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第3章 月龍、現世に戻る
第4話 現世
しおりを挟む第4話 現世
「はあ、はあ、やっぱり強かったわね」
「でも、勝てたじゃねえか」
「そうね月龍はまあ勝ってるか」
その時
「あ、月龍」
ヒュン!
「ん?」
「何処に行った?」
「(雲清に頼んで現世に帰ろ)」
(は?ちょっと待てよルザルスの事どうする)
「もう、あいつは俺の事が大嫌いなんだよ」
(そんな訳無いだろ)
「でも、俺は相変わらず嫌われている」
(そんなこと)
「あ、雲清」
「あら、どうしたの?」
「頼みがある」
「ん?」
「俺を現世に帰してくれ」
「え?」
「頼む」
「貴方に正気なの?」
「ああ」
「貴方にはルザルスちゃんを来年まで同居するんじゃ」
「あいつは俺の事が大嫌いだ」
「そんな訳ないでしょ」
「でも、嫌われている」
「何で、そう思うのかしら、分かった、はい、どうぞ」
「ありがとう、んでこれ、ルザルスに渡してそして2週間経ったら俺が何処に行ったかをルザルス言ってくれ」
「分かった」
「それじゃ、またな」
「久しぶり·········どうなってんだこれ?」
(な、なぁあれってゾンビか?)
「ま、間違いない」
ウ-ウ-
「取り敢えず斬ってみるか」
ザン!
ゾンビは倒れた
「あれ?復活しないのか」
「え?睦月?」
「え?」
「え?月龍が何処かに行った?」
「ええ、後、貴方にこれをだって」
「手紙?」
ルザルスは手紙の封筒を開けた
そして手紙にはこう書かれていた
『ルザルスへ
何であの時本当の事言わなかったの?
俺の事嫌いだったら嫌いって言ってくれよ
まぁ、俺は神龍郷から離れるからそれでお前は満足だろ?
じゃあな元気で
月龍より』
「な、何これ」
「月龍は貴方に大嫌いだと思っているらしい」
「何で?私は月龍の事大好きなのに、何でよ月龍、お願いだから帰ってきてよ」
ルザルスは泣き出した
「月龍、嫌だよもっと貴方と一緒に居たいよずっと、それなのにどうして、どうして」
「少し落ち着きなさい」
「う、うう月龍~」
「そんなに月龍の事、大好きなの?」
「大好きだよ、誰よりも」
「そう」
「うわ---ん!!!!!月龍、帰ってきてよ--!!」
「へ、へえそんな事があったんだね睦月」
「俺は睦月っていう名前は捨てたよ水無月」
「あ、そうなんだ」
「俺は月龍冷刃っていう名前がある」
「んでさ、神龍郷に帰るの?」
「あいつが俺に『神龍郷から離れろ』って言われたから多分もう戻らないかな」
「私は戻った方が良いと思うけどな」
「何で?」
「その、ルザルスっていう人が本当にそう言ったのか気になってね」
「へぇ、まぁ、100%言っただろ」
「どうなんだろうね」
「ってか、町なんか変わったよな?何があった?」
「実は今から2ヶ月前にウイルスがばらまかれたの」
「んで、そのウイルスとやらを受けた人がゾンビになったと」
「うん」
「バイオハザードか同じだな」
「そういうことだね」
「泣き止んだ?」
「うう、ひっく、ひっく」
「大丈夫よ」
その時雲清がルザルスを抱き締めた
「え?」
「月龍に何があったのかは知らないけど、きっと貴方の事を思い出してくれるわよ」
「分かった、ありがとうございます雲清さん」
「気にしなくてもいいわよ」
「でも·····」
「分かった、二週間後またここに来なさい」
「?分かりました」
「後、この子の面倒見てくれる?」
「誰を?」
「は、初めまして鵺ですよろしくお願いいたしますルザルスさん」
「あ、よろしく、さん入らないよ後ため口で話してよ」
「あ、良いんだ」
「それじゃ、宜しくね」
雲清はそう言うと飛び去った
「んでさ、鵺」
「何?」
「月龍にさ何かした?」
「僕は普通?に戦った、たけだよ」
「何で疑問系?」
「そりゃ、怪獣決戦してたし」
「え?」
「あ、多分、分かった月龍を狂わせた犯人」
「誰?」
「きっと、人狼と狒々だ」
「誰それ」
「僕の部下」
「へぇ·····」
「すまない、僕の部下達が」
「···········良いよ」
「ごめん、本当にごめん」
「だから、気にしなくても良いよ」
「で、でも、君の大切な人を」
「少し落ち着いたから」
「優しいんだねルザルスは」
「私なんか、普通だよ月龍なんか私の倍以上に優しいから」
「へぇ」
「だって、私を解放したのも月龍なんだよ」
「あ、そうなんだ」
「だから、私は月龍の事が大好き、そして一番、大切な人」
「いつ、告白するの?」
「えっと、それは·····一応、もうした」
「え!?どんな風に?」
「月龍の頬にキスをした」
「へ、へえ、結果は?」
「本人が気づいていない」
「キスされたのに?」
「鈍感だから」
「成る程」
「へっくしゅん!」
「おお、大丈夫か?」
「なんか、誰かに噂されている感じがする」
「?」
その時
ウォー!
ゾンビが十体来た
「あ、来た」
「あ、そうだ月龍術見せてよ」
「あ、良いぞ」
月龍は刀を構えたそして
「雷龍真空」
ゾンビ達の体を一刀両断にした
「凄い」
その様子を見てこしょこしょと話している妖怪がいた
「何で、あいつ術使えるんだ?」
「さぁ」
人狼と狒々だった
「いや-、凄いね」
「そりゃ、向こうで鍛えたからな」
「へえ」
「ってか、何その銃?刀は?」
「ああ、これ?これは対腐人武器だよ」
「へぇ」
「因みにこれは私は片手剣にだよ」
「軽いから?」
「うん、大剣とか重いから振れないんだよね~」
「まぁ、お前、力無いもんな」
「あはは、斬るよ」
「めんご」
「取り敢えず、学校が私達の拠点だから行こ」
「お、皆居るの?」
「ほとんど死んでるけど」
「そうか」
そして10分後
「ほえ-、久しぶりだな」
「月龍にとっては悪い思い出しかないと思うけど」
「安心しろ、あんなもん忘れた」
「そう言う問題なのかな~」
その時
「え!?睦月!?」
「ん?あ、翔じゃん久しぶり」
「え?お前バスに跳ねられて」
「死んだけどそこで」
説明中
「へぇ、あ、そうだ、ごめん、この前にあんな酷い事言って」
「いいよ良いよ、気にしてないから」
「まじでごめん」
「本当に心配性だな」
「あはは」
そして三人は教室に入った
「お-い、皆、新しい仲間だぞ」
「え?誰誰?」
「睦月」
「「え?」」
「あ、久しぶり、佐原に紅葉、ってか水無月俺の名前は今は月龍だって」
「あ、そうだな、すまん、すまん」
「月龍あの時はごめん」
「気にしてないから」
「ほっ」
「んでさ、皆、月龍術、使えるんだって」
「へぇ」
「凄くかっこよかったよ」
「え-、俺も見たい」
「まあまあ」
「まぁ、皆宜しく」
「「「「「宜しく」」」」」
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