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滅亡寸前!?神龍郷の危機

第22話 妖怪竹林で迷う

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   第22話  妖怪竹林で迷う


 
「それじゃ、わしは孫を連れて帰るとするわ」
「さようなら」
「おう!」
そしてゼウスはそうを担ぎ天空に登って行った
かげちゃん、そこにいるのわかっているよ」
「え-、バレてた?」
「うん」
「それにしても、あのゼウスって人物凄く強いね」
「だよね~、月龍つきりゅうかって手も足も出なかったし」
とカリンが言った時だった
「う、う-ん?」
月龍つきりゅうが目を覚ました
「はっ!」
「おはよー月龍つきりゅう
「あ、ああってかゼウスは?」
「帰ったよ」
「そうか」
と言うと月龍つきりゅうは空を見上げた
「また、会えるかな?」
「まぁ、いつかまた会えるでしょ」
とカリンが言った時だった
「お!相変わらず回復が早いな」
せい天魔てんまがやって来た
「いや~なかなか良い戦いだったなそうとの」
「ゼウス怖い」
「ははは、まぁアイツはえぐいからな俺ら全員でかかっても瞬殺だぞ」
天魔てんまが言うとカリンはせいに聞いた
「ねえ、せいお姉様は?」
「まだ寝てる、多分疲れているんだろ」
と言った時だった
「あら?誰が寝ているって?」
ドアが開き幼き吸血鬼の王マリエルナ·ヴァンパイアがやって来た
「お、お、お姉様--!」
カリンは泣きながらマリエルナに抱きついた
「お姉様、会いたかった、会いたかったよ~」
「私も会いたかったわ、カリンごめんね『貴方を絶対に一人にしない』なんて言ったのに貴方を一人にしてしまって」
「いいよ、お姉様、私はお姉様に会えたらそれで嬉しいの」
「そう」
「そしてね、新しい友達を作ったんだ」
マリエルナは月龍つきりゅうに指を指して言った
「あの龍魔人のこと?」
「うん!月龍冷刃つきりゅうれいばっていう名前なんだって」
するとマリエルナは月龍つきりゅうに近付いて来た
「ごめんね、あなたのお腹、槍で貫いちゃって」
「ああ、気にすることないよ、ゼウスに比べたら100倍ましだよ」
「そう、後もうひとつカリンの暴走化を止めてくれてありがとう」
「あ-あれのことか、まぁ気にするな」
「そう、ならそうしとくわ、そんであなたはまた暴走化した妖怪を助けに行くの?」
「ああ、そして今回は妖怪竹林に行くことにする」
「ふ~ん気をつけてね」
「うん」
するとせいが言った
「今回は私も同行するぜ」
「え?何で?」
「それは········行ったらわかる」
「?じゃあ行こっか」
「そだな」
「「行ってくる!」」
「気をつけてね!」 
「頑張れ~」
「フレフレファイト-!!」
「幸運を祈っているわ」
そして月龍つきりゅうは羽を広げせいは箒にまだかり手を振りながら行った


「··········なるほどなそりゃ、同行してもらえなかったら死んでいたな」
そう、そこは竹しか生えていなかったしかもその竹は大量だ
「ははは、まぁ迷ってしまったけどな」
二人は迷ってしまった
「·······あはは、やべぇなこれ」
「う--む、普段ならあいつがいるんだが」
「あ-、何でここ飛べないんだよ」
「知らん」
「ん?誰かいるのか?」
竹林から黒と白の髪の人がやって来た
「おっ!白羽しらは久しぶりだな」
「げ、お前かせい
「『げ』って酷くね?」
「ん?お前は誰だ?」
「私は無視かい!」
「俺?俺は月龍冷刃つきりゅうれいば外来の龍魔人で次期閻魔だ」
「あ-、さっきお告げがあったな、あ、私は源白羽みなもとしらはだ不死人間だよ」
「不死人間?」
「まぁ、お前が住んでいたどこだったら不老不死だよ」
「え?凄過ぎだろ、もしかしたらゼウスも倒せるんじゃねえか?」
「それは無理だ永遠に殺される、もしくは封印される」
「まじか」
「んで、お前ら何しに来たんだ?」
「暴走化した妖怪を止めに来た」
「暴走した妖怪?······ああ、あいつの事か」
「なんか、知っているのか?」
「ああ、あいつはあたしの親友だ止めるんだったら手伝うよ」
「まじか、助かる因みにそいつの名前は?」
鳥羽泉とりはいずみって言う龍人だ」
「へぇ-なんか白羽しらはと名前似てるな」
「まぁ、そんな事で親友になったんだけどな」
「んで鳥羽とりは先生が暴走したと」
「ん?なぜに先生呼び?」
「ああ、小さい頃に寺子屋で鳥羽とりは先生の授業を受けたんだ」
「へぇ-」
「まぁ、私もたまに寺子屋の授業手伝うよ」
「そうなんだ」
と言った時だった
「ガあぁぁぁぁぁ!!」
上から龍を身にまとった女の人が降りてきた
「さっそく、お出ましか」
「ぐわっ、ぐわっ」
鳥羽とりは私だ!白羽しらはだ!!」
「う?ううう!」
「アカンなこりゃ完全に進んでいるな」
「戦うしかないな!」
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