緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

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第五章 孤独を照らす藤の花

第2話 消えた光 死霊侍の奥義

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「····」
「···そんな···月龍つきりゅう君」
「·····コロス」
月龍つきりゅう君は地面を蹴って私に向かって斬りかかってきた
「っ!」
カン!
私はとっさに刀を抜いて受け止めた
「(お、重い···)」
その時月龍つきりゅう君は刀を握っていない片方の拳が赤く光った
「え?」
バゴーーーーン!!!!!
「!!??」
私は吹っ飛ばされ城の壁に衝突した
「ぐ、うう、身体中が痛い···(ってか、今のは打撃技は緋色之拳ひいろのこぶし···何で月龍つきりゅう君、術名言ってないのに使えてるの!?)」
宗古そうこ月龍つきりゅうは術名を言わなくても術を使えるんだ!だから月龍つきりゅうの刀の持ち方、手に気を付けるんだ!」
「は、はい!」
その時、月龍つきりゅう君は刀を鞘に入れたまま突っ込んできた
「(あの構え抜刀術だ、なら!)」
私は刀を鞘に入れ妖気で体を覆った
ザッ!
ガチッ!
私は月龍つきりゅう君の刀の刃を掴んだ
「馬鹿!やめろ!」
「え?うっ!?」
その途端、強烈な頭痛と目眩が襲い掛かった
「(し、しまった···あの刀に触れたらこうなるんだった)」
月龍つきりゅう君は刀を構えながら飛び上がった
「···緋色之彗星ひいろのすいせい
眩しい赤色の光輝く彗星が私に向かって落ちてきた
「···(や、やばい、死んでしまう!)」
光剣ライトソード!」
カン!
ドーーーーーーン!!!!
閃光せんこうさんは剣で彗星を受け止めた
月龍つきりゅうの相手は俺がする!宗古そうこ!お前は一旦休め、その状態で戦うな!分かったか!?」
「は、はい」
「そこの侍!お前は白の魔神を相手してろ!」
「おう、分かったぜ」

カン!
月龍つきりゅう、お前と手を合わせるのはこれで何回目なんだろうな」
「·····」
「いつも俺が勝っていた、だが、お前のその感じ、お前、力を隠していたな」
「·····」
「さぁ、来い、月龍つきりゅう!」
カン!
2人の戦いが始まった
光拳ライトナックル!」
閃光せんこうは右手が光輝いた
メラメラ!!
月龍つきりゅうの左手が黒い炎を纏った
「オラァ!」
バゴーーーーン!!!!
「···!」
「へへ、パワーは互角か」
「····緋色拾参ノ龍ひいろじゅうさんのりゅう
「!(まずい、あの鬼畜攻撃が来る!)」



私は混乱状態が治った
「よし、これで」
私がゆっくりと立ち上がった時、目の前に赤色の光輝く球体があった
「なにこれ?」
宗古そうこ!離れろ!」
「え?」
私はとっさに球体から離れたその時瞬間
「うわっ!?」
物凄いスピードで赤く光輝く龍に乗った月龍つきりゅう君が、突撃して来たのだった
「···月龍つきりゅう君····」
私は飛んでいる月龍つきりゅう君を見たそして気付いた
「···泣いてる」
月龍つきりゅう君は涙をこぼしていた
「·····ゴメン、ソウコ」

「ちっ、このままじゃ死んでしまうな···しょうがない、やるしかねぇな!神格化!」
その時
閃光せんこうさんの姿か変わった
天使のような羽が生え光輝く槍と剣を持ち鎧に覆われた
月龍つきりゅう····これがお前が憧れていた神格化だ」
月龍つきりゅう君の動きは止まりじっと閃光せんこうさんを見ていた
「·····スゲェ」
そう言い終わると月龍つきりゅう君は閃光せんこうさんに襲い掛かった
カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!
「···す、凄い、全部弾いてる···」
「····」
カン!カン!カン!!!!!!
ザッシュ!
「「え?」」
ザッシュ!ザッシュ!
「ぐおお!!!」
「···な、何で?さっきまで受け止めれていたのに何で···!もしかしてこの術、跳ね返したら跳ね返した分速くなって強くなるんじゃ!月龍つきりゅう君!飛んでくるなら私に飛んで·····あ」
閃光せんこうさんは見るのも無惨な姿にされていた
「···閃光せんこうさん···うっ、うう」
「はは、まさか死ぬことになるとは」
「ま、まだ諦めたら」
「無理だ心臓をいかれた、宗古そうこ
「な、なんですか?」
「君をハウタウン副司令に任命する」
「え?」
「君に月龍つきりゅうを任せる、そしてなんとしてでも勝て、そしてずっと一緒に居ろ、月龍つきりゅうはハウタウン 司令に任命する、そして閃光隼せんこうはやぶさ、天に行かせてもらおうか···それじゃ·····さよなら」
バーーーーーーーーン!!!!!
閃光せんこうさんは砕け散った
「·····シレイ····」
月龍つきりゅう君は刀を私に向けた
「····」
私は
刀を投げ捨てた
そして
月龍つきりゅう君を抱き締めた
「····?」
「もう止めて、貴方も私も傷つくから止めて」




「っ!?アイツ···」
「ふーはっはっはっ!!!流石だ、流石」
「くっ」
「いずれあの小娘も殺されるだろうな」
「····」
「ん?どうした?」
「····宗古そうこかい矢城やしろ月龍つきりゅうを止めてくれよ·····霊気解放!」
「っ!?何だ!?」
「····この一撃に俺の魂をかける!」
「···!貴様!まさか!」
「覚悟しろ···霊崩次壊斬れいほうじかいざん!!」
凄まじい斬撃が白の魔神を襲う
「ウギャアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
白の魔神は塵となって消えた
「後は···頼んだぜ」
バタン!
嶄蔵さんぞうは倒れて体が崩れていった













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