでいきなりとばっちりを受けた芽依は紘夢の事を嫌うようになったんだ」

「なるほどなー。そりゃ嫌にもなるわな」

「俺の親はあそこまでうるさくないんだ。むしろ他にやりたい事があれば家督を継ぐ必要はない。有能な人材に任せるからと言われているんだ。今のところやりたい事もないし継ぐ予定ではいるがな。ちなみに俺の母さんが元一条で、叔父さんの妹だ。少し叔父さんに似て厳しい所もあるが、いい母親だと思うぞ。秋山の母親と同じでな」

「良かったなぁ、戸塚ぁ。そっかぁ!戸塚も自分の母ちゃん好きか!」

「秋山程は仲良くないけどな」

「よくマザコンだーとか言われるけど、母ちゃん好きなのって当たり前じゃね?父ちゃんの事も好きだけどな」

「秋山が親の事好きなのは家庭を見ていたら分かる。二人に愛されて育って来たんだなって」

「銀髪の親も愛が強すぎてすれ違ってるだけじゃね?銀髪の事良く知らねーけど、もっとちゃんと話し合えばいいのに」

「そうだな。秋山みたいになれたら楽だろうな」


 戸塚は軽く笑って髪を体を洗い出したから俺は先にお湯に浸かる。
 まぁそれぞれの家庭に事情ってのがあるもんな。戸塚が困ってんなら何とかしてやりたいって思ったかもしんねーけど、銀髪じゃあなぁ。

 シャンプーしてる戸塚をチラッと見る。なかなかに良い体してんじゃねぇか。そして視線をそのまま下に……やっぱり気になるんだ!だって戸塚のってめちゃくちゃでけぇんだもん!
 

「なぁ戸塚ぁ、直登とセックスしたのか?」

「いきなり何だよ?」

「どっちがどっちやった!?」

「答える訳ないだろう?まったく……」


 戸塚がシャンプーを流してる時に俺はそーっと手を伸ばして戸塚のアレを握ってみた。
 そんでビクッと思った通りの反応をする戸塚。あ、やっぱまだ勃ってねぇわ。


「お前!何してるんだ!」

「いやー、勃ってなくてこのデカさだろ?これケツの穴に入るのか?」

「とにかく手を離せ!」


 戸塚が怒ってるからパッと手を離すと、またシャンプーを流し始めた。そういや前の戸塚って俺に対してこんなだったよなー。なんか懐かしいや。
 髪を洗い終わった戸塚はムスッとしながら髪をかき上げて俺を睨んで来た。


「悪かったって!別に俺達って唯一恋愛感情ないし、いっかなー?なんて」

「はぁ、許してやる。秋山には芽依の事で世話になったからな」


 そう言って俺が入ってる風呂の中に入って来る戸塚さん。やっぱ男子高校生二人には狭いな。
 戸塚と向かい合う体制なんだけど、足と足がぶつかった。


「結論を言うが、入る」

「は?何が?」


 いきなり訳のわからない事を言い出した鉄仮面。俺は頭にハテナを浮かべて聞くと、戸塚がイラッとしたように頬を引き攣らせていた。


「さっき聞いて来ただろう。尻の穴に入るのかって」

「ああ!その話まだ続いてたのか!」

「お前が始めた話だろう!」

「悪い悪い!へー、入るんだぁ?て事は戸塚が挿れる方か」

「!」

「実はさ、戸塚にだけ話すけど、俺と空一回失敗してんだよな!セックス」

「失敗?どういう事だ?」

「空が男役、俺が女役する事になったんだけど、痛過ぎて喧嘩になりかけて辞めたんだ」

「……秋山と早川らしいな」

「だからさ、どうやったら上手くできんのかなーって聞きたいの!」


 ピュッと手でお湯をかけると、手で止められた。
 あれから空から誘われてねぇけど、その内時が来るかもしんねぇからな。


「尻の穴は慣らしたのか?」

「へ?何て?」

「先に指とかで柔らかくしたのか聞いてるんだ」

「指ぃ!?してねぇ!何それ!?」

「だから痛かったんだろ。ローションなんかを使って尻の穴を広げてやるんだ。初めてならそれをやらないと怪我するぞ」

「それだ!なぁどうやるんだ!?」

「さっき言っただろ」

「あーもぉわかんねーよ!ちょっと戸塚自分でやって見せて!」

「俺は時々秋山が馬鹿過ぎて怖くなる時があるぞ」

「だってその方が分かりやすいだろ!」

「何で秋山に自分の尻の穴をいじって見せなきゃならないんだっ」

「芽依の事で世話になったって言ったのは戸塚だろ!」

「そう言う事は覚えてるんだな……さすがに自分のは嫌だから、秋山のをやってやる。その方が実際体験出来るし分かりやすいだろ」

「お、俺のを戸塚がぁ?」

「ほらさっさと尻を向けろ」

「嫌だっ」

「なら俺から学ぼうとするな。先に上がるぞ」


 戸塚は相変わらずのポーカーフェイスでザバァと風呂から出ていこうとした。
 くそー、もうちょっとで知れそうだったのに!
 てか戸塚ってば俺のケツいじれんの?好きでもないのに?ふと戸塚の下半身が視界に入って思った。
 あ、俺も戸塚のアソコ触れたわ。


「なぁ戸塚待って!やっぱやって!」

「はぁ?本気か?」

「うん!こんなの頼めるの戸塚しかいねぇもん。もちろん空には内緒で頼む!」

「ならこっちに来い」

「はーい」


 こうして男二人では狭い風呂の中で戸塚先生の指導が始まった。

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