龍の少女

睦月夜風

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第一章 龍の少女

第7話 学校に入学

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就寝前
「さてっと、時間割合わしたし、寝るかー」
俺は電気を消してベッドに入った
「ふぅ···何か明日月曜日なのに楽しみだな」
俺は眠りについた







せい、起きてー!」
くうの声が聞こえて俺は目を覚ました
「うーん、あ、もう朝か」
「おはよう」
「おはよう、あ、もう制服に着替えたんだ」
「うん!」
「似合ってるじゃん」
「えへへ~」
「あ、起きた?」
「ああ、今起きた」
「それじゃ、朝御飯作っておいたから、じゃ、また学校で」
「おう」
そう言うと白浪しらやみは扉を開けて行ってしまった
「···何処に行ったの?」
「神社だよ、アイツの」
「あー、巫女だから」
「そうそう」
「因みに何時に学校来るの?」
「だいたい、8時半くらい」
「··それって、遅刻なんじゃ?」
「いや、こういう家の事情なら遅刻しても怒られたりはしないから」
「あ、そうなんだ」
「んじゃ、俺着替えてくるから」
「はーい」 

そして俺達は朝御飯を食べ終わり
登校を始めた
「学校、楽しみだなぁ」
「そうか···まぁ、授業と言う名の催眠術に耐えろよ?」
「それはただ単にせいがめんどくさくて寝てるだけでは?」
「いや、受けたら分かる、特に公民と理科がやばい」
「そ、そうなんだ」
「あ、行き方覚えとけよ?ここの駅から電車に乗って、赤楝蛇って言う駅に着いたらすぐそこに学校あるから」
赤楝蛇やまかがしって蛇じゃ?」
「何故かそう言う名前の駅なんだよ」
「へ、へぇ」
そして俺達は電車に乗って赤楝蛇やまかがし駅に着いた
「あ、田舎なんですね」
「そうそう、で、あそこの大きな白い建物見える?」
「うん」
「彼処が俺達の学校だよ」
「うわぁー、楽しそうですね!」
「まぁ、事実、学校生活は楽しいよ、後、
部活には入る?」
「バンドとか出来る部活ある?」
「軽音部があるよ」
「なら、そこに入る!」
「オッケー」
学校内
「わぁ、広ーい」
「取り敢えず、職員室に行くか、お前とは一旦お別れだな」
「だねー」
職員室
「失礼します、3年A組の月花清げっかせいです、転入生を連れてきました」
「おっ、おはようせい
「おはようございます、水田みずた先生」
せいの担任?」
「うん、英語の先生でもあるよ」
「えっと、君がくうちゃん?」
「は、はい」
「分かった、それじゃ、朝礼まで一旦此処に居てくれる?」
「はい」
「オッケー、それじゃ、ありがとうな」
「うぃーす」
俺は職員室を出て教室に入った
「おっはー」
「あ、おはようせい
クラスでぶっちぎりの優等生で俺とも仲が良い設樂雄大したらゆうたが居た
「おはよう雄大ゆうた
俺はそう言って机の上にカバンを置いた
「今日って時間割変更あった?」
「あるよ」
「ほへー、何が変わった?」
「数学が公民になった」 
「うごごご」
「あははw、どんな声出してんねんw」
ドン!
「だいぱんすなw」
「はぁー、何でだよ、何で変わるんだよぉ!」
「知らんがなw」
「はぁー」
その時 
「「おっはよー」」
「おはようきく楼夏ろうか
「おはよう、せい
二人は姉妹である
「今日、数学が公民に変わるってさ」
「えー、まじかー」
「めんどくさー」
やまTめ」
そして俺達は雑談をしていた、しばらくすると
「たのもー!!!」
大きな声をあげて入ってきたのは俺の親友である八鹿龍大ようかりゅうだい
「おはよー」
「おう!おはよ!」
「月曜日の朝から元気だねぇ」
俺は龍大りゅうだいと好きなゲームの話をしていた
「あー、それでさー、ソダイガスを使ったけどさ···弱くね?」
「はぁ!?弱いわけねぇだろうがよ!」
「いやー、本領発揮まで十ターンはだめだろ」
「その分、耐久あるだろうがよ」
「まーた、お前らタンモンの話かよ」
隼人はやとは笑いながらそう言った
「おもろいからね、仕方ないね」
「あははw」
「おーい、お前らー」
「おっ、時野ときの、おっはー」
「おっはー、でさ、新しいカード作ったからやらね?」
「オッケー」
数分後
「····」
「はい、俺の勝ち」
「くそがぁぁ」
「あーはっはっw無様哀れー」
そしてチャイムが鳴り、水田みずた先生が入ってきた
「はい、組長あいさつ」
「起立!」
「着付け!」
「礼!」
『おはようござまーす!』
「はい、おはよう」
ガタッ
「はい、皆、今日、新しく転入してきた生徒がおるぞー」
「え?マジですか?」
「せんせぇー、女子ですか?」
「ああ、そうや、それじゃ、早速呼ぶからな、入ってきてもええぞー」
ガラガラ
扉を開けてくうが入ってきた
そして、その時俺はあることに気がついた
「(あ!やっべ、名字決めてなかった!)」
くうは教壇の前に立つと震えながら話し始めた
「は、はじめましてくうです、好きな食べ物はお肉です、よろしくお願いします」
その時
「え?名字は?」
誰かがそう言った
「あ、え、み、名字は···」
俺は思い付いた名前をルーズリーフに小さく書いて見せた
龍姫空りゅうひめくう
くうはそのルーズリーフに気付いて
「名字は龍姫りゅうひめです」
と言った
「へぇー」
「誰かくうに質問あるか?」
「はい」
「はい、ゆき
くうさんの特技は何ですか?」
「特技····うーん、何かな···」
「なら、趣味は?」
「趣味は散歩です」
「へぇー」
「他に何かありますか?」
「うーん、無いですね」
「はい、それじゃ、次··」
シーン
「···ならくうが誰かを指名してくれ」
「なら····」
くうは俺を見た
「····」
「なら、せい君?で」
「あ、俺なんだ、えーと、じゃあ··あ、好きな動物は何ですか?」
「家で飼ってるハムスターです」
「へぇ、そうなんですね」
俺は座ろうとした時俺の事をちゃん付けで呼ぶ女子長瀬水橋ながせみずはが小声で
「もう少し話してあげなよ」
と言われた、確かにくうはまだ話したそうに俺を見ていた
「はぁ、質問、もう1つ良いですか?」
「はい!」
「転校する前の学校は楽しかったですか?」
「そ、それは」
くうの声が少し小さくなった
「···もしかしてこの質問ダメだった?」
「その、あの···あ、後で話します」
「分かりました」
「ほな、もういいか?」
「はい」
「それじゃ、席はせいの隣だからな」
「はーい」
くうは俺の隣の席に座った
「それじゃ、次は公民か、はい、あいさつ」
「起立!」
「着付け!」
「礼!」

「何かあったら俺に言ってな」
「うん、で、学校の話聞く?」
「いや、聞かないけど?」
「あ、そうなんだ」
その時、ゆき来た
「改めてよろしくね、くうちゃん」「うん、えっと、ゆきちゃんだっけ?」
「そうそう」
「それでさ、せいとは友達なの?」
「あ、えと、その」
俺は小声でゆきに言った
「実は俺達、同居してる」 
「え?」
「誰にも言うなよ」
「わ、分かった」
「んー?何の話してんの?」 
「え、あ、いや、何でも無いよ龍大りゅうだい
「へぇ」
「あ、ほら、速く自席に座りなよ」
「あ、うん」


「···今日暇?」
「夜以外なら暇だな部活も無いし」
「遊びに行っても良い?」
「良いよ、くうも大丈夫だよな?」
「うん!」
「なら、今日の5時に学校で集合ね」
「オッケー」
そして、授業が開始された








    
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