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13 ウソつき
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「ご名答。やるねぇ、結城ちゃん」
「結城さんに返してあげてください」
大神くんが私を後押しするように、そう言ってくれる。
「なにこのアウェイ感……空気見るまでもないじゃん」
ばつが悪そうに頭を掻くカラスくん。
「結城ちゃん、オレ悪者になってない?」
「え……えっと……」
「キミを助けるかわりにもらうって話だったじゃん。取り引きだよ? 実際、オレはキミを助けたんだから。そこんとこ、ちゃんとみんなに説明した?」
「い、一応言いましたけど……」
「なにから助けたかも?」
「そこまでは……」
カラスくんが、大きくため息をつく。
「まあ、オレはイイ人じゃないって言っちゃったけど。銀ちゃんに悪い奴だって思われるのもなんだし……」
チラッと銀子さんの方をうかがった後、カラスくんは口を開いた。
「オオカミ少年。キミは結城ちゃんのクラスメイトだよね?」
「知ってるんですか」
「まあね。あの日、いろいろ見てたから。キミは気づいてた? 結城ちゃんがいじめられてるって」
「ウソつきだって言われてることなら。でもあれは、結城さんが僕の耳を指摘しちゃったからです。原因を作ったのは……」
「オレだって? 全然、違う。だいたいその前からだし」
大神くんが私を見る。
銀子さんもだ。
「さくらちゃん、まだなにかあったの? アタシたちに話してないこと!」
「それは……その……あんまり関係ないことで……」
「関係ないことないよ」
そう言ったのはカラスくん。
カラスくんがさらに言葉を続ける。
「でも、言えないよね。結城ちゃんは優しいから。告げ口みたいなこと、言えるはずがない。だからオレが教えてあげる。そもそもオレと結城ちゃんが会ったのは、陽が落ちた夜、立ち入り禁止の山の中。どうして結城ちゃんは、そんな場所に来たと思う?」
「前に僕が聞いたときは、いろいろ事情がって言ってたけど……」
「結城ちゃんは、由梨ちゃんにハメられて、連れて来られたんだよ」
「本当……なの? 結城さん」
私を見る大神くんの周りには、紫の空気がいっぱい漂っていた。
心配してくれている色。
「由梨ちゃんと一緒に来たのはたしかだけど、ハメられたかどうかは……」
「認めなよ」
ハメられた。
嫌がらせを受けた。
でも……。
「私が鈍感で、由梨ちゃんを怒らせるようなことばっかしてたから、大神くんとは関係ないです」
「オオカミ少年と仲良くしたからハメられた。原因はオオカミ少年だよ。でも、これは鈍感じゃなかったら回避できたことでもあるよね。だから、オレは2回助けてる。あの危険な場所から連れ出してあげたし、鈍感すぎるフィルターを取り除いてあげた。わかる?」
空気の色が見えるようになったおかげで、由梨ちゃんが私をどう思っているか気づくことができた。
そのせいで、大神くんの耳を指摘しちゃって、悪化した部分もあると思うけど。
由梨ちゃんの感情に気づかないまま、もし嫌がらせがエスカレートしていたら、それこそケガをしていたかもしれない。
「助けた理由は、キミが持ってるものが欲しくて都合がいいからだけど。オレは正直に言ったし、そんなにみんなから叩かれるようなことしてないと思うな」
少しだけ生まれた沈黙を、大神くんが破る。
「僕に原因があるのはわかりました」
「違うよ、大神くん」
「カラスくんは、悪くないのかもしれません……だとしても、返してあげてください」
「なんで?」
カラスくんが大神くんに尋ねる。
「結城さんを人間に戻したいからです」
カラスくんは、かけていたメガネを頭において、またふぅっとため息をついた。
「人間に紛れて人外が生きていく辛さや寂しさを知ってるから、味わわせたくないってとこ?」
まるで大神くんの気持ちを代弁するようにカラスくんが言う。
「結城ちゃんは? 戻りたい? 返して欲しい?」
……みんな私に協力してくれた。
大神くんは、こうしてカラスくんに頼んでくれてる。
シロさんは、わざわざここまでカラスくんを連れてきてくれたし。
銀子さんも話を聞いてくれた。
レイくんは……別の意味で話を聞いてただけかもしれないけど。
「はい」
そう言うしかない。
「いいねぇ、鈍感じゃなくなってる。すっごく空気読んでるよ、でもウソつきだ」
「そんなこと……」
「ついでに言うと、オオカミ少年。前にオレに会いに来たときからそうだったよね。キミもウソつき。人間に戻って欲しくない。人間に戻りたくない。2人とも、そう思ってるじゃん」
そういえば、カラスくんは感情の色が見えるんだった。
大神くん、私に人間に戻って欲しくないって、思ってるの?
「たとえそうでも、結城さんは……戻った方が……」
「良ちゃん……」
心配そうに、銀子さんが大神くんの名前を呼ぶ。
「結城ちゃんは? なにか言うことある? フィルター、なくしてよかったこともあるよね?」
「それは……その……」
どう言えばいいんだろう。
人間に戻そうとしてくれる大神くんの気持ちはすごく嬉しい。
でも、仲間じゃなくなっちゃうんだ。
大神くんも、本心では人間に戻って欲しくないって思ってるみたいだし……。
どう言ったらいいのか、考えているときだった。
「ねぇ、カラスちゃん。さっきからずいぶんいろいろ見えてるみたいだけど、さくらちゃんから取ったフィルター、どうしたの?」
少し空気を読まない形で、銀子さんが口を開く。
「つけてないの? いらないの?」
「い、いるよ? でもたまには、外しても……」
「都合良すぎ。つけ外しできるってことよね? もしかして……そのメガネ?」
銀子さんが、カラスくんに手を伸ばす。
「や、やめてよ、銀ちゃん!」
カラスくんが、慌てて銀子さん逃れる。
「メガネで決まりだね。あんなに賢いのに、銀子さんの前だとウソがつけないんだから」
シロさんがカラスくんを見て笑う。
「わ、笑うな!」
「つけたり外したり、さくらちゃんも都合よく使い分ければいいんだよ! それで全部解決! ね!」
「そ、そんな風にできたら、もちろん嬉しいけど……」
それこそ、さすがに都合良すぎない?
シロさんをうかがってみる。
「前代未聞だけど……人外のままメガネで人間のフリをしているようなものだから……うーん……」
「セーフってことよね? やったぁ、さくらちゃん!」
ちょっと強引な感じもするけど、シロさんが許してくれるなら、あと問題はカラスくんだけ。
「ねぇ、カラスちゃん。返してくれるよね? ね?」
銀子さんが、カラスくんに詰め寄る。
私や大神くんが、状況を聞き出されたときと同じ。
あれをされると、逃れるのは難しい。
「オレ……助けたのに……」
そう、私は助けてもらった。
空気の色が見えるようになった。
少しだけど、カラスくんの気持ち、わかるかもしれない。
「それじゃあ、ときどき貸してあげます。それでどうですか?」
「マジで言ってる?」
「さくらちゃん、それでいいの?」
「うん。私、いろいろ気づけるようになって、よかったんだけど、ちょっと怖かったの。笑ってるのに、本当は私を嫌ってるとか。そういうのが見えちゃって。私は、ぼんやりとしか見えてないけど、カラスくんは、もっとはっきり見えてるんですよね? もしカラスくんみたいに、はっきり人の感情が見えてたら、怖くて……人を信じられなくなってたかもしれない」
間違ってなかったのか、カラスくんは何も反論しない。
「だからカラスちゃんは人の多い都会が苦手だったり、ここに来なくなっちゃったの?」
銀子さんが、カラスくんに尋ねる。
「みんなウソで塗り固めて、いつも取り繕ってるからね。でも、ここに来なくなったのは……」
「誰かさんの本音を見るのが怖かった?」
シロさんがカラスくんに尋ねる。
「おおおい、シロ!」
「誰かさんって?」
「聞かないでよ、銀ちゃん……」
「そういえば言ってなかったけど、カラスくんがオオカミ少年って言ってる彼、銀子さんの弟だから」
「ええええ、マジ?」
「はい……」
大神くんが苦笑いで答える。
「耳とかそっくりなのに、気づけないなんてホント恋は盲目だね」
「シロ! マジで黙れ!」
カラスくん……銀子さんのこと好きなのかな。
銀子さんは、気づいてるかどうかわからないけど。
カラスくん恥ずかしそうだし、気づいてなかったとしても、それはそれで悪くないのかもしれない。
「そ、それより、結城ちゃん、約束だよ。ちゃんと貸してね」
ごまかすように慌てた様子で、カラスくんがメガネをくれる。
「はい! 貸しますので……またここで会いましょう!」
大神くんとも、学校では無理でも、またここで会えるはず……!
「結城さん、明日の学級会だけど、立候補ちょっと待ってくれる?」
「え……どうして?」
「僕に考えがある」
「結城さんに返してあげてください」
大神くんが私を後押しするように、そう言ってくれる。
「なにこのアウェイ感……空気見るまでもないじゃん」
ばつが悪そうに頭を掻くカラスくん。
「結城ちゃん、オレ悪者になってない?」
「え……えっと……」
「キミを助けるかわりにもらうって話だったじゃん。取り引きだよ? 実際、オレはキミを助けたんだから。そこんとこ、ちゃんとみんなに説明した?」
「い、一応言いましたけど……」
「なにから助けたかも?」
「そこまでは……」
カラスくんが、大きくため息をつく。
「まあ、オレはイイ人じゃないって言っちゃったけど。銀ちゃんに悪い奴だって思われるのもなんだし……」
チラッと銀子さんの方をうかがった後、カラスくんは口を開いた。
「オオカミ少年。キミは結城ちゃんのクラスメイトだよね?」
「知ってるんですか」
「まあね。あの日、いろいろ見てたから。キミは気づいてた? 結城ちゃんがいじめられてるって」
「ウソつきだって言われてることなら。でもあれは、結城さんが僕の耳を指摘しちゃったからです。原因を作ったのは……」
「オレだって? 全然、違う。だいたいその前からだし」
大神くんが私を見る。
銀子さんもだ。
「さくらちゃん、まだなにかあったの? アタシたちに話してないこと!」
「それは……その……あんまり関係ないことで……」
「関係ないことないよ」
そう言ったのはカラスくん。
カラスくんがさらに言葉を続ける。
「でも、言えないよね。結城ちゃんは優しいから。告げ口みたいなこと、言えるはずがない。だからオレが教えてあげる。そもそもオレと結城ちゃんが会ったのは、陽が落ちた夜、立ち入り禁止の山の中。どうして結城ちゃんは、そんな場所に来たと思う?」
「前に僕が聞いたときは、いろいろ事情がって言ってたけど……」
「結城ちゃんは、由梨ちゃんにハメられて、連れて来られたんだよ」
「本当……なの? 結城さん」
私を見る大神くんの周りには、紫の空気がいっぱい漂っていた。
心配してくれている色。
「由梨ちゃんと一緒に来たのはたしかだけど、ハメられたかどうかは……」
「認めなよ」
ハメられた。
嫌がらせを受けた。
でも……。
「私が鈍感で、由梨ちゃんを怒らせるようなことばっかしてたから、大神くんとは関係ないです」
「オオカミ少年と仲良くしたからハメられた。原因はオオカミ少年だよ。でも、これは鈍感じゃなかったら回避できたことでもあるよね。だから、オレは2回助けてる。あの危険な場所から連れ出してあげたし、鈍感すぎるフィルターを取り除いてあげた。わかる?」
空気の色が見えるようになったおかげで、由梨ちゃんが私をどう思っているか気づくことができた。
そのせいで、大神くんの耳を指摘しちゃって、悪化した部分もあると思うけど。
由梨ちゃんの感情に気づかないまま、もし嫌がらせがエスカレートしていたら、それこそケガをしていたかもしれない。
「助けた理由は、キミが持ってるものが欲しくて都合がいいからだけど。オレは正直に言ったし、そんなにみんなから叩かれるようなことしてないと思うな」
少しだけ生まれた沈黙を、大神くんが破る。
「僕に原因があるのはわかりました」
「違うよ、大神くん」
「カラスくんは、悪くないのかもしれません……だとしても、返してあげてください」
「なんで?」
カラスくんが大神くんに尋ねる。
「結城さんを人間に戻したいからです」
カラスくんは、かけていたメガネを頭において、またふぅっとため息をついた。
「人間に紛れて人外が生きていく辛さや寂しさを知ってるから、味わわせたくないってとこ?」
まるで大神くんの気持ちを代弁するようにカラスくんが言う。
「結城ちゃんは? 戻りたい? 返して欲しい?」
……みんな私に協力してくれた。
大神くんは、こうしてカラスくんに頼んでくれてる。
シロさんは、わざわざここまでカラスくんを連れてきてくれたし。
銀子さんも話を聞いてくれた。
レイくんは……別の意味で話を聞いてただけかもしれないけど。
「はい」
そう言うしかない。
「いいねぇ、鈍感じゃなくなってる。すっごく空気読んでるよ、でもウソつきだ」
「そんなこと……」
「ついでに言うと、オオカミ少年。前にオレに会いに来たときからそうだったよね。キミもウソつき。人間に戻って欲しくない。人間に戻りたくない。2人とも、そう思ってるじゃん」
そういえば、カラスくんは感情の色が見えるんだった。
大神くん、私に人間に戻って欲しくないって、思ってるの?
「たとえそうでも、結城さんは……戻った方が……」
「良ちゃん……」
心配そうに、銀子さんが大神くんの名前を呼ぶ。
「結城ちゃんは? なにか言うことある? フィルター、なくしてよかったこともあるよね?」
「それは……その……」
どう言えばいいんだろう。
人間に戻そうとしてくれる大神くんの気持ちはすごく嬉しい。
でも、仲間じゃなくなっちゃうんだ。
大神くんも、本心では人間に戻って欲しくないって思ってるみたいだし……。
どう言ったらいいのか、考えているときだった。
「ねぇ、カラスちゃん。さっきからずいぶんいろいろ見えてるみたいだけど、さくらちゃんから取ったフィルター、どうしたの?」
少し空気を読まない形で、銀子さんが口を開く。
「つけてないの? いらないの?」
「い、いるよ? でもたまには、外しても……」
「都合良すぎ。つけ外しできるってことよね? もしかして……そのメガネ?」
銀子さんが、カラスくんに手を伸ばす。
「や、やめてよ、銀ちゃん!」
カラスくんが、慌てて銀子さん逃れる。
「メガネで決まりだね。あんなに賢いのに、銀子さんの前だとウソがつけないんだから」
シロさんがカラスくんを見て笑う。
「わ、笑うな!」
「つけたり外したり、さくらちゃんも都合よく使い分ければいいんだよ! それで全部解決! ね!」
「そ、そんな風にできたら、もちろん嬉しいけど……」
それこそ、さすがに都合良すぎない?
シロさんをうかがってみる。
「前代未聞だけど……人外のままメガネで人間のフリをしているようなものだから……うーん……」
「セーフってことよね? やったぁ、さくらちゃん!」
ちょっと強引な感じもするけど、シロさんが許してくれるなら、あと問題はカラスくんだけ。
「ねぇ、カラスちゃん。返してくれるよね? ね?」
銀子さんが、カラスくんに詰め寄る。
私や大神くんが、状況を聞き出されたときと同じ。
あれをされると、逃れるのは難しい。
「オレ……助けたのに……」
そう、私は助けてもらった。
空気の色が見えるようになった。
少しだけど、カラスくんの気持ち、わかるかもしれない。
「それじゃあ、ときどき貸してあげます。それでどうですか?」
「マジで言ってる?」
「さくらちゃん、それでいいの?」
「うん。私、いろいろ気づけるようになって、よかったんだけど、ちょっと怖かったの。笑ってるのに、本当は私を嫌ってるとか。そういうのが見えちゃって。私は、ぼんやりとしか見えてないけど、カラスくんは、もっとはっきり見えてるんですよね? もしカラスくんみたいに、はっきり人の感情が見えてたら、怖くて……人を信じられなくなってたかもしれない」
間違ってなかったのか、カラスくんは何も反論しない。
「だからカラスちゃんは人の多い都会が苦手だったり、ここに来なくなっちゃったの?」
銀子さんが、カラスくんに尋ねる。
「みんなウソで塗り固めて、いつも取り繕ってるからね。でも、ここに来なくなったのは……」
「誰かさんの本音を見るのが怖かった?」
シロさんがカラスくんに尋ねる。
「おおおい、シロ!」
「誰かさんって?」
「聞かないでよ、銀ちゃん……」
「そういえば言ってなかったけど、カラスくんがオオカミ少年って言ってる彼、銀子さんの弟だから」
「ええええ、マジ?」
「はい……」
大神くんが苦笑いで答える。
「耳とかそっくりなのに、気づけないなんてホント恋は盲目だね」
「シロ! マジで黙れ!」
カラスくん……銀子さんのこと好きなのかな。
銀子さんは、気づいてるかどうかわからないけど。
カラスくん恥ずかしそうだし、気づいてなかったとしても、それはそれで悪くないのかもしれない。
「そ、それより、結城ちゃん、約束だよ。ちゃんと貸してね」
ごまかすように慌てた様子で、カラスくんがメガネをくれる。
「はい! 貸しますので……またここで会いましょう!」
大神くんとも、学校では無理でも、またここで会えるはず……!
「結城さん、明日の学級会だけど、立候補ちょっと待ってくれる?」
「え……どうして?」
「僕に考えがある」
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