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第6章  寄生虫大戦争

第4話 月龍、ルザルス、鵺の決意

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此処はラノンの城の病室
「う、なんだここ」
月龍つきりゅうは目を覚ました
「あ、目が覚めましたか?」
扉が開きラノンがやって来た
「お、お前、ゲハッ!」
月龍つきりゅうは血を吐いた
「あ、無理しないでください、貴女、内臓とか色々な所から血が出てるので、無理に喋ると血が出ます、治るまで此処で入院ですね」
「ま···じか」
「貴女、名前は?」
「その前に俺は男だぞ」
「え?」
「···」
「え?本当ですか?マジで言ってますか?」
「(急に口調が)ああ、うん」
「うそ、着替えの服、、女の子用にしちゃた」
「ま、まじか」
「ごめんさい、なんか、髪が長かったから、女の子思って」
「あ~、成る程」
「後、何か瞳も女の子みたいやったから」
「まぁ、その事は良いとして、お前、名前は?」
「ラノン·シュルガ-です、ここの城 ラルガ城 の姫ですね」
「へぇ、俺は月龍つきりゅう冷刃れいば、次期閻魔、兼、神魔なんだ」
「じ、次期閻魔!?それに神魔!?」
「···そんな驚く?」
「そりゃ、そうだよ」
ルザルスがやって来た
「あ、ルザルス」
「あ、じゃないよ、如月きさらぎ月龍つきりゅうに何があったの?」
「·····それは」
「···」
「グラムっていう奴と戦って、それで術のぶつかり合いが起こって俺は気絶したんだ」
「で、その間に如月きさらぎが殺されたと」
「そう言うことだ、それで、俺が暴走して、緋色月の術を使った結果、大量出血を起こして今に至る」
「へぇ、で、大丈夫?精神の方は?」
「まあ、少しは落ち着げぼっ!」
月龍つきりゅうは血を吐いた
「うわっ!」
「大丈夫ですか?」
直ぐ様にラノンが近付いてきて月龍の口を拭いた
「あ、ありがと、ラノン」
「いえいえ」
「あ、そうそう、月龍つきりゅう、暴走した時に出した刀って今出せる?」
「あ~、ちょっと待って」
月龍つきりゅうは妖力を貯めたすると
赤色の妖気を放ちそして刃が赤く、鞘にも赤色の桜が描かれている妖刀が出てきた
「うわっ」
「これが、妖魔刀ようまとう 緋色月桜ひいろつきざくらだ」
「す、すごい妖気です、こんな妖気、初めて見ました」
「ちょっと、触るね」
ルザルスは刀の柄を握ったその瞬間
「うっ!」
ルザルスは頭を抱えその場で倒れた
「「ルザルス!?」ちゃん!?」
ルザルスは刀を投げた
「はぁ、はぁ」
月龍つきりゅうは刀の所まで歩こうとしたが、動けなかった 
「だ、大丈夫か?」
「う、うん、それにしても凄い妖気だね、こんなん二度と掴みたくないわ」
「あの、その刀どうするおつもりで」
「ルザルス、頼んだ」
「え?」
「ファイト」
「···嫌だぁぁぁぁ!!!!」
「ご、ごめんって」
その時、白羽しらはがやって来た
「どうした?」
「お、白羽しらは
「大丈夫か?月龍つきりゅう、後、ルザルスと」
「ねぇ、白羽しらはってさ不死身よね?」
「まぁな」
「あの妖刀、月龍つきりゅうに持っていって上げて」
「お、おう」
白羽しらはは刀を持った
「うおっ!?」
刀を離しそうになったが何とか持ちこたえ月龍つきりゅうに渡した 
「こんなん、マジで人間だったら30秒で死ぬぞ」
「あはは」
「あ、やっぱり月龍つきりゅうは大丈夫なんだ」
「そりゃ、睦月家ですしおすし」
「あ、それじゃ、私達は帰るから、あおちゃんとぬえにもこの事言っとくね」
「分かった」
「また、来てください、今度はお菓子とか用意しときます」
「うん!またねラノンちゃん」 
「お大事に~」
「おう」
そして二人は扉を開けて行ってしまった
「ふぅ」
「ルザルスちゃんと仲が良しなんだね」
「まぁな」
「あ、お風呂どうしますか?」
「自分で入るよ」
その時
「そんなに無茶せんくてもええんやで?」
王冠を被りそして赤い服を着ていて何もかもが豪華な人がいた
「あ、パパ」
「パパって、事は王様?」
「そうだよ、あ、パパこの人は月龍つきりゅう冷刃れいば
「兵士から聞いてるぞ、大丈夫か?」
「動けません、けど、大丈夫です」
「それは大丈夫じゃないやん」
「あはは」
その時だった
グッググ!!
「な、何?」
「なんの音だ?」
グググ!!!バ--------ン!!!!
その時ゲー卜が現れた
「きやっ!」
「うわっ!」
二人は衝撃波で吹っ飛ばされた
(この気配、まさか!)
月龍つきりゅうはゲー卜を見たすると
「グラム!!!」 
グラムが立っていた
「くく、まさか、生きていたとは」
「てめぇ!よくも如月きさらぎを!」
「ほほぉう、そこのお嬢さんに助けられたのか?」
「多分な、ってかそんなことより!如月きさらぎの敵とらせてもらうぞ!」
月龍つきりゅうは刀を抜いたが、
「げばっ!」
血を吐いた
「くく、愚かだな」
「くそ」
「実は如月きさらぎはお前を庇って死んだんだ」 
「は?」
「要するに、お前が弱いからあいつは死んだのだ」
「う、そ、だろ」
「やめて、ください!」
ラノンはグラムの前に立ちそう言った
月龍つきりゅう君は、弱くないです!」
「ラノン、やめとけ」
「貴方に月龍つきりゅう君の何が分かるんですか!」
「黙れ」
グラムはラノンを殴った
「うっ!」
「ラノン!」
「まぁ、とにかく、後、3日後、寄生怪物達が攻めてくるぞ、じゃあな」
そう言うとグラムはゲー卜と一緒に消えた
「くっそ!」
「大丈夫か?」
「まぁ、はい」 
「ラノン、大丈夫か?」
ラノンは気絶していた
「ラノン?死んでないよな?」
「大丈夫です、気絶しているだけです」
「そうか」
「すみません、大事な娘さんを」
「大丈夫だ」
「う、うう」
「あ、ラノン」
「あ、パパに月龍つきりゅう君」
「別に君つけなくても良いぞ?」
「じゃあ、月龍つきりゅう
「怪我は無いか?」
「うん」
「そうか、なら取り敢えず休みなさい」
「分かった」
月龍つきりゅうも、ってあれ?」
月龍つきりゅうはいなくなっていた
「いつの間に」
ラノンは窓を開けて探したが月龍つきりゅうは見つからなかった
「何処に行ったんだろ?まだ、怪我が治ってないのに」




「····3日後か」
月龍つきりゅうは月を見ながら呟いた
その時
「怪我は大丈夫?月龍つきりゅう
「ラノンちゃんが心配してると思うよ?」
ぬえとルザルスがやって来た
「お前ら」
「どうしたの?急に」
「···もっと、強くなりたいと思って」
「何で?、今でも強いのに」
「ルザルスの言う通りだよ、月龍つきりゅうは今でも充分強いよ」
「···足りない」
「え?」
「緋色月の術を操るほどの強さが足りないんだ」
「でも、緋色月の術にこだわらなくても良いんじゃ」
「他の術も確かに強力だ、けど、緋色月の術の強さは異次元、その力さえあれば、俺はまた、大切な友達を失われる事はない」
「「····」」
「だから、さらに強くなりたい」
その時
「願いを聞いた」
空からゼウスが出てきた
「「「ゼウス!?」」」
「お前は強くなりたいのだな?」
「あ、ああ」
「なら、我の試練を突破して見せろ」
「試練?」
「行ってから言う、それで?そこの二人は?」
「僕も修行する」
「私も」
「そうか、ならぬえ山本五郎左衛門さんもとごろうざえもんへルザルスは デモン·ノヴァ に連れていこう」
「分かりました」
「分かった」
「それじゃ、行こうか」
「「「はい」」」






    
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