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6 これからは内緒
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午後3時、バスに揺られてやっと学校まで戻って来る。
「みんな、お疲れさまです。気をつけて下校してください」
運動場で先生の話を聞いた後、私たちはそれぞれ下校、解散することになった。
バスで移動するたび人数確認したけど、あれ以来なんだか気まずくて、大神くんの目が見られなかった。
もちろん、一応、伝えるべきことは伝えたけど。
「さくらちゃん、一緒に帰ろう」
美緒ちゃんが、声をかけてくれる。
「うん……」
私たちは2人で、学校をあとにした。
「美緒ちゃん……私がクラス代表になるとき、大丈夫かって聞いてくれてたよね」
歩きながら、美緒ちゃんに尋ねる。
「うん……」
クラス代表になってみてわかったけど、大神くんはすごくいい子だ。
かっこいいし、いろいろ気づかってくれるし。
口数は少ないけど、そっけないってほどじゃない。
向こうから話しかけてくれることはないし、笑ったりもしないけど……。
「私、大神くんに話しかけるの、やめた方がいいかな」
「話さなくて済むなら、その方が目はつけられないだろうけど……」
あの灰色の空気を見なくて済む。
「でも、おかしいよね。仲良くしただけで、嫌われるなんて」
「うん……さくらちゃんは、クラス代表の仕事もがんばってるし、大神くんと仲良くなってもいいと思う。でも、今日のは……」
今日の……オオカミの耳のこと?
由梨ちゃんや綾ちゃんだけじゃない。
美緒ちゃんの目にも、私が変なウソで、大神くんの気を引こうとしているように見えちゃってるのかな。
「私……」
ウソじゃないんだよ。
でも……
「寝ぼけてたのかも……見間違いだったかな」
そう言うしかなかった。
「そっか。それならしかたないけど、目……おかしかったら、病院行ってね」
「うん……」
納得できないかもしれないけど、美緒ちゃんは笑ってくれていた。
しばらく歩いたところで、美緒ちゃんとはお別れ。
私は1人、とぼとぼと家に向かう。
あんまり落ち込んでたら、家の人に心配されちゃうかも。
せっかく由梨ちゃんのこと、どうにかやり過ごせそうだったのに、とんでもないこと言っちゃったな。
そんなことを考えながら、俯いていたときだった。
「結城さん」
名前を呼ばれて、いきなり腕を引かれる。
「ひゃ……!」
気づくと私は、路地裏に引き込まれていた。
私の腕を引いたのは――
「大神くん……?」
どうして?
「ここなら、誰もいないね」
周りを見てみたけれど、たしかに誰もいない。
それより、あの……腕掴まれてるんだけど。
ちょっと恥ずかしくなってしまう私に気づいたのか、大神くんはパッと手を離した。
「ごめん。急に掴んだりして」
「ううん。大丈夫。それよりどうしたの?」
そう聞いた直後、私はハッとする。
どうしたの、じゃない。
大神くんは『気にしてない』って言ってたけど、あんなこと言われて、気にならないはずがない。
「あ、あの……大神くん……ごめんなさい。変なこと言って……」
由梨ちゃんや綾ちゃんに嫌われるのも怖いけど、大神くんを困らせるのも嫌。
「私、ちゃんと謝ってなかったよね。本当にごめんなさい」
さげた頭を、ゆっくりあげてみる。
つい見てしまった大神くんの頭にはやっぱり――
「これ……かわいい?」
「え……」
頭に生えているオオカミみたいな耳がピクリと動く。
そういえば、私が最初に生えてるって言ったとき、大神くん、耳を撫でて確認していた。
普通なら、そんなこと言われたところで確認しようと思わない。
それなのに、確認したってことは、心当たりがあったから?
「結城さん、見えるんだ?」
耳のこと……だよね?
私は、耳に目を向けたまま、小さく頷く。
「結城さんがウソをついてるわけじゃないって僕はわかってるけど。事実だからって、あんな風に言っていいわけじゃないから……」
「あ……うん。ごめん……」
やっぱり、触れちゃいけないものだったんだ。
「これからは、内緒だよ」
大神くんは、人差し指を自分の口もとにあてながら、優しく私に注意する。
内緒。
秘密?
優しい口調で言われたせいか、胸のあたりが温かくなるような感じがした。
でも私、大神くんの秘密をあんな大きな声で言っちゃってたってこと……だよね?
「ほ、本当にごめん。大神くんのこと困らせちゃって……」
「たぶん、誰も信じてないから大丈夫」
「うん……。もう言わないようにするね」
「かわいいって言ってもらえたのは、ちょっと嬉しかった」
そう言うと、大神くんは少しだけ照れたように笑った。
大神くんも、笑うんだ……。
なんだかよくわからないけど、私まで頬が緩みそうになる。
胸の鼓動が速くなる。
「自慢の耳なんだ。それじゃあ、また」
「あ、うん……」
私に背を向けた大神くんのお尻には、大きな尻尾がついているように見えた。
家に帰ってすぐ、私はお風呂に入りながら、2日間のことを思い返していた。
腕時計がなくなった件は、やっぱり由梨ちゃんの嫌がらせ……かな。
間違いなく嫌われていると思う。
今日の出来事が、たぶん由梨ちゃんの私嫌いを加速させてしまった。
綾ちゃんにはオオカミ少女だなんて言われたし。
ウソつき呼ばわり……だけど、ウソじゃないってことは、大神くんがわかってくれている。
とりあえず、大神くんが怒ったり、嫌がったりしていなくて、ホッとする。
それに自慢の耳だって言ってた。
みんなにバレるのは困るけど、褒められて嫌な気はしてないてことだよね?
「よかった……」
翌日は、振り替え休日で学校はお休み。
次の日。
少し早めに登校した私は、由梨ちゃんが来るのをじっと待った。
やっぱり一応、謝っておきたい。
というより、あれは見間違いだったって訂正しておいた方がいいよね?
誰も信じていないのはわかってる。
だけど大神くんの秘密だから、なにもなかったことにしておきたい。
少しして、由梨ちゃんと綾ちゃんが一緒に登校してきた。
「あ、あの……!」
私は慌てて席を立つと、2人の方に向かう。
「あら、オオカミ少女さん。なんの用?」
からかうみたいに由梨ちゃんが言う。
ううん、実際、からかわれてるんだよね。
もし忘れてたり気にしてないなら、下手にむし返さない方がいいかもしれないけど、私のこと、オオカミ少女って言うくらいだし、完全に覚えてる。
「オオカミの耳とか……私が言っちゃたやつなんだけど、寝ぼけてて、見間違いだったみたい。ごめんなさい」
由梨ちゃんの周りには、あいかわらず灰色の空気が漂っていて、まだ消えそうになかった。
「構って欲しくてウソつくとか、本当にオオカミ少女よね」
「そうじゃなくて……」
「いまさら寝ぼけてたって言われても……それに、謝る相手は私たちじゃなくて、大神くんでしょ」
それは私もわかってる。
「大神くんには、ちゃんとあの後、謝ったから……」
そう告げた直後、私は間違いだったと気づく。
灰色の空気が、ぶわっと広がってきた。
「そう……直接話したんだ?」
由梨ちゃんはにっこり笑っていたけれど、たぶん心は笑ってない。
「オオカミ少女の話はもう聞かない。行こう、綾ちゃん」
「うん」
謝る相手は大神くんだって、由梨ちゃんが言ったのに。
由梨ちゃんが知らないところで、私が大神くんと話してたのが気に入らないみたい。
灰色の空気が広がったから、たぶんそう。
なんとなく由梨ちゃんの感情には気づいてたのに、ついやってしまった。
もっとうまく空気を見ないと。
ひとつため息を吐きながら、席につく。
今日から1週間、日誌の担当は私。
出席簿も、忘れないようにすれば、たぶん大神くんと話さずに済む。
そう思うと、これまでだってそんなに話さなくてもどうにかなったのかもしれない。
とくに由梨ちゃんからは、そう見られていてもおかしくない。
視線が痛いとか、空気が重いとか、いままであまり感じたことがなかったけど、いまならわかる気がした。
「さくらちゃん、大丈夫? なにかあった?」
席に戻った私に、いつの間にか来ていた美緒ちゃんが声をかけてくれる。
紫色の空気。
心配してくれてる色?
「大丈夫。ちょっと失敗しちゃったかもしれないけど……」
「無理、しないでね」
「うん」
やっぱり、疑いようがない。
私、空気の色が見えるようになっちゃったんだ。
正確には、感情の色……なのかな。
でも、いつも色がついているわけじゃない。
美緒ちゃんだって、いまは紫色だけど、ついていないときもある。
これって、どういうことだろう。
「みんな、お疲れさまです。気をつけて下校してください」
運動場で先生の話を聞いた後、私たちはそれぞれ下校、解散することになった。
バスで移動するたび人数確認したけど、あれ以来なんだか気まずくて、大神くんの目が見られなかった。
もちろん、一応、伝えるべきことは伝えたけど。
「さくらちゃん、一緒に帰ろう」
美緒ちゃんが、声をかけてくれる。
「うん……」
私たちは2人で、学校をあとにした。
「美緒ちゃん……私がクラス代表になるとき、大丈夫かって聞いてくれてたよね」
歩きながら、美緒ちゃんに尋ねる。
「うん……」
クラス代表になってみてわかったけど、大神くんはすごくいい子だ。
かっこいいし、いろいろ気づかってくれるし。
口数は少ないけど、そっけないってほどじゃない。
向こうから話しかけてくれることはないし、笑ったりもしないけど……。
「私、大神くんに話しかけるの、やめた方がいいかな」
「話さなくて済むなら、その方が目はつけられないだろうけど……」
あの灰色の空気を見なくて済む。
「でも、おかしいよね。仲良くしただけで、嫌われるなんて」
「うん……さくらちゃんは、クラス代表の仕事もがんばってるし、大神くんと仲良くなってもいいと思う。でも、今日のは……」
今日の……オオカミの耳のこと?
由梨ちゃんや綾ちゃんだけじゃない。
美緒ちゃんの目にも、私が変なウソで、大神くんの気を引こうとしているように見えちゃってるのかな。
「私……」
ウソじゃないんだよ。
でも……
「寝ぼけてたのかも……見間違いだったかな」
そう言うしかなかった。
「そっか。それならしかたないけど、目……おかしかったら、病院行ってね」
「うん……」
納得できないかもしれないけど、美緒ちゃんは笑ってくれていた。
しばらく歩いたところで、美緒ちゃんとはお別れ。
私は1人、とぼとぼと家に向かう。
あんまり落ち込んでたら、家の人に心配されちゃうかも。
せっかく由梨ちゃんのこと、どうにかやり過ごせそうだったのに、とんでもないこと言っちゃったな。
そんなことを考えながら、俯いていたときだった。
「結城さん」
名前を呼ばれて、いきなり腕を引かれる。
「ひゃ……!」
気づくと私は、路地裏に引き込まれていた。
私の腕を引いたのは――
「大神くん……?」
どうして?
「ここなら、誰もいないね」
周りを見てみたけれど、たしかに誰もいない。
それより、あの……腕掴まれてるんだけど。
ちょっと恥ずかしくなってしまう私に気づいたのか、大神くんはパッと手を離した。
「ごめん。急に掴んだりして」
「ううん。大丈夫。それよりどうしたの?」
そう聞いた直後、私はハッとする。
どうしたの、じゃない。
大神くんは『気にしてない』って言ってたけど、あんなこと言われて、気にならないはずがない。
「あ、あの……大神くん……ごめんなさい。変なこと言って……」
由梨ちゃんや綾ちゃんに嫌われるのも怖いけど、大神くんを困らせるのも嫌。
「私、ちゃんと謝ってなかったよね。本当にごめんなさい」
さげた頭を、ゆっくりあげてみる。
つい見てしまった大神くんの頭にはやっぱり――
「これ……かわいい?」
「え……」
頭に生えているオオカミみたいな耳がピクリと動く。
そういえば、私が最初に生えてるって言ったとき、大神くん、耳を撫でて確認していた。
普通なら、そんなこと言われたところで確認しようと思わない。
それなのに、確認したってことは、心当たりがあったから?
「結城さん、見えるんだ?」
耳のこと……だよね?
私は、耳に目を向けたまま、小さく頷く。
「結城さんがウソをついてるわけじゃないって僕はわかってるけど。事実だからって、あんな風に言っていいわけじゃないから……」
「あ……うん。ごめん……」
やっぱり、触れちゃいけないものだったんだ。
「これからは、内緒だよ」
大神くんは、人差し指を自分の口もとにあてながら、優しく私に注意する。
内緒。
秘密?
優しい口調で言われたせいか、胸のあたりが温かくなるような感じがした。
でも私、大神くんの秘密をあんな大きな声で言っちゃってたってこと……だよね?
「ほ、本当にごめん。大神くんのこと困らせちゃって……」
「たぶん、誰も信じてないから大丈夫」
「うん……。もう言わないようにするね」
「かわいいって言ってもらえたのは、ちょっと嬉しかった」
そう言うと、大神くんは少しだけ照れたように笑った。
大神くんも、笑うんだ……。
なんだかよくわからないけど、私まで頬が緩みそうになる。
胸の鼓動が速くなる。
「自慢の耳なんだ。それじゃあ、また」
「あ、うん……」
私に背を向けた大神くんのお尻には、大きな尻尾がついているように見えた。
家に帰ってすぐ、私はお風呂に入りながら、2日間のことを思い返していた。
腕時計がなくなった件は、やっぱり由梨ちゃんの嫌がらせ……かな。
間違いなく嫌われていると思う。
今日の出来事が、たぶん由梨ちゃんの私嫌いを加速させてしまった。
綾ちゃんにはオオカミ少女だなんて言われたし。
ウソつき呼ばわり……だけど、ウソじゃないってことは、大神くんがわかってくれている。
とりあえず、大神くんが怒ったり、嫌がったりしていなくて、ホッとする。
それに自慢の耳だって言ってた。
みんなにバレるのは困るけど、褒められて嫌な気はしてないてことだよね?
「よかった……」
翌日は、振り替え休日で学校はお休み。
次の日。
少し早めに登校した私は、由梨ちゃんが来るのをじっと待った。
やっぱり一応、謝っておきたい。
というより、あれは見間違いだったって訂正しておいた方がいいよね?
誰も信じていないのはわかってる。
だけど大神くんの秘密だから、なにもなかったことにしておきたい。
少しして、由梨ちゃんと綾ちゃんが一緒に登校してきた。
「あ、あの……!」
私は慌てて席を立つと、2人の方に向かう。
「あら、オオカミ少女さん。なんの用?」
からかうみたいに由梨ちゃんが言う。
ううん、実際、からかわれてるんだよね。
もし忘れてたり気にしてないなら、下手にむし返さない方がいいかもしれないけど、私のこと、オオカミ少女って言うくらいだし、完全に覚えてる。
「オオカミの耳とか……私が言っちゃたやつなんだけど、寝ぼけてて、見間違いだったみたい。ごめんなさい」
由梨ちゃんの周りには、あいかわらず灰色の空気が漂っていて、まだ消えそうになかった。
「構って欲しくてウソつくとか、本当にオオカミ少女よね」
「そうじゃなくて……」
「いまさら寝ぼけてたって言われても……それに、謝る相手は私たちじゃなくて、大神くんでしょ」
それは私もわかってる。
「大神くんには、ちゃんとあの後、謝ったから……」
そう告げた直後、私は間違いだったと気づく。
灰色の空気が、ぶわっと広がってきた。
「そう……直接話したんだ?」
由梨ちゃんはにっこり笑っていたけれど、たぶん心は笑ってない。
「オオカミ少女の話はもう聞かない。行こう、綾ちゃん」
「うん」
謝る相手は大神くんだって、由梨ちゃんが言ったのに。
由梨ちゃんが知らないところで、私が大神くんと話してたのが気に入らないみたい。
灰色の空気が広がったから、たぶんそう。
なんとなく由梨ちゃんの感情には気づいてたのに、ついやってしまった。
もっとうまく空気を見ないと。
ひとつため息を吐きながら、席につく。
今日から1週間、日誌の担当は私。
出席簿も、忘れないようにすれば、たぶん大神くんと話さずに済む。
そう思うと、これまでだってそんなに話さなくてもどうにかなったのかもしれない。
とくに由梨ちゃんからは、そう見られていてもおかしくない。
視線が痛いとか、空気が重いとか、いままであまり感じたことがなかったけど、いまならわかる気がした。
「さくらちゃん、大丈夫? なにかあった?」
席に戻った私に、いつの間にか来ていた美緒ちゃんが声をかけてくれる。
紫色の空気。
心配してくれてる色?
「大丈夫。ちょっと失敗しちゃったかもしれないけど……」
「無理、しないでね」
「うん」
やっぱり、疑いようがない。
私、空気の色が見えるようになっちゃったんだ。
正確には、感情の色……なのかな。
でも、いつも色がついているわけじゃない。
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これって、どういうことだろう。
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