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27:狭間の環境設定
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さて、皆で花畑にも来ました。コーラルです。
アンナは素直に喜んでくれて、サムとダンテは魔力がどうのと難しい話をしています。
お兄様と私は中央の宝石玉を見ていました。
【設定画面】
バイオーム:森と湖『変更不可』
気候:四季あり『変更不可』
天候:晴れ『信仰不足』
広さ:レベル1
生物:レベル1
敵性存在:なし
加護:家族への加護
※世界主の魔力・環境により項目が変化します
はい。環境設定画面です。
案の定お兄様にも読めないみたいです。
この世界の基礎となることっぽいんですよね。
ゲーム画面みたいです。
あと、今2歳だからでしょうか。
多くの項目がレベル1です。
進行不可ってなんですかね。あ。信仰ですか。
いやほんとなにそれ……。
「コーラルはこれが読めるのかい?」
「あい!」
お兄様に抱っこされながら宝石玉が出すウィンドウを操作します。
これはなんだろうって思ったことをタップすると説明が現れます。
親切設計ですね。
家族の慈愛はこの世界に家族を連れてきたことが解放条件ぽいです。
加護とは私が与える恩恵とあります。
今回は家族に対する守護魔法・弱が付与されるとのこと。
弱っていうことは強化されて行くってことですよね。
安全なのは良いことです。
一番下の注意書きはなんでしょうか。
私の魔力と環境で項目が変化……?
魔力というかレベルは上がるかも知れませんし、箱庭ゲームと思えば良いんですかね。
課金する運営も居ないですが。
課金したら一気に前世の果物のなる木が生えたりしません?
しないですよねー。
「うぅぷ~」
今触れるのはこの画面だけのようです。
アンロックって書いてありますね。
まあ、始めなので全部触れなくて正解でしょう。
前世がプロゲーマーというわけでもなく。
とある未開拓の星へやってきたプレイヤーが宇宙へ脱出するゲームでは序盤で殺人うさぎにやられて全滅し。
ブロック型のクラフトを操る私的なゲームでは1日目でゾンビに囲まれて死んで友人に爆笑され。
飛行機墜落後に奪われた息子を助けにいくゾンビゲームではゾンビごと仲間に燃やされ。
まじで友人許すまじ。
ごほん、私情が混じりましたが。
私が触ることが出来ないイコール介入できないのでとても楽です。
敵性存在もいないみたいですし。
この世界が滅ぶなんて心配も無いですしね。
フラグなんて立ててません。
私は画面をそっと閉じます。
「もう良いのかい?」
「あい!」
確認は済んだので大丈夫です。お兄様。
宝石玉のところには私が立って見れるように階段があります。
でも、お兄様に抱えられていたらその階段がしゅっと床下に埋まっていったのですよね。
なにこの謎のテクノロジー。
お兄様に降ろしてもらうと私はお兄様の手を引いて花畑に行きます。
ガゼボの外で待機していたアンナがさっと背後に付きました。
このガゼボって家族以外入れないみたいなんです。
アンナもサムもダンテも入れませんでした。
だからお兄様が私を抱えて居たんですけどね。
ちなみに私を抱えてもダンテが入れなかったので他の2人も同じでしょう。
物を投げ込もうとして花冠を投げましたがだめでした。
剣なんてもってのほか。
なにか結界のようなものがあるみたいです。
「あの宝石はこの世界の核なんだね」
「うー?」
そうなのでしょうか。
でも、確かにウィンドウはあの宝石玉しか出せません。
それにとても大切に感じるんですよね。
本能でしょうか。
あの宝石玉を失ってはいけない。
そう思うんです。
「いざとなったらあちらがお坊ちゃまとお嬢様のシェルターになれば私達としても助かりますね」
アンナもそう言います。
敵性存在欄があるんだもの。
成長と共にこの世界にも何かしら変化が起こるでしょう。
あの場所を絶対安全とするために私はなにをしなければならないのでしょうか。
アンナは素直に喜んでくれて、サムとダンテは魔力がどうのと難しい話をしています。
お兄様と私は中央の宝石玉を見ていました。
【設定画面】
バイオーム:森と湖『変更不可』
気候:四季あり『変更不可』
天候:晴れ『信仰不足』
広さ:レベル1
生物:レベル1
敵性存在:なし
加護:家族への加護
※世界主の魔力・環境により項目が変化します
はい。環境設定画面です。
案の定お兄様にも読めないみたいです。
この世界の基礎となることっぽいんですよね。
ゲーム画面みたいです。
あと、今2歳だからでしょうか。
多くの項目がレベル1です。
進行不可ってなんですかね。あ。信仰ですか。
いやほんとなにそれ……。
「コーラルはこれが読めるのかい?」
「あい!」
お兄様に抱っこされながら宝石玉が出すウィンドウを操作します。
これはなんだろうって思ったことをタップすると説明が現れます。
親切設計ですね。
家族の慈愛はこの世界に家族を連れてきたことが解放条件ぽいです。
加護とは私が与える恩恵とあります。
今回は家族に対する守護魔法・弱が付与されるとのこと。
弱っていうことは強化されて行くってことですよね。
安全なのは良いことです。
一番下の注意書きはなんでしょうか。
私の魔力と環境で項目が変化……?
魔力というかレベルは上がるかも知れませんし、箱庭ゲームと思えば良いんですかね。
課金する運営も居ないですが。
課金したら一気に前世の果物のなる木が生えたりしません?
しないですよねー。
「うぅぷ~」
今触れるのはこの画面だけのようです。
アンロックって書いてありますね。
まあ、始めなので全部触れなくて正解でしょう。
前世がプロゲーマーというわけでもなく。
とある未開拓の星へやってきたプレイヤーが宇宙へ脱出するゲームでは序盤で殺人うさぎにやられて全滅し。
ブロック型のクラフトを操る私的なゲームでは1日目でゾンビに囲まれて死んで友人に爆笑され。
飛行機墜落後に奪われた息子を助けにいくゾンビゲームではゾンビごと仲間に燃やされ。
まじで友人許すまじ。
ごほん、私情が混じりましたが。
私が触ることが出来ないイコール介入できないのでとても楽です。
敵性存在もいないみたいですし。
この世界が滅ぶなんて心配も無いですしね。
フラグなんて立ててません。
私は画面をそっと閉じます。
「もう良いのかい?」
「あい!」
確認は済んだので大丈夫です。お兄様。
宝石玉のところには私が立って見れるように階段があります。
でも、お兄様に抱えられていたらその階段がしゅっと床下に埋まっていったのですよね。
なにこの謎のテクノロジー。
お兄様に降ろしてもらうと私はお兄様の手を引いて花畑に行きます。
ガゼボの外で待機していたアンナがさっと背後に付きました。
このガゼボって家族以外入れないみたいなんです。
アンナもサムもダンテも入れませんでした。
だからお兄様が私を抱えて居たんですけどね。
ちなみに私を抱えてもダンテが入れなかったので他の2人も同じでしょう。
物を投げ込もうとして花冠を投げましたがだめでした。
剣なんてもってのほか。
なにか結界のようなものがあるみたいです。
「あの宝石はこの世界の核なんだね」
「うー?」
そうなのでしょうか。
でも、確かにウィンドウはあの宝石玉しか出せません。
それにとても大切に感じるんですよね。
本能でしょうか。
あの宝石玉を失ってはいけない。
そう思うんです。
「いざとなったらあちらがお坊ちゃまとお嬢様のシェルターになれば私達としても助かりますね」
アンナもそう言います。
敵性存在欄があるんだもの。
成長と共にこの世界にも何かしら変化が起こるでしょう。
あの場所を絶対安全とするために私はなにをしなければならないのでしょうか。
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