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第3章 ドキドキの初コラボ!エルフの歌い手イリエナちゃん
第9話 イリエナちゃんと最後のコラボ撮影♪プレゼント交換をしてみた
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歌ってみた動画を撮影した翌日の午後。
イリエナちゃんとの最後のコラボ動画撮影が始まった。
ふくふく亭の食堂の中に浮かんだマホメラに向かって、イリエナちゃんが語り始めた。
「みなさん、今日でカイくんとのコラボは最後になります。さびしいですけどしかたありません。そこで今回はお互いにプレゼント交換をすることにしました。カイくんがどんなプレゼントを用意してくれたか、わたしはまだ知りません。とっても楽しみです」
「ぼくもイリエナちゃんのプレゼントが楽しみだよ」
「それじゃあ……」
「うん」
「『せーの』でおたがいのプレゼントをみせっこしましょう!」
ぼくらは同時にプレゼントを取り出して、相手に見せた。
「これは……ステッキですか?」
イリエナちゃんがぼくからのプレゼントを見て首を捻った。
「うん。冒険者ギルドのお店で買ったんだ。魔法のステッキだよ」
説明しながら、ぼくは不安になった。
やっぱり女の子にはこういうのよりも、お花とかアクセサリーとかのほうが喜ばれるのかな?
でも、ぼくはそういう物には詳しくない。
とてもじゃないけど、イリエナちゃんが喜ぶアクセサリーなんてわからなかった。
プリラおねーさんに相談すれば別かもしれないけど、自分だけで選ぶってルールだったし。
ぼくはなぜこのプレゼントを選んだか説明した。
「イリエナちゃんの歌魔法は強力だけど、すぐに発動しないでしょう? この魔法のステッキはそれほどの威力はないけど一瞬で風を放つことができるんだ。だから、歌魔法で攻撃するまでの時間稼ぎに使えると思う」
お花やアクセサリーも色々見て回ったけど、どれもピンとこなかった。
だから、自分が一番得意な分野のプレゼントを探すことにしたのだ。
つまり、冒険者としてイリエナちゃんに必要なアイテムだ。
「……やっぱり、気に入らない?」
恐る恐る聞いた僕に、イリエナちゃんはニッコリ笑いながら首を横にふった。
「そんなことはないです。これからのわたしに必要なアイテムを選んでもらえました。ありがとうございます」
よかった。
喜んでもらえた……かな?
ぼくはホッとしながら、次にイリエナちゃんからのプレゼントを持ち上げて観察してみた。
これは……金属製の箱?
ダンジョンに出現する宝箱にちょっとだけ似ている。
でも大きさはずっと小さい。ぼくの手のひらサイズだ。
「これってなに?」
「蓋を開けてみていただけますか?」
「うん」
何が入っているんだろう?
蓋を開けると、箱の中から歌声が聞こえてきた。
「これって……イリエナちゃんの歌?」
「魔法のオルゴールです。今日の午前中、【癒やしの歌】を芸能ギルドで収録しました」
こんなアイテムがあるなんて知らなかった。
「すごいや! これでいつでもイリエナちゃんのお歌を聴けるね!」
もちろん、マホレットを使えばイリエナちゃんの動画は誰でも見れる。
でもこのオルゴールは僕専用だ。
それがとってもうれしい。
「マホレットごしの『歌ってみた動画』とちがって、魔法のオルゴールなら回復効果が再現されます」
「ホントに?」
「もちろん、直接わたしの歌を聞くより効果はずっと少ないですけど。これからもカイくんはダンジョンで冒険をされるんでしょう? 寝るときにオルゴールの蓋を開けておけば、疲労回復の効果があると思います」
そこまで説明して、イリエナちゃんが恥ずかしそうにぼくに聞いた。
「自分の歌をプレゼントなんて、ちょっと自意識過剰だったでしょうか?」
「そんなことないよ! 最高のプレゼントだよ! 毎日イリエナちゃんの歌を聞きながら寝れるなんて、とってもうれしい!」
ぼくがそう言うと、イリエナちゃんはほっとした表情になった。
「よかったぁ。こんな物いらないって言われたらどうしようかと思いました」
「ぼくもだよ。イリエナちゃんが喜んでくれてうれしい」
そのあと、ぼくはイリエナちゃんに魔法のステッキの使い方を教えた。
もちろん、建物の中だと危ないから、近くの空き地でだ。
といってもそんなに難しくはない。
杖を目標に向けて『風よ!』って念じるだけだ。
イリエナちゃんが使ってみると杖の先が青く光って、小さな竜巻が噴き出した。
あらかじめ的として用意しておいた木の枝がポキっと折れた。
たぶん、グリーンスライムくらいなら吹き飛ばせそうな威力だ。
「すごいです! これならわたし1人でも戦えそうです!」
「うん。でも、無理はしないでね。それだけでコボルトをやっつけられるほどじゃないから」
「はい。気をつけます!」
そんな風にして、最後のコラボ撮影は終わった。
「これで、お別れなんですね」
「うん、そうだね」
イリエナちゃんと一緒に撮影したのは、あくまでもコラボ。
ずっと一緒に冒険できるわけじゃない。
イリエナちゃんにはイリエナちゃんの道がある。
そんなことは分かっている。
わかっているけど……
ぼくはそれでもイリエナちゃんと一緒に……
と、マリアさんがイリエナちゃんに聞いた。
「イリエナちゃんはこれからどうするんすか?」
「それは……まだ決めてませんけど……とりあえず、今回の動画の反応を見てからですね。そのあとは……ダンジョンを攻略してみようかと」
その言葉に、ぼくはびっくりした。
「一人でダンジョン!? 本気なの?」
「必ずしも一人でではないですけど……仲間に入れてくれる方がいたら、もちろんお願いします」
そっかぁ。
たしかに今回のコラボ動画だけじゃ【歌魔法】の力を示すには不十分だろう。
これから、イリエナちゃんがもっともっと頑張って冒険して、初めて【歌魔法】は認められるはずだ。
だけど。
「1人でダンジョンに行くのは、やっぱり心配だよ」
「やっぱりそうですか」
ちょっとガッカリした様子のイリエナちゃんだけど、ぼくは頷くしかない。
イリエナちゃんの【歌魔法】はすごい。
すごいけど、でもそれだけじゃ厳しい。
絶対に戦士とか武闘家とか、前衛が得意な冒険者とパーティを組む必要がある。
「そうなると、冒険者ギルドに登録して、仲間を募るかんじになるんでしょうか」
そうなると思うけど……でもなぁ。
本当は15歳だとしても、イリエナちゃんはぼくよりも幼い外見だ。
ぼくが最初にギルドで仲間を探したときと同じように、簡単には仲間にいれてもらえないかも。
アグレットはいないけど、同じようなたちの悪い冒険者もいるかもだし……
ぼくが「うーん」と悩んでいると、マリアさんが言った。
「なーに悩んでるっすか?」
「だって、イリエナちゃんが……」
「そんなの簡単に解決するじゃないっすか」
「え?」
「カイくんとイリエナちゃんが瀬式にパーティを組めば良いんすよ」
あ。
ぼくはぽかーんとしてしまった。
たしかに言われてみればその通りだ。
ソロで頑張ろうって思っていたけど、イリエナちゃんとなら……
ぼくはイリエナちゃんの顔をジッと見つめた。
「イリエナちゃん、ぼくと正式にパーティを組んでくれる?」
それに対するイリエナちゃんの答えは……
「はい」
ニッコリ笑顔と共に帰ってきたのだった。
イリエナちゃんとの最後のコラボ動画撮影が始まった。
ふくふく亭の食堂の中に浮かんだマホメラに向かって、イリエナちゃんが語り始めた。
「みなさん、今日でカイくんとのコラボは最後になります。さびしいですけどしかたありません。そこで今回はお互いにプレゼント交換をすることにしました。カイくんがどんなプレゼントを用意してくれたか、わたしはまだ知りません。とっても楽しみです」
「ぼくもイリエナちゃんのプレゼントが楽しみだよ」
「それじゃあ……」
「うん」
「『せーの』でおたがいのプレゼントをみせっこしましょう!」
ぼくらは同時にプレゼントを取り出して、相手に見せた。
「これは……ステッキですか?」
イリエナちゃんがぼくからのプレゼントを見て首を捻った。
「うん。冒険者ギルドのお店で買ったんだ。魔法のステッキだよ」
説明しながら、ぼくは不安になった。
やっぱり女の子にはこういうのよりも、お花とかアクセサリーとかのほうが喜ばれるのかな?
でも、ぼくはそういう物には詳しくない。
とてもじゃないけど、イリエナちゃんが喜ぶアクセサリーなんてわからなかった。
プリラおねーさんに相談すれば別かもしれないけど、自分だけで選ぶってルールだったし。
ぼくはなぜこのプレゼントを選んだか説明した。
「イリエナちゃんの歌魔法は強力だけど、すぐに発動しないでしょう? この魔法のステッキはそれほどの威力はないけど一瞬で風を放つことができるんだ。だから、歌魔法で攻撃するまでの時間稼ぎに使えると思う」
お花やアクセサリーも色々見て回ったけど、どれもピンとこなかった。
だから、自分が一番得意な分野のプレゼントを探すことにしたのだ。
つまり、冒険者としてイリエナちゃんに必要なアイテムだ。
「……やっぱり、気に入らない?」
恐る恐る聞いた僕に、イリエナちゃんはニッコリ笑いながら首を横にふった。
「そんなことはないです。これからのわたしに必要なアイテムを選んでもらえました。ありがとうございます」
よかった。
喜んでもらえた……かな?
ぼくはホッとしながら、次にイリエナちゃんからのプレゼントを持ち上げて観察してみた。
これは……金属製の箱?
ダンジョンに出現する宝箱にちょっとだけ似ている。
でも大きさはずっと小さい。ぼくの手のひらサイズだ。
「これってなに?」
「蓋を開けてみていただけますか?」
「うん」
何が入っているんだろう?
蓋を開けると、箱の中から歌声が聞こえてきた。
「これって……イリエナちゃんの歌?」
「魔法のオルゴールです。今日の午前中、【癒やしの歌】を芸能ギルドで収録しました」
こんなアイテムがあるなんて知らなかった。
「すごいや! これでいつでもイリエナちゃんのお歌を聴けるね!」
もちろん、マホレットを使えばイリエナちゃんの動画は誰でも見れる。
でもこのオルゴールは僕専用だ。
それがとってもうれしい。
「マホレットごしの『歌ってみた動画』とちがって、魔法のオルゴールなら回復効果が再現されます」
「ホントに?」
「もちろん、直接わたしの歌を聞くより効果はずっと少ないですけど。これからもカイくんはダンジョンで冒険をされるんでしょう? 寝るときにオルゴールの蓋を開けておけば、疲労回復の効果があると思います」
そこまで説明して、イリエナちゃんが恥ずかしそうにぼくに聞いた。
「自分の歌をプレゼントなんて、ちょっと自意識過剰だったでしょうか?」
「そんなことないよ! 最高のプレゼントだよ! 毎日イリエナちゃんの歌を聞きながら寝れるなんて、とってもうれしい!」
ぼくがそう言うと、イリエナちゃんはほっとした表情になった。
「よかったぁ。こんな物いらないって言われたらどうしようかと思いました」
「ぼくもだよ。イリエナちゃんが喜んでくれてうれしい」
そのあと、ぼくはイリエナちゃんに魔法のステッキの使い方を教えた。
もちろん、建物の中だと危ないから、近くの空き地でだ。
といってもそんなに難しくはない。
杖を目標に向けて『風よ!』って念じるだけだ。
イリエナちゃんが使ってみると杖の先が青く光って、小さな竜巻が噴き出した。
あらかじめ的として用意しておいた木の枝がポキっと折れた。
たぶん、グリーンスライムくらいなら吹き飛ばせそうな威力だ。
「すごいです! これならわたし1人でも戦えそうです!」
「うん。でも、無理はしないでね。それだけでコボルトをやっつけられるほどじゃないから」
「はい。気をつけます!」
そんな風にして、最後のコラボ撮影は終わった。
「これで、お別れなんですね」
「うん、そうだね」
イリエナちゃんと一緒に撮影したのは、あくまでもコラボ。
ずっと一緒に冒険できるわけじゃない。
イリエナちゃんにはイリエナちゃんの道がある。
そんなことは分かっている。
わかっているけど……
ぼくはそれでもイリエナちゃんと一緒に……
と、マリアさんがイリエナちゃんに聞いた。
「イリエナちゃんはこれからどうするんすか?」
「それは……まだ決めてませんけど……とりあえず、今回の動画の反応を見てからですね。そのあとは……ダンジョンを攻略してみようかと」
その言葉に、ぼくはびっくりした。
「一人でダンジョン!? 本気なの?」
「必ずしも一人でではないですけど……仲間に入れてくれる方がいたら、もちろんお願いします」
そっかぁ。
たしかに今回のコラボ動画だけじゃ【歌魔法】の力を示すには不十分だろう。
これから、イリエナちゃんがもっともっと頑張って冒険して、初めて【歌魔法】は認められるはずだ。
だけど。
「1人でダンジョンに行くのは、やっぱり心配だよ」
「やっぱりそうですか」
ちょっとガッカリした様子のイリエナちゃんだけど、ぼくは頷くしかない。
イリエナちゃんの【歌魔法】はすごい。
すごいけど、でもそれだけじゃ厳しい。
絶対に戦士とか武闘家とか、前衛が得意な冒険者とパーティを組む必要がある。
「そうなると、冒険者ギルドに登録して、仲間を募るかんじになるんでしょうか」
そうなると思うけど……でもなぁ。
本当は15歳だとしても、イリエナちゃんはぼくよりも幼い外見だ。
ぼくが最初にギルドで仲間を探したときと同じように、簡単には仲間にいれてもらえないかも。
アグレットはいないけど、同じようなたちの悪い冒険者もいるかもだし……
ぼくが「うーん」と悩んでいると、マリアさんが言った。
「なーに悩んでるっすか?」
「だって、イリエナちゃんが……」
「そんなの簡単に解決するじゃないっすか」
「え?」
「カイくんとイリエナちゃんが瀬式にパーティを組めば良いんすよ」
あ。
ぼくはぽかーんとしてしまった。
たしかに言われてみればその通りだ。
ソロで頑張ろうって思っていたけど、イリエナちゃんとなら……
ぼくはイリエナちゃんの顔をジッと見つめた。
「イリエナちゃん、ぼくと正式にパーティを組んでくれる?」
それに対するイリエナちゃんの答えは……
「はい」
ニッコリ笑顔と共に帰ってきたのだった。
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