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第3章 月龍、現世に戻る
第15話 ゾンビ達との決戦!
しおりを挟む第15話 ゾンビ達との決戦
「ふぅ」
「六時間も修行、お疲れ、休むといい」
「ありがとう紅桜」
「それじゃ」
そう言うと紅桜は立ち去った
「ふぅ~(あいつ、刀上手すぎん?)」
(それな、あれは俺も術なかったら間違いなく負けるぞ)
「はぁ、強すぎ」
「お、お疲れ月龍」
「おお星」
「たまにはガス抜きしろよ」
「分かった、ありがとう」
「おう!」
そして月龍は立ち上がり墓場に向かって歩き出した
「あ、あった」
月龍は2つの墓石の前に立ったその墓石にはこう書かれてあった
七海翔
積乱佐原
と
「あ-、何でだろう涙が止まらないな」
月龍の頬から涙が零れた
「大丈夫?月龍」
「ルザルス」
「···やっぱり、残念だったんだね」
「当たり前だろ、う、うう」
その時ルザルスは月龍を抱き締めた
「私も佐原ちゃんに会いたいよ、でも死んじゃった、これは素直に受け止めよう」
「分かってる、分かっているけど」
「私も····会いたいの」
「!」
月龍はルザルスが泣いていることに気がついた
「私も佐原ちゃんとまたおしゃべりしたい、そしてまた遊びたい、でも死んだ、私も会いたい、会いたいくてしたかがない」
「ルザルス··」
「でも、悲しんでいたらきっと佐原ちゃんも悲しむから」
「そうだな、ごめん」
「ううん、貴方は悪くない」
月龍は手でルザルスの涙を拭き取った
「やっぱりお前に泣いてる顔は似合わねぇよ」
その時今度はルザルスが月龍の涙を拭き取った
「月龍もだよ」
「あはは、そうだな」
「ねぇ」
「何?」
「何でさ私をずっと守ってくれてるの?」
「お前は俺にとって大事な人だから」
「え」
「だからお前には何があっても死んでほしくない、もちろん他の奴らも死んでほしくない」
「···」
「でも、お前は俺をいつも励ましてくれてるし、いつも俺を助けてくれてるから」
「私は月龍を助けたことなんて」
「俺が死体を見て狂っていたときお前は俺を落ち着かせてくれただろ?」
「あれは」
「後、最後に言うなら」
「うん」
「······俺は」
「うん」
「お前の事、大好きだから」
「え//」
月龍はルザルスを抱き締めた
「俺と付き合ってくれる?」
「う、うん、もちろん!」
「あはは、ありがとうルザルス」
「/////」
(やっと気付いた?)
「(うん)」
(はぁ、全くお前は)
「(ごめん)」
(まぁ、でもお前から告白したから良しとするわ)
「(へえへえ)」
「何か死亡フラグに聞こえるけどさ、この戦いが終わったらデートしようよ」
「良いよ」
「約束ね!」
「分かった」
「あ、それで、あの判子何だったの?」
「間違いなく俺らの一家の判子だ」
「そうなんだ」
キュ!
「あ、紅龍」
キュ!キキュ!
「あ~、聞いてた?」
キュ!
「私も聞いてたよ~」
「うわっ!影」
「影ちゃん」
「良かったねルザルスちゃん」
「うん!」
「ってか、お前ザルクは?」
「寝てる」
「起こさないのか?」
「気持ち良さそうに寝てるんだよ」
「成る程」
「そんなことよりも、月龍、よく告白できたね」
「正直、あの時『どうにでもなれ!』と思ってたから」
「ってかさルザルスちゃん学校おいでよ」
「来年に行くよ」
「そうなんだ」
「取り敢えずさ寝よ?」
「うわっ!もう夜だ」
「ねぇ、月龍」
「何?」
チュ
「あ、はい」
「うわぁ-、凄いねルザルスちゃんキスするなんて」
「え、えへへ」
「ほ~い、寝るぞ」
「バイバイ」
「おやすみ影ちゃん」
二人はベッドに乗った
「私さ、月龍に告白された時凄く嬉しかったよ」
「俺は少しびっくりしたよ、まさかOK貰えるとは思わなかった」
「月龍は十分イケメンだよ」
「それはない」
「自信持ちなよ」
「全然持てない」
「あ、はい」
「····」
「どうしたの?」
「ミケ達大丈夫かな~と思って」
「あ、大丈夫鵺が居るから」
「あ、そうなんだ」
「んでさ、月龍はさ私の何処に惚れたの?」
「性格と見た目」
「へぇ」
「因みに俺は?」
「優しい何処と格好いいとこ」
「なんか以外だな」
「それでさ」
「うん」
「大丈夫なの?」
「グランと戦うことが?」
「うん」
「正直言って怖い」
「やっぱり憎いからと言っても家族だから殺したくないよね」
「うん後何度も言ってるけど絶対に来るなよ」
「分かってる」
「さっき言ったように俺はさお前の事大好きだから、だから」
「分かってるよ、だから安心して」
「本当だよな?」
「指切りする?」
「しとくか」
「「♪指切りげんまん嘘ついたら針千本の~ます 指切った♪」」
「何か、楽しいね」
「俺も何か気が楽になったよ」
「それじゃおやすみ」
「おやすみ」
そして日にちが流れ遂に決戦当日になった
「遂にこの日が来たか」
「月龍」
「どうした?白羽」
「いやさ、私達でさ合体しないかと思って」
「分かった」
「それじゃ、宜しくな」
「月龍!」
「どうした?ルザルス」
「これ」
「お守り?」
「あげる、死なないでね」
「分かった、ありがとう」
「うん、頑張って」
そしてルザルスは学校に入っていった
「よし、皆覚悟はできてる?」
「おう!」
「任せなさい!」
「良いですよ!」
「準備万端です」
「いつでも良いわよ~」
その時大量のゾンビが出てきた
「よし!雷結界 守!!」
「大結界!」
「隙間式 二重結界!」
「地獄の大結界!」
「大妖怪の砦!」
「四重大結界!」
何枚もの結界が現れた
「よし!第2軍!突撃!」
『お-!!!』
紅桜は真っ先にゾンビを刀で切り伏せた
「つまらん」
ぐおおお!
「黙れ!」
ザン!
えギャああ!!!!!
「現象打破」
うギャああ!!!!!
「それにしても多いですね~」
「だね~」
えおおおお!!
「影砲!」
うお!
「はっ!狐火!」
うおおお?
ウギャアアアア!!
「さぁ、猫又!」
「は~い」
九尾は猫又を、出した
「招き猫!」
「殺生石!」
一方、第1陣は
「お、多すぎる」
必死に防衛をしていた
「お姉様来てて良かった」
「この数はえぐいわね」
「くっ!きりがねぇ!」
「本当にそうね」
その時スピカにゾンビが、投げた棒に命中した
「きゃっ」
「スピカ!大丈夫?」
「う、うん大丈夫だよルザルスお姉様」
「そ、そう」
「しまっ!」
「水無月!!」
狩野は剣を振り回しゾンビの腕を斬った
「あ、危なかった、ありがとう」
「気にするな」
「はぁ!」
ザン!ザン!ザン!
ルザルスは次々とゾンビを殺した
「ふん!」
「えい!」
リマリスとスピカも殺しまくっていた
「(((こいつら強すぎん?)))」
「戦況はこっちの方が優勢だな」
「ああ、だか何をしてくるか分からないからな月龍」
「分かってるよ勝」
ぐこおお!!
「う~んとざっと100体くらいか?」
「だな」
「重力圧縮」
ゾンビは全員つぶれた
「相変わらずグロいな」
「そう言うな」
「おお、丁度良い、この数なら私の新しい魔法試せるな」
「あんた、また鬼火力にしたの?」
「当たり前だ!龍星」
星は龍の形をした星をゾンビ達に投げつけたすると
ドッカ------ン!!!!!!
辺り一面、爆発して跡形も残っていなかった
「はぁ」
「なんだよ!」
「ってか、私もやろっと 彼岸花の迎え」
すると地面から彼岸花が咲いたその時
ぐおお
ゾンビは次々に倒れていった
「お-、良いじゃん」
「何で、そんなに上から目線なのよ」
「良いだろ別に」
「ふん!時間旅行」
ゾンビは全員止まった
「ほぉ」
「時斬り」
するとゾンビは消滅した
「やはり、時空の術は強力ですね」
「だろ」
「くく、今頃、全員、死んでいるか」
グランは笑いながら呟いた
「グラン様!」
「どうした?」
「大変です!ゾンビ軍のほとんどが壊滅しました!」
「何!?」
「ほらほらどうした?」
ぐお!
岬はゾンビの死体の山に登っていた
「お-、速いな」
「お前はどうだ?童子」
「いやさ、なかなか殺せないよ」
「ははは、当たり前だろ私がほとんど殺したからな!」
「はぁ、全くお前は」
「く、くそ、こうなったらゾンビドラゴンとゾンビナイト、そして我が行こう」
「分かりました、私も助太刀します」
「分かった」
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