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第5章  魔国の大決戦

第6話 妖刀 月龍冷刃

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 第6話  妖刀 月龍冷刃



「う、うう、此処は」
「目が覚めたか月龍つきりゅう
「お前は誰だ?」
「俺はお前の二人目の人格夜雀よざくだ」
「へぇ-、何の用だ?俺は多分、これからあの世に行くんだが」
「何、言ってるの?君は馬鹿なの?」
「は?」
「君はまだ死んでない、ってか君達は死ぬことは果たして出来るのかな~」
「寿命」
「君たち寿命無いよ?」
「ってか達ってだれの事言ってるんだよ」
「ルザルス」
「あ、そういうこと」
「んで、早く戻れ!と言いたい所だが君は取り敢えず刀になってさルザルスを助けろ」
「はぁ?普通に復活は?」
「あ~、出来ないよ」
「そうなんだ」
「ってか!早く!ルザルスが」
「分かった」

「く、くそ、こんなに強いなんて」
「ふふ、術が使えなかったら貴方は本当に弱いからね」
「う、あう」
「何その、ティアラ」
イザベラはルザルスからティアラを取り上げた
「返して!」
「何これ?」
「やめて!」
「あら、雑魚が何を言って」
ザン!
「あがっ!」
「それは俺の彼女に上げたやつだお前に上げた訳じゃない!!!!」
「「刀がしゃべった!?」」
「あ」
「き、きさま!」
イザベラは刀を握ったその時
「え?」
イザベラは胴体が泣き別れになった 
イザベラは消えた
「な、なんだったの?」
その時だった刀が光だした
「ま、眩しい」
そして光が無くなり立っていたのは
「あ~、疲れた」
月龍つきりゅうだった
「え?」
「あ、ルザルスこれ」
月龍つきりゅうはルザルスにティアラを掛けた
「よし、これで良いかな?」
「····」 
その時
「うわっ!」
ルザルスが月龍つきりゅうに飛び付いた
「ど、どうした?」
「う、うう、会いたかった、会いたかった」
「あ、そういうことか、あはは泣くなよドレスが濡れるぞ」
「そうだね」
「全く」
「えへへ」
「歩けるか?」
ルザルスは少し歩いた
「うん、歩ける」
「とまぁ、お前は流石に休まないとな」
「え?別に良いよ?」
「お前は散々な目に逢ったんだ、だから休め後で俺も行くから」
「分かった、何処の部屋?」
「どこでも良いよ」
「なら、此処にする」
「分かった、そこな」
「·····ねぇ、本当に私1人だけ?」
「え、えっと」
その時
「久しぶりだね睦月むつきあ、ここでは月龍つきりゅうか」
狐のような耳が生え眼帯をつけ腰には刀を持った赤髪の長髪の女子が立っていた
「は?だ····って、ええええええ!!!!!!」
「え?知り合い?」
「は?え?お前って狐だったよな」
「うん、何かこうなった」
「へぇ、ってか本当に久しぶりだな椿つばき」 
「だね~」
「それでさ急に悪いんだけど、そいつ、ルザルスを見守ってくれるか?」
「良いよ、よろしくねルザルスちゃん」
「よろしく、椿つばき
「んじゃ、後は任せたぞ」
「あ、ちょっと待って」
「何?ルザルス」
「あの刀はなんだったの?」
「ああ、あれ?あれは····妖刀 月龍冷刃で良いだろ」
「成る程」
「んじゃ」
そして月龍つきりゅうは羽を広げ何処かに行った
「····大丈夫かな~」
「大丈夫でしょ、いざとなったら刀に変われば良いだけだし」
「そうだけど···」
「はぁ、心配性だな~、ルザルスちゃんは」
「だ、だって」
「分かってるよ」
「···」
「でもさ、月龍つきりゅうも同じ気持ちなんだよルザルスちゃん」
「うん」
「だから、ね?」

「!貴方が居るなんて」
雷間らいまは浴衣を着た女性を見て驚いた
「久しぶりだね雷間らいま、最後に会ったのはあの一騎討ち以来ね」
「ですね」
「刀は大事にしてる?」
「もちろん、貴方からもらった楼魔ろうまは大事にしてますよ桜間さくらま
「そう、んで、何で来たか分かる?」
「さぁ?私は睦月家の軍団を斬りにきたのですが」
「実はね、私はあれ以来、此処に居たの、それでさつまんないから、故郷の神龍郷しんりゅうきょうに帰ろうと思ってね」
「!本当!?」
「うん····って来たわね」
#桜間_さくらま__#が言うと
「見つけたぞ」
 殺 と書かれた兜を被り黒い鎧を着けた侍がやって来た
「二人で殺る?」
「ええ、貴方が此処でサボっていなかったか確かめる必要がありますから」
「へぇ、まぁ、見てなよあの時より強くなったから」
桜間さくらまは刀を抜いた
「あれ?その刀は?」
「ん?ああ、これ?これは桜刀さくらとう 千本桜せんぼんざくらだよ」
「へぇ」
「それじゃ、私からいくね 血楼百裂斬ちろうひゃくれつぎり
桜間さくらまは物凄い速さで相手を斬り着けた
「あがっ!」
「はい、閉めは貴方がやりなよ」
「ふっ、任せて下さい 反転二重斬はんてんにじゅうぎり
雷間らいまは刀を構えそして侍とは別の方向を向き何もない所を斬った
「あ?」
「反転」
その時、侍に大量の斬撃が当たった
「あがぁぁぁぁ!!!!」
侍は消えた
「何て言うか変な技だね」
「貴方の反転楼桜はんてんろうざくら 千 をお手本にしてね」
「あ~、あれね」
「うんうん」

「うっ、前が見えない」
月龍つきりゅうは刀を引きずりながら歩いていた
「やべ、ルザルスに目が何処にあるか聞くの忘れた」
(はぁ、何してんだよ)
「だってさ」
(まあ、良いか、それよりも朗報だ)
「何だよ」
(俺はお前と分離出来るようになった)
「え!?まじ!?」
(ああ、今からやるから、だから頭気を付けろよ?)
「ん?あがぁぁぁぁ!!!!」
月龍つきりゅうは頭に雷が落ちたような痛みを感じた
そして
「はい、成功」
「おお!ここが!」
月殺げっさつ夜雀よざくが、立っていた
「痛すぎだろお前ら」
「ああ、すまん」
「まぁ、良いだろ」
「良くねぇよ!」
「とまぁ、お前の目だっけ?」
「ああ」
「回収してくる」
「は?」
そして月殺げっさつは消えた

「あれ?何か私、持ってる」
「ん?」
ルザルスは手を見た
「え?これって」
「ああ、それ返して」
「誰?」
「あ、月殺げっさつ·····ってん?」
「あ、俺ら離脱した」
「え!?そうなの!?」
「ああ」
「えと取り敢えず敵では無いの?」
「うん、私達の仲間だよ」
「そう」
「んでさ、それ返して?」
「あ、うん」
ルザルスは月殺げっさつに目を渡した
「あんがとんじゃ」
「あ、ちょっと待って」
「何だ?」
「これ、月龍つきりゅう何か落としてた」
ルザルスはネックレスを取り出した
「あ、それな、分かったありがと」
そして月殺げっさつはネックレスをルザルスから貰うと消えた
「ふぁ~、何か眠たい」
「そりゃ、そうだよ、もう深夜2時だし」
「え?そんなの?それじゃお休み」
ルザルスはベットに乗るとすぐさまに寝てしまった

「やべぇ、眠い」
「まぁ、そりゃな?」
「ほい、目貰ってきた」
「お、あんがと」
「んじゃ目つけるから眼帯とれ」
月龍つきりゅうは眼帯を取った
「行くぞ」
「お手柔らかに」
「おりゃ!」
月殺げっさつ月龍つきりゅうに目を押し込んだ
「よし、終わりだ」
「ふえ~、眠たい」
「んじゃ、寝室に行けよ」 
「そうする」
月龍つきりゅうは消えた
「はぁ、全く世話がかかるなあいつら」
「まぁ、良いだろ」
「んで、俺達も寝るか?」
「だな」

「ふぇ~、疲れた」
「お お疲れ月龍つきりゅう
「あ、椿つばき、ルザルスの世話ありがと」
「良いよ別に」
「んじゃ、俺も寝よ」
「お休み」
月龍つきりゅうがベットに近付いた
その時
「う、うう」
ルザルスが唸り出した
「ルザルス?」
「あうう、あうううう」
「····」
「う、うわああああ!」
「悪い夢でも見てるのか?」
「う、あ、たすけ、」
そして月龍つきりゅうはルザルスの手を優しく掴んだ
「大丈夫か?」
「はっ!」
「ルザルス」
月龍つきりゅう?」
「大丈夫か?本当に」
「ち、ちょっと悪い夢を見ただけ」
「そうか」
そして月龍つきりゅうはルザルスの隣に寝転び、ルザルスを見た
「な、なに?」
「顔色悪いぞ?」
「えっと、それは···」
その時
「え/////」
「あの事が怖くて忘れられないんだろ?」
「うん、後、月龍つきりゅうを殺した事がどうしても忘れられない」
「でも、生きてるだろ?だから気にするなよお姫様」
「誰がお姫様よ!」
「え?いや?」
「べ、べつに」
「へぇ」


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