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2.集められた5人のいじめられっ子たち② 神様は空飛ぶ狐顔の幼女!?
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轟音と光が収まり、拳太はゆっくりと目を開いた。
すると、頭上から「うひひひひっ」という笑い声が聞こえた。
ハッとして声がした方を見上げた拳太は、息をのんで驚いた。
なんと、狐顔で三頭身のバケモノがぷかぷかと宙に浮かんでいたのだ。
「な、なんだよお前!?」
だが、狐顔のバケモノは拳太の問いを無視して言った。
「お主らビックリしておるようじゃのう。サプライズ大成功なのじゃ!」
腰に手を当てて威張ってみせるバケモノ。
幼児体形もあって妙にかわいくも見えるが、狐の顔はかぶり物には見えない。
「ワシはユグゥラ、美少女ゲームマスターじゃ」
「意味がわかんないよ。ゲームマスターってなんだよ? まさか、お前が誘拐犯なの?」
「矢継ぎ早じゃのう、秋海拳太。質問は整理してからするべきと学校で習わなかったか? とはいえ、混乱するのもやむなしか。端的に答えればお主ら5人に、これからあるゲームをしてもらいたいのじゃ」
拳太は眉をひそめた。
「ゲーム?」
まるで意味が分からない。
「その名も『いじめっ子は誰だゲーム』じゃ」
ユグゥラはそう言って面白げにパチパチと拍手してみせた。
困惑する拳太たちを尻目に、ユグゥラは一方的にゲームのルール説明を始めた。
それはこんな内容だ。
①ここに集められた5人は『いじめられっ子』である。
②ただし5人の中に1人だけ、『いじめっ子』が交じっている。
③話し合いと投票を繰り返し、『いじめっ子』を見つけ出してほしい。
④『いじめっ子』に一番たくさん投票が集まれば『いじめられっ子』たちの勝ち。
⑤『いじめっ子』が最後まで他の参加者をだましきれれば『いじめっ子』の勝ち。
ユグゥラは最後にチラッと昭博を見て言った。
「ま、1人だけ『いじめられっ子』や『いじめっ子』というには年齢が高すぎる者もおるが、ここは便宜上5人ともそう呼ばせてもらうのじゃ」
(いじめられっ子か……)
たしかに拳太はいじめられっ子だ。
(他のみんなはどうなんだろう?)
ヤマトが泣き声交じりに言った。
「たしかにボクもいじめられっ子だけど……みんなもそうなの?」
すると、夏風たち他の3人もそれは否定しなかった。
拳太はポケットの中のお守りをギュッと握り、勇気を振り絞りってユグゥラにたずねた。
「よく分からないな」
「うん? ゲームのルールに不明点があるのか?」
「たしかにルールにもいくつか疑問点があるけど、それ以上にわからないことがあるよ」
「なんじゃな?」
「どうしてぼくたちがそんなゲームをしなければならないのさ」
拳太の問いかけに夏風が続いた。
「もっと言えば、どうしてあなたは私たちにそんなゲームをさせたいのかしら?」
「なるほど、どちらももっともな疑問じゃのう。では答えよう。秋海拳太の質問への回答は簡単じゃ。無事に元の世界に戻りたいじゃろう。ならばゲームで勝つしかないのじゃ」
「つまり、ゲームに勝ったらこの教室から解放してくれるってこと?」
「そういうことじゃ。そして玉村夏風の質問――なぜゲームをさせたいのかじゃが……」
ユグゥラはそこで一瞬言葉を区切ってニヤリと笑みを浮かべた。
「ただの遊びじゃよ。ゲームなのだから当然じゃろう?」
夏風が言う。
「強制参加のゲームは遊びと言えるのかしら?」
「そこはほれ、神様の気まぐれというヤツじゃよ」
拳太はビックリして叫んだ。
「神様!?」
「そのとおりじゃ。ワシは神様なのじゃよ」
それを聞いて、夏風が吐き捨てた。
「ばかばかしい。なにが神様よ」
「ほう、信じられぬか?」
「当然でしょう。その狐の顔だって精巧なかぶり物かなにかに決まっているわ」
「では玉村夏風よ。お主は人の身でこのように空中を飛び回れると思うのか?」
ユグゥラは教室の中を自由自在とばかりにピュンピュンと飛び回った。
「ただの手品でしょ?」
そう言った夏風の声は、これまでと違って少し自信なさげだった。
拳太はどう判断したらいいのか分からなくなってしまった。
(手品でこんな風に飛び回るのは難しそうだけど……)
少なくとも、天井からワイヤーで吊るされているとかではなさそうだ。狐の顔も作り物には見えない。
「ま、ワシの正体などはどうでもいいことじゃ。重要なのは……」
そこでユグゥラはわざとらしく一瞬沈黙して、ニヤリと舌なめずりしてみせた。
拳太はゾッとなって身がすくんでしまった。
「……ワシがその気になれば、お主ら5人を殺すなど簡単だということじゃ」
拳太は反射的に叫んだ。
「そんなっ、うそだ」
「どうしてそう思う?」
「どうしてって、それは……」
「ま、論より証拠か」
ユグゥラはそう言うと右手の指をパチンと鳴らした。
その瞬間だった。
(息ができない!)
触られてもいないのに、首を絞められているような苦しさだ。
「がっ、あ、あ」
拳太はあまりの苦しさに、床に倒れて転がった。
拳太だけじゃない。夏風も昭博もいちごもヤマトも、苦しそうに首をかきむしりながら床でもだえていた。
(だ、だめだ、本当に死ぬ……)
そう思った時、ユグゥラが再びパチンと指を鳴らした。
すると再び息ができるようになった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
荒く息継ぎをする拳太たちを見下ろし、ユグゥラは邪悪な笑みを浮かべたまま言った。
「うひひひひ。ワシがその気になればこのとおりじゃ。ゲームへの参加を拒むか、あるいはゲームで敗北すれば……分かるな?」
それに答えられる者はいなかった。
「そうそう、ゲームの勝利者にはなにか特権があった方が盛り上がるか。そうじゃな……ワシがどんな願いでも叶えてやろうか」
拳太は目を見開いた。
「どんな願いでもって本当に?」
(もしそれが本当なら……)
拳太には叶えたい願いが2つある。
「ま、さすがのワシでもできないこともあるがのう。たとえば秋海拳太よ、お主の両親を生き返らすのはさすがに無理じゃ」
一瞬だけ期待したことを否定され、拳太はがっかりして肩を落とした。
「すまんの。死んだ者を蘇生させるのは、さすがの神様にも不可能なのじゃ。じゃが、お主の妹の病気を治すことならば可能じゃぞ」
拳太はポケットの中のお守りを握った。自然と、病院のベッドの上で微笑む妹の顔が浮かんできた。
「本当に? 本当に優衣を助けられるの?」
「おう、任せておけ。もちろん、お主がゲームに勝利したらの話じゃがのう」
拳太はぱぁっと顔を輝かして喜んだ。だが、すぐに疑問が浮かんだ
「どうしてぼくの妹や両親のことを知っているんだよ?」
両親の死や妹の病気についてなど、ユグゥラにも夏風たちにも話していない。
「そりゃあ、ワシが神様じゃからじゃよ」
ユグゥラはそう言ってから、夏風の前に飛んでいった。
「玉村夏風、お主の父親が2年前にお主と母親を置いて失踪したことも知っておるぞ」
夏風が不快そうに顔をしかめた。
「プライバシーの侵害はやめてもらえないかしら?」
夏風の抗議を無視して、ユグゥラはヤマトといちごと昭博の顔を順々にのぞき込んだ。
「足利川ヤマト、お主がその年齢でゲーム制作をしてネットで販売していることも知っている。明夜いちご、お主がインターネットで『歌ってみた動画』を配信しているのも知っている。笹倉昭博、お主が先日とある薬を入手したのもみ~んな知っておるぞ」
ヤマト、いちご、昭博がそれぞれハッとした表情でユグゥラを見た。
どうやら、3人とも心当たりがあるらしい。
代表するようにいちごが叫んだ。
「アンタ、いい加減にしなさいよ!」
彼女はユグゥラを捕まえようと手を伸ばした。
「ムダムダ、神様は捕まらないのじゃ」
ユグゥラは余裕の表情で、空中を飛び回っていちごの手から逃れてみせた。
「ハエか蚊みたいなヤツ!」
「ヒドイ言い草じゃがまあいいじゃろう。お主たちどうする? ゲームに参加して勝利を目指すか、それとも参加を拒否してこの場で死ぬか。好きな方を選ぶがよいぞ」
その問いに対して、拳太たちに選択の余地などあるわけもなかった。
すると、頭上から「うひひひひっ」という笑い声が聞こえた。
ハッとして声がした方を見上げた拳太は、息をのんで驚いた。
なんと、狐顔で三頭身のバケモノがぷかぷかと宙に浮かんでいたのだ。
「な、なんだよお前!?」
だが、狐顔のバケモノは拳太の問いを無視して言った。
「お主らビックリしておるようじゃのう。サプライズ大成功なのじゃ!」
腰に手を当てて威張ってみせるバケモノ。
幼児体形もあって妙にかわいくも見えるが、狐の顔はかぶり物には見えない。
「ワシはユグゥラ、美少女ゲームマスターじゃ」
「意味がわかんないよ。ゲームマスターってなんだよ? まさか、お前が誘拐犯なの?」
「矢継ぎ早じゃのう、秋海拳太。質問は整理してからするべきと学校で習わなかったか? とはいえ、混乱するのもやむなしか。端的に答えればお主ら5人に、これからあるゲームをしてもらいたいのじゃ」
拳太は眉をひそめた。
「ゲーム?」
まるで意味が分からない。
「その名も『いじめっ子は誰だゲーム』じゃ」
ユグゥラはそう言って面白げにパチパチと拍手してみせた。
困惑する拳太たちを尻目に、ユグゥラは一方的にゲームのルール説明を始めた。
それはこんな内容だ。
①ここに集められた5人は『いじめられっ子』である。
②ただし5人の中に1人だけ、『いじめっ子』が交じっている。
③話し合いと投票を繰り返し、『いじめっ子』を見つけ出してほしい。
④『いじめっ子』に一番たくさん投票が集まれば『いじめられっ子』たちの勝ち。
⑤『いじめっ子』が最後まで他の参加者をだましきれれば『いじめっ子』の勝ち。
ユグゥラは最後にチラッと昭博を見て言った。
「ま、1人だけ『いじめられっ子』や『いじめっ子』というには年齢が高すぎる者もおるが、ここは便宜上5人ともそう呼ばせてもらうのじゃ」
(いじめられっ子か……)
たしかに拳太はいじめられっ子だ。
(他のみんなはどうなんだろう?)
ヤマトが泣き声交じりに言った。
「たしかにボクもいじめられっ子だけど……みんなもそうなの?」
すると、夏風たち他の3人もそれは否定しなかった。
拳太はポケットの中のお守りをギュッと握り、勇気を振り絞りってユグゥラにたずねた。
「よく分からないな」
「うん? ゲームのルールに不明点があるのか?」
「たしかにルールにもいくつか疑問点があるけど、それ以上にわからないことがあるよ」
「なんじゃな?」
「どうしてぼくたちがそんなゲームをしなければならないのさ」
拳太の問いかけに夏風が続いた。
「もっと言えば、どうしてあなたは私たちにそんなゲームをさせたいのかしら?」
「なるほど、どちらももっともな疑問じゃのう。では答えよう。秋海拳太の質問への回答は簡単じゃ。無事に元の世界に戻りたいじゃろう。ならばゲームで勝つしかないのじゃ」
「つまり、ゲームに勝ったらこの教室から解放してくれるってこと?」
「そういうことじゃ。そして玉村夏風の質問――なぜゲームをさせたいのかじゃが……」
ユグゥラはそこで一瞬言葉を区切ってニヤリと笑みを浮かべた。
「ただの遊びじゃよ。ゲームなのだから当然じゃろう?」
夏風が言う。
「強制参加のゲームは遊びと言えるのかしら?」
「そこはほれ、神様の気まぐれというヤツじゃよ」
拳太はビックリして叫んだ。
「神様!?」
「そのとおりじゃ。ワシは神様なのじゃよ」
それを聞いて、夏風が吐き捨てた。
「ばかばかしい。なにが神様よ」
「ほう、信じられぬか?」
「当然でしょう。その狐の顔だって精巧なかぶり物かなにかに決まっているわ」
「では玉村夏風よ。お主は人の身でこのように空中を飛び回れると思うのか?」
ユグゥラは教室の中を自由自在とばかりにピュンピュンと飛び回った。
「ただの手品でしょ?」
そう言った夏風の声は、これまでと違って少し自信なさげだった。
拳太はどう判断したらいいのか分からなくなってしまった。
(手品でこんな風に飛び回るのは難しそうだけど……)
少なくとも、天井からワイヤーで吊るされているとかではなさそうだ。狐の顔も作り物には見えない。
「ま、ワシの正体などはどうでもいいことじゃ。重要なのは……」
そこでユグゥラはわざとらしく一瞬沈黙して、ニヤリと舌なめずりしてみせた。
拳太はゾッとなって身がすくんでしまった。
「……ワシがその気になれば、お主ら5人を殺すなど簡単だということじゃ」
拳太は反射的に叫んだ。
「そんなっ、うそだ」
「どうしてそう思う?」
「どうしてって、それは……」
「ま、論より証拠か」
ユグゥラはそう言うと右手の指をパチンと鳴らした。
その瞬間だった。
(息ができない!)
触られてもいないのに、首を絞められているような苦しさだ。
「がっ、あ、あ」
拳太はあまりの苦しさに、床に倒れて転がった。
拳太だけじゃない。夏風も昭博もいちごもヤマトも、苦しそうに首をかきむしりながら床でもだえていた。
(だ、だめだ、本当に死ぬ……)
そう思った時、ユグゥラが再びパチンと指を鳴らした。
すると再び息ができるようになった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
荒く息継ぎをする拳太たちを見下ろし、ユグゥラは邪悪な笑みを浮かべたまま言った。
「うひひひひ。ワシがその気になればこのとおりじゃ。ゲームへの参加を拒むか、あるいはゲームで敗北すれば……分かるな?」
それに答えられる者はいなかった。
「そうそう、ゲームの勝利者にはなにか特権があった方が盛り上がるか。そうじゃな……ワシがどんな願いでも叶えてやろうか」
拳太は目を見開いた。
「どんな願いでもって本当に?」
(もしそれが本当なら……)
拳太には叶えたい願いが2つある。
「ま、さすがのワシでもできないこともあるがのう。たとえば秋海拳太よ、お主の両親を生き返らすのはさすがに無理じゃ」
一瞬だけ期待したことを否定され、拳太はがっかりして肩を落とした。
「すまんの。死んだ者を蘇生させるのは、さすがの神様にも不可能なのじゃ。じゃが、お主の妹の病気を治すことならば可能じゃぞ」
拳太はポケットの中のお守りを握った。自然と、病院のベッドの上で微笑む妹の顔が浮かんできた。
「本当に? 本当に優衣を助けられるの?」
「おう、任せておけ。もちろん、お主がゲームに勝利したらの話じゃがのう」
拳太はぱぁっと顔を輝かして喜んだ。だが、すぐに疑問が浮かんだ
「どうしてぼくの妹や両親のことを知っているんだよ?」
両親の死や妹の病気についてなど、ユグゥラにも夏風たちにも話していない。
「そりゃあ、ワシが神様じゃからじゃよ」
ユグゥラはそう言ってから、夏風の前に飛んでいった。
「玉村夏風、お主の父親が2年前にお主と母親を置いて失踪したことも知っておるぞ」
夏風が不快そうに顔をしかめた。
「プライバシーの侵害はやめてもらえないかしら?」
夏風の抗議を無視して、ユグゥラはヤマトといちごと昭博の顔を順々にのぞき込んだ。
「足利川ヤマト、お主がその年齢でゲーム制作をしてネットで販売していることも知っている。明夜いちご、お主がインターネットで『歌ってみた動画』を配信しているのも知っている。笹倉昭博、お主が先日とある薬を入手したのもみ~んな知っておるぞ」
ヤマト、いちご、昭博がそれぞれハッとした表情でユグゥラを見た。
どうやら、3人とも心当たりがあるらしい。
代表するようにいちごが叫んだ。
「アンタ、いい加減にしなさいよ!」
彼女はユグゥラを捕まえようと手を伸ばした。
「ムダムダ、神様は捕まらないのじゃ」
ユグゥラは余裕の表情で、空中を飛び回っていちごの手から逃れてみせた。
「ハエか蚊みたいなヤツ!」
「ヒドイ言い草じゃがまあいいじゃろう。お主たちどうする? ゲームに参加して勝利を目指すか、それとも参加を拒否してこの場で死ぬか。好きな方を選ぶがよいぞ」
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