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9 人間に戻してあげて
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それから学校では、なるべく大神くんと話さないようにした。
近づくと、由梨ちゃんが灰色の空気をまとって私を見てくるから。
由梨ちゃんだけじゃない。
他にも何人か、そんな空気の色をしていた。
こっそりなにか言われてるんじゃないかと思うと怖くて。
私は空気の色をよく見ることにした。
たぶん、前までの私はうまくできてなかったけど、これが空気を読むってことなのかもしれない。
土曜日、私は大神くんと待ち合わせした駅に向かった。
制服やジャージ以外の恰好で会うのは初めてで、なんだか緊張する。
実はなに着てこうか、すごく迷ったんだよね。
山道を歩くことになるだろうから、結局、歩きやすい格好にしちゃったけど。
待ち合わせ時間の少し前に着くと、それより先に大神くんが来ていた。
「結城さん」
私が声をかけるより早く、名前を呼んでくれる。
「ごめんね、待った?」
「ううん。時間より早いし、全然待ってないよ。行こうか」
「うん」
大神くんの私服……はじめて見た。
Tシャツにジーパン……それにパーカー。
普通の格好なのに、見慣れないせいか、なんだか胸がわくわくしてるみたい。
電車で移動しながら、私たちはカラスくんについて話した。
「カラスくん、会えるかな。あそこにずっといるとは限らないよね?」
「ねーさんが言ってたけど、カラスくんは人混みとか都会が嫌いみたい。だから人があまり来ない山に居ついてるんじゃないかって」
「そういえば……山の神だって言ってたような……」
出て来てくれるといいけど。
「私、家で少し考えたんだけど、結局、どう話せばいいのか思い浮かばなくて……」
「話が通じない相手じゃないはずだよ。カラスくんは、感情や空気の色がはっきり見えるらしいから、誠心誠意伝えれば、わかってくれると思う」
私みたいになんとなくじゃなく、ちゃんとしっかり見えるってことだよね。
「それじゃあ、ウソつけないね」
「僕は空気の色は見えないから、どんな感じかよくわからないけど……」
「え、大神くん見えてなかったんだ? 耳とか喫茶店は見えるのに?」
てっきり空気の色も見えてるのかと思ってたんだけど……。
「それとこれとは別だよ。結城さんの目は、カラスくんが見ている世界に近いものになってるんだと思う。僕はただ、同じ人外の身体的特徴が見えるくらいのものだから」
じゃあ、目に関しては、大神くんより私の方がより人外になっちゃってるのかな。
「私が見える空気の色って、すごくぼんやりしたものなんだよね。表情とか声で、相手がどう思ってるかわかる人っているでしょ?」
「怒ってるとか、楽しんでるとか?」
「そう! それが色で見える感じ。でも、全部見えるわけじゃなくて、たぶん、私に思ってくれてることだけ……見えたところで、どの色がどういった感情なのか、まだ詳しくわかってないし」
灰色はたぶん、嫌悪の色。
紺色は、私を知ろうとしてる色なのかなとは思ってるけど。
「感情を見られるって……嫌だよね?」
私が尋ねると、大神くんは少し間をおいて、答えを出すように口を開いた。
「あんまりはっきり見られると、さすがに恥ずかしいかもしれないけど、人によっては表情や声でバレちゃうレベルのものだよね?」
「たぶん……色と感情がちゃんと結びついていないから、それ以下かも」
「それくらいなら、大丈夫かな」
大神くんの周りの空気が、オレンジみたいに明るい色に染まる。
わからないけど、きっと悪くない……そんな気がした。
電車とバスを使って、野外学習の施設に辿り着く。
私たち以外にも、遊びに来ている人たちが何人かいた。
「カラスくんと会った場所、覚えてる?」
「暗かったし、ちゃんとした位置は把握できてないんだけど……」
「とりあえずハイキングコース、行ってみよう」
「うん」
大神くんと2人、ロープ沿いに歩いていく。
こないだみんなと歩いたり、由梨ちゃんと歩いたりしたけど、そのときとは全然が違う。
空気がおいしいって、こういうこと?
なんだか足が軽い……そんな気がした。
「この辺から、ロープの外に出たんだと思う」
足を止めて、周りを見渡す。
いまは誰も見当たらないけど、いつ人が来てもおかしくはない。
「どうしよう……誰かに見られたら、注意されちゃうよね」
大神くんも、辺りを見渡す。
「……大丈夫。しばらく誰も来ないよ」
「え……?」
「こっちの耳、人間の耳よりよく聞こえるから」
不思議だけど、大神くんには2セットの耳がある。
人間の耳と、オオカミの耳。
見渡してたんじゃない、オオカミの方の耳で確認してくれてたみたい。
「ちょっと様子を見てくるから、待っててくれる?」
「大神くん、1人で行くの?」
「足場も悪いだろうし、カラスくんがいるか確認して、もし見つけられたら連れてくるから」
そうは言っても、これは私のことだし、大神くん1人に任せるわけにはいかない。
「いくら大神くんが平気でも、さすがに悪いよ」
「僕からしてみれば、運動場を歩いているようなもんだから」
「でも……」
どうしよう。
私が行くことで、足手まといになっちゃうかもしれない。
ここは頼った方がいいのかな。
そんなことを考えているときだった。
「待って、誰か来る……!」
なにかに気づいた様子で、大神くんがふいに真面目な顔をする。
「さっき、しばらく誰も来ないって……」
「足音はしないよ。それに来るのは向こうから……」
大神くんの目は、立ち入り禁止の方角を向いていた。
「なになに、お2人さーん、見せつけないでくれる?」
そう言って、どこからともなく飛んできたのは、こないだ会った黒い翼の男の子。
「カラスくん……!」
「あー……オレのこと、そこまで知っちゃってるんだ?」
メガネをかけているせいか、少し知的に見える。
「どうせオレに用があって来たんでしょ」
「話が早いですね」
私の代わりに大神くんが答えてくれる。
「結城さんから、なにか奪いましたよね? それ、返してあげてください」
カラスくんは、少しだけうーんと考える素振りをした後、外したメガネを頭にかける。
大神くんと私を、交互にじっと見つめて、ゆっくり口を開いた。
「なにか奪いましたって……なに? なにを奪われたかわからないってことは、必要のないものだったんじゃない?」
「そんなことないです。結城さんはあなたに会って、なにかを奪われてから、僕のこの耳が見えるようになったんです。それと空気の色も……」
「それで?」
「人間に戻してあげてください」
「オオカミ少年。きみじゃなくて、結城ちゃんに聞こうか」
「あ……」
カラスくんに話を振られて、大神くんに任せっぱなしだったと気づく。
でも、私自身、なにを奪われたのかわかっていない。
それが必要なものだったのかどうかも。
「ねぇ、返して欲しい?」
カラスくんが、ぐっと距離を縮めて私に尋ねる。
「は……はい」
「……きみは最初から、すごく鈍感だったけど。いまも全然、わかってない」
そういえば、あのときも鈍感だっ言われたっけ。
「なにを奪われたかもわからない子に、返すものはないよ。じゃあね!」
カラスくんは、それだけ言い残すと、すごいスピードで飛んで行ってしまう。
「待って……」
私と大神くんが、引き留める間もなく、カラスくんは姿を消してしまった。
さすがにもう、取り合ってくれそうにない。
しかたなく、私たちは帰ることにした。
「……ごめんね、結城さん」
帰りの電車で、大神くんがつぶやく。
空気は深い緑色。
きっと、申し訳ないって思ってる色なんだ。
「ついて来てくれただけで嬉しいし、謝るのはこっちだよ。せっかく付き合ってくれたのに……」
「結城さんのこと、事情がわかってないみたいに言っちゃったけど、僕も全然、わかってなかったみたい」
私が事情をわかっていないのは、本当のこと。
人外の存在を知ったのも、つい最近。
「大神くんがいなかったら、そもそもカラスくんに会うことすらできていなかったかもしれないし、なにを奪われたかわかれば、返してくれるかもってことがわかっただけでも前進だよ」
「ありがとう。そんな風に言ってくれて……また、考えてみよう」
「うん」
大神くんの周りに漂っていた深い緑色の空気が晴れていく。
よかった。
「そうだ、結城さんに渡すものがあるんだった」
「私に?」
「ねーさんが持ってけって。焼き菓子みたい」
手にしていた紙袋を、私にくれる。
中を覗くと、透明の袋でラッピングされたマドレーヌがいくつか入っていた。
「ありがとう! 今度、お礼しないと。なにか……」
「いいよ。いつも作りすぎてるくらいだから、感想でも言ってあげたら喜ぶと思う」
「わかった! 食べるの楽しみ」
結局、元の自分に戻ることは出来なかったけど、無駄足だったわけじゃない。
大神くんと2人で出かけられたし。
デートじゃないけど、はたから見たら、デートに見えたりするのかな。
……さすがに、ないか。
このとき私は、自分が浮かれすぎていることに、まだ気づかないでいた。
近づくと、由梨ちゃんが灰色の空気をまとって私を見てくるから。
由梨ちゃんだけじゃない。
他にも何人か、そんな空気の色をしていた。
こっそりなにか言われてるんじゃないかと思うと怖くて。
私は空気の色をよく見ることにした。
たぶん、前までの私はうまくできてなかったけど、これが空気を読むってことなのかもしれない。
土曜日、私は大神くんと待ち合わせした駅に向かった。
制服やジャージ以外の恰好で会うのは初めてで、なんだか緊張する。
実はなに着てこうか、すごく迷ったんだよね。
山道を歩くことになるだろうから、結局、歩きやすい格好にしちゃったけど。
待ち合わせ時間の少し前に着くと、それより先に大神くんが来ていた。
「結城さん」
私が声をかけるより早く、名前を呼んでくれる。
「ごめんね、待った?」
「ううん。時間より早いし、全然待ってないよ。行こうか」
「うん」
大神くんの私服……はじめて見た。
Tシャツにジーパン……それにパーカー。
普通の格好なのに、見慣れないせいか、なんだか胸がわくわくしてるみたい。
電車で移動しながら、私たちはカラスくんについて話した。
「カラスくん、会えるかな。あそこにずっといるとは限らないよね?」
「ねーさんが言ってたけど、カラスくんは人混みとか都会が嫌いみたい。だから人があまり来ない山に居ついてるんじゃないかって」
「そういえば……山の神だって言ってたような……」
出て来てくれるといいけど。
「私、家で少し考えたんだけど、結局、どう話せばいいのか思い浮かばなくて……」
「話が通じない相手じゃないはずだよ。カラスくんは、感情や空気の色がはっきり見えるらしいから、誠心誠意伝えれば、わかってくれると思う」
私みたいになんとなくじゃなく、ちゃんとしっかり見えるってことだよね。
「それじゃあ、ウソつけないね」
「僕は空気の色は見えないから、どんな感じかよくわからないけど……」
「え、大神くん見えてなかったんだ? 耳とか喫茶店は見えるのに?」
てっきり空気の色も見えてるのかと思ってたんだけど……。
「それとこれとは別だよ。結城さんの目は、カラスくんが見ている世界に近いものになってるんだと思う。僕はただ、同じ人外の身体的特徴が見えるくらいのものだから」
じゃあ、目に関しては、大神くんより私の方がより人外になっちゃってるのかな。
「私が見える空気の色って、すごくぼんやりしたものなんだよね。表情とか声で、相手がどう思ってるかわかる人っているでしょ?」
「怒ってるとか、楽しんでるとか?」
「そう! それが色で見える感じ。でも、全部見えるわけじゃなくて、たぶん、私に思ってくれてることだけ……見えたところで、どの色がどういった感情なのか、まだ詳しくわかってないし」
灰色はたぶん、嫌悪の色。
紺色は、私を知ろうとしてる色なのかなとは思ってるけど。
「感情を見られるって……嫌だよね?」
私が尋ねると、大神くんは少し間をおいて、答えを出すように口を開いた。
「あんまりはっきり見られると、さすがに恥ずかしいかもしれないけど、人によっては表情や声でバレちゃうレベルのものだよね?」
「たぶん……色と感情がちゃんと結びついていないから、それ以下かも」
「それくらいなら、大丈夫かな」
大神くんの周りの空気が、オレンジみたいに明るい色に染まる。
わからないけど、きっと悪くない……そんな気がした。
電車とバスを使って、野外学習の施設に辿り着く。
私たち以外にも、遊びに来ている人たちが何人かいた。
「カラスくんと会った場所、覚えてる?」
「暗かったし、ちゃんとした位置は把握できてないんだけど……」
「とりあえずハイキングコース、行ってみよう」
「うん」
大神くんと2人、ロープ沿いに歩いていく。
こないだみんなと歩いたり、由梨ちゃんと歩いたりしたけど、そのときとは全然が違う。
空気がおいしいって、こういうこと?
なんだか足が軽い……そんな気がした。
「この辺から、ロープの外に出たんだと思う」
足を止めて、周りを見渡す。
いまは誰も見当たらないけど、いつ人が来てもおかしくはない。
「どうしよう……誰かに見られたら、注意されちゃうよね」
大神くんも、辺りを見渡す。
「……大丈夫。しばらく誰も来ないよ」
「え……?」
「こっちの耳、人間の耳よりよく聞こえるから」
不思議だけど、大神くんには2セットの耳がある。
人間の耳と、オオカミの耳。
見渡してたんじゃない、オオカミの方の耳で確認してくれてたみたい。
「ちょっと様子を見てくるから、待っててくれる?」
「大神くん、1人で行くの?」
「足場も悪いだろうし、カラスくんがいるか確認して、もし見つけられたら連れてくるから」
そうは言っても、これは私のことだし、大神くん1人に任せるわけにはいかない。
「いくら大神くんが平気でも、さすがに悪いよ」
「僕からしてみれば、運動場を歩いているようなもんだから」
「でも……」
どうしよう。
私が行くことで、足手まといになっちゃうかもしれない。
ここは頼った方がいいのかな。
そんなことを考えているときだった。
「待って、誰か来る……!」
なにかに気づいた様子で、大神くんがふいに真面目な顔をする。
「さっき、しばらく誰も来ないって……」
「足音はしないよ。それに来るのは向こうから……」
大神くんの目は、立ち入り禁止の方角を向いていた。
「なになに、お2人さーん、見せつけないでくれる?」
そう言って、どこからともなく飛んできたのは、こないだ会った黒い翼の男の子。
「カラスくん……!」
「あー……オレのこと、そこまで知っちゃってるんだ?」
メガネをかけているせいか、少し知的に見える。
「どうせオレに用があって来たんでしょ」
「話が早いですね」
私の代わりに大神くんが答えてくれる。
「結城さんから、なにか奪いましたよね? それ、返してあげてください」
カラスくんは、少しだけうーんと考える素振りをした後、外したメガネを頭にかける。
大神くんと私を、交互にじっと見つめて、ゆっくり口を開いた。
「なにか奪いましたって……なに? なにを奪われたかわからないってことは、必要のないものだったんじゃない?」
「そんなことないです。結城さんはあなたに会って、なにかを奪われてから、僕のこの耳が見えるようになったんです。それと空気の色も……」
「それで?」
「人間に戻してあげてください」
「オオカミ少年。きみじゃなくて、結城ちゃんに聞こうか」
「あ……」
カラスくんに話を振られて、大神くんに任せっぱなしだったと気づく。
でも、私自身、なにを奪われたのかわかっていない。
それが必要なものだったのかどうかも。
「ねぇ、返して欲しい?」
カラスくんが、ぐっと距離を縮めて私に尋ねる。
「は……はい」
「……きみは最初から、すごく鈍感だったけど。いまも全然、わかってない」
そういえば、あのときも鈍感だっ言われたっけ。
「なにを奪われたかもわからない子に、返すものはないよ。じゃあね!」
カラスくんは、それだけ言い残すと、すごいスピードで飛んで行ってしまう。
「待って……」
私と大神くんが、引き留める間もなく、カラスくんは姿を消してしまった。
さすがにもう、取り合ってくれそうにない。
しかたなく、私たちは帰ることにした。
「……ごめんね、結城さん」
帰りの電車で、大神くんがつぶやく。
空気は深い緑色。
きっと、申し訳ないって思ってる色なんだ。
「ついて来てくれただけで嬉しいし、謝るのはこっちだよ。せっかく付き合ってくれたのに……」
「結城さんのこと、事情がわかってないみたいに言っちゃったけど、僕も全然、わかってなかったみたい」
私が事情をわかっていないのは、本当のこと。
人外の存在を知ったのも、つい最近。
「大神くんがいなかったら、そもそもカラスくんに会うことすらできていなかったかもしれないし、なにを奪われたかわかれば、返してくれるかもってことがわかっただけでも前進だよ」
「ありがとう。そんな風に言ってくれて……また、考えてみよう」
「うん」
大神くんの周りに漂っていた深い緑色の空気が晴れていく。
よかった。
「そうだ、結城さんに渡すものがあるんだった」
「私に?」
「ねーさんが持ってけって。焼き菓子みたい」
手にしていた紙袋を、私にくれる。
中を覗くと、透明の袋でラッピングされたマドレーヌがいくつか入っていた。
「ありがとう! 今度、お礼しないと。なにか……」
「いいよ。いつも作りすぎてるくらいだから、感想でも言ってあげたら喜ぶと思う」
「わかった! 食べるの楽しみ」
結局、元の自分に戻ることは出来なかったけど、無駄足だったわけじゃない。
大神くんと2人で出かけられたし。
デートじゃないけど、はたから見たら、デートに見えたりするのかな。
……さすがに、ないか。
このとき私は、自分が浮かれすぎていることに、まだ気づかないでいた。
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