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英雄、冒険者になる
13:英雄、華姫を知る
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依頼を受けた私がまず始めにしたことは、店と家の出入り口全てに魔法を施すことだった。
誰にでも魔力が体内に存在し、それが生命維持活動に必要なのだが、魔法として顕現させる為には体内の魔力を一定の法則に従って世界と契約を行わなければならない。つまりこの行為を魔法と呼ぶ。
その法則は世界に認識される魔力濃度によって違う。
魔力濃度が高ければ高いほど、言霊にせずとも世界は術者の思いを理解し、魔法として顕現してくれる。逆に魔力濃度が低いほど、言霊として世界に認識してもらう文言が増えてしまうのだ。
【第3節 守護結界】
本当なら無言で出来る魔法だが、かけたことが分かりやすいように言霊にする。
窓を含む出入り口全てに保護と悪意を持つ人間を弾く結界を貼った。
悪意なんていう曖昧な定義を世界に認識されるのか、という疑問は長らく議題として挙げられて不可能だとされていた。そんな便利な魔法使えるならば誰だって使いたいだからだ。
怒りや殺意、侮辱などの負の感情は言葉にせずとも空気に溶け込みやすい。世界はそれを認識するという絡繰り。怒れば怒るほど、暴言を吐けは吐くほど世界に認識されて侵入は不可能となる。
だからこそ、欠陥があるのは当然のことで。内側に入ってから途中でそういう感情に芽生えた者に関しては弾くことが出来ないこと。それから、維持が出来ても精々1日が限界であること。しかも使用魔力がかなり多いこと。使える者が少ない新しい魔法であることが挙げられる。
今回のような短期の依頼でなければ使用できない。
「こちらの店と家は安全地帯です。明日、開店前にきて護衛をした後、お昼過ぎにかけ直して他の依頼にいきます」
「そ、そんな便利な魔法も使えるんですね……」
引き攣った顔でパルコは驚いていた。
本当に正規の依頼として冒険者ギルドを通していたら一体いくら支払わなければならないのか。想像するだけでもぞっとするのだろう。実際のところ、冒険者ギルドではまだ私は鉄級なのでそもそも護衛依頼すら受注することが出来ないと思うが。
買い出しなどは別途護衛することを約束して、店を後にする。
空は暗く、辺境伯家には心配をかけるだろうか。なんて少しは考えた。
依頼者の保守義務は果たすべきだが、せめて帰りが遅くなることは伝えたほうがいい。
「おかえり、カディア」
帰宅したら、玄関に仁王立ちの兄がいた。
「君もいい大人だ。多少遅くなるのは仕方ない。でも、先触れくらいは出せなかったのかな」
小さな子供に対するように、兄のくどくどとした説教が始まる。
私は騎士で、爵位まで持っているなんてことは度外視だ。
それを甘んじて受ける。
兄が妹を心配する、というのも当たり前のことらしいから。
「はあ、夕食にしようか」
一通り小言を言い終えた後、兄は意にも介さない私に肩を落としてエスコートする。
この辺境伯邸では、私は辺境伯の令嬢でもあるからだ。
こういうエスコートはあまり慣れていなくて少し照れくさい。
「4日ほど、帰りが遅くなるかと思います」
「依頼でかい?」
「はい」
本日の夕食である子羊のソテーを食べながら報告する。
ふむ、と1つ兄は頷いた。
「一ヶ月後にカディアのお披露目があるから、その付近に依頼を入れるのだけはやめてくれると嬉しい」
「夜会とお茶会どちらでしょう」
「夜会だな。丁度その頃、華姫の時期だから親族も集まってくるんだ」
今は無理を言って辺境伯家専属のお針子が私のドレスを縫っているそうで。
デザイン等は全く無頓着であるためおまかせだ。
何なら騎士服でもいいくらいに思っているが、そうはいかないのが貴族社会というもの。
「華姫、とはどのような催し物でしょうか」
首を傾げれば、兄は説明してくれる。
初夏に行われる行事だそう。花とリボン等で華やかに装飾された馬車に乗って、華姫候補に選ばれた娘たちは領都をぐるりと廻る。最後は領都の中心にある大広場で今年の華姫が選ばれるそうだ。
戦時中は行えなかった行事だが、去年から再開したようで。
まさに辺境伯領挙げての祭りであるため、多くの人が辺境伯領へとやってくるらしい。
「華姫に選ばれた子はその後幸福になれるというジンクスがあってか、毎年選考が大変だと行事官がぼやいていたよ」
勿論、賞金もあるからそれ目当ての子もいるけどね。
そういう兄に、私は口の中で小さく「幸せ」と呟いた。
何をもってして幸せと呼ぶのか。
それが私にはまだ分からない。
「カディアも受けてみないかい。きっと一枠減って行事官も喜ぶ」
「辺境伯家の娘が候補に上がるなんて、望ましいことではないのでは?」
領主の妹が出るなんてことになれば、今年の華姫は決まったようなもの。権力に物を言わせてどうとでもできるからだ。それは、祭りの趣旨に反するのではないだろうかと愚考する。
そんな私に、兄は優しく微笑んだ。
「選考は民の投票によって決まるんだ。そこに手を加えるなんて野暮な真似はしない。それに、身分を隠せばいい。どうせ夜会もパレードが終わってからだろうしね」
下手すると選ばれなくて恥ずかしい思いをするのは私なのだが。
それを兄はどう思っているのだろう。
難しい顔をした私だったが、兄は私が華姫になれると信じて疑っていない。
少し不安である。
「カディア。僕はね。この国の英雄は、もっと広く知られるべきだと思ってる」
カトラリーを置いて、兄は真剣な表情をした。
冒険者として活動し、特殊な髪色を隠すためにフードをしているカディアのことを良くは思ってないことが、その雰囲気から察せられた。冒険者を勧めたのは彼なのだから、恐らくは堂々とせずに髪色を隠していることに対する怒りのようなものなのかもしれない。
「戦争が終わったのは、君の魔法が圧倒的過ぎたから。僕は参戦出来なかったけど、噂くらいは聞いたさ。空を覆う黒い雲、大地は枯れ果て、生きるもの全てを地獄に落とすような恐ろしい魔法だったと。君が生きている間は帝国も容易に手を出すことはできない」
それは、人々が私のことを化け物として見ていることにほかならない。
殿下の騎士であることと辺境伯家の娘であることは既に出回っている。
だからこそ夜会に出席し、お披露目会をすることで私が辺境伯領を守っていることを知らしめなければならない。
「でも、それは君の幸せを奪っていい理由にはならない」
冒険者を続けていれば、いつかきっと私の正体は露見する。
その前に華姫で初めに良い印象を植え付けておくべきだと、兄はそう考えているのだろう。
けれど。
軽々しく私の【幸せ】を、何故兄が語れるのか。
「……幸せとは、何でしょう」
カトラリーを握りしめて漸く絞り出した小さな言葉は、そっと部屋に響いた。
何度も考えている。幸せとは何か。
私はなぜ、レヒト様のお側から遠ざけられたのか。
「私の幸せを謳うのならば……何故、私はここにいるのですか」
私の願いは。幸せは唯一つ。
レヒト様のお側で、お守りし続けることだったのに。
「カディア……」
兄は息を呑む。
畳み掛けるように私は立ち上がって兄に訴えた。
「私の幸せと言うのならば、今すぐレヒト様の元へお返しください。あの方の騎士として生きる為に私は……」
「それはできない」
気不味そうに兄は首を振る。
レヒト様の命令なのだ。
お互いに無理であることは分かっている。
それでも、辺境伯という立場の兄から申し上げることくらいは出来るはずだ。
私が生きていることが帝国への牽制となるならば、どこにいても同じこと。
それが王都でも、辺境伯領でも。
「カディア。君がここに戻ることは、6年前から決まってきたことだ。その約束を違えることは出来ない」
「……っ」
カランっとカトラリーが手から滑り落ちる。
そう。
私が妃教育をしようとも。
騎士として生きようとも。
この辺境伯領へ帰ってくることはきっと決まっていた。
戦時中は辺境伯領が裏切らない人質として。
また、兄の負担をレヒト様が減らそうとして。
「カディア……!」
兄の呼び声が背中から聞こえた。
いつの間にか、自分自身でも分からないうちに私は走り出す。
声にならない声が漏れて消えた。
誰にでも魔力が体内に存在し、それが生命維持活動に必要なのだが、魔法として顕現させる為には体内の魔力を一定の法則に従って世界と契約を行わなければならない。つまりこの行為を魔法と呼ぶ。
その法則は世界に認識される魔力濃度によって違う。
魔力濃度が高ければ高いほど、言霊にせずとも世界は術者の思いを理解し、魔法として顕現してくれる。逆に魔力濃度が低いほど、言霊として世界に認識してもらう文言が増えてしまうのだ。
【第3節 守護結界】
本当なら無言で出来る魔法だが、かけたことが分かりやすいように言霊にする。
窓を含む出入り口全てに保護と悪意を持つ人間を弾く結界を貼った。
悪意なんていう曖昧な定義を世界に認識されるのか、という疑問は長らく議題として挙げられて不可能だとされていた。そんな便利な魔法使えるならば誰だって使いたいだからだ。
怒りや殺意、侮辱などの負の感情は言葉にせずとも空気に溶け込みやすい。世界はそれを認識するという絡繰り。怒れば怒るほど、暴言を吐けは吐くほど世界に認識されて侵入は不可能となる。
だからこそ、欠陥があるのは当然のことで。内側に入ってから途中でそういう感情に芽生えた者に関しては弾くことが出来ないこと。それから、維持が出来ても精々1日が限界であること。しかも使用魔力がかなり多いこと。使える者が少ない新しい魔法であることが挙げられる。
今回のような短期の依頼でなければ使用できない。
「こちらの店と家は安全地帯です。明日、開店前にきて護衛をした後、お昼過ぎにかけ直して他の依頼にいきます」
「そ、そんな便利な魔法も使えるんですね……」
引き攣った顔でパルコは驚いていた。
本当に正規の依頼として冒険者ギルドを通していたら一体いくら支払わなければならないのか。想像するだけでもぞっとするのだろう。実際のところ、冒険者ギルドではまだ私は鉄級なのでそもそも護衛依頼すら受注することが出来ないと思うが。
買い出しなどは別途護衛することを約束して、店を後にする。
空は暗く、辺境伯家には心配をかけるだろうか。なんて少しは考えた。
依頼者の保守義務は果たすべきだが、せめて帰りが遅くなることは伝えたほうがいい。
「おかえり、カディア」
帰宅したら、玄関に仁王立ちの兄がいた。
「君もいい大人だ。多少遅くなるのは仕方ない。でも、先触れくらいは出せなかったのかな」
小さな子供に対するように、兄のくどくどとした説教が始まる。
私は騎士で、爵位まで持っているなんてことは度外視だ。
それを甘んじて受ける。
兄が妹を心配する、というのも当たり前のことらしいから。
「はあ、夕食にしようか」
一通り小言を言い終えた後、兄は意にも介さない私に肩を落としてエスコートする。
この辺境伯邸では、私は辺境伯の令嬢でもあるからだ。
こういうエスコートはあまり慣れていなくて少し照れくさい。
「4日ほど、帰りが遅くなるかと思います」
「依頼でかい?」
「はい」
本日の夕食である子羊のソテーを食べながら報告する。
ふむ、と1つ兄は頷いた。
「一ヶ月後にカディアのお披露目があるから、その付近に依頼を入れるのだけはやめてくれると嬉しい」
「夜会とお茶会どちらでしょう」
「夜会だな。丁度その頃、華姫の時期だから親族も集まってくるんだ」
今は無理を言って辺境伯家専属のお針子が私のドレスを縫っているそうで。
デザイン等は全く無頓着であるためおまかせだ。
何なら騎士服でもいいくらいに思っているが、そうはいかないのが貴族社会というもの。
「華姫、とはどのような催し物でしょうか」
首を傾げれば、兄は説明してくれる。
初夏に行われる行事だそう。花とリボン等で華やかに装飾された馬車に乗って、華姫候補に選ばれた娘たちは領都をぐるりと廻る。最後は領都の中心にある大広場で今年の華姫が選ばれるそうだ。
戦時中は行えなかった行事だが、去年から再開したようで。
まさに辺境伯領挙げての祭りであるため、多くの人が辺境伯領へとやってくるらしい。
「華姫に選ばれた子はその後幸福になれるというジンクスがあってか、毎年選考が大変だと行事官がぼやいていたよ」
勿論、賞金もあるからそれ目当ての子もいるけどね。
そういう兄に、私は口の中で小さく「幸せ」と呟いた。
何をもってして幸せと呼ぶのか。
それが私にはまだ分からない。
「カディアも受けてみないかい。きっと一枠減って行事官も喜ぶ」
「辺境伯家の娘が候補に上がるなんて、望ましいことではないのでは?」
領主の妹が出るなんてことになれば、今年の華姫は決まったようなもの。権力に物を言わせてどうとでもできるからだ。それは、祭りの趣旨に反するのではないだろうかと愚考する。
そんな私に、兄は優しく微笑んだ。
「選考は民の投票によって決まるんだ。そこに手を加えるなんて野暮な真似はしない。それに、身分を隠せばいい。どうせ夜会もパレードが終わってからだろうしね」
下手すると選ばれなくて恥ずかしい思いをするのは私なのだが。
それを兄はどう思っているのだろう。
難しい顔をした私だったが、兄は私が華姫になれると信じて疑っていない。
少し不安である。
「カディア。僕はね。この国の英雄は、もっと広く知られるべきだと思ってる」
カトラリーを置いて、兄は真剣な表情をした。
冒険者として活動し、特殊な髪色を隠すためにフードをしているカディアのことを良くは思ってないことが、その雰囲気から察せられた。冒険者を勧めたのは彼なのだから、恐らくは堂々とせずに髪色を隠していることに対する怒りのようなものなのかもしれない。
「戦争が終わったのは、君の魔法が圧倒的過ぎたから。僕は参戦出来なかったけど、噂くらいは聞いたさ。空を覆う黒い雲、大地は枯れ果て、生きるもの全てを地獄に落とすような恐ろしい魔法だったと。君が生きている間は帝国も容易に手を出すことはできない」
それは、人々が私のことを化け物として見ていることにほかならない。
殿下の騎士であることと辺境伯家の娘であることは既に出回っている。
だからこそ夜会に出席し、お披露目会をすることで私が辺境伯領を守っていることを知らしめなければならない。
「でも、それは君の幸せを奪っていい理由にはならない」
冒険者を続けていれば、いつかきっと私の正体は露見する。
その前に華姫で初めに良い印象を植え付けておくべきだと、兄はそう考えているのだろう。
けれど。
軽々しく私の【幸せ】を、何故兄が語れるのか。
「……幸せとは、何でしょう」
カトラリーを握りしめて漸く絞り出した小さな言葉は、そっと部屋に響いた。
何度も考えている。幸せとは何か。
私はなぜ、レヒト様のお側から遠ざけられたのか。
「私の幸せを謳うのならば……何故、私はここにいるのですか」
私の願いは。幸せは唯一つ。
レヒト様のお側で、お守りし続けることだったのに。
「カディア……」
兄は息を呑む。
畳み掛けるように私は立ち上がって兄に訴えた。
「私の幸せと言うのならば、今すぐレヒト様の元へお返しください。あの方の騎士として生きる為に私は……」
「それはできない」
気不味そうに兄は首を振る。
レヒト様の命令なのだ。
お互いに無理であることは分かっている。
それでも、辺境伯という立場の兄から申し上げることくらいは出来るはずだ。
私が生きていることが帝国への牽制となるならば、どこにいても同じこと。
それが王都でも、辺境伯領でも。
「カディア。君がここに戻ることは、6年前から決まってきたことだ。その約束を違えることは出来ない」
「……っ」
カランっとカトラリーが手から滑り落ちる。
そう。
私が妃教育をしようとも。
騎士として生きようとも。
この辺境伯領へ帰ってくることはきっと決まっていた。
戦時中は辺境伯領が裏切らない人質として。
また、兄の負担をレヒト様が減らそうとして。
「カディア……!」
兄の呼び声が背中から聞こえた。
いつの間にか、自分自身でも分からないうちに私は走り出す。
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