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第3章 月龍、現世に戻る
第6話 誤解
しおりを挟む第6話 誤解
そして二週間が経過した
「いらっしゃい、ルザルスちゃん」
「あれ?小鳥さん?」
「もう少し、したら雲清さん来るから」
「分かりました」
「あれから二週間経過したか」
(そろそろ来るかもな)
「ああ」
(来たらどうするんだ?)
「秒で帰らす」
(ルザルスの事嫌いなのか?お前)
「いや、どちらかと言ったら好きだよ」
(なら、一緒に帰れば)
「俺の事大嫌いなんだから一緒にいたらあいつが困るだろ」
(分かった、言っとくが俺は手を貸さないから)
「分かってる」
「はい、ルザルスちゃん、此処よ」
「ここは?」
「月龍が今、居るとこでそして月龍の前世の世界」
「へぇ、分かった入る」
「私も一緒に行きますよルザルスちゃん」
「小鳥さん、ありがとうございます」
「気にしてなくても良いから」
「それじゃ、行ってらっしゃい」
「「はい」」
「この気配、来たか」
月龍は町の中央に行った
「あ、月龍!」
ルザルスが来た
「久しぶりだな」
「·····月龍?」
「なんだよ、また変なこと言いに来たのか?」
「え?」
「また俺に悪口を言うつもりか?」
「え?ちょ、ちょっと待ってよ!」
「何だ?そうやってまた俺を馬鹿にするのか?それともその剣で俺の腹を刺すのか?」
「ちょ、ちょっと待ってよ、何の事?」
「何の事だと?ふざけるな」
「そんな事、言った覚えが無いよ!」
「あ?」
「私は月龍の事が大好きなんだよ、そんな事言うわけが」
「実際言われたんだか」
「そ、そんな」
「結局、全部嘘だったんだろ?」
「そんな事ない!」
「黙れ」
「くっ!」
「んで?結局なんの用だ?」
「月龍ともう一度親友になりたい」
「あはは、面白い冗談だな」
「なにが?」
「俺が素直になるとでも?」
「ってか、私は取り敢えず貴方の誤解を解きたい」
「へぇ、なら戦って決めよう」
「分かった」
ルザルスは剣を構えた
そして月龍は刀を二本抜いた
「絶対に貴方の誤解を解く」
「あっそ」
「行くよ!」
ルザルスは翼を広げ、剣を構え突撃したが
「·····」
ドガッ!!!
「あがっ!」
腹部を蹴られた
「(あれ?なんか弱くね?)」
(だな)
「う、(本来の力が発揮できない?)」
ルザルスは立ち上がった
「どうした?」
「う」
「そっちが行かないならこっちも行くぞ」
月龍はルザルスに近付き腹部を殴った
「うぐ!あがは!」
ルザルスは血を吐いた
「まじで、どうした?」
「う、うう」
「はぁ」
月龍は壁にもたれ掛かっているルザルスに近付いた
「私は···諦めない、貴方の誤解を解くまで」
「なら、死ね」
月龍は朧月を取り敢しそして
「ごめん」
ルザルスの腹に突き刺した
「うぐっ」
ルザルスは意識を失った
その時
「正気ですか?月龍」
「ん?小鳥?」
「ルザルスさんは貴方が出ていった時物凄く泣いて貴方の事を呼んでいました」
「え?」
「それだけではなく、ずっと貴方とまた一緒に居たいと言ってました」
「嘘、だろ」
「それを貴方は踏みにじったのです」
「ってことは、まさか俺は誤解していたということなのか?」
「はい」
月龍は持っている刀を投げ飛ばし、泣きながらもたれ掛かっているルザルスに刺さっている刀抜きルザルスを抱き締めた
「ごめん!ごめん!ルザルス、ごめん!お前の優しさを踏みにじって、ごめん!」
「つ、月龍?」
「ルザルス」
「やっと、分かってくれたんだね」
「こんなことして許される訳ないけど本当にごめん!」
「良いよ」
「え?」
「私は月龍と一緒に居たい、だから、代わりにずっと一緒に居て」
「分かった、けど今すぐに神龍郷には帰れない」
「え?何で?」
「俺の母国を見捨てるわけにはいかない」
「何が起こっているのですか?」
「どうやら、何かのウィルスがばらまかれて住人皆ゾンビになったらしい」
「それで、ゾンビを全員殺すと?」
「まぁ、それもあるし、俺の母校の奴らが居るから見捨てるなんて絶対に無理」
「相変わらず優しいね」
「そんな事ない」
「ん?月龍誰?その人達」
「あ、水無月、この羽が生えている人はルザルス」
「あ、会えたんだね」
「ああ、んでこっちが小鳥」
「よろしくお願いします」
「よろしくね水無月」
「よろしく、ルザルスちゃんと小鳥ちゃん」
「よろしく」
「あ、そうそう月龍」
「何?」
「ミュータントゾンビが出たから」
「分かった今すぐ行く」
「「?」」
「ごめん、二人とも、俺、ちょっと行ってくる」
そして月龍は消えた
「んで、どうするの二人とも」
「私は残る」
「まぁ、私も残りますよ」
「そう、なら学校に来てくれる?」
「分かった」
「はい」
一方、月龍はと言うと
「なぁ、お前の頬に何で泣いた後があるんだ?」
「え、えっとその~」
「お前が言うルザルスが来たのか?」
「うん」
「なら、良かったじゃねえか」
「それが、俺が誤解してあいつの優しさを踏みにじったから」
「まぁ、誤解は誰にもあるから気にしたらダメだぞ」
「分かった、ありがとう狩野」
「そろそろ、撤退するかお前が言うルザルスにも会いたいし」
「そだな」
そして帰宅
「あ、お帰り月龍」
「ただいま、ルザルス」
「後ろの人は誰?」
「この人は狩野」
「よろしくなルザルス」
「よろしくね狩野」
「まぁ、それじゃ、取り敢えず部屋分けだけど、ルザルスは月龍と同じ所で良いか?」
「うん!問題無いよ」
「ってなわけで、あ、そうだ、ルザルス、後で此処に来て」
「?分かった」
「それじゃ、月龍、後よろ」
「分かった、ルザルス此方だから一緒に行こ」
「うん!」
「仲良いなあの二人とも」
「そりゃ、そうですよ」
「ん?誰?」
「申し遅れました神宮小鳥です」
「へぇ、妖怪?」
「覚り妖怪です」
「ってことは」
「心を読めます」
「へぇ、それじゃ俺が何でゾンビ狩りをしているか分かるのか?」
「妹さんがゾンビに噛まれゾンビ化したから敵うちにやっている」
「大正解だ」
「やはり、妹は大事ですよね」
「お前も妹が居るのか?」
「はい、無邪気で可愛い子ですよ」
「へぇ」
「一時期、心を閉ざしましたが」
「そ、そうなんだ」
「まあ、月龍が心を開けてくれたので今はもう元に戻って居ますけど」
「へぇ」
一方
「Zzz」
「寝るの早」
月龍は仮眠をとっていた
そしてルザルスは月龍の顔を見た
「幸せそうだな~、あ、そういや狩野が来いって言ってたな、それじゃ行ってこよ」
ルザルスが部屋から出た時だった
「ひひひ」
「ん?誰?」
その時
「きゃ!」
ルザルスの腕が誰かに掴まれた
「だ、誰?」
「これはこれは失敬、私は狒々と申します」
「放して!」
「それは、出来ませんね、貴方にはゾンビになってもらいますので」
「え?」
「人狼」
「はいよ」
「やめてよ!」
「早くやれ」
人狼は注射器を取り出した
「ちょっとちくっとしますからね~」
「(こうなったら)フン!」
ルザルスはレ-ヴァテインを振り回した
「「うわっ!」」
「今のうちに逃げないと」
逃げようとしたとき
「おっと、狒々縄」
ルザルスの足に縄が結び付いた
「え?」
「炎」
縄は炎を上げて燃え始めた
「熱い!(何で?私は火炎攻撃無効なのに)」
ルザルスの足は燃えて動かなくなった
「さぁてと」
「いや、いや(助けて!誰か!)」
「俺の親友に何してるんだ?」
「「あ?」」
「月龍!」
「ちっ!起きたか」
「人狼、この娘を連れて逃げるぞ」
「逃がすとでも?月斬り一閃」
狒々と人狼の足と腕は無くなっていた
「「ウギャアアアア!!!!」」
「お前らだよな?俺に変な物を見させてルザルスと隔離させようとしたのは」
「うぐっ」
「その上、今度はルザルスはゾンビにするだと?お前らは地獄に行ってろ極炎 地獄」
「「ウギャアアアア!!!!」」
狒々と人狼は燃えて塵となった
「ふぅ、大丈夫か?ルザルス」
「ありがとう、月龍」
「ってか、本当にどうしたんだ?お前ならあの二人何か暇潰しにもならないだろ?」
「なんか、術が使えないし、その上なんか本来の力が発揮できない」
「へぇ、動ける?」
「ごめん、動けない」
「分かった」
「ふぇ?/////」
「ん?どした?顔真っ赤だぞ?」
現状月龍はルザルスをお姫様抱っこをしていた
「(は、恥ずかしい)な、なんでもない」
「?まぁ、いいか、それよりも足、大丈夫か?」
「うん、まぁ、それよりもさっきはありがとう」
「お礼を言われるような事した?」
「え?」
「だって、俺が気付くのが遅かったからお前の足が」
「何で、そうやって自分を責めるの?」
「知らん、そう言う癖が着いているかもしれない」
「今はどちらかと言ったから私が謝るべきだよ」
「何で?」
「月龍しばらく寝てないでしょ?」
「何で、分かった?」
「顔色悪いから」
「うん、4日は寝てないな」
「それなのに私は睡眠の邪魔をした」
「あ」
「だから、ごめん、睡眠の邪魔をして」
「別に気にしてないから」
「そう、Zzzzz」
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