51 / 108
第三章 凍てつく大地
第6話 氷の国
しおりを挟む
「「ふん!」」
ガチ
「な!?」
月龍君は片手で遠藤の攻撃を防いだ
「な、なんだと」
「えーい!」
月龍君は遠藤の刀を投げ捨て、そして
「緋色の拳!」
ダーーーーン!!!!!
遠藤を遠くに吹き飛ばした
「ぐはっ!」
「え?え?強すぎない?」
「あ、アイツそうか!身体が小さいから妖気を体全体にまわしやすいから···だから技の威力、そして防御力も高いんだ!」
「「「「え?」」」」
「う、嘘でしょ?あの先輩が押されてる?」
「ど、どういうこと?ねぇ!」
「わ、分からない」
「···成る程、あの小さな体は妖気を貯めやすい···だから防御や攻撃も優れているってことね、そしてまず緋色月の使い手の時点であの子は化物決定よ」
「ぐっ!なかなか···うぐっ!」
「何?もう終わり?」
「舐めるな、鬼撃!」
「雷獣拳!」
ドーーーン!!!
「パワーは互角か!」
「そうだね!」
俺は月龍と距離をとった
「(こいつは、素手の方が面白いな)よし!」
「?何?」
「今から素手でやろう!そっちの方が面白い!」
「うん!いいよ!」
月龍は笑顔でそう言った、その時だった
ビューーーー!!!!
「っ!」
氷のような風が辺りを襲った
「え、え、何?」
ガシッ!
俺は月龍を掴んで叫んだ
「おい!襲撃だ!」
「え?···はっ!」
「月食斬!」
ズダタ!!!
「龍神の怒り!」
スダーーーン!!!
「な、何が居るんですか?」
「よく分からない、何か変な気配は感じる」
その時
ガオオ!!!
氷のドラゴンが現れた
「な!?ドラゴン!?」
「なんで···何処から沸いた」
そしてドラゴンから何人かの騎士が降りてきた
「なんだお前ら」
「我々は氷の国からやって来た者である」
「氷の国?」
「そこの子供と巫女を貰いに来た」
「え?私?」
「僕も?」
「何でか理由を言えこの子達は僕の生徒だ」
「貴様らには関係ない!取り敢えず来てもらおうか」
「そうかい、なら全員、消し飛んでもらおうか!」
先生は前に出た
「氷霧!」
「なっ!」
辺り一面氷の霧が現れた
「ぐっ!何これ···きゃあ!」
「宗古!?」
私は何者かに腕を掴まれそして何かを首に打たれた
その瞬間、眠気が襲い私の意識は消えていった
霧がはれた時、騎士は宗古と月龍を抱えていた
「てめぇら!ソイツらを離せ!」
俺は剣を握りしめ斬りかかったが
「吹雪!」
凄まじい吹雪が襲った
そして吹雪が治まると、騎士や月龍達は居なくなっていた
「くそ!」
「いつの間に···」
氷の国
「う、うーん、此処は···あ!そうだ、私、拐われて···」
私は辺りを見渡した
「···?ここは」
「あ、起きたのね巫女さん」
声をした方を向くときれいな服を着ている女の子が居た
「あ、貴女は?」
「私は氷の国のプリンセス ベザット·バニラ 貴女は?」
「禿鷲宗古」
「宗古さんで良い?」
「え、う、うん」
「先に謝っておくね、ごめんなさい急に拐ったりして」
「何で私と月龍君を拐ったの?」
「分からない、お父様やお母様に聞かないと」
「そ、そう、月龍君は?」
「···あの人は···その··」
「え?何処に?」
「怒らないでね?」
「う、うん」
「地下牢」
「なんで?」
「幼児化を治すのと何かするからだって」
「そ、そんなの酷いよ」
「私も分かってるけど···お父様に聞かないと分からないね」
「···そう、それで、此処は何処なの?」
「今、いる場所は私の部屋だよ」
「あ、え、それじゃこのベッドって」
「私の」
「ごめんなさい、こんな下の身分の者ですが」
「いやいや、そんな、拐ったのは私達だし、それに禁忌を解放しているなら貴女の方が立場は上でしょ」
「そ、そうなの?」
「うん、それでさ、宗古さんは、さっき聞いたのだけど、何かの部隊の隊長さんなの?」
「うん、そうだよ」
「本当にごめんなさい」
「良いよ、良いよ、きっと何にも無しで拐らったわけじゃないと思うし」
「そうだと良いけど··」
「あ、そうだ、何で私は貴女の部屋なの?」
「確か···拐ったから優しく接してあげるためだったかな?」
「何で月龍君だけ地下牢なのよ」
「さぁ?」
「···傷付けたりなんかしたら許さないからね」
「わ、分かってるよ···宗古さんは月龍君とお友達なの?」
「あ、いや、友達って言うか···その」
「もしかして恋人?」
私は小さく頷いた
「えー、そうなんだ、だから」
「むー、バニラちゃんは?」
「私は友達も居ないし恋人も居ないよ」
「···え?」
「私は学校に居ても苛められてばっかりで、だれも相手にしてくれなかったんだよね」
「ここの国のプリンセスなのに?」
「うん、だから、もう人に会うのが怖くなったんだよね」
「····私が」
「え?」
「私が友達になってあげる」
「え?でも貴女は··」
「そんなの関係無いよ」
「···ありがとう」
「きっと月龍君も良いって言ってくれると思うよ」
「そう···かな?」
その時
「はぁー、なんなんだよあの爺、絶対俺を使って実験したかっただけじゃねえか」
「あ!月龍君!」
「あれ?宗古?お前も来てたのか」
「拐われたの方があってると思うけどって言うか治ったの?幼児化」
「ああ、お陰様でしゃぶしゃぶが没になりましたよ」
「あ、その、可愛いかったよ」
「うるせぇ、で?俺達はいつ帰れるんだ?」
「恐らく、3ヶ月後」
「「····」」
「まじか···」
「皆、ごめん」
「ほ、本当にごめんなさい」
「良いよ、別に、で?何かする事ある?」
「いや、何にも」
「あ、そうなのか」
月龍君は明らかにいらいらしていた
「な、なにされたの?」
「俺の妖気を使ってなんか色々してた、それで何か何体かの妖魔どもを相手にしろって言われて何か髭を生やしたお爺さんが止めてくれたから助かったけど、まじで辛かったよ」
「····」
「た、大変だったね、あ、そうだ、二人ともご飯もう食べてるの?」
「私はね、月龍君は?」
「食べてねぇよ、お腹ペコペコです」
「あ、良かった、これから食事の時間だから」
「お前のお父様とお母様と一緒に食べると」
「うん!あ、宗古さんも来てね」
「わ、分かった」
「あ、二人とも服····」
「あー、やっば」
「女の子の服しか無いよ此処」
「それならおまかせ下さい」
「あ!執事!」
髭を生やした老人がやって来てそう言った
月龍君はその老人に頭を下げた
「あ、さっきはありがとうございました」
「いえいえ、プラン博士が失礼しました、ささ、着替えを用意してあるのでこちらに」
「ありがとうございます」
そして月龍君は執事についていった
「それじゃ、貴女もお着替えしよっか」
「あ、うん」
ガチ
「な!?」
月龍君は片手で遠藤の攻撃を防いだ
「な、なんだと」
「えーい!」
月龍君は遠藤の刀を投げ捨て、そして
「緋色の拳!」
ダーーーーン!!!!!
遠藤を遠くに吹き飛ばした
「ぐはっ!」
「え?え?強すぎない?」
「あ、アイツそうか!身体が小さいから妖気を体全体にまわしやすいから···だから技の威力、そして防御力も高いんだ!」
「「「「え?」」」」
「う、嘘でしょ?あの先輩が押されてる?」
「ど、どういうこと?ねぇ!」
「わ、分からない」
「···成る程、あの小さな体は妖気を貯めやすい···だから防御や攻撃も優れているってことね、そしてまず緋色月の使い手の時点であの子は化物決定よ」
「ぐっ!なかなか···うぐっ!」
「何?もう終わり?」
「舐めるな、鬼撃!」
「雷獣拳!」
ドーーーン!!!
「パワーは互角か!」
「そうだね!」
俺は月龍と距離をとった
「(こいつは、素手の方が面白いな)よし!」
「?何?」
「今から素手でやろう!そっちの方が面白い!」
「うん!いいよ!」
月龍は笑顔でそう言った、その時だった
ビューーーー!!!!
「っ!」
氷のような風が辺りを襲った
「え、え、何?」
ガシッ!
俺は月龍を掴んで叫んだ
「おい!襲撃だ!」
「え?···はっ!」
「月食斬!」
ズダタ!!!
「龍神の怒り!」
スダーーーン!!!
「な、何が居るんですか?」
「よく分からない、何か変な気配は感じる」
その時
ガオオ!!!
氷のドラゴンが現れた
「な!?ドラゴン!?」
「なんで···何処から沸いた」
そしてドラゴンから何人かの騎士が降りてきた
「なんだお前ら」
「我々は氷の国からやって来た者である」
「氷の国?」
「そこの子供と巫女を貰いに来た」
「え?私?」
「僕も?」
「何でか理由を言えこの子達は僕の生徒だ」
「貴様らには関係ない!取り敢えず来てもらおうか」
「そうかい、なら全員、消し飛んでもらおうか!」
先生は前に出た
「氷霧!」
「なっ!」
辺り一面氷の霧が現れた
「ぐっ!何これ···きゃあ!」
「宗古!?」
私は何者かに腕を掴まれそして何かを首に打たれた
その瞬間、眠気が襲い私の意識は消えていった
霧がはれた時、騎士は宗古と月龍を抱えていた
「てめぇら!ソイツらを離せ!」
俺は剣を握りしめ斬りかかったが
「吹雪!」
凄まじい吹雪が襲った
そして吹雪が治まると、騎士や月龍達は居なくなっていた
「くそ!」
「いつの間に···」
氷の国
「う、うーん、此処は···あ!そうだ、私、拐われて···」
私は辺りを見渡した
「···?ここは」
「あ、起きたのね巫女さん」
声をした方を向くときれいな服を着ている女の子が居た
「あ、貴女は?」
「私は氷の国のプリンセス ベザット·バニラ 貴女は?」
「禿鷲宗古」
「宗古さんで良い?」
「え、う、うん」
「先に謝っておくね、ごめんなさい急に拐ったりして」
「何で私と月龍君を拐ったの?」
「分からない、お父様やお母様に聞かないと」
「そ、そう、月龍君は?」
「···あの人は···その··」
「え?何処に?」
「怒らないでね?」
「う、うん」
「地下牢」
「なんで?」
「幼児化を治すのと何かするからだって」
「そ、そんなの酷いよ」
「私も分かってるけど···お父様に聞かないと分からないね」
「···そう、それで、此処は何処なの?」
「今、いる場所は私の部屋だよ」
「あ、え、それじゃこのベッドって」
「私の」
「ごめんなさい、こんな下の身分の者ですが」
「いやいや、そんな、拐ったのは私達だし、それに禁忌を解放しているなら貴女の方が立場は上でしょ」
「そ、そうなの?」
「うん、それでさ、宗古さんは、さっき聞いたのだけど、何かの部隊の隊長さんなの?」
「うん、そうだよ」
「本当にごめんなさい」
「良いよ、良いよ、きっと何にも無しで拐らったわけじゃないと思うし」
「そうだと良いけど··」
「あ、そうだ、何で私は貴女の部屋なの?」
「確か···拐ったから優しく接してあげるためだったかな?」
「何で月龍君だけ地下牢なのよ」
「さぁ?」
「···傷付けたりなんかしたら許さないからね」
「わ、分かってるよ···宗古さんは月龍君とお友達なの?」
「あ、いや、友達って言うか···その」
「もしかして恋人?」
私は小さく頷いた
「えー、そうなんだ、だから」
「むー、バニラちゃんは?」
「私は友達も居ないし恋人も居ないよ」
「···え?」
「私は学校に居ても苛められてばっかりで、だれも相手にしてくれなかったんだよね」
「ここの国のプリンセスなのに?」
「うん、だから、もう人に会うのが怖くなったんだよね」
「····私が」
「え?」
「私が友達になってあげる」
「え?でも貴女は··」
「そんなの関係無いよ」
「···ありがとう」
「きっと月龍君も良いって言ってくれると思うよ」
「そう···かな?」
その時
「はぁー、なんなんだよあの爺、絶対俺を使って実験したかっただけじゃねえか」
「あ!月龍君!」
「あれ?宗古?お前も来てたのか」
「拐われたの方があってると思うけどって言うか治ったの?幼児化」
「ああ、お陰様でしゃぶしゃぶが没になりましたよ」
「あ、その、可愛いかったよ」
「うるせぇ、で?俺達はいつ帰れるんだ?」
「恐らく、3ヶ月後」
「「····」」
「まじか···」
「皆、ごめん」
「ほ、本当にごめんなさい」
「良いよ、別に、で?何かする事ある?」
「いや、何にも」
「あ、そうなのか」
月龍君は明らかにいらいらしていた
「な、なにされたの?」
「俺の妖気を使ってなんか色々してた、それで何か何体かの妖魔どもを相手にしろって言われて何か髭を生やしたお爺さんが止めてくれたから助かったけど、まじで辛かったよ」
「····」
「た、大変だったね、あ、そうだ、二人ともご飯もう食べてるの?」
「私はね、月龍君は?」
「食べてねぇよ、お腹ペコペコです」
「あ、良かった、これから食事の時間だから」
「お前のお父様とお母様と一緒に食べると」
「うん!あ、宗古さんも来てね」
「わ、分かった」
「あ、二人とも服····」
「あー、やっば」
「女の子の服しか無いよ此処」
「それならおまかせ下さい」
「あ!執事!」
髭を生やした老人がやって来てそう言った
月龍君はその老人に頭を下げた
「あ、さっきはありがとうございました」
「いえいえ、プラン博士が失礼しました、ささ、着替えを用意してあるのでこちらに」
「ありがとうございます」
そして月龍君は執事についていった
「それじゃ、貴女もお着替えしよっか」
「あ、うん」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します
カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。
そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。
それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。
これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。
更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。
ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。
しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い……
これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる