上 下
57 / 127
第3章 月龍、現世に戻る

第15話 ゾンビ達との決戦!

しおりを挟む





 第15話 ゾンビ達との決戦




「ふぅ」
「六時間も修行、お疲れ、休むといい」
「ありがとう紅桜べにざくら
「それじゃ」
そう言うと紅桜べにざくらは立ち去った
「ふぅ~(あいつ、刀上手すぎん?)」
(それな、あれは俺も術なかったら間違いなく負けるぞ)
「はぁ、強すぎ」
「お、お疲れ月龍つきりゅう
「おおせい
「たまにはガス抜きしろよ」
「分かった、ありがとう」
「おう!」
そして月龍つきりゅうは立ち上がり墓場に向かって歩き出した
「あ、あった」
月龍つきりゅうは2つの墓石の前に立ったその墓石にはこう書かれてあった
七海なみかける
積乱せきらん佐原さはら

「あ-、何でだろう涙が止まらないな」
月龍つきりゅうの頬から涙が零れた
「大丈夫?月龍つきりゅう
「ルザルス」
「···やっぱり、残念だったんだね」
「当たり前だろ、う、うう」
その時ルザルスは月龍つきりゅうを抱き締めた
「私も佐原さはらちゃんに会いたいよ、でも死んじゃった、これは素直に受け止めよう」
「分かってる、分かっているけど」
「私も····会いたいの」
「!」
月龍つきりゅうはルザルスが泣いていることに気がついた
「私も佐原さはらちゃんとまたおしゃべりしたい、そしてまた遊びたい、でも死んだ、私も会いたい、会いたいくてしたかがない」
「ルザルス··」
「でも、悲しんでいたらきっと佐原さはらちゃんも悲しむから」
「そうだな、ごめん」
「ううん、貴方は悪くない」
月龍つきりゅうは手でルザルスの涙を拭き取った
「やっぱりお前に泣いてる顔は似合わねぇよ」
その時今度はルザルスが月龍つきりゅうの涙を拭き取った
月龍つきりゅうもだよ」
「あはは、そうだな」
「ねぇ」
「何?」
「何でさ私をずっと守ってくれてるの?」
「お前は俺にとって大事な人だから」
「え」
「だからお前には何があっても死んでほしくない、もちろん他の奴らも死んでほしくない」
「···」
「でも、お前は俺をいつも励ましてくれてるし、いつも俺を助けてくれてるから」
「私は月龍つきりゅうを助けたことなんて」
「俺が死体を見て狂っていたときお前は俺を落ち着かせてくれただろ?」
「あれは」
「後、最後に言うなら」
「うん」
「······俺は」
「うん」
「お前の事、大好きだから」
「え//」
月龍つきりゅうはルザルスを抱き締めた
「俺と付き合ってくれる?」
「う、うん、もちろん!」
「あはは、ありがとうルザルス」
「/////」
(やっと気付いた?)
「(うん)」
(はぁ、全くお前は)
「(ごめん)」
(まぁ、でもお前から告白したから良しとするわ)
「(へえへえ)」
「何か死亡フラグに聞こえるけどさ、この戦いが終わったらデートしようよ」
「良いよ」
「約束ね!」
「分かった」
「あ、それで、あの判子何だったの?」
「間違いなく俺らの一家の判子だ」
「そうなんだ」
キュ!
「あ、紅龍こうりゅう
キュ!キキュ!
「あ~、聞いてた?」
キュ!
「私も聞いてたよ~」
「うわっ!かげ
かげちゃん」
「良かったねルザルスちゃん」
「うん!」
「ってか、お前ザルクは?」
「寝てる」
「起こさないのか?」
「気持ち良さそうに寝てるんだよ」
「成る程」
「そんなことよりも、月龍つきりゅう、よく告白できたね」
「正直、あの時『どうにでもなれ!』と思ってたから」
「ってかさルザルスちゃん学校おいでよ」
「来年に行くよ」
「そうなんだ」
「取り敢えずさ寝よ?」
「うわっ!もう夜だ」
「ねぇ、月龍つきりゅう
「何?」
チュ
「あ、はい」
「うわぁ-、凄いねルザルスちゃんキスするなんて」
「え、えへへ」
「ほ~い、寝るぞ」
「バイバイ」
「おやすみかげちゃん」
二人はベッドに乗った
「私さ、月龍つきりゅうに告白された時凄く嬉しかったよ」
「俺は少しびっくりしたよ、まさかOK貰えるとは思わなかった」
月龍つきりゅうは十分イケメンだよ」
「それはない」
「自信持ちなよ」
「全然持てない」
「あ、はい」
「····」
「どうしたの?」
「ミケ達大丈夫かな~と思って」
「あ、大丈夫ぬえが居るから」
「あ、そうなんだ」
「んでさ、月龍つきりゅうはさ私の何処に惚れたの?」
「性格と見た目」
「へぇ」 
「因みに俺は?」
「優しい何処と格好いいとこ」
「なんか以外だな」
「それでさ」
「うん」
「大丈夫なの?」
グランあいつと戦うことが?」
「うん」
「正直言って怖い」
「やっぱり憎いからと言っても家族だから殺したくないよね」
「うん後何度も言ってるけど絶対に来るなよ」
「分かってる」
「さっき言ったように俺はさお前の事大好きだから、だから」
「分かってるよ、だから安心して」
「本当だよな?」
「指切りする?」
「しとくか」
「「♪指切りげんまん嘘ついたら針千本の~ます             指切った♪」」
「何か、楽しいね」
「俺も何か気が楽になったよ」
「それじゃおやすみ」
「おやすみ」

そして日にちが流れ遂に決戦当日になった
「遂にこの日が来たか」
月龍つきりゅう
「どうした?白羽しらは
「いやさ、私達でさ合体フュージョンしないかと思って」
「分かった」
「それじゃ、宜しくな」
月龍つきりゅう!」
「どうした?ルザルス」
「これ」
「お守り?」
「あげる、死なないでね」
「分かった、ありがとう」
「うん、頑張って」
そしてルザルスは学校に入っていった
「よし、皆覚悟はできてる?」
「おう!」
「任せなさい!」
「良いですよ!」
「準備万端です」
「いつでも良いわよ~」
その時大量のゾンビが出てきた
「よし!雷結界かみなりけっかい しゅ!!」
大結界だいけっかい!」
隙間式すきましき 二重結界にじゅうけっかい!」
「地獄の大結界!」
「大妖怪の砦!」
四重大結界よんじゅうだいけっかい!」
何枚もの結界が現れた
「よし!第2軍!突撃!」
『お-!!!』
紅桜べにざくらは真っ先にゾンビを刀で切り伏せた
「つまらん」
ぐおおお!
「黙れ!」
ザン!
えギャああ!!!!!
現象打破げんしょうだは
うギャああ!!!!!
「それにしても多いですね~」
「だね~」
えおおおお!!
影砲シャドウランチャー!」
うお!
「はっ!狐火きつねび!」
うおおお?
ウギャアアアア!!
「さぁ、猫又ねこまた!」
「は~い」
九尾きゅうび猫又ねこまたを、出した
「招き猫!」
「殺生石!」
一方、第1陣は
「お、多すぎる」
必死に防衛をしていた
「お姉様来てて良かった」
「この数はえぐいわね」
「くっ!きりがねぇ!」
「本当にそうね」
その時スピカにゾンビが、投げた棒に命中した
「きゃっ」
「スピカ!大丈夫?」
「う、うん大丈夫だよルザルスお姉様」
「そ、そう」
「しまっ!」
水無月みなづき!!」
狩野かりのは剣を振り回しゾンビの腕を斬った
「あ、危なかった、ありがとう」
「気にするな」
「はぁ!」
ザン!ザン!ザン!
ルザルスは次々とゾンビを殺した
「ふん!」
「えい!」
リマリスとスピカも殺しまくっていた
「(((こいつら強すぎん?)))」

「戦況はこっちの方が優勢だな」
「ああ、だか何をしてくるか分からないからな月龍つきりゅう
「分かってるよまさる
ぐこおお!!
「う~んとざっと100体くらいか?」
「だな」
「重力圧縮」
ゾンビは全員つぶれた
「相変わらずグロいな」
「そう言うな」

「おお、丁度良い、この数なら私の新しい魔法試せるな」
「あんた、また鬼火力にしたの?」
「当たり前だ!龍星ドラゴンスター
せいは龍の形をした星をゾンビ達に投げつけたすると
ドッカ------ン!!!!!!
辺り一面、爆発して跡形も残っていなかった
「はぁ」
「なんだよ!」
「ってか、私もやろっと 彼岸花の迎え」
すると地面から彼岸花が咲いたその時
ぐおお
ゾンビは次々に倒れていった
「お-、良いじゃん」
「何で、そんなに上から目線なのよ」
「良いだろ別に」

「ふん!時間旅行タイムトラベル
ゾンビは全員止まった
「ほぉ」
時斬りじぎり
するとゾンビは消滅した
「やはり、時空の術は強力ですね」
「だろ」

「くく、今頃、全員、死んでいるか」
グランは笑いながら呟いた
「グラン様!」
「どうした?」
「大変です!ゾンビ軍のほとんどが壊滅しました!」
「何!?」

「ほらほらどうした?」
ぐお!
みさきはゾンビの死体の山に登っていた
「お-、速いな」
「お前はどうだ?童子どうじ
「いやさ、なかなか殺せないよ」
「ははは、当たり前だろ私がほとんど殺したからな!」
「はぁ、全くお前は」

「く、くそ、こうなったらゾンビドラゴンとゾンビナイト、そして我が行こう」
「分かりました、私も助太刀します」
「分かった」

    
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ

Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」 結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。 「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」 とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。 リリーナは結界魔術師2級を所持している。 ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。 ……本当なら……ね。 ※完結まで執筆済み

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

処理中です...