龍の少女

第一章 龍の少女

第１話 龍

ゴロゴロ　ドーン！
「つー！惜しい！」　
と俺は僅か残っているピンを見て悔しそうに言った
俺は　月花げっか清せい、普通の中学生だ、今、友達とボーリング場に来ている
「惜しいなー」
今、声をかけたのはいつも遊ぶ時に誘ってくれる
時野ときの映えい
「ほな俺、行くな」
と俺の学校のエースの天界てんかい隼人はやとは言った
「おう」
ゴロゴロ　ドーン！
「うっしゃシックスス！」
「「はぁー！？」」
俺達は驚いた
「化物おるて」
「うげぇー」
「それじゃ、これくらいで終わるか」
「そうだな、んで、今回の最下位はっと·····」
映　207
清　177
隼人　307
「俺かよ！」
「はい、清せい、俺らにアイス」
「くっそー」




「「またなー」」
「おう」
俺は友達と別れ家に向かって歩き出ししばらくしたときだった
「ん？」
空から何が光って落ちて来ているのが見えた
「何だ？あれ？星？」
俺は光っているものを見たするとそれは
「え？は？」
龍だった　
「え？え？え？これは夢か？龍って架空動物何じゃ」
その時、俺はその龍がこっちに来ている事に分かった
「あれ？俺もしかして喰われる？」
ガォォォォーーー！！！
龍は俺に向かって飛んできた
「う、うわぁぁぁぁぁ！！！！」
俺は意識が無くなった



「ん？ここは？」
俺はしばらくして目を覚ました
「あれ、俺、どうなったんだ？」
俺は起き上ろうとしたが
「体が動かない···」
体全体に強烈な痛みが走る
「痛い···」
生憎、今は夜であるため人はだれもいなかった
「くそ、あの龍、俺に何をしたんだ？」
と呟いた時だった
プルル
俺のスマホがなった
「あ、母さんからだ、あー怒られるな」
ちょっと躊躇ったが俺は電話にでた
「はーい、もしもし」
すると
「君、清せい君かい？」
聞き慣れない人の声がした
「は、はい、ってかあんたは誰ですか？」
「あ、失礼、私、来光病院の医師なのですが」
「はい」
「ついさきほど、お母様が事故で亡くなられました」
「···」
「もしもし？」
「···嘘ですよね？」
「·····」
「な、なにか言ってくださいよ」
「取り敢えず、今から来光病院に来てください」
「はい」
ツーツー
そして電話は切れた
「そんな、母さん、嘘だよな？」
俺は痛い体を無理矢理起こした
「ぐっ、嘘だ、母さんが死ぬわけが」
　
数１０分後
「はぁ、はぁ、はぁ」
俺が病院に着くと受付のお姉さんがやって来た
「貴方は、清せい君？」
「は、はい、母は···」
「····」
「本当に亡くなったんですね」
「はい、これからどうするとか決めてあるの？」
「まぁ、はい、一応」
「清せいくん」
「あ、先生」
「君、大丈夫かい？体ぼろぼろだけど」
「大丈夫っす」
「そうかい、お母さんの事はすまなかったね」
「別に良いっすよ、ってかそれより何で母は死んだのですか？」
「車に跳ねられたんだ」
「···そうですか」
「取り敢えず、見ておく？」
「いや、俺はこのまま帰ります、この事を父さんにも伝えないといけないんで」
「そうかい、それじゃ、気をつけて帰ってくれ」
「はい、先生」

そして俺は帰宅し、父に電話をかけた
「お？どうした清せい」
「母さんが死んだ」
「···は？え？嘘だろ？」
「マジだよ、車に跳ねられたってさ」
「そうか·····お前大丈夫か？」
「父さんこそ」
「俺は···すまんちょっと泣かせてくれ、電話なら明日かけてくれ」
「分かった、バイバイ」
「おう」
ツーツー

俺はソファーに寝転がった
「···母さんが死ぬなんて、まるで夢みたいだ」
そして俺は泣いた、声にもならない声で