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第二章 冒険者登録と初めての冒険
4.パーティー登録とミレヌの忠告
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「最後に、必要があれば3人をパーティー登録します」
ミレヌが言う。
「パーティー登録とはなんですか?」
なんとなく見当が付くが、一応尋ねる。
「いわば、冒険の仲間として神に報告する儀式ですね。パーティー登録をすると、カードを使わなくても、思念モニタから仲間のステータスを確認することができるようになります」
思念モニタ?
最初にステータス確認をしたり、魔法を使ったりした、あの画面のことだろう。
いずれにせよ、俺は双子と共に活動するのだから、パーティー登録はしたほうがいいだろう。
「じゃあ、よろしくお願いします」
「では、皆さんのカードをいったんお預かりします」
ミレヌはそう言って俺達のカードを手に取り――そして顔を引きつらせる。
「どうかしましたか?」
「……い、いえ……先ほどから気になっていたのですが、やはりそちらの2人はあなたの奴隷なんですね」
――あ。
双子のカードの職業欄を見てしまったのか。
「深くは干渉しませんが……そうですか、子どもの奴隷を……はあ……」
ミレヌの顔に、俺に対する不信感が浮かぶ。
まさかと思うが、彼女も昨晩のフロルのような誤解をしているわけじゃないだろうな。
「確かに2人は俺の奴隷という立場ですが、これには事情があってですね……」
俺はゴボダラから2人を買い取った経緯を説明する。もちろん幼女神様のことや転移のことは言えないので、地下牢から2人を救うために便宜上買い取ったのだという説明だ。
「なるほど、そういうご事情なんですね。
しかし、3人ともすごいステータスですね」
そうなのか?
「まず、ショートさん。あなたは多彩な魔法を使えるのですね。特に『無限収納』は高位魔法です。自動翻訳にいたってはレアスキルですよ」
幼女神様の祝福ってやつか。
「アレルくんの力やHP、フロルちゃんのMPも素晴らしいです。とても素人の幼子とは思えません。
もちろん、冒険者としては未熟なレベルですが」
ふむ。
どうにも数字の基準が分からないな。
「一般的な数値ってどうなっているんですか? どうにも基準が分からないんです」
「そうですね、一般的にはどのステータスも成人男性の平均値が20とされています。あ、MPだけは個人差が大きく、0の方も多いですが」
確かに成人男性の基準が20だというなら、アレルのHPや力は素晴らしいだろう。
……っていか、俺、素早さ低すぎじゃね?
「カードの表示は他人に隠すこともできます。ただし、氏名と、職業欄の『冒険者』と『レベル』だけは隠せません。
これはアドバイスですが、『無限収納』や他人より大幅に高いステータスは隠された方がトラブルを防げますよ」
確かに。チート持ちだなんて他人に喧伝するものではないかも知れない。
あ、でもゴボダラや宿屋の主人の前で『無限収納』使っちゃったよな。
ゴボダラがやたら驚いた顔をしていたのは、『無限収納』の魔法を見たからだったのだろうか。
「ご忠告ありがとうございます」
これからは気をつけないとダメだな。
思えば、これまで迂闊な行動が多かった気もする。
いずれにせよ、ミレヌは俺達のカードを女神偶像の前に重ねておくと、なにやら呪文のようなものを唱えた。
「はい、これでパーティー登録終了です」
ミレヌはそう言って俺達にカードを返してくれた。
「消したい情報は、消えろと念じながら指で擦れば消えますからね」
試しに魔法とスキルの部分を消してみる俺。
確かに、それだけで表示が消えた。
あとで、2人にもやらせよう。
---------------
冒険者登録を終え、最初の受付のところに戻って来た俺達。
ギルド内にはゴル以外にも、数人の冒険者らしき人々がたむろしていた。
その中には10代前半の子どももいる。さすがに双子ほど小さな子はみあたらないが。
アレルは気後れしてしまったのか、俺の足の影に隠れるようにしていた。
「登録は終わったかい?」
先ほどの年配受付嬢が尋ねる。
「はい。無事終了しました。ありがとうございます」
俺が答えると、彼女は壁の一角を指し示す。
「そこの壁に、レベルごとの依頼が貼られている。仕事を受けたければ剥がして持っておいで。字は読めるかい?」
「はい。俺は読めますよ」
そう言いながら、俺は指し示された壁を見てみる。
確かにレベルごとに別けられて依頼が張られている。
レベル0向けの依頼は5つ。川原での薬草採取、街中でのペット探し、某商人の赤ん坊の子守り、工事現場の手伝い、それにギルド内のお掃除。
……たしかに、冒険者ってより雑用係じゃねってかんじだ。
ちなみにレベル1の方を見てみると、レベル0のものにくわえて、鉱石採取やモンスター退治の依頼が受けられるらしい。
レベル2以降になると、護衛の依頼などがあるようだ。
うーん、ペット探しは面倒そうだし、子守りは……正直いまでも十分まにあってますってかんじだし、工事現場の手伝いは双子にはむりだよね。
かといって、お掃除というのもなぁ。1日働いて銅貨1枚らしいし。とりあえずは薬草採取かな。
報酬は薬草1本につき銅貨1枚。それなりといえばそれなりだが、宿が一晩銅貨2枚だと考えると、最低でも1日薬草2本は見つけないとダメか。いや、それじゃあ足りないな。
さて、どうしたものか。
そして、依頼の横には訓練生募集のお知らせも。
初級剣術指南で、1日銅貨1枚。魔法は……ものによって値段が違うが、最低でも銀貨1枚から。中には金貨が必要な魔法もある。
これから冒険者としてやっていくなら、どちらも必要な経費であろう。
いや、俺や双子に剣術ができるかどうかは全く別問題だが。
あ、そうだ。
服と靴も買わないといけないし、うーん、お金が……
シルシルが俺をアホ呼ばわりするのも分かった気がする。
……とりあえず、まずは服と靴を買うか。
依頼は明日からにしよう。
俺は双子を連れてギルドを出るのであった。
ミレヌが言う。
「パーティー登録とはなんですか?」
なんとなく見当が付くが、一応尋ねる。
「いわば、冒険の仲間として神に報告する儀式ですね。パーティー登録をすると、カードを使わなくても、思念モニタから仲間のステータスを確認することができるようになります」
思念モニタ?
最初にステータス確認をしたり、魔法を使ったりした、あの画面のことだろう。
いずれにせよ、俺は双子と共に活動するのだから、パーティー登録はしたほうがいいだろう。
「じゃあ、よろしくお願いします」
「では、皆さんのカードをいったんお預かりします」
ミレヌはそう言って俺達のカードを手に取り――そして顔を引きつらせる。
「どうかしましたか?」
「……い、いえ……先ほどから気になっていたのですが、やはりそちらの2人はあなたの奴隷なんですね」
――あ。
双子のカードの職業欄を見てしまったのか。
「深くは干渉しませんが……そうですか、子どもの奴隷を……はあ……」
ミレヌの顔に、俺に対する不信感が浮かぶ。
まさかと思うが、彼女も昨晩のフロルのような誤解をしているわけじゃないだろうな。
「確かに2人は俺の奴隷という立場ですが、これには事情があってですね……」
俺はゴボダラから2人を買い取った経緯を説明する。もちろん幼女神様のことや転移のことは言えないので、地下牢から2人を救うために便宜上買い取ったのだという説明だ。
「なるほど、そういうご事情なんですね。
しかし、3人ともすごいステータスですね」
そうなのか?
「まず、ショートさん。あなたは多彩な魔法を使えるのですね。特に『無限収納』は高位魔法です。自動翻訳にいたってはレアスキルですよ」
幼女神様の祝福ってやつか。
「アレルくんの力やHP、フロルちゃんのMPも素晴らしいです。とても素人の幼子とは思えません。
もちろん、冒険者としては未熟なレベルですが」
ふむ。
どうにも数字の基準が分からないな。
「一般的な数値ってどうなっているんですか? どうにも基準が分からないんです」
「そうですね、一般的にはどのステータスも成人男性の平均値が20とされています。あ、MPだけは個人差が大きく、0の方も多いですが」
確かに成人男性の基準が20だというなら、アレルのHPや力は素晴らしいだろう。
……っていか、俺、素早さ低すぎじゃね?
「カードの表示は他人に隠すこともできます。ただし、氏名と、職業欄の『冒険者』と『レベル』だけは隠せません。
これはアドバイスですが、『無限収納』や他人より大幅に高いステータスは隠された方がトラブルを防げますよ」
確かに。チート持ちだなんて他人に喧伝するものではないかも知れない。
あ、でもゴボダラや宿屋の主人の前で『無限収納』使っちゃったよな。
ゴボダラがやたら驚いた顔をしていたのは、『無限収納』の魔法を見たからだったのだろうか。
「ご忠告ありがとうございます」
これからは気をつけないとダメだな。
思えば、これまで迂闊な行動が多かった気もする。
いずれにせよ、ミレヌは俺達のカードを女神偶像の前に重ねておくと、なにやら呪文のようなものを唱えた。
「はい、これでパーティー登録終了です」
ミレヌはそう言って俺達にカードを返してくれた。
「消したい情報は、消えろと念じながら指で擦れば消えますからね」
試しに魔法とスキルの部分を消してみる俺。
確かに、それだけで表示が消えた。
あとで、2人にもやらせよう。
---------------
冒険者登録を終え、最初の受付のところに戻って来た俺達。
ギルド内にはゴル以外にも、数人の冒険者らしき人々がたむろしていた。
その中には10代前半の子どももいる。さすがに双子ほど小さな子はみあたらないが。
アレルは気後れしてしまったのか、俺の足の影に隠れるようにしていた。
「登録は終わったかい?」
先ほどの年配受付嬢が尋ねる。
「はい。無事終了しました。ありがとうございます」
俺が答えると、彼女は壁の一角を指し示す。
「そこの壁に、レベルごとの依頼が貼られている。仕事を受けたければ剥がして持っておいで。字は読めるかい?」
「はい。俺は読めますよ」
そう言いながら、俺は指し示された壁を見てみる。
確かにレベルごとに別けられて依頼が張られている。
レベル0向けの依頼は5つ。川原での薬草採取、街中でのペット探し、某商人の赤ん坊の子守り、工事現場の手伝い、それにギルド内のお掃除。
……たしかに、冒険者ってより雑用係じゃねってかんじだ。
ちなみにレベル1の方を見てみると、レベル0のものにくわえて、鉱石採取やモンスター退治の依頼が受けられるらしい。
レベル2以降になると、護衛の依頼などがあるようだ。
うーん、ペット探しは面倒そうだし、子守りは……正直いまでも十分まにあってますってかんじだし、工事現場の手伝いは双子にはむりだよね。
かといって、お掃除というのもなぁ。1日働いて銅貨1枚らしいし。とりあえずは薬草採取かな。
報酬は薬草1本につき銅貨1枚。それなりといえばそれなりだが、宿が一晩銅貨2枚だと考えると、最低でも1日薬草2本は見つけないとダメか。いや、それじゃあ足りないな。
さて、どうしたものか。
そして、依頼の横には訓練生募集のお知らせも。
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これから冒険者としてやっていくなら、どちらも必要な経費であろう。
いや、俺や双子に剣術ができるかどうかは全く別問題だが。
あ、そうだ。
服と靴も買わないといけないし、うーん、お金が……
シルシルが俺をアホ呼ばわりするのも分かった気がする。
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