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第4章 幼児化騒動

第2話 新たな仲間

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    第2話 新たな仲間



「「ただいま~」」
「お帰りまさいませ御二人方」
キュ!
「よしよし」
ルザルスは靴を脱ぐと、紅龍こうりゅうの頭をなではじめた
キュ-
「ふふ、可愛いね」
「あ、朱雀すざく
「何ですか?」
「今日の夜、俺らクリスマスパーティーに行くから晩御飯作らなくても良いよ」
「分かりました、青龍せいりゅう達にもそう伝えておきます」
「ありがとう」
「あ、朱雀すざく
「何ですか?ルザルス様」
ぬえは?」
ぬえ様は今こたつでミケ様と丸くなっています」
「「?」」
「後、主、物凄く雪ついていますが」
「ちょっと子供と遊んでな」
「後で洗っておきます」
「本当にいつも悪いな」
「良いですよ」
「ねぇ、月龍つきりゅう、早くさこたつで丸くなりたい」
「分かった、それじゃ、すまんけど後は頼んだぞ」
「はい」


「「·····」」
「ふぁ?あ、お帰り二人とも」
「お前、怠けすぎじゃね?」
「だって寒いの苦手だもん」
「確かに蛇は冬は冬眠するけどぬえはどちらかと言ったら猿でしょ」
「僕が毛むくじゃらに見えると」
「いや、見えないけど」
「とまぁ、二人も入りなよ」
「まぁそうするか」
二人はこたつに入った
「あ~、人をダメにする機械の破壊力よ」
「ふぁ~、何か眠い」
「言われてみれば俺も」
「まぁ、少し寝るか」
「おやすみ」
と言いルザルスは月龍つきりゅうに引っ付いて寝てしまった
「本当に月龍つきりゅうのこと大好きなんだねルザルスは」
「なんか、俺も嬉しいよこんなに好かれた事は無かったからな」
「あはは」
「まぁ、俺も寝るか」
そして月龍つきりゅうも寝てしまった
「ふぁ~、何で僕はさっきまで寝てたのに眠いんだ?まぁ、良いか」
ぬえは寝てしまった
そして2時間後
「ふぁ~」
ルザルスが起きた
「あれ?まだ皆、寝てるな」
ルザルスはこたつから出るとカレンダーを見た
「あ、そろそろ私も帰る日か」
ルザルスは天井を見て呟いた
「此処は本当に楽しかったな~、いろんな事が出来たからね」
ルザルスは少し泣いた
「う、だめだめ泣いたらお姉様が悲しむよね、うん」
その時
「う、う-」
月龍つきりゅうが起きた
「あ、おはよう」
「あ、ルザルス、ってかさお前さ、そろそろ帰る日が近いから簡単な荷造りしとけよ」
「うん」
そして月龍つきりゅうはこたつから出た
「ねぇ」
「どうした?」
「帰ってもさ、また此処に泊まりに来ても良い?」
「リマリスから許可を得たならいつでも良いよ」
「本当?」
「ああ」
するとルザルスは少しだけ涙を流した
「あ」
「何?そんなに此処が恋しいの?」
「べ、別にそんなんじゃ」
「はぁ、別に二度と此処に来れないんじゃないから泣くなよ」
「私にもよくわからないよ何で泣くか」
「まぁ、今日はクリスマスだろ?明るく行こうや」
「うん、そうだね」
「(とまぁ、俺にとって地獄だが)」
「ねぇ、前から思っていたけどさ」
「どうした?」
月龍つきりゅうって何歳?」
「15歳」
「え?ほんと?」
「うん、因みにルザルスは?」
「1000歳」
「やっぱりか」
月龍つきりゅうって、まだどちらかと言ったら子供?」
「まぁ、うん」
「へぇ~」
「なんだよ、その反応」
「気にしなくても、後さあの私達の先祖知ってるでしょ?」
「うん」
「お姉様から聞いたんだけど、あの生き残った王女ってさ」
「うん」
「次女なんだって」
「お前と一緒?」
「うん、だから王女が死んで生まれ変わったのが私なんだって」
「へぇ、あ、相違や俺も生まれ変わりだな」
「誰の?」
睦月むつき家の初代の主」
「え、それって」
「その通り、世界制覇をしようとしたやつ」
「やっぱり、私達は対立関係なんだね」
ルザルスはうつむいた
「ルザルス」
「はぁ、私達の先祖、何か私達の自由を奪ってくるね」
「確かにな」
「恋人なのに敵だから、戦わないといけない」
「とまぁ、先祖は死んでし良いだろ」
「だね、私は例え先祖からダメって言われても月龍つきりゅうといつか結婚するよ」
「それに関しては俺も同意だ」
「あ、ってかさずっと話してたらもう4時だね」
「時間経つの早くね?」
「それくらい月龍つきりゅうと話す事が楽しいんだよ」
「へぇ」
「う、う」
「あ、やっと起きた」
「あ、おはよう二人とも」
「寝すぎだろww」
「主」
「どうした?」
「そろそろ、お風呂に入る方が良いかと」
「え?早くない?」
「クリスマスパーティーに遅れないためです」
「あ、成る程、分かった」
「はっ」
「それで、誰から入る?」
月龍つきりゅう一緒に入ろ?」
「···え?」
「入ろうよ」
「え?何?俺の社会的地位低くするき?」
「そんなこと考えてないよ」
「は?え?」
「ほら、行こ」
ルザルスは月龍つきりゅうの手を掴み行ってしまった、その様子をみたぬえ
「仲良しだなぁ、二人とも」
その時
ぬえも一緒に入ろ?」
ルザルスが来た
「あ、僕も?」
「うん!」
「分かった良いよ」

「はぁ、相変わらず気持ちいいな」
ぬえは露天風呂に浸かりながら呟いた
一方月龍つきりゅうはルザルスを見ないように上を見ていた
「(見たら負けだ見たら負けだ見たら負けだ)」
(おう、うるさい、後、前向け)
「(嫌だ!俺の社会的地位が)」
その時ルザルスが月龍つきりゅうに近付いた
「何してるの-?」
「··········」
「(別に見られても何も感じないけどなぁ)」
その時ルザルスは月龍つきりゅうから離れそして
バシャ!バシャ!
水をかけた
「うわっ!冷た!」
「どうだ!」
「な、なんだよ」
「だって、ずっと上見てるもん」
「そういうもんなんだよ」
「?あ、ぬえかけられると思って逃げるつもりだな~」
「あ」
「えい!」
バシャ!
「アギャアアアアア!!冷たいの嫌だアアアアア!!!」
「(・∀・)」
「「うww」」
「はぁ、落ち着いた?」
「うん」
「ってか月龍つきりゅうもう普通に前見てるじゃん」
「あ」
「もう!別に気にしてないから」
「わ、わかった」
結局月龍つきりゅうは普通に戻った
「ってかぬえさ、一応大妖怪の長なんだから」
「僕に寒いものは絶対にだめ」
「あ、はい」
「そろそろでる?」
「うん」
「そうだな」
そして三人は風呂から出た

「あ、そろそろ行くか」
「うん!」
「取り敢えずぬえお前、寒がりだからかなり分厚い服着ろよ」
「分かってる」
「はい、これ」
「ありがとうルザルス」
「あ、月龍つきりゅう
「何だ?」
「歩いて行こうよ」
「分かった」
「それじゃ、行ってきま-す」
そして三人は外に出た
「あ-う」
「本当に寒がりだなお前」
「しょうがないじゃん」
「大妖怪って皆、寒がりなの?」
「いや、僕が特に寒がり何だよ」
「えっと大妖怪をまとめると猫又ねこまた犬神いぬがみ九尾きゅうび大天狗だいてんぐ雷獣らいじゅう河童かっぱ牛鬼ぎゅうき·······」
「全員、寒さに耐性のありそうな人ばかりだね」
「あ、でも河童かっぱは寒がりだね」
「お前くらいに?」
「いや、僕よりはまし」
「大丈夫?顔、真っ青だよ」
「え?」
「どうする?今から瞬間移動で行くか?」
「いや、大丈夫だから」
「本当か?」
「うん」
「取り敢えずさ、人里から行こ」
「まぁ、一番近いしそれにカイロか何か売ってるだろ」
「速く行こうよ」
「そうだな」
三人は人里に向かった

「うわ-、綺麗」
人里はクリスマス風に変えられていた、そして所々に飾り付けされたもみの木があった
悪魔吸血鬼デーモンヴァンパイアとの戦争で破壊された所も復旧したんだな」
「寒さを忘れるくらい綺麗だね」
「え?まじ?寒さ忘れた?」
「嘘です」
「おいwww」
その時
「あ、月龍つきりゅう様だ!」
と人里の人が言った、そしてその言葉に乗せられた人達が集まった
「え?どこどこ?」
「ほら、彼処、恋人のルザルス様とご友人のぬえ様と一緒に居る」
「あ、本当だ!」

「····ざわざわしてきたな」
「まぁ、私達が来たら大抵こうなるよね」
月龍つきりゅうは次期閻魔だからな」
「ってかいつの間にぬえの事も広かったんだ?」
「さぁ?」
その時
「あ!月龍つきりゅうお兄ちゃんにルザルスお姉ちゃん!」
あいが走ってきた
「お!あいメリクマ!」
「メリークリスマス!、あいちゃん」
「メリークリスマス!」
「えっと、誰?」
「あ、この子はあい、今日の朝、一緒に遊んだ子だよ」
「へぇ~、よろしくぬえだよ」
「よろしくね!ぬえ兄ちゃん!」
「な、なんか恥ずかしいな」
「ルザルスお姉ちゃん、私を抱き締めて」
「良いよ」
ルザルスはあいを抱き締めた 
「やっぱり、ルザルスお姉ちゃん暖かいよ」
「そう」 
「またね、三人とも」
「ペンダント大事にしてるか?」
「うん!ほら」
あいは首に着けていたペンダントを出した
「それは、俺が加護の術つけてあるから無くしたらだめだぞ~」
「うん!それじゃ、楽しいクリスマスを!」
「お前もな!」

それを見ていた住人は
「何だ?あの子、凄い馴れ馴れしいじゃないか」
「しつけがなってないわね」
「本当にそれな」
「それにお姉ちゃん、お兄ちゃん呼ばわりなんて」
「なぁ、あいつに教えてやろうぜ」
「そうね、あの子のお母さんを分かられましょ」
その時
「何の話だ?」
「「ひっ!月龍つきりゅう様」」
「何かさ、今さ、変なこと言わなかったか?」
「い、いえ」
「ああ、そう、言っとくけどあいつは俺達の友達だ、言いたいことは分かるよな?」
その時ルザルスがその二人はにらんだ
あいちゃんに何をするつもり?傷つけたら、貴方達、絶対に殺すよ?」
「「す、すみませんでした-!!!」」
二人は逃げ出した
「はぁ、全く」
「ね、ねぇ」
「あ、あいちゃんどうしたの?」
「ごめんなさい」
「「え?」」
「私が礼儀知らずだから」
その時月龍つきりゅうのはあいを抱き締めた
「気にするな、お前は俺達の友達だから、礼儀何て良いよ」
月龍つきりゅうお兄ちゃん」
「そうだよ、あいちゃん、身分なんて関係ないから、これからも仲良くしよ?」
「ルザルスお姉ちゃん···分かった、ありがとう二人とも」
「よしよし」
「えへへ」
「そんなに仲が良いんだね」
「ああ」
「うん!」
「へぇ」
「それじゃ、また遊ぼうね?」 
「うん!」
「それじゃ、俺達は行くな?」
「うん!三人に楽しいクリスマスが訪れますように」
「それじゃ」


「可愛いね、あの子」
「でしょ?」
「·······」
「どうしたの?」
「何かさ俺、あいつに見覚えがあるような」
あいちゃんのこと?」
「うん、もしかしたらあいつ、俺の祖先が知ってるかも」
月龍つきりゅうの言うことは大抵、当たるからそんなのかもね」
「ってか、さ、まだつかないの?」
「もう、着いたよ」
「あ、此処なんだ」
月龍つきりゅうは門の前にたったそこには縁龍えんりゅうが居た
「·····こいつ、寝てるよな」
「うん」
「はぁ、しょうがない」
月龍つきりゅう縁龍えんりゅうを殴った
「いたっ!」
「起きろ、ごら」
「はっ!寝てません!さくらさん!」
「俺だよ」
「あ、月龍つきりゅうでしたか、招待状下さい」
「はい、これ、俺達三人分」
「はい、どうぞ」
「因みに遅れてる?」
「あ、大丈夫です」
「それじゃ、入るな」
「お邪魔しま-す」
「入ります」
がちゃ
「あ、月龍つきりゅうにルザルスちゃんにぬえ!」
「あら、案外早かったのね」
「メリクマ、マリエルナにカリン」
「メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
「因みに他は?」
「今は那珂なかとか来てるわよ」
「へぇ」

「あら、来たのね三人とも」
「まぁ、うんそうだけど」
那珂なかの側にあるその大量の骨は一体なに?」
「え?手羽先だけど」
「食い過ぎだろおい」
「まぁ、良いじゃない、あんたらも食べなよ」
「うん!」
「分かった」
「美味しそう」
「あはは、ぬえ、よだれ出てる」
「え!?」
「そんなに腹へっとんのか?」
「うん、朝から何も食べてないからな」
「あ、そういや俺達朝ごはん食べたっけ?」
「あ、食べてないってか昼ご飯も食べてないね」 「やっぱりか、もぐもぐ」
「あんたら裕福、何だから食べる時はちゃんと食べなさいよ」
「うん もぐもぐ」
「それにしてもこの肉、美味しいね」
「だな」
「あ、ルザルスちゃん!」
「ん?あ、かげちゃん!」
「メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
「あ、まだそんなに人は来ていませんね」
「だな」
「あれ?ザルク?」
「お、ルザルス、メリクマ」
「メリークリスマス!ザルク」
「あ-、成る程、彼女のかげに連れてこれたんだな」
「そう」
その時
「う、うう緊張するな~」
「だねお姉ちゃん」
獣に乗った二人の少女が居た
「メリクマ、二人とも」
「は、は、はい!って、え?夜風よかぜ様?」
「は?何で俺の前世の名前を」
夜風よかぜ様!」
ルザルスが二人に聞いた
「え?何で月龍つきりゅうの前世の名前を知ってるの?」
「あ、えっと、私達姉妹は夜風よかぜ様に救われた身なのです」
「あれ?俺、そんなことしたっけ?」
「まぁ、後、今まで睦月むつき家の将軍大将をしていたので」
「へぇ、ってえ?睦月むつき家の将軍大将?」
「はい」
「あ、あの、もしかして貴方はドラミット家の王女様ですよね」
「まぁ、それに近いね」
「えっと、睦月むつき家の事はすみません」
「あ、そんな事、私は知らないから気にしなくても良いよ?」
「ってか、お二人は仲が大変よろしいですね」
「そりゃ、恋人だし」
「「·····え?」」
「まぁ、そうなるよな、昔、争っていた一家の王女が主の恋人だと言われたら」
「ま、まぁ、別に最近は争いなど起こらないから大丈夫ですね」
「それにしても夜風よかぜ様~」
「あ、名前、変更したから月龍つきりゅうって呼んで」
「あ、分かりました」
「後、敬語、要らないから」
「え?あ、そうなんだ」
「えっと、麒麟きりんはどうしたの?」
麒麟きりん?」
「どうやら知らなさそうですね」
「ごめんなさい」
「いや、いいよ」
「あ、それとお願いがあります」
「何?」
二人は土下座した
「「私達を貴方の本で生活させてください!」」
「あ、全然良いよ」
「本当?」
「うん、後さその獣は?」
夜獣やじゅう虎丸とらまるだよ-」
「へぇ、お前らの名前は?」
「あ、私は夜光やこうですそっちは妹の三奈みなです」
「よろしく月龍冷刃つきりゅうれいばだ二人とも」
「わぁ、いい名前ですね」
「ってか、二人ともクリスマスパーティー楽しめよ、後、そいつはルザルス·ドラミット、俺の恋人だ」
「よろしくね!二人とも」
「こちらこそ」
「よろしくね~」



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