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第二章 破壊の月と優しい白色の鳥
第9話 それぞれの禁忌の代償
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私達は地雲ちゃんの病室に入った、するとそこには海君と寝ている地雲ちゃんが居た
「···目を覚まさないのか?」
「ああ」
「海君、大丈夫?凄い暗くなってるけど」
「大丈夫、心配させてごめん」
「何で目を覚まさないんだ···」
「分からない、妖気も正常だし」
「きっと、宗古と同じく初めて禁忌を使ったのだろう、誰だってそうなるさ」
「···ばか妹が」
「っく!なんだよ、こいつ!」
俺はドラゴンから離れた
「苦しそうだが···どうする?」
「うーん、どうするか」
その時
ギャオオオオ!!!!
ドラゴンは俺に向かって火を放ってきた
「っ!避けきれ!」
「禁忌 雷炎幻獣!」
その時凄まじい雷と炎を纏った虎がドラゴンの炎を防いだ
「これ···まさか地雲!」
「お、お兄様、大丈·····夫?」
そう言って地雲は倒れた
「何で俺を守るために禁忌なんて使ったんだよ」
「それくらい、大事だったんでしょ、地雲ちゃんにとって海君は」
「····はぁ、まぁ、禁忌の代償が死とかじゃなくて良かったよ」
「え?禁忌の代償で死ぬこともあるの?」
「あるぞ、ってか月龍もその禁忌だろ?」
「ああ、大量出血で死、だな」
「わ、私は?」
「お前は多分、体の何処かが異常をおこすことだろ」
「え?でも何も···あちっ!」
「ほら」
「それにしても、君達···禁忌を使えるのは良いけど、代償への耐性が無いのか」
「俺は大量出血、海は使った後は妖気、妖力共に空っぽ、地雲は昏睡状態、宗古は状態異常」
「君達、一旦、僕の知り合いの巫女に耐性つけてもらうか、彼女ならそれくらいしてくれるだろう」
「師匠の知り合いの巫女って白馬?」
「いや、違うよ、ってか、一回会わせたことあるよ?」
「え?」
「まぁ、あの頃の月龍は殺す、食べる、眠るとかしかしないロボットみたいだったからね」
「うっ」
「あはは、ロボットって」
「感情すら無かったからね常に無表情、写真だって無表情」
そういって師匠さんはスマホで写真を見せてくれた
「ぷっww」
私は思わず笑ってしまった
「あはは!お前の顔面ヤバイだろ!」
「····だぁー!!黒歴史ーー!!!」
「あはは!本当にどんな顔してるのだ」
「あはは····えっ?地雲ちゃん!?」
「え?」「は?」
「おはよーなのだー!完全復活!」
「·······おい」
「あ、お兄様、どうかしたのか-?」
「···はぁ、本当に馬鹿な妹を持つと大変だよ···」
「馬鹿で結構なのだー」
「あはは、地雲、海、お前の事かなり心配してたんだぞ?」
「え?そうなのかー!?」
「そうだぞー」
「お兄様、ありがとなのだー!」
「俺は何もしてないけどな」
「心配してくる心があるだけでも嬉しいのだ!」
「自分の妹が昏睡状態なのに心配しない兄貴が何処にいんだよ」
「それもそっかー」
私達は笑った
「よーし、皆も元気になったことだし行きますか夜景神社に」
「「「「はーい」」」」
「いやー、寒いねぇ」
「そうなのだ」
「もう、クリスマスだな、な?月龍?」
「おめぇ、一発殴るぞ?」
「え?え?月龍君はクリスマス嫌いなの?」
「いや、クリスマスが嫌いなわけじゃなくてだな」
「こいつ、クリスマスの日は神龍郷の子供達にプレゼントを渡しに行くよう言われてるんだ」
「つまり、月龍君はサンタさんと」
「そういうこと」
「まじで、辛いよサンタは」
「因みにトナカイは?」
「いつもなら、自分で飛んでるけど今回からガングリオンに乗って届けるよ」
「ガングリオン君が可哀想」
「良いだろ、子供達に夢を届けるのを手伝うんだから光栄だろ」
「ガングリオン君にも何かあげるの?」
「そりゃそうだよ、ってか人間以外なら全員に届けないとダメだからな?」
「え?ってことは、妖怪は大人だろうが老人だろうが」
「そう、届けないといけない」
「サンタさんも大変だねぇ」
「因みに前のクリスマス、俺は好きな小説、地雲はゲーム機だったな」
「サンタさーん、僕にもプレゼントおくれよ」
「師匠は大人でしょうが僕らに渡す番でしょ」
「おい!夢も欠片も無いこと言うな、こんなかにサンタさん信じている人がいたらどうするんだ」
「あ、やべ」
「あはは、いや、神龍郷のサンタさんは月龍君では?」
「あと、俺を巻き添えにした、雲清も一応そうだな」
「雲清?」
「結界を操る術を使える妖怪だよ」
「へぇ····月龍君」
「どうした?宗古」
「手··握って、手が凍えそう」
「あ、良いよ」
月龍君は私の手をギュッと握ってくれた
「ありがとう、暖かい··」
「そりゃ、手袋してるからな」
「あはは、そうだね」
「お兄様ー、私も握って欲しいのだー」
「はいはい」
「仲良いね君達、あ、着いたよ」
目の前には大きな鳥井が建っていた
「と、鳥井こんなに大きいんですね··」
「あれ?まぁまぁ大きな神社?」
「禁忌の代償に対する耐性を付与してくれるからね」
その時鳥井から巫女がやって来た
「あ、白千さん、お久しぶりです」
「久しぶり、花」
「お久しぶりで·····あれ?貴方、もしかして睦月?」
「あ、うん」
花さんは月龍君の近くに行った
「····本当?」
「おう」
「·····」
「·····」
「えええええ!!??」
「そんなに驚く?」
「当たり前でしょ!あんな人形みたいだったのに、こんなに変わってたんだから」
「まぁ、白馬に助けてもらったからな」
「へ、へぇ、白馬さんに····あ、えっとそれで、君達は禁忌の代償の耐性を貰いに来たんだよね?」
「はい、そうです」
「分かった、それじゃ、皆、順番に名前と禁忌の代償を言ってて」
「じゃあ、俺から、月龍冷刃、禁忌は緋色月の術、代償は大量出血」
「大量出血っと、次」
「八龍海、禁忌は日食と月食の術、代償は使用後妖気と妖力が完全に無くなる」
「妖気と妖力がなくなると、はい次」
「八龍地雲なのだー、禁忌は、神獣を操る術、代償は昏睡なのだー」
「昏睡ね、はい最後、巫女ちゃん」
「あ、えっと、禿鷲宗古です、禁忌は····」
「禁忌は?」
「えっと、その、よく分からない····です」
「よく分からない···身体能力を上げる感じ?」
「いや、うーん」
「多分、宗古は、身体能力ってよりは覚醒系か何か本当の自分って感じだったけど」
「うーん、まぁ、覚醒でいっか、代償は?」
「体の何処かが状態異常になる」
「成る程、分かった、じゃ、皆、神社の中に入っててね」
「···目を覚まさないのか?」
「ああ」
「海君、大丈夫?凄い暗くなってるけど」
「大丈夫、心配させてごめん」
「何で目を覚まさないんだ···」
「分からない、妖気も正常だし」
「きっと、宗古と同じく初めて禁忌を使ったのだろう、誰だってそうなるさ」
「···ばか妹が」
「っく!なんだよ、こいつ!」
俺はドラゴンから離れた
「苦しそうだが···どうする?」
「うーん、どうするか」
その時
ギャオオオオ!!!!
ドラゴンは俺に向かって火を放ってきた
「っ!避けきれ!」
「禁忌 雷炎幻獣!」
その時凄まじい雷と炎を纏った虎がドラゴンの炎を防いだ
「これ···まさか地雲!」
「お、お兄様、大丈·····夫?」
そう言って地雲は倒れた
「何で俺を守るために禁忌なんて使ったんだよ」
「それくらい、大事だったんでしょ、地雲ちゃんにとって海君は」
「····はぁ、まぁ、禁忌の代償が死とかじゃなくて良かったよ」
「え?禁忌の代償で死ぬこともあるの?」
「あるぞ、ってか月龍もその禁忌だろ?」
「ああ、大量出血で死、だな」
「わ、私は?」
「お前は多分、体の何処かが異常をおこすことだろ」
「え?でも何も···あちっ!」
「ほら」
「それにしても、君達···禁忌を使えるのは良いけど、代償への耐性が無いのか」
「俺は大量出血、海は使った後は妖気、妖力共に空っぽ、地雲は昏睡状態、宗古は状態異常」
「君達、一旦、僕の知り合いの巫女に耐性つけてもらうか、彼女ならそれくらいしてくれるだろう」
「師匠の知り合いの巫女って白馬?」
「いや、違うよ、ってか、一回会わせたことあるよ?」
「え?」
「まぁ、あの頃の月龍は殺す、食べる、眠るとかしかしないロボットみたいだったからね」
「うっ」
「あはは、ロボットって」
「感情すら無かったからね常に無表情、写真だって無表情」
そういって師匠さんはスマホで写真を見せてくれた
「ぷっww」
私は思わず笑ってしまった
「あはは!お前の顔面ヤバイだろ!」
「····だぁー!!黒歴史ーー!!!」
「あはは!本当にどんな顔してるのだ」
「あはは····えっ?地雲ちゃん!?」
「え?」「は?」
「おはよーなのだー!完全復活!」
「·······おい」
「あ、お兄様、どうかしたのか-?」
「···はぁ、本当に馬鹿な妹を持つと大変だよ···」
「馬鹿で結構なのだー」
「あはは、地雲、海、お前の事かなり心配してたんだぞ?」
「え?そうなのかー!?」
「そうだぞー」
「お兄様、ありがとなのだー!」
「俺は何もしてないけどな」
「心配してくる心があるだけでも嬉しいのだ!」
「自分の妹が昏睡状態なのに心配しない兄貴が何処にいんだよ」
「それもそっかー」
私達は笑った
「よーし、皆も元気になったことだし行きますか夜景神社に」
「「「「はーい」」」」
「いやー、寒いねぇ」
「そうなのだ」
「もう、クリスマスだな、な?月龍?」
「おめぇ、一発殴るぞ?」
「え?え?月龍君はクリスマス嫌いなの?」
「いや、クリスマスが嫌いなわけじゃなくてだな」
「こいつ、クリスマスの日は神龍郷の子供達にプレゼントを渡しに行くよう言われてるんだ」
「つまり、月龍君はサンタさんと」
「そういうこと」
「まじで、辛いよサンタは」
「因みにトナカイは?」
「いつもなら、自分で飛んでるけど今回からガングリオンに乗って届けるよ」
「ガングリオン君が可哀想」
「良いだろ、子供達に夢を届けるのを手伝うんだから光栄だろ」
「ガングリオン君にも何かあげるの?」
「そりゃそうだよ、ってか人間以外なら全員に届けないとダメだからな?」
「え?ってことは、妖怪は大人だろうが老人だろうが」
「そう、届けないといけない」
「サンタさんも大変だねぇ」
「因みに前のクリスマス、俺は好きな小説、地雲はゲーム機だったな」
「サンタさーん、僕にもプレゼントおくれよ」
「師匠は大人でしょうが僕らに渡す番でしょ」
「おい!夢も欠片も無いこと言うな、こんなかにサンタさん信じている人がいたらどうするんだ」
「あ、やべ」
「あはは、いや、神龍郷のサンタさんは月龍君では?」
「あと、俺を巻き添えにした、雲清も一応そうだな」
「雲清?」
「結界を操る術を使える妖怪だよ」
「へぇ····月龍君」
「どうした?宗古」
「手··握って、手が凍えそう」
「あ、良いよ」
月龍君は私の手をギュッと握ってくれた
「ありがとう、暖かい··」
「そりゃ、手袋してるからな」
「あはは、そうだね」
「お兄様ー、私も握って欲しいのだー」
「はいはい」
「仲良いね君達、あ、着いたよ」
目の前には大きな鳥井が建っていた
「と、鳥井こんなに大きいんですね··」
「あれ?まぁまぁ大きな神社?」
「禁忌の代償に対する耐性を付与してくれるからね」
その時鳥井から巫女がやって来た
「あ、白千さん、お久しぶりです」
「久しぶり、花」
「お久しぶりで·····あれ?貴方、もしかして睦月?」
「あ、うん」
花さんは月龍君の近くに行った
「····本当?」
「おう」
「·····」
「·····」
「えええええ!!??」
「そんなに驚く?」
「当たり前でしょ!あんな人形みたいだったのに、こんなに変わってたんだから」
「まぁ、白馬に助けてもらったからな」
「へ、へぇ、白馬さんに····あ、えっとそれで、君達は禁忌の代償の耐性を貰いに来たんだよね?」
「はい、そうです」
「分かった、それじゃ、皆、順番に名前と禁忌の代償を言ってて」
「じゃあ、俺から、月龍冷刃、禁忌は緋色月の術、代償は大量出血」
「大量出血っと、次」
「八龍海、禁忌は日食と月食の術、代償は使用後妖気と妖力が完全に無くなる」
「妖気と妖力がなくなると、はい次」
「八龍地雲なのだー、禁忌は、神獣を操る術、代償は昏睡なのだー」
「昏睡ね、はい最後、巫女ちゃん」
「あ、えっと、禿鷲宗古です、禁忌は····」
「禁忌は?」
「えっと、その、よく分からない····です」
「よく分からない···身体能力を上げる感じ?」
「いや、うーん」
「多分、宗古は、身体能力ってよりは覚醒系か何か本当の自分って感じだったけど」
「うーん、まぁ、覚醒でいっか、代償は?」
「体の何処かが状態異常になる」
「成る程、分かった、じゃ、皆、神社の中に入っててね」
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