緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

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第二章 破壊の月と優しい白色の鳥

第13話 禁断部隊

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 護衛部隊
「むー、敵です!隊長!」 
「あれくらいなら、月龍つきりゅう宗古そうこが倒してくれるなのだー」
「あ、え?」
「うん」

 妖魔部隊
「あれくらい、なら出るまでもないな」 「そう、ですか···」
「どうした?」
「いえ、何でも」
「何かあれば今すぐに言え」
「はっ!」

 海獣部隊
「敵って····そんな、今、皆は疲れているのに····」
「···私が」
「あ···その、必要ないわ」
「え?」
「あれを見て」
「え、あ」
「禁断部隊は····脳筋なのね」
「あはは」


 禁断部隊
「ガングリオン!突っ込むぞ!」 
「はぁ!?隊長!いきなり死ぬ気ですか!?」
「死ぬ?この程度、死ぬわけねぇだろ、舐めんな」    
 俺は海獣に突っ込んだ
 ドーーーーーーーン!!!!!
「たいちょーー!!!!」



「え?捨て身、隊長さんが?」
「は、はい、この目ではっきりと見ました」
「···あの人、脳筋すぎるでしょ···素直に斬撃放てば良いのに」
「あ、隊長って禁断部隊の隊長とお知り合いなのですか?」
月龍つきりゅう君だけじゃなくて他も知り合いだよ」
月龍つきりゅう隊長どはどういう関係で」
「あ、えっと、その····あの、えっと、えっと」 
「···まさか···恋人なんですか!?」
「う、うん」 
「えええ!?」
「···」
「何か隊長と感じ全然違うんですけど」
「まぁ、うん、いつも大人しいんですけどね···」



「隊長····」
「ふーい、終わった終わった」
「隊長!?」
「だから、大丈夫だって言っただろ」
「え、え?傷ひとつすら着いてないのですか?」
「ああ、ガングリオン大丈夫だろ?」
 ギャア(うん!)
「元気ですねぇ、前の隊長は5体の船艦を捨て身で破壊して散ってたんですよね」
「生身の体で!?」
「はい」
「···俺が言うのもあれだけど、俺はお前に捨て身をさせないからな」
「分かっていますよ」
 そして俺達は地についた、その時
月龍つきりゅう君、なんで捨て身何かしてるんですか?」
 宗古そうこが少し怒っている様子でそしてそれを見ている隊員が居た
「あ、えと」
「心配したんですよ!」
「ご、ごめん」 
「はぁ、次やったら許さないから」
「は、はい」
 そう言って宗古そうこが振り向き、そして隊員に言った
「刀、教えてもらわないの?」
「あ、はい、お願いします、雅楽かがって言います」
「あ、うん、刀を教えたら良いのか?」
「は、はい」
「分かっそれじゃ、竹刀をもった?」
「はい」
「今から君の型を調べるかろまぁ、斬りかかってきて」
「分かりました、海軍部隊一等兵 雅楽かが、押して参ります!」
「おう!こい!」


「あ、あれ?雅楽かがさん、思った以上に刀、上手いんじゃ··」
 雅楽かがさんは月龍つきりゅう君と互角に戦っていた


「····(こいつ、本当に刀が下手なのか?いや···まてよこいつ、確か弓矢以外使えない···はっ、そういうことか!)成る程な、分かった」
「え?何がですか?」
「お前、刀が握れないんだろ?」
「え?」
「刀が···握れない?」
「ああ、恐らく呪いかもな刀を持ったら体に異変が起こるんだろ?」
「はい···」
宗古そうこ、何とか出来ないか?」
「うーん、無理かなぁ、あ、でも、確か妖刀なら体に異変が起こらなかったような」
「でも···妖刀なんて」
「持ってるからあげようか?」
「え?」
「使いこなせるか、分からないけど、いる?」
「はい!」
「オッケー、宗古そうこ、念のためさ、雅楽かがが刀を抜くときは見守っといてくれ、もし刀が暴走したらこいつの肉体崩壊するかも知れないから」
「分かった、見とくね」
「よし、それじゃこれがお前にあげる妖刀    朧月おぼろづきだ」
 俺は青色の妖気を放っている刀を雅楽かがに与えた
「凄い···刀が握れる···」
朧月おぼろづきは斬った相手を弱体化させる効果を持っているんだ、だから、長引けば長引くほど有利にもってこれる、試しに軽く戦ってみるか?」
「え···それ大丈夫なんですか?」 
「あー、大丈夫、大丈夫、本当に軽くだから」
「た、隊長よろしいですか?」
「許可します、貴女が好きなようにやりなさい」
「は、はい」
「よーし、さぁ、こい!」
「はい!」
雅楽かがは凄まじい速さで斬りかかってきた
「おっと」
カン!
「ぐっ」
「足元をちゃんと守れ」
「え?うわっ!」 
月龍つきりゅう君は雅楽かがさんの足を蹴った雅楽かがさんは体制を崩し倒れた
「うっ」
「相手ばかり見ているとそうなる、ちゃんと辺りを見るんだ」
「は、はい」
「どうする?もう一回···」
その時
「たいちょー!」
子供達が走ってきた
「あ、え?どうした?」
「海上訓練やりたいです!」
「お願いします!」
「···すまん、雅楽かが、練習は明日やろう」
「はい、ありがとうございました」
「···禁断部隊って、なんで隊員のほとんどが子供なの?」
「こっちが聞きたいよそれは」 
「あ!新しい海獣部隊の隊長さんだ!皆、挨拶挨拶!」
『はじめましてー!』
「は、はじめまして、皆、元気だねぇ」
「うん!元気だよ!」
「そう、頑張ってね」
「はーい」 
そうして、雅楽かが宗古そうこは帰っていった 
「よーし、要望通り海上訓練するけど、皆ってさドラゴン持ってる?」
「うん!」
「持ってるよー!」
「乗れる?」
『····』
「あ、はい、それじゃ、各自ドラゴンを出して」
『はーい!』 
そうして子供達はドラゴンを出した
「よーし、じゃあ、皆さ、ドラゴンと心を通わせかどうか、やってみてくれ」
「え?ドラゴンと心を?」
「ああ、心を通わせないとドラゴンかって分からないから自分が思う通りに動いてくれないぞ」
「へぇ」
「お前らさ、俺が捨て身したの見てた?」
「はい!物凄く格好よかった!」
「凄かった!」
「私もあれしたい」  
「やめてくれ」
「え」
「あれは物凄く危険なんだ、妖気で体全体を覆いそして突撃するんだけど失敗したら即死だからな?」 
「でも海獣部隊と一緒に戦う時は捨て身は必要なんじゃ」 
「···え?そうなの?」
「はい」 
「空から海獣どもを攻撃するのは?」
「海獣部隊の隊員に攻撃が当たっちゃうので···」
「あー、確かにそうだな」 
「それに逆もあり得ます」
「ドラゴンに矢が刺さるのか····」
「はい、一回それで、負けたこともあります」
「だからって、捨て身は···うーん、ドラゴンに乗ってるから銃とかそういうのはまともに握れないし撃てない······止まって撃とうにもこちらが海獣部隊の矢で撃たれる、海獣部隊の矢はどれくらい飛ぶんだ?」 
「うーん、百メートルくらいだったかも」 
「···ってか、海獣は良いとしてもう1つヤバイのがあるんですよ」
「ヤバイもの?」
「船艦です」
「····はい?」
「船艦を使ってきます相手は」
「···あー、船艦は海獣部隊じゃ勝ち目がないだから捨て身···うーん、まぁ、取り敢えず皆、ドラゴンに乗って上手く飛ばないことには始まらないからさ心を通わせた思う人から乗って飛んでみて」  
『はーい!』
「···どうするか」





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