龍の少女

睦月夜風

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第一章 龍の少女

第4話 殺人鬼

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俺達は硬直した
そして
「え?は?何で銃声が?」
「知らん、けど少し危ないかもな」
「だな、一旦駅から出るぞ」
俺達は何とか駅を出た
その時
バン!
また銃声がなった
「ひっ!」
くうは俺の後ろで泣きそうになっていた
「大丈夫か?」
「こ、怖いです」
「深呼吸しとけ、んでどうする?」
「···警察呼ぶか」
「そうだな」
そして俺達は警察に通報した
そしてそれから数分後
警察が到着した
警察は駅の中に入った
すると銃声は更に大きくなった
「···やばくね?」
「これ、もしかしたら、警察の人でも止められないとか無いよな?」
「可能性あるね」
「···」
しばらくして駅のから人が出てきた
「あ、誰か出てきた」
「警察の人かな?」
その人は辺りを見ていた
「····あ、まずいぞ、これ、アイツきっと殺人鬼だ」
「え?」
「今、明らかに銃を持っているのが見えたそしてその銃は拳銃じゃない」
「じゃあ、速く逃げるか」
「ああ、くう、走れるか?」
「は、はい、大丈夫です」
そして俺達は駅からかなり離れた公園まで走った
「はぁ、はぁ、ここなら大丈夫だろ」
「そうだな」
「はぁ、はぁ」
「それにしても、さっきの人、何人殺ったのかな」
「あの感じじゃ、少なくとも三人は殺ってるな」
「···あの、私、思った事があるのですが」
「おう、なんだ」
「あの人、あれ、多分、警察から逃げているのではないでしょうか」
「え?」
「あの人、凄く焦っていましたから」
「そうか?」
「はい」
「だったら、もしかしたら、駅に居ない?」
「多分」
「なら、駅に行くか」
「そうだな」
俺達は駅に着き、中に入った
「え、本当に居ないのか?」
その時警察の人がこちらにやって来た
「あ、君達、通報してくれてありがとう、犯人は今、逃げ出したから、帰り道気を付けてくれ」
「「「はい」」」
「それで、君達は今からお出かけかい?」
「はい、遊園地に行こうと思っています」
「そうかい、それじゃ、楽しんでおいで」
「はい」

電車内
「はぁー、まじで怖かったんだが」
「それな」
「大丈夫?くう、怖くなかった?」
「は、はい、皆が居てくれたので」
「そっか」
「それでさ、遊園地で何に乗る?」
「ジェットコースターとあー、観覧車にも乗りたいな」
くうジェットコースターって乗れる?」
「··えっと、その私、遊園地、今日初めて行くんですよね」
「あー、はいはい」
「あ、でも絶叫するような乗り物ならなら私、大丈夫です」
「なら大丈夫だな」
「····ふわぁ~、何か俺、眠たくなってきた」
「なら着いたら起こしてやるから寝てろよ」
「すまんな」
俺は寝た


「寝ちゃいましたね」
「だね」
「···」
「因みさくうちゃんは、せいの事どう思ってる?」
「え?うーん、家族ですかね」
「あ、そうなんだ、好きとか無いんだね」
「あんまり、そう言うの分からないですよね」
「そうなんだ」
さくらちゃんは、好きな人は居るの?」
「居ないなー」
「あ、そうなんだ、じゃあ晴彦はるひは?」
「俺も居ないよ」
「あ、そうなんだ」
「まぁ、晴彦はるひって女の子と話すの苦手だもんね」
「う、うるさい」
「あれ?私は大丈夫なの?」
「いや、滅茶苦茶、緊張してるよ、喋り方変だから」
「そんなに緊張しなくても良いのに」
「ねー」
「お、俺、動画見とく」
「あ、逃げた」
「あはは」
その時
スッ
せいが寝ながらもたれかかってきた
「あ···」 
「そのまま寝かせてあげたら?」
「う、うん、そうする」



そしてしばらくして
『次はー ドラゴン遊園地前ー ドラゴン遊園地前ー』
「あ、着いたね、せい、起きて着いたよ」
「う、うーん、ふわぁぁ~おはよ」
「お、おはよ」
せいくうちゃんにもたれかかって寝てたよ」
「え?マジ?」
「マジ」
くう、迷惑かけてたらごめん」
「い、いや、大丈夫だよ」
「そうか?なら良いけど」
そして俺達は駅から出た後、遊園地前に来た
「あ、此処でさ写真撮らない?」
「お、良いね」
「彼処の門の前で撮ろっか」
「そうだな」
「だね」

「はい、チーズ!」
カシャッ!





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