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10.2度目の話し合いタイム
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昭博が脱落者となり、2度目の話し合いタイムとなった。
再びタイマーが『60:00』から減り始める。
最初に口を開いたのはいちごだった。
「拳太くんさぁ、後悔や自己嫌悪は後にした方がいいと思うよ」
どうやら、拳太はいちごにも分かるほど落ち込んでいたらしい。
「でも、ぼくは思い込みで昭博さんに投票しちゃって。ぼくのせいで昭博さんは……」
後悔の言葉を重ねる拳太に、夏風が言った。
「グチグチうざいわね。そもそも責任っていうならヤマトくんもだし」
拳太は首を横に振る。
「ヤマトくんは悪くないよ」
「あら、どうしてかしら? まさか、小さな子だから責任はないとか言うつもり?」
「そう言ったらおかしい?」
「拳太くんの推理はそれなりに理にかなっていたけど、ヤマトくんは単なる決めつけで昭博さんに投票しただけでしょ。むしろ反省するならヤマトくんじゃないかしら?」
夏風の冷たい言葉に、ヤマトは涙目になった。
「だって、ボク、ボク、全然分からないし、拳太お兄ちゃんや夏風お姉ちゃんみたいに考えられないし」
泣き出してしまったヤマトを見て、拳太は夏風に言った。
「夏風さん、言いすぎだよ」
夏風に反省した様子はない。
「拳太くん、これは命がけのゲームなのよ。分かっている?」
「分かってるよ」
彼女はさらにいちごにも話を向けた。
「感情だけで投票したいちごちゃんもどうかと思うけどね」
「ふん。やっぱりアタシ、夏風ちゃんのことキライよ」
「あら、奇遇ね。私もいちごちゃんのことはあまり好きじゃないわ。私は個人の感情よりゲームに勝つことを優先するけどね」
夏風はそう言ってから、拳太に確認した。
「さて、拳太くん。あなたはさっきの推理……いちごちゃんとヤマトくんはいじめっ子じゃないという意見を変えるつもりはないのかしら?」
拳太は言葉に詰まった。
「それは……」
「もしも変えないなら、自動的にあなたが次に投票する相手は決まっちゃうわね」
昭博はいじめっ子じゃなかった。そして、ヤマトといちごも違うとなれば、残る可能性はひとつしかない。
「どうする? 考えを変えずに次は私に投票するのかしら?」
あの推理にこだわるなら、拳太は夏風に投票するしかない。
そして、それは同時に……
「私もさっきの推理を信じるなら、次も拳太くんに投票することになるわね」
そうなってしまう。
ならば、拳太はヤマトといちごを味方にするしかない。
いちごが言った。
「言っとくけど、アタシはまた夏風ちゃんに投票するわよ」
「あら、そうなの。だとすると私の脱落はほぼ決定ね」
今回投票するのは4人。2票が誰かに集まれば、その人は脱落決定だ。
つまりいちごと拳太が夏風に投票すれば、夏風は脱落者になる。
もちろん、夏風とヤマトの2人が拳太に投票すれば、拳太と夏風が脱落するわけだが。
いちごと拳太が彼女に投票すればゲームセット。いじめっ子である夏風の敗北決定だ。
それなのに、夏風にはどこか余裕がある。
(はったり? それともいじめっ子は夏風さんじゃない?)
夏風は拳太に語りかけた。
「でも、拳太くん、本当にいいの?」
「なにが?」
「ヤマトくんがいちごちゃんのニュースを見かけたから2人ともいじめっ子じゃないって推理は正しいのかしら? 本当にいじめっ子は私だと思う?」
「それは……」
拳太はどう答えたらいいのか分からなくなってしまった。
ヤマトがいちごの炎上ニュースを知っていたから2人とも本当のことを言っているという推理は正しいのか。別の可能性はないのか。
(でも、やっぱりありえないよ)
いちごが無関係な動画配信者を騙るのはリスクが高すぎだとしか思えない。誰かがそのニュースなり元動画なりを見ている可能性は十分あったのだ。もしそうだったら、いちごの嘘はバレバレになる。
(だとしたら、やっぱりいちごちゃんは本当のことを言っているはずだ)
拳太はヤマトを見た。
ヤマトは泣き止んだものの元気がない。彼がいじめっ子ならいちごをかばう理由が思いつかない。
(やっぱり、ヤマトくんが嘘をついているとは思えない)
拳太は夏風をキッとにらんだ。
(ここでブレちゃダメだ)
拳太は言った。
「意見を変えるつもりはないよ。ぼくは次も夏風さんに投票する」
そう言い切った拳太に、夏風は「はぁ」とため息をついた。
「だったら仕方がないわね。ところで、ヤマトくん、キミはどうするのかしら?」
話を振られたヤマトは「え……」と口ごもる。
「ボクは……分かんないよ」
「悩むのはいいけど、ひとつだけ忠告しておくわ。あのオッサンみたいに無効票で逃げるのはやめておきなさい。そこの自称神様が2度もそれを許すとは思えないから」
するとユグゥラが言った。
「口を挟んですまんが、玉村夏風の言うとおり次に無効票……ワシの名前やら無記入やらで投票した者は、ゲームを妨害したと見なし問答無用で脱落者とさせてもらおう」
ユグゥラの言葉に、ヤマトはまた泣きそうな顔になった。
(ヤマトくんはかわいそうだけど、今はそれよりもゲームのことをもう一度整理して考えるべきだ)
いちごと拳太は夏風に投票すると宣言した。
2人が宣言どおりに行動すれば夏風の脱落は決まっている。
そして、拳太は夏風がいじめっ子だとほぼ確信している。
夏風は今回も拳太に投票するだろう。
だとしたら、恐いのはヤマトも拳太に投票するパターンだ。
いじめっ子を脱落させたとしても、拳太も一緒に脱落してしまっては優衣の病気を治せない。
この状況、シンプルに考えれば、ヤマトに選択権がある。すなわち、夏風だけを脱落させるか、それとも夏風と拳太の2人を脱落させるかの選択肢だ。
(ヤマトくんはどうするんだろう?)
だが、ヤマトは悩んだ末に言った。
「ボクは……拳太お兄ちゃんを信じているよ。だって、お兄ちゃんは優しいもん」
拳太はほっとした。どうやらヤマトは拳太に投票するつもりはないらしい。
ヤマトが夏風に投票するか、いちごに投票するか、それはどちらでもかまわない。拳太以外に投票してくれるなら、夏風の1人脱落は確定なのだから。
そのあとはほとんど誰も口を開かなかった。
そして、投票タイムがやってきた。
再びタイマーが『60:00』から減り始める。
最初に口を開いたのはいちごだった。
「拳太くんさぁ、後悔や自己嫌悪は後にした方がいいと思うよ」
どうやら、拳太はいちごにも分かるほど落ち込んでいたらしい。
「でも、ぼくは思い込みで昭博さんに投票しちゃって。ぼくのせいで昭博さんは……」
後悔の言葉を重ねる拳太に、夏風が言った。
「グチグチうざいわね。そもそも責任っていうならヤマトくんもだし」
拳太は首を横に振る。
「ヤマトくんは悪くないよ」
「あら、どうしてかしら? まさか、小さな子だから責任はないとか言うつもり?」
「そう言ったらおかしい?」
「拳太くんの推理はそれなりに理にかなっていたけど、ヤマトくんは単なる決めつけで昭博さんに投票しただけでしょ。むしろ反省するならヤマトくんじゃないかしら?」
夏風の冷たい言葉に、ヤマトは涙目になった。
「だって、ボク、ボク、全然分からないし、拳太お兄ちゃんや夏風お姉ちゃんみたいに考えられないし」
泣き出してしまったヤマトを見て、拳太は夏風に言った。
「夏風さん、言いすぎだよ」
夏風に反省した様子はない。
「拳太くん、これは命がけのゲームなのよ。分かっている?」
「分かってるよ」
彼女はさらにいちごにも話を向けた。
「感情だけで投票したいちごちゃんもどうかと思うけどね」
「ふん。やっぱりアタシ、夏風ちゃんのことキライよ」
「あら、奇遇ね。私もいちごちゃんのことはあまり好きじゃないわ。私は個人の感情よりゲームに勝つことを優先するけどね」
夏風はそう言ってから、拳太に確認した。
「さて、拳太くん。あなたはさっきの推理……いちごちゃんとヤマトくんはいじめっ子じゃないという意見を変えるつもりはないのかしら?」
拳太は言葉に詰まった。
「それは……」
「もしも変えないなら、自動的にあなたが次に投票する相手は決まっちゃうわね」
昭博はいじめっ子じゃなかった。そして、ヤマトといちごも違うとなれば、残る可能性はひとつしかない。
「どうする? 考えを変えずに次は私に投票するのかしら?」
あの推理にこだわるなら、拳太は夏風に投票するしかない。
そして、それは同時に……
「私もさっきの推理を信じるなら、次も拳太くんに投票することになるわね」
そうなってしまう。
ならば、拳太はヤマトといちごを味方にするしかない。
いちごが言った。
「言っとくけど、アタシはまた夏風ちゃんに投票するわよ」
「あら、そうなの。だとすると私の脱落はほぼ決定ね」
今回投票するのは4人。2票が誰かに集まれば、その人は脱落決定だ。
つまりいちごと拳太が夏風に投票すれば、夏風は脱落者になる。
もちろん、夏風とヤマトの2人が拳太に投票すれば、拳太と夏風が脱落するわけだが。
いちごと拳太が彼女に投票すればゲームセット。いじめっ子である夏風の敗北決定だ。
それなのに、夏風にはどこか余裕がある。
(はったり? それともいじめっ子は夏風さんじゃない?)
夏風は拳太に語りかけた。
「でも、拳太くん、本当にいいの?」
「なにが?」
「ヤマトくんがいちごちゃんのニュースを見かけたから2人ともいじめっ子じゃないって推理は正しいのかしら? 本当にいじめっ子は私だと思う?」
「それは……」
拳太はどう答えたらいいのか分からなくなってしまった。
ヤマトがいちごの炎上ニュースを知っていたから2人とも本当のことを言っているという推理は正しいのか。別の可能性はないのか。
(でも、やっぱりありえないよ)
いちごが無関係な動画配信者を騙るのはリスクが高すぎだとしか思えない。誰かがそのニュースなり元動画なりを見ている可能性は十分あったのだ。もしそうだったら、いちごの嘘はバレバレになる。
(だとしたら、やっぱりいちごちゃんは本当のことを言っているはずだ)
拳太はヤマトを見た。
ヤマトは泣き止んだものの元気がない。彼がいじめっ子ならいちごをかばう理由が思いつかない。
(やっぱり、ヤマトくんが嘘をついているとは思えない)
拳太は夏風をキッとにらんだ。
(ここでブレちゃダメだ)
拳太は言った。
「意見を変えるつもりはないよ。ぼくは次も夏風さんに投票する」
そう言い切った拳太に、夏風は「はぁ」とため息をついた。
「だったら仕方がないわね。ところで、ヤマトくん、キミはどうするのかしら?」
話を振られたヤマトは「え……」と口ごもる。
「ボクは……分かんないよ」
「悩むのはいいけど、ひとつだけ忠告しておくわ。あのオッサンみたいに無効票で逃げるのはやめておきなさい。そこの自称神様が2度もそれを許すとは思えないから」
するとユグゥラが言った。
「口を挟んですまんが、玉村夏風の言うとおり次に無効票……ワシの名前やら無記入やらで投票した者は、ゲームを妨害したと見なし問答無用で脱落者とさせてもらおう」
ユグゥラの言葉に、ヤマトはまた泣きそうな顔になった。
(ヤマトくんはかわいそうだけど、今はそれよりもゲームのことをもう一度整理して考えるべきだ)
いちごと拳太は夏風に投票すると宣言した。
2人が宣言どおりに行動すれば夏風の脱落は決まっている。
そして、拳太は夏風がいじめっ子だとほぼ確信している。
夏風は今回も拳太に投票するだろう。
だとしたら、恐いのはヤマトも拳太に投票するパターンだ。
いじめっ子を脱落させたとしても、拳太も一緒に脱落してしまっては優衣の病気を治せない。
この状況、シンプルに考えれば、ヤマトに選択権がある。すなわち、夏風だけを脱落させるか、それとも夏風と拳太の2人を脱落させるかの選択肢だ。
(ヤマトくんはどうするんだろう?)
だが、ヤマトは悩んだ末に言った。
「ボクは……拳太お兄ちゃんを信じているよ。だって、お兄ちゃんは優しいもん」
拳太はほっとした。どうやらヤマトは拳太に投票するつもりはないらしい。
ヤマトが夏風に投票するか、いちごに投票するか、それはどちらでもかまわない。拳太以外に投票してくれるなら、夏風の1人脱落は確定なのだから。
そのあとはほとんど誰も口を開かなかった。
そして、投票タイムがやってきた。
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