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第3章 ドキドキの初コラボ!エルフの歌い手イリエナちゃん
第3話 スライムにびっくり!?
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前方からノソノソとやってきたのはグリーンスライムだった。
大きさはぼくの頭よりもちょっと小さいくらい。
第1階層に出現するモンスターの中でも最弱のモンスター。つまり全モンスターの中で最弱ってことだ。
それでも、イリエナちゃんはガクガク震えていた。
「カイくん、あれがモンスターですか?」
「うん、グリーンスライムだよ。1番弱いモンスターだから心配しなくても平気だよ」
安心させようとしたんだけど、イリエナちゃんは涙目でガクガク震えたままだ。
こうなったら実際に倒してみた方がいいかな?
「大丈夫、見ていて」
ぼくはイリエナちゃんの手をそっと離してて、スライムに向けて飛びかかった。
スライム系のモンスターはショートソードで斬るより、拳圧でコアを叩き潰した方が確実だ。
ぼくのパンチ一発で、グリーンスライムは黒い霧になって消える。
イリエナちゃんを振り返り、ぼくは意識してニッコリ笑った。
「ほら、大丈夫だったでしょ?」
すると、イリエナちゃんは「カイくんっ!」と叫んで、ぼくに飛びついてきた。
「ちょ、イリエナちゃん!?」
「こわかったです」
抱きつかれて、ぼくの心臓はパニックを起こしたかのようにドックンドックン暴れ回った。
さっきからぼくの心臓はどうしちゃったんだろう。
イリエナちゃんのことを考えたり、手をつないだり、抱きつかれたりすると、どきどきが止まらなくなる!
「イリエナちゃんはぼくがまもるから大丈夫だよ。ほら、もう泣かないで」
ぼくがそう言うと、イリエナちゃんは初めて自分が泣いていたと気がついたらしい。
「やだっ、わたしってば恥ずかしい」
イリエナちゃんは慌てた表情になって、袖口で涙を拭った。
「どうする? 恐かったらもうダンジョンから出ても……」
【脱出】の魔法を使えば今すぐでもダンジョンから出られる。
だからこそ、冒険者としては素人のイリエナちゃんをダンジョンに連れてこれたんだけど。
「い、いいえ! もっとがんばります!」
「そっか、じゃあ先に進もう。それとあんまり抱きつかないで」
「あ、ごめんなさい。迷惑ですよね」
「迷惑っていうか、モンスターが出てきたとき、とっさに動けないと危ないし」
「はい、ごめんなさい。わたしってばつい……」
イリエナちゃんはそう言って、ぼくから少しだけ離れてくれた。
……なぜだか、ちょっと残念と思ってしまった。
その後、ぼくはイリエナちゃんとダンジョンを巡りながらモンスターを倒していった。
最初のグリーンスライムのあと、オオトカゲにイエローバタフライ、そのあともう一回ブルースライム、ホーンドッグなどなど。
レッドスネークを倒したところで、イリエナちゃんが目を輝かせた。
「カイくんって本当に強いんですね!」
「ぼくなんてまだまだだよ。でも少しは恐くなくなった?」
「はい! カイくんが一緒なら安心です!」
「へへへっ」
ちょっと照れちゃうな。
ぼくはあたまをカキカキ。
この時ぼくはイリエナちゃんの息が上がっていることに気がついた。
「イリエナちゃん、ひょっとして疲れちゃった?」
「……ちょっとだけ」
考えてみれば当たり前だ。
アンバの町からダンジョンの入り口の洞窟までだけでも、それなりに距離がある。
ダンジョンに入ってからも歩きづめだった。
ぼくにとってはいつものことだけど、イリエナちゃんにはキツかったかも。
なんで気がつかなかったんだ。
ぼくのバカバカバカっ!
「ごめんね。気がつかなかったよ。ちょっと休もうか」
「でも、モンスターが出てきたら……」
「だいじょうぶ。さっきの道を右に曲がったところに、結界の間があったみたいだから」
「結界の間?」
「モンスターが入ってこれない広間だよ」
「そんなのがあるんですか」
休憩するにはとっても便利なところだ。
ぼくらは結界の間へと向かった。
そこにはぼくら以外にも何組かの冒険者がいて、装備の点検をしたり、ちょっと早めのお昼ご飯を食べたり、雑談したりしていた。
「ここが結界の間ですか」
「うん、そうだよ。ほら、広間の真ん中に女神様の像があるでしょ? この広間にはモンスターは入って来れないんだ」
「へー、そうなんですねー」
ここは冒険者同士が交流したり、冗談を言い合ったりする場でもある。
もちろんケンカは御法度だ。
ぼくらをみて、冒険者達が軽口を叩いた。
「お子様カップルがこんなところで何をしているんだ? ここはピクニックに来るところじゃねーぜ? 怪我をしないうちにお家に帰りな」
「そうは言っても、ダンジョンから強制排出されるのは夜中だろ。坊や達、この広間ならモンスターが出てこないから夜までここにいた方がいい」
そんな風にぼくらを心配してくれる人がいる一方で、別の人は大声で笑った。
「ガーハッハハ。そんな心配はいらないさ。なあ、カイ?」
「ボクのことを知っているの?」
「もちろんだとも。お前の動画、いつも見ているぜ」
どうやら視聴者さんみたいだ。
他にもぼくの動画を見たことがある人が10人くらいいるみたい。
うれしいなぁ。
「みんな、ありがとうっ!」
ぼくがそう言うと、さらに誰かが聞いてきた。
「そのかわいい女の子はガールフレンドか? カイもやるな」
「ち、ちがうよ。今度の動画のコラボ相手で……」
慌てふためくぼくをよそに、イリエナちゃんが半歩進み出た。
「エルフの歌い手のイリエナです」
「ほう……歌手か」
「はい!」
「それなら一曲歌ってくれよ!」
そんな声に、ぼくは言った。
「でも、イリエナちゃんは疲れているみたいだし……」
でも、イリエナちゃんは「大丈夫です」とニッコリ。
「歌い手として、リクエストされたら歌う以外の選択肢なんてないですよ」
そう言って、イリエナちゃんはスッと広間の中央――女神様の像の前にへ立った。
その場でみんなに一礼。
「それではエルフ族に伝わる【癒やしの歌】を一曲」
そしてイリエナちゃんは歌い出した。
大きさはぼくの頭よりもちょっと小さいくらい。
第1階層に出現するモンスターの中でも最弱のモンスター。つまり全モンスターの中で最弱ってことだ。
それでも、イリエナちゃんはガクガク震えていた。
「カイくん、あれがモンスターですか?」
「うん、グリーンスライムだよ。1番弱いモンスターだから心配しなくても平気だよ」
安心させようとしたんだけど、イリエナちゃんは涙目でガクガク震えたままだ。
こうなったら実際に倒してみた方がいいかな?
「大丈夫、見ていて」
ぼくはイリエナちゃんの手をそっと離してて、スライムに向けて飛びかかった。
スライム系のモンスターはショートソードで斬るより、拳圧でコアを叩き潰した方が確実だ。
ぼくのパンチ一発で、グリーンスライムは黒い霧になって消える。
イリエナちゃんを振り返り、ぼくは意識してニッコリ笑った。
「ほら、大丈夫だったでしょ?」
すると、イリエナちゃんは「カイくんっ!」と叫んで、ぼくに飛びついてきた。
「ちょ、イリエナちゃん!?」
「こわかったです」
抱きつかれて、ぼくの心臓はパニックを起こしたかのようにドックンドックン暴れ回った。
さっきからぼくの心臓はどうしちゃったんだろう。
イリエナちゃんのことを考えたり、手をつないだり、抱きつかれたりすると、どきどきが止まらなくなる!
「イリエナちゃんはぼくがまもるから大丈夫だよ。ほら、もう泣かないで」
ぼくがそう言うと、イリエナちゃんは初めて自分が泣いていたと気がついたらしい。
「やだっ、わたしってば恥ずかしい」
イリエナちゃんは慌てた表情になって、袖口で涙を拭った。
「どうする? 恐かったらもうダンジョンから出ても……」
【脱出】の魔法を使えば今すぐでもダンジョンから出られる。
だからこそ、冒険者としては素人のイリエナちゃんをダンジョンに連れてこれたんだけど。
「い、いいえ! もっとがんばります!」
「そっか、じゃあ先に進もう。それとあんまり抱きつかないで」
「あ、ごめんなさい。迷惑ですよね」
「迷惑っていうか、モンスターが出てきたとき、とっさに動けないと危ないし」
「はい、ごめんなさい。わたしってばつい……」
イリエナちゃんはそう言って、ぼくから少しだけ離れてくれた。
……なぜだか、ちょっと残念と思ってしまった。
その後、ぼくはイリエナちゃんとダンジョンを巡りながらモンスターを倒していった。
最初のグリーンスライムのあと、オオトカゲにイエローバタフライ、そのあともう一回ブルースライム、ホーンドッグなどなど。
レッドスネークを倒したところで、イリエナちゃんが目を輝かせた。
「カイくんって本当に強いんですね!」
「ぼくなんてまだまだだよ。でも少しは恐くなくなった?」
「はい! カイくんが一緒なら安心です!」
「へへへっ」
ちょっと照れちゃうな。
ぼくはあたまをカキカキ。
この時ぼくはイリエナちゃんの息が上がっていることに気がついた。
「イリエナちゃん、ひょっとして疲れちゃった?」
「……ちょっとだけ」
考えてみれば当たり前だ。
アンバの町からダンジョンの入り口の洞窟までだけでも、それなりに距離がある。
ダンジョンに入ってからも歩きづめだった。
ぼくにとってはいつものことだけど、イリエナちゃんにはキツかったかも。
なんで気がつかなかったんだ。
ぼくのバカバカバカっ!
「ごめんね。気がつかなかったよ。ちょっと休もうか」
「でも、モンスターが出てきたら……」
「だいじょうぶ。さっきの道を右に曲がったところに、結界の間があったみたいだから」
「結界の間?」
「モンスターが入ってこれない広間だよ」
「そんなのがあるんですか」
休憩するにはとっても便利なところだ。
ぼくらは結界の間へと向かった。
そこにはぼくら以外にも何組かの冒険者がいて、装備の点検をしたり、ちょっと早めのお昼ご飯を食べたり、雑談したりしていた。
「ここが結界の間ですか」
「うん、そうだよ。ほら、広間の真ん中に女神様の像があるでしょ? この広間にはモンスターは入って来れないんだ」
「へー、そうなんですねー」
ここは冒険者同士が交流したり、冗談を言い合ったりする場でもある。
もちろんケンカは御法度だ。
ぼくらをみて、冒険者達が軽口を叩いた。
「お子様カップルがこんなところで何をしているんだ? ここはピクニックに来るところじゃねーぜ? 怪我をしないうちにお家に帰りな」
「そうは言っても、ダンジョンから強制排出されるのは夜中だろ。坊や達、この広間ならモンスターが出てこないから夜までここにいた方がいい」
そんな風にぼくらを心配してくれる人がいる一方で、別の人は大声で笑った。
「ガーハッハハ。そんな心配はいらないさ。なあ、カイ?」
「ボクのことを知っているの?」
「もちろんだとも。お前の動画、いつも見ているぜ」
どうやら視聴者さんみたいだ。
他にもぼくの動画を見たことがある人が10人くらいいるみたい。
うれしいなぁ。
「みんな、ありがとうっ!」
ぼくがそう言うと、さらに誰かが聞いてきた。
「そのかわいい女の子はガールフレンドか? カイもやるな」
「ち、ちがうよ。今度の動画のコラボ相手で……」
慌てふためくぼくをよそに、イリエナちゃんが半歩進み出た。
「エルフの歌い手のイリエナです」
「ほう……歌手か」
「はい!」
「それなら一曲歌ってくれよ!」
そんな声に、ぼくは言った。
「でも、イリエナちゃんは疲れているみたいだし……」
でも、イリエナちゃんは「大丈夫です」とニッコリ。
「歌い手として、リクエストされたら歌う以外の選択肢なんてないですよ」
そう言って、イリエナちゃんはスッと広間の中央――女神様の像の前にへ立った。
その場でみんなに一礼。
「それではエルフ族に伝わる【癒やしの歌】を一曲」
そしてイリエナちゃんは歌い出した。
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