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第5章  魔国の大決戦

第16話 最強の神魔 ガルガ

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   第16話 最強の神魔 ガルガ 




「よし」
ヘルトはルザルスを椅子に縛りつけていた
「な、何をするきなの?」
「お前の妖力、術、を全て取る」
「な、なんで」
神龍郷しんりゅうきょうを、滅ぼすためだ」
「え?」
「さぁ、話は終わりだ」
ヘルトはルザルスの腹部に手をつけようとしたその時
バン
手は弾かれた
「生意気な」
「やめてよ」
「だまれ、よし」
「え?」
「それじゃ」
「やめ」
その時ルザルスの意識は無くなった
「ふぅ」
「終わったか?」
「ああ」
「ならそいつを奴らに返すか」
「だな」
二人はゲ-トを開けルザルスを投げ入れた

「いたっ!」
「あれ?ルザルス?」
「いてて、あ、月龍つきりゅう?」
「大丈夫か?」
「うん」
「···なんでお前、妖力無いんだ?」
「えっと、それは····」
「盗られた?」
「うん」
「そっか、立てる?」
「無理」
「なら背負うか?」
「うん」
月龍つきりゅうはルザルスを背負った
「よっこいせっと」
「う」
「大丈夫か?」
「いや、全然」
「なら、とにかく夜雀よざく達と合流···」
ヒュ
その時、手裏剣が近くの壁に刺さった
「···誰だ?」
「あ」
「え?あれ?ぬえ?」
「あ、ルザルスに月龍つきりゅう
「お前も来てたのか」
「うん、ルザルスが心配だったからね」
「ごめん」
「でも無事なら良かっ····無事?」
「少なくとも無事ではないだろ、こいつ妖力とか術とか盗られたからな」
「へぇ-」
「···」
月龍つきりゅう?どうかしたの?」
ぬえ
「ん?」
「ルザルスを連れて逃げろ」
「「え?」」
「いいから早く!」
そう言うと月龍つきりゅうはルザルスをぬえに渡すと刀を二本抜き何処かに走っていった
「え?え?」
「どういうこと?」


月龍つきりゅうは周りを見た
「(この気配は?)」
「んあ?あ、やっべ」
その時月龍つきりゅうの目の前に赤髪で右手に剣を持っており、服は半分破れている黒い服を着ていた
「誰だ?」
月龍つきりゅうは刀をその男に向け質問した
「あ~、俺はガルガ、神魔の一人だ」
「神魔?」
「お~い」
その時ルザルスとぬえがやって来た
「あ、二人とも」
「どうしたの?って、あ、ガルガ」
「ん?おお、ルザルスじゃねえか···なんだ?その格好」
「色々あってね」
「なるほど」
「ん?二人は知り合いなのか?」
「まぁ、同じ神魔仲間だし」
「あ、ルザルスって神魔なんだ」
「そういえば言ってなかったね」
「あ、ルザルスはい、これ」
ガルガはルザルスに黒色のマントと青黒い服を渡した
「魔王装備だぞ」
「わぁ、ありがとう-」
「どういたしまして」
「着てもいい?」
「ああ、あそこの部屋でな」
「うん!」
ルザルスはガルガが指を刺した方向に行った
「あ、そうだ、お前ら、名前は?」
「俺は天上天下唯我独尊の龍魔人 月龍冷刃つきりゅうれいば
「大妖怪の長 ぬえ
「へぇ~、天上天下唯我独尊か」
「あ、言っとくけどこの2つ名はルザルスが決めたからな?」
「あ、そうなのか、なら良かった」
「···もし、俺がこの2つ名を言ったら?」
「3秒で殺す」
「ですよね-」
「ま、これから宜しくなぬえ月龍つきりゅう
ガルガは二人の肩に手を置いたその時
「っ!!」
ガルガは月龍つきりゅうから手を離した
「どうした?」
「何かお前からとんでもない奴の気配がして」
「?」
「お待たせ」
ルザルスが出てきた
「お、ルザルス、格好良いな」
「でしょ?」
「魔王みたいだな」
「魔王装備だからね」
二人が会話してる様子をガルガとぬえは見ていた
「仲良いな」
「そりゃ、あの二人カップルだし」 
「へぇ」
「それでさ、何で月龍つきりゅうの事一瞬、怖がったの?」
「何て言うか、一瞬、ドラゴンが何体か見えた」
「ドラゴン?」
「ああ、あいつ、神魔になっても可笑しくない」
「そんな?」
「間違いない、ってか此処で神魔にしておくか?」
「本人に聞けば?」
「そうだな」
ガルガは月龍つきりゅうに近付いた
「ん?どうした?」
「お前、神魔にならないか?」
「は?」
「え?急にどうしたの?ガルガ?神魔になるためには強力な妖力が必要だよ?」 
「まぁ、妖力を貯めて月龍つきりゅうの肩に触ってみろ」
「う、うん」
そしてルザルスは妖力を貯め触ってみた
「え?」
「どうした?」
「····」
「な?やばいだろ?」
「うん·····月龍つきりゅう
「?」
「何かあったの?」
「へ?何か変?」
「だって、さっきはそんなに妖力を感じなかったのに今は···」
「ふ-ん、多分、バ-サ-カ-と戦った時だな」
「バ-サーカ-を倒したのか?」
「ああ」
「あ、成る程、あの時月龍つきりゅう覚醒したのかな?」
「さぁ?」
「まぁ、とにかく始めるか神魔への進化を、ルザルス、レーヴァテイン貸してくれ」
「OK~」
ルザルスはレーヴァテインをガルガに渡した
月龍つきりゅうはそこに立ってくれ」
ガルガは魔法陣が描かれた場所に指を指してそう言った
「ここか?」
「おう、後は俺の神級武器の
ロンギヌスの槍と童子切安綱どうじぎりやすつな天十握剣あめのとつかのつるぎだ」
「(ロンギヌスの槍って確かイエス=キリストを処刑する時に使った槍だったなんで、童子切安綱どうじぎりやすつなは酒呑童子、天十握剣あめのとつかのつるぎは八岐大蛇だよな)」
「んで、最後に 妖刀 死炎雷しえんらい
ガルガはそれらを魔法陣を囲むように置いたすると
魔方陣が光だした
「お~」
「ルザルス頼んだ」
ルザルスは黙想して唱えた
「この世に存続する神々よこの者を神の魔王にしてくれたまえ」
すると部屋全体が光で満ちた、そして、しばらくして
「よし、今日からお前は神魔だ」
「わ~い(棒)」
「良かったね」
「それでさ、二人ともぬえから聞きたけどお前らってカップルなんだよな?」
「まぁ、うん」
「うん」
「結婚式、挙げないか?」
「「「は?」」」





    
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