上 下
63 / 127
第4章 幼児化騒動

第3話 月龍とっての地獄

しおりを挟む




  第3話 月龍とっての地獄



「はぁ-」
月龍つきりゅうはため息をついた
「あれ?どうかしたのですか?」
小鳥ことりは聞いた
「あ、いや」
「·········手伝いますね」
「助かる」
その時ルザルスがやって来た
「何の話?」
「何でもない」
「?」
「おう!月龍つきりゅう!」
「よぉ、如月きさらぎ
「お前やるじゃん、前世の頃は告白なんてしなそうな雰囲気だったのにルザルスに告白するって」
「普通にルザルスが好きなった、だけだよ」
「お前らの結婚式、絶対に行ったるからな!」
「あ-、うん、ありがとうな(何でだろう、こいつが来たら結婚式めちゃくちゃになりそう)」
(同感)
「んで、そこの二人は」 
「ああ、何か、俺の祖先の将軍大将らしい」
「へぇ」 
その時マリエルナが来た
「あら?ザルク、リマリスは?」
「もう少し、したら来る」
「もう来たわよ」
「あ!ルザルスお姉様!」
「あ、スピカ!」
「ふふ、仲良いわね~」
「あら?久しぶりね月龍つきりゅう」 「おう、マモン」
「メ、メ、メリークリスマス」
「そんなに怯えんなよw、ガウ」
「そうだよ月龍つきりゅうさんは優しいからそんなことで怒らないよ」
「ルガは相変わらず、明るいな」
「えへへ」
「バルブおいでよ」
「ル、ルザルス様、お久しぶりです」
「はいはい怯えない怯えない」
「それにしてもありがとうねマリエルナ私達を歓迎してくれて」
「何を言ってるのよ妹の親友、何だからこれくらい大丈夫よ、それに私達も友達でしょ?誘わない訳無いわよ」
「ありがとう」
その時
「お!月龍つきりゅう!」
「あ、天魔てんま
「おめぇ、何で戦争あったのに俺を呼ばなかったんだよ、その時俺めっちゃ暇やったんやけど」
「ンなもん知るか」
「くそ-」
「あはは」
「···(今は楽しいけどなぁ~)」
「(私も手伝ますから)」
「(まじでごめんな)」
「(友人なんでこれくらい大したことないですよ)」 
「ねぇってば!」
「はっ!ごめんかげ
「どうしたの?二人とも黙り込んで」
「なんでも無い」
「絶対何かあるでしょ」
「えっと」
「お姉ちゃん?」
「はぁ、分かった、話すからこっちに来い」
月龍つきりゅうかげの腕を掴み小鳥ことりと一緒に庭にでた
「それで何?」
「実は····」
「へ、へぇ、大変だね」
「だから、私が手伝うことにしようと思ってね」
「成る程、私も手伝うよ」
「分かった、なら深夜2時に人里に来い」
「分かった」
「三人とも-!」
「あ、ごめん、ルザルス」
「速く、来てよ」
「ごめんねルザルスちゃん」
そして三人は中に入った
「あ、来た」
「ごめん」
「まぁ、良いよ、それでさ月龍つきりゅう
「何?」
「これ着て」
ルザルスが取り出したのはサンタクロースの衣装だった
「え?まじ?」
「うん!」
「····分かった」
「ルザルスちゃんは着るの?」
「うん!かげちゃんと小鳥ことりさんの分もあるよ」
「ちょっと着てみますか」

「わぁ、月龍つきりゅう可愛いね」
「は、恥ずかしいんだが」
「まぁ、良いじゃん」
「あ、月龍つきりゅう様も仮装ですか?」
「敬語はいいって言ったろ夜光やこう
「いや~、それが案外抜けなくてですね-」
「まぁ、慣れだろ」
月龍つきりゅう~」
三奈みなは敬語、抜けたな」
「可愛いねそこ衣装」
「俺は恥ずかしいけどな」
ガウガウ
「あれ?どうしたの?虎丸とらまる
「ふむふむ、『三奈みな様も可愛い』と言っていますね」
「へぇ、ありがとう虎丸とらまる
その時
キュ---!!!
「うわっ!紅龍こうりゅう
「あ、そういや、ちびドラちゃん達忘れてるよ」
「え?ってか紅龍こうりゅうどうした?その格好」
紅龍こうりゅうの首には鈴がついていてそして赤色の先端が白色の綿がついている帽子をかぶっていた
「クリスマス仕様だね」
ガウガウ
「『可愛いそして小さい』と言っていますね」
「ははは」
「あれ?夜獣やじゅう何処に行った?」
「あ、あそこだ」
月龍つきりゅうと一緒に居るね」

夜獣やじゅう、俺の祖先どうだった?」
グゥ
「成る程、怖かったと」
月龍つきりゅう様」
「敬語はいいってば夜光やこう
「でも」
「俺の祖先は本当にどうだったんだ?」
「酷く攻撃的で私達姉妹を常に殴っていました」
「は?お前ら将軍大将なんだろ?」
「はい、でも私達は虐待を受けました」
「二代目は?」
「物凄く優しい方でした、私達をいつも可愛がってくれました」
「そうか、すまないな」
「別に貴方のせいではありません」
「でも」
「知ってますルザルス様ですよね」
「ああ」
「貴方の言うことに私達は必ず従います」
「分かった」
ぐぅぐぅ
夜獣やじゅう麒麟きりんに会いたいのか?」
グウ!
「そんなに会いたいのか」
グゥ
「よしよし」
「話し中に悪いけどそろそろお開きよ」
マリエルナがやって来た
「分かった(地獄の始まりだぁ-)」
「それじゃ帰るか」
「はい」
グゥ

月龍つきりゅう、帰ろ」
「分かった」
月龍つきりゅう様にルザルス様 夜獣やじゅう虎丸とらまるにお乗りください」
その時ルザルスが言った
「私達は気にしなくてもいいよ、その代わりにぬえを乗せてあげて」
ぬえ?」
「ほら、彼処の人だよ」
「う、うう、待ってよ~、二人とも」
「ごめんごめん忘れてた」
「つら」
「どうぞお乗りくださいぬえ様」
「ああ、悪いね」
ぬえ夜獣やじゅうに乗った
「うわぁ、暖かい」
「ってか、こいつらの種類なんなんだ?」
「え?猫」
「「「······は?」」」
「えっと、何処が?」
「四本足の毛むくじゃらのところが」
「へ、へぇ」
そして到着
「ただいま-」
「あ、お帰りなさいませ、三·····」
「あ、こいつらは俺の祖先の将軍大将の夜光やこう三奈みなだ」
「そうですか、私は見ての通りの朱雀すざくです」
「よろしく」
「よろしくね!」
「それで、主、お二人のお部屋は?」
「俺の隣の部屋で二人とも一緒の部屋」
「分かりました」
「一応聞くけど、二人とも同じ部屋で良い?」
「うん!」
「構いません」
「それでは、私はこれで寝させてもらいますね」
「ああ、ゆっくり休めよ」
朱雀すざくは奥の部屋に行った
「それじゃ、寝よっか」
「そうだな」
月龍つきりゅう···」
「あ~、分かった分かった」
二人は桜の前の部屋に入った
「それじゃ、僕も寝るか」


「·····そろそろにするか」
月龍つきりゅうは時計を見た
PM1:30
月龍つきりゅうは横で寝ているルザルスを見た
「起こさないように慎重にしないとな」
そして月龍つきりゅうは外にでた
「ふぅ」
そして
「あ、来た」
瞬間移動を発動して人里の中央に移動した
「それにしても、プレゼントは?」
かげは眠そうに言った
「見たら発狂するぞ」
そして月龍つきりゅうは空間を開いた、そして
「ほい」
「え?はぁ?多すぎでは?」
「どうやら神龍郷しんりゅうきょうの住民、全員分らしい」
「え?まさか、今から」
「yes」
「手伝うって言ったけど予想以上に大変だな~」
「嫌なら帰っても良いぞ」
「いや、月龍つきりゅうには恩があるからね恩返ししないと」
「そう、なら一つずつやるか?」
「それしたら終わる頃には朝になってるよ」
「なら分担する?」
「そうですね、なら私はここまで全部」
「なら私はここまで」
「それじゃ後は俺だな」
「ってか、誰に渡すのか分かるの?」
「プレゼントボックスに書いているだろ?」
「あ、本当だ」
「それじゃ、夜遅くに悪いけど頼むな」
「分かりました」
「うん!」

「思っていたけど過去一疲れるな」
(当たり前だろ)
「後、何個?」
(890個)
「うげっ」
その時だった
「あれ?こんな丑三つ時に何してるの?」
「誰だ?」
月龍つきりゅうは刀を構えた
「ええ!ちょっと待ってよ!」
「いやさ、何しているの?」
「いや、君が此処に堂々と入ってきたから」
「それはすまん、後、えと、お前のは····」
「ん?」
「お前の名前は月夢つきむであってるよな?」
「あ、う、うん」
「ほい、これ」
「何これ?」
「クリスマスプレゼント」
「ふぇ?」
「あ、実は·····」
「成る程ね、そっちも大変だね-」
「あ、それとついでにこのプレゼントここの住民当ての名前で合ってる?」
「う~んと合ってるよ」
「それじゃ、悪いけど、頼める?」
「良いよ、それくらいなら」
「それじゃ、頼んだ」
月龍つきりゅうは翼を広げ飛び去った
「あれ?龍魔人?」

「はぁ、はぁ」
(後、230個)
「まだまだあるのかよ後夜明けまで何時間?」
(2時間)
「やばいな」
「あ、月龍つきりゅう
「お、かげ調子は?」 
「後32個だよ」
「早」
月龍つきりゅうは?」
「230個」
「お、多いね、終わったら手伝うよ」
「ありがとう」

「よ、よし後50個」
(夜明けまで後1時間半)
「間に合う!」
(でも、面倒さいのがあるな)
「そうなんだよ~、八龍やつりゅうって何処に住んでいるんだよ~」
「お困りのようですね」
「あ、小鳥ことり
八龍やつりゅうさんの家は彼処の城見えますか?」
「ああ」
「彼処です」
「まじか、金持ちやな~」
「貴方の場合、横に広すぎて城跡見たいですもんね」
「それを言うな!」
「それより後いくつですか?」
「50」
「ほぇ-、私は後5つですね」
「終わったら手伝って」 
「もちろん、やりますよ」
「ありがとう」

「ふぇ-」
(あいつの家、警備、厳しすぎだろ)
「それな、ちょっと近付いただけで鉄砲ぶっぱなしてくるとは」
(それでも小鳥ことり達のお陰で後一箱だぞ)
「お!まじか、最後は~······ルザルスやんけ」
(あ、なら良かったな)
「ん?ってか俺らとぬえ達の分は?」
「あれ?そういえばありませんね」
「ふふふ、それわね」
「あ、ニート」
「誰かニートよ!」
「それで?何ですか雲清うんせいさん」 「貴方達のプレゼントよ」
雲清うんせいは3つのプレゼントボックスを取り出した
「(あれ?何かあの箱から懐かしい雰囲気がする)」
「はい、これ月龍つきりゅう、割れ物見たいな物だから丁寧に扱ってね」
「う、うん」
「後ルザルスの分も割れ物だから」
「私達の奴は」
「大丈夫よ」
「そうですか」
「それじゃ、皆疲れただろうから、即座に家に送って上げるわね」
「あ、ぬえ達の分は?」
「大丈夫よ、私が置いといたから」
「そう」
「はい!皆おやすみ」
「またね」
「今日はありがとうな二人とも」
「バイバイ」

「ふぅ、疲れた」
月龍つきりゅうはルザルスの横にプレゼントボックスを置いた
「なんなんだろうこれ」
(取り敢えず寝ろ!)
「分かった」
月龍つきりゅうは布団に入るなり寝てしまった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

異世界に転生した俺は農業指導員だった知識と魔法を使い弱小貴族から気が付けば大陸1の農業王国を興していた。

黒ハット
ファンタジー
 前世では日本で農業指導員として暮らしていたが国際協力員として後進国で農業の指導をしている時に、反政府の武装組織に拳銃で撃たれて35歳で殺されたが、魔法のある異世界に転生し、15歳の時に記憶がよみがえり、前世の農業指導員の知識と魔法を使い弱小貴族から成りあがり、乱世の世を戦い抜き大陸1の農業王国を興す。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜

Open
ファンタジー
就活浪人生に片足を突っ込みかけている大学生、本田望結のもとに怪しげなスカウトメールが届く。やけになっていた望結は指定された教会に行ってみると・・・ 神様の世界でも異世界転生が流行っていて沢山問題が発生しているから解決するために異世界に行って転生者の体の一部を回収してこい?しかも給料も発生する? 月給30万円、昇給あり。衣食住、必要経費は全負担、残業代は別途支給。etc...etc... 新卒の私にとって魅力的な待遇に即決したけど・・・ とにかくやりたい放題の転生者。 何度も聞いた「俺なんかやっちゃいました?」       「俺は静かに暮らしたいのに・・・」       「まさか・・・手加減でもしているのか・・・?」       「これぐらい出来て普通じゃないのか・・・」 そんな転生者を担ぎ上げる異世界の住民達。 そして転生者に秒で惚れていく異世界の女性達によって形成されるハーレムの数々。 もういい加減にしてくれ!!! 小説家になろうでも掲載しております

性転換マッサージ2

廣瀬純一
ファンタジー
性転換マッサージに通う夫婦の話

スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~

暁 とと
ファンタジー
スキル運のおかげでドロップ率や宝箱のアイテムに対する運が良く、確率の低いアイテムをドロップしたり、激レアな武器を宝箱から出したりすることが出来る佐藤はギルドを辞めさられた。  しかし、佐藤の庭にダンジョンが出来たので億を稼ぐことが出来ます。 もう、戻ってきてと言われても無駄です。こっちは、億稼いでいるので。

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

処理中です...