緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

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第一章 破滅の炎

第11話 敗因

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「私って、月龍つきりゅう君にどう思われてると思う?」
「恋人と友人って多分、思われてるだろ」
「もしかしたら、私の事、弱くて何も出来ない奴とか思ってないかな」
「あいつがそんな事、思うわけねぇよ、それに月龍つきりゅうは、お前の事、強い奴って言ってたぞ」
「そうなの?」
「ああ、格闘技と小刀の攻撃は厄介だししかもかなり強いって言ってたぞ」 
「そうなんだね」
「····どうした?何か悩みでもあるのか?」
「いや、何でも無いよ、それじゃ、私、戻るね」
「お、おう」
私は縁台から立ち上がり部屋に入った
部屋には月龍つきりゅう君は寝ていた
「お疲れなのだー」
「ありがとう、地雲ちぐもちゃん」
「あ、それと、月龍つきりゅうが今回の戦いは一人一人に分かれて戦おうって」
「一人一人に分かれて?何で?」
「何でも全員でやったらもしかしたら結界術を使うときに巻き込まれるからだって」
「成る程、分かったありがと、私も寝るね」
「お休みなのだ」
私はそう言って月龍つきりゅう君の隣に寝転がりそのまま眠りについた


「···あはは、本当に宗古そうこちゃんは月龍つきりゅうの事大好きなんだね」
私は二人に毛布をかけそして表に出た
「さて···私も少し練習するか」
私は深呼吸しそして
神藏かむくら
ウゴォォォォ!!!!!
龍を出した
「よしよし、次は·····あ、炎百足えんむかで
カサカサ
そして百足むかでを出した
「よし、ちゃんと出せる」
「何してるんだ?そんな神獣達を出して」
「あ、お兄様、いやぁ、ちょっと妖術の練習でもしとこうかなぁって思って」
「成る程、それで神藏かむくら炎百足えんむかでを出してたと」
「そう言うこと」
「····八岐大蛇は出さないのか?お前、もう出せるだろ?」
「あいつは怖がりだからね、まだ出せないかな」
「成る程」
「それに、コイツらもかなり疲れただろうし休ませないと」
「?いつ、使ったんだ?」
「もちろん、昨日の戦」
「何で?」
「人造人間を全滅させようって思って、出したよ」
「あ、だから人造人間が少なかったのか」
私は神藏かむくらの頭を撫でた
「よしよし」
その時
「二人とも、おはよう」
「「!」」
月龍つきりゅうが後ろ出てきた
「お、おう」
「おはようなのだ」
「···その感じだと、つまりはあいつが自分からやったのか」
「あ?ああ、添い寝の事か」
「そりゃそうだよ、起きたら隣で宗古そうこが俺に引っ付いて寝てるんだぞ?まじでびびった」 
「別に良いだろ、彼氏彼女関係なんだし」
「まぁ、そうだけど、後それと、前回の生贄儀式の事なんだけどさ」
「おう、それがどうかした?」
「俺、気になったんだよ、何で負けたか」
「そりゃ、単純に相手が強かったからでは?」
「俺も初めはそう思っていたさ、こんなのが見つかるまでは」
そう言うと月龍つきりゅうは刀を3本取り出した
「それは?」
「妖怪や魔獣などの奴らに効果抜群の刀」
「ほう、それがどうかした?」
「前に戦った鬼が使った物だ、これがあるのに負けるとかあり得るか?」
「いや、有り得るだろ相手が強かったり、それにもしかしたら相手は人魔かも知れないだろ?人魔にはそう言うの効かないから」
「でも人魔だったら、鬼に勝てるわけ無いだろ?人魔は身体能力が高いが妖力は少ないそして脆いそれに対し鬼は高い身体能力に加え妖力は物凄く多い、そして硬い、どうやって勝つんだよ」
「······確かに」
「それで、少しこの刀があった場所を調べたんだ、そしたらな、妖火の後が見つかった」
「妖火か···妖火?何でだ?あれって、妖力が貯まってる場所じゃないと使えないはず····」
「それでさ、俺さ思うんだけど鬼や巫女は手を足も出なかったとか言われてるけど、実は相手現れた時に結界術を使ったんじゃないか?って思ったんだ」
「確かに、結界があれば妖火は使えるな」
「ほんで、後は全員、妖火でなす術もなく焼かれた」
「それで、死体を生贄にしたと」 
「妖火って俺達に効くっけ?」
「効かないぞ」
「····あいつは?」
宗古そうこは人間だ少しでも触れたらそのまま全身火傷を負って最悪、死んでしまうな」
「····それだけは絶対にさせない」
「そうだよな、なら、どうする?」
「···地雲ちぐもって結界術使えるか?」
「使えるぞー」
「なら、3人同時に結界術を行う、これでどうだ?」
「確かにそれはありだな、結界術の押し合いは人が多い方が有利だからな」
「んで、その後、そのまま各自一対一に持ち込む」
「分かった、それで行こう」







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