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滅亡寸前!?神龍郷の危機

第8話 火炎覚醒

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    第8話火炎覚醒えんりゅうか



「あはははははははは」
「気が狂いましたか」
俺はひたすら妖気を溜め込んだ、
(これくらいでOK?)
(あ~うんそれくらいで始めろ)
(わかった、んじゃ一丁暴れてやるよ)
(カリン達を巻き込むなよ)
(わかってるよ)
とメララに言うと俺は小鳥ことりに視線を向け
「さてと」
「ん?あなたが何をしても意味がないですよ、ここは、私の悪夢、何ので」
「それはどうかな 火炎覚醒えんりゅうか!!」
すると俺の周りに炎が飛び俺を囲い燃え出した
「さあ、この悪夢を終らせてやるよ」
「何をするつもりで·······」
「あああああああああああああああああああああああ」
そして俺は貯めていた妖力を解放した、
その瞬間、暗闇に包まれていた視界がもとに戻った
「な!?」
「さあて、逆襲の時間だ」
と俺は言うと小鳥に突っ込んだ
「な!?はや」
極炎ごくえん 地獄じこく
俺はすぐさまに術を発動させた
「あ、熱い 」
極炎斬ごくえんざん
「うわ!」
火炎渦かえんうず
「あがっ」
そして俺は術のコンボを決め小鳥をはめた
「うっ、現象打破げんしょうだは
その時、小鳥は弾幕を出してきた
「まだまだ」
と言うと小鳥は太い触手を出してきた、きっとさっき腹に刺せてきたものだ、
「で?火炎網かえんもう
と言うと俺は小鳥を炎の結界に閉じ込め火炎球かえんきゅうを出した
「ああああああああ!」
中から小鳥の悲鳴が聞こえた
「あ、やべやりすぎた」
そして、俺は結界を解いたすると、小鳥が気絶して出てきた。
「お-い、大丈夫か-?」
「あがっ、げほ、あれ?私は確か暴走化していたはず」
「あ~うん、暴走してたよ」
「あ、すみません」
「まぁ、そんなことよりもお前の部下達を何とかしてくれないか?」
「へ?」
と小鳥がヘンテコな声を出して振り向いた時
「あああああ!紫龍しりゅう陽炎かげろう、何してんるですか!?」
と、叫んだ、が二人は完ぺきに戦いに夢中だった、ちなみに、童子どうじ、カリンも戦いに夢中だった。
「おい!お前らもよせ」
と俺が言うとカリンが気づいた
「あ、月龍つきりゅう、大丈夫なの?」
と言うとカリンは俺に近付いてきた
「うん、で、そっちは?」
「余裕だよ」
「あ、そうなのか」
と言うと小鳥ことりがカリンの前で慌てて頭を下げて言った
「ごめんね、カリンちゃん」
「あ、思い出してくれたんですね」
「本当にごめんね」
「いや、いいですよ」
とカリンが言った時、陽炎かげろうまたもや突っ込んできた
「逃げるな~吸血鬼!」
「こら!!陽炎かげろう!やめなさい!」
「ふぇ?でも小鳥ことり様がやれって」
「さっきの指示は私が暴走化していた時のです!」
「あ~なるほど、すみません吸血鬼さん」
「いや、別にいいよ楽しかったし」
とカリンが言った時、俺は
(さすが、脳筋)
と、思った時
「何か、変なこと考えてない?」    
とカリンが圧をかけてきた
「ふぇ?そ、そんなことないよ」
「ほんと?」
「ほんとほんと、ってその前に童子どうじとあそこの·············」
と言った時俺の目の前に紫龍しりゅうが飛んできた、しかも気絶している。
「·················あいつ、やりやがった」
と俺が言った時横から
「ん?おお-月龍つきりゅう生きていたんだな」
「まぁ、そだが、こいつは?」
「ん?ああそいつはなんかうざかったから燃やした」
「何やってるんだよ!」
「まあまあ」
と童子が呑気に言うと小鳥が
「あの~」
「おっ、小鳥、久しぶりだな」
「あ、はい」
と小鳥が言った時カリンが
「すみません」
「何ですか?」
かげちゃんはどこですか?」
と言った時小鳥の顔は急に険しくなった。
「えっと、聞いちゃダメだった?」
「いえ、そんなことはないけど··········とりあえず紫龍が起きてから話すわ」
と小鳥が言うと
「小鳥様~もう起きてますよ」
と紫龍が小鳥の前で言った
「ああ、そんなですね」
と小鳥が言うとカリンを見て観念したように言った
「影は············暴走しています」
「やっぱりか」
そう俺が答えたとき、カリンが小鳥ことりに近付いて
「何があったのですか?」
と聞いた
そして小鳥は遠い目で話し始めた
「では、私とかげが暴走した原因を話しましょう、あれは今から5週間前のこと」




あのにくい戦争が終わり私達は異国の魔物によって破壊された地底の修復作業を手伝っていた時でした、
「お姉ち-ゃん」
「ん?どうしたのかげ
「こっちの修復、終わったよ~」
かげが言った
「へぇ、そうなの、ありがとね」
と私が言うと
「えへへ」
かげが嬉しそうに笑った
「それじゃ、終わってすぐに悪いけど、ここの広場に危険なものがないか調べてくれる?ちなみに、危険なものを見つけたら私に言ってね」
「うん!いいよ、私、頑張る!」
「それじゃ、頼むわね」
と私が言うとかげは広場で探索を始めた
しかし、この行動がこんなことになるとは思いもしなかった。
「まぁ、こんなものかな」
私は広場の噴水を治して呟いた
「大変だけど、ここに住ましてくれてるからね、頑張らないと」
その時だった、後ろから急に爆発音した
「えっ!?なにごと!?」
そして私は最悪な事を思い出たそれは爆発音したところにかげがいるということだった。
私は必死になってかげを探した
かげ! かげ!」
すると瓦礫の上にかげが立っていた
「ああ、かげ!無事だったのね」
そして私はかげに近付いた、しかし、かげは黙りこんでいた
「··········かげ?」
「·········あは」
「えっ」
「アハハハハハハハハハハハハ!!」
··········かげは暴走していた
「そんな、かげ!!!」
「シンジャエ 影闇かげやみ やみかげ
かげは黒い弾幕を撃ってきた
「えっ!?」
私はどうすることもできずぶっ飛ばされた
「あがっ」
「ねえねえ、もっと遊ぼ、お姉ちゃん」
かげは言ってきた、そして
影術かげじゅつ 影魔かげま
また、弾幕を撃ってきた
「くそ、幻術げんじゅつ 現象打破げんしょうだは
そして私も反撃にでたけど、かげの出した弾幕には月とすっぽんだった
私は相殺できず体の至るところに当たった
「あがっ、あがは」
そして血を吐き、私は気を失った
そして目を覚ますと、地底の病院にいた
「あれ?ここは」
「あら、小鳥ことり目が覚めた?」
私が声がした方向を見るとそこには、幼き吸血鬼の王マリエルナ·ヴァンパイアがいた
「マリエルナさん」
「あなた、大丈夫?血、吐いて倒れたけど」
マリエルナさんは心配そうに見てきた
「まぁ、はい、、かげは」
「私と天魔てんま地雲邸ちぐもていの地下に札をはって、封印したわ」
「そうなんですか」
「それと、かげちゃんが暴走した原因もわかったよ」
「そうですか、それは異国の魔物たちが持っていたものですか?」
「ええ、そうよ」
「やっぱり、あのゴミどもが」
と私が呟いた時
扉が開き 烏天狗の王 走馬天魔そうまてんま
がやって来た
「あら天魔てんまかげちゃんは大丈夫?」
「まあ一応な」
「そう」
とマリエルナさんが呟くと天魔てんまは私の顔を見て言った
「傷は、治っているな」
「あっ、はい」
と私が天魔てんまにいうと天魔てんまはほっ、とした様子で椅子に座った
「いや~それにしてもまじで危なかったなお前、マリエルナがいなかったらお前今頃、出血多量しゅけつたりょうになって死んでいたよ」
  「そうなんですか、あっ、マリエルナさんありがとうございます」
「いいのよ、これくらい」
「それにしても、何で異国の魔物たちの薬があったんだ?」
天魔てんまが呟くと
「多分、私達を滅ぼすために置いていったんじゃない?」
とマリエルナさんが答えた
そして私はマリエルナさんに聞いた
「私達を滅ぼす?」
と私が言うとマリエルナさんは
「そう、味方同士で戦いをさせてこの神龍郷しんりゅうきょう滅ぼす、ためだと私は思うわ」
「なるほど」
と私が呟くと天魔てんまが立ち上がった
「どうしました?」
「さっき、マリエルナが言った通りだったら本当にだったらほっとくわけにはいかないから暴走化の薬がないか探してくるよ」
天魔てんまが言うと
「なるほど、それなら私も行くわ」
とマリエルナさんも言った
そして、私は
「それじゃ、私も」
と言って起き上がろうとした背中に激痛が走った
「あがっ!」
「無理するな、小鳥ことりお前は背中の傷が深いから」
天魔てんまは近付いてきて言った
「すみません、薬は頼みました」
と私が言うと
「おう!まかしとけ」
天魔てんまが言った
そして、マリエルナさんと一緒に行ってしまった
その時、私は急に眠気に襲われた
「うっ、うう眠い」
しかし、それは少し変だった
「何この感じ」
私は自分の手を見たそして驚愕した
「な、なにこれ!?」
そこには、緑色のつぶつぶが大量についていた
それを見た私は恐怖のあまり気絶してしまった






「ということがあり、私とかげは暴走しました」
小鳥ことりが話し終えると俺は
「そんな事が、あったんだな」
「はい」
小鳥ことりが言うとカリンは
「今、かげちゃんは地下に封印されているの?」
「はい」
小鳥ことりが言うと、童子どうじ

「俺達がかげの暴走化を止めてやるよ」
と言った
「そうだね」
とカリンも言った
しかし、小鳥ことりは大声で言った
「ダメです!!」

    
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