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第三階層 ボスの間
第2話 オレは志音疾翔! 最高のダンジョンアドベンチュラ-になる男だ!!
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ボスが凍り付いたのを確認して、蒼ちゃんが教官に駆け寄った。
「一角教官、大丈夫ですか?」
教官は「う、うぅぅ」とうめくばかりだ。
蒼ちゃんが教官のお腹の傷を見て言った。
「ひどい……」
優汰が例によって解説した。
「挑英くんはスタンガンみたいなものって言ったけど、電撃刀の電圧はスタンガンの十倍以上あるんだ。意識があるだけでも奇跡だよ。当たりどころが悪かったら命も危なかったかも」
「今の状態だって油断できないわよ。一刻も早く病院に連れて行かないと……」
一方、挑英はオレに駆け寄ってきた。
「疾翔! 貴様なぜ動かなかった! なぜ戦わなかった!?」
そう言って、挑英はオレの襟元をひねりつかんだ。
「それは……」
「たしかにヤツは強かった。だが、それでも黒疑竜ほどじゃない。教官とお前と二人で戦っていれば勝てたはずだ!」
本当に勝てたかはわからない。
だが、オレが動かなかったのは事実だ。そのせいで教官が重傷を負ったのもだ。
「気弱な優汰や優しすぎる蒼が動けなかったのはわかる。人型で言葉をしゃべる相手といきなり戦うなんて二人にできるわけがない。だが、お前は違う。違うだろうが!」
「何が違うって言うんだよ?」
「黒疑竜相手に戦ったお前の姿を見て、俺はすごいと思ったんだよ。圧倒的な強者に向かっていくお前を……本当に、ほんの少しだが尊敬した。仮に俺が電撃刀や光の刀を使う魔力があったとしても、あんな風には戦えない、そう考えすらしたんだ!」
挑英は、これまで見たこともない表情だった。
これまでも小言や苦言を言っていたが、ここまでの怒り顔ではなかった。
いや、怒りというよりも失望した表情だったのかもしれない。
オレは何も言い返せなかった。
「ごめん」
そう言ったオレを挑英がさらに締め上げた。
「疾翔! てめぇ、ふざけているのか!? あれだけ元気いっぱいでむちゃくちゃな暴走していたヤツが、いざとなったらそれかよ!?」
そんな挑英を止めてくれたのは、例によって蒼ちゃんだった。
「やめて、挑英」
「蒼、だがなっ! ボスが人間型だってだけで、コイツは戦いを放棄したんだぞ。そのせいで教官は……それにお前たちだって死にかねなかったんだ」
「そっか、挑英は聞いていなかったのね」
「なんのことだ?」
「疾翔くんはボスが人間型だったから動けなかったわけじゃない」
「どういうことだ?」
優汰がさらに説明してくれた。
ボスがオレの兄ちゃんにそっくりで、呪いにかかってモンスター人間になったと言っていたことを。
「それは、本当のことなのか?」
「わからないよ。ボクだってこんなケース初めて聞いた。でも……」
オレはその瞬間叫んだ。
「違う! アレは飛翔兄ちゃんじゃない! ボスが兄ちゃんに化けているだけだ。兄ちゃんがボスでダンジョンアドベンチュラ-を殺してきたなんて、そんなことあるわけない!」
そう叫んだオレに、言いにくそうに反論したのは優汰だった。
「でも、もしもそうなら、アイツはどうして飛翔お兄さんの顔を知っていたのかな? どうして疾翔と飛翔お兄さんが兄弟だって知っていたのかな?」
優汰の言葉はいちいちもっともだった。
だからこそ、オレは幼なじみ相手に理不尽に怒鳴っていた。
「じゃあ、優汰は本当にアレが飛翔兄ちゃんだって言うのかよ? 呪いで人間がモンスターだかモンスター人間だかになったって言うのかよ? 飛翔兄ちゃんがダンジョンアドベンチュラ-を……人を殺して、教官までこんな目にあわせたって言うのかよ!?」
オレの剣幕に、優汰は涙目になった。
「それは……ボクだって信じられないし、信じたくもないけど……でもさ……」
そんなオレたちに教官がつらそうに言った。
「貴様らやめろ。言ったはずだ。ケンカはなしだと」
教官は「ゴホッ」と咳き込みながら、上半身を起こした。
蒼ちゃんがあわてて教官の体を支えた。
「一角教官、まだ起きちゃダメです」
教官は「大丈夫だ」と言ってから、咳き込みながらも続けた。
「志音疾翔、ショックなのはわかる。が、アイツは飛翔だ。その現実をまずは受け止めろ」
「教官、だってさ……」
「春風優汰が言ったことだけではない。何よりヤツの太刀筋は間違いなく飛翔のそれだった。仮にダンジョンのボスがなんらかの方法で私かお前の記憶を盗み見したのだとしても、飛翔の太刀筋までは再現できないだろう」
それでも、オレは納得できず……いや、納得したくなくて。どうしても否定したくて。
だけど、そんなオレの態度を教官は……一角武巳は許してくれなかった。
「疾翔! 現実を受け止めろ! お前はそれができるヤツだ。飛翔の弟ならば、その勇気があるヤツだと信じる」
まだ決意が固まらないオレに、優汰たちがさらに言った。
「ボクは疾翔のことを信じているよ」
「優汰……」
「疾翔はボクの何十倍も勇気があるって知っているから。さっきは、そりゃあびっくりしちゃっただろうけど、でも逃げ出したわけじゃないもん」
そう言って、優汰はニカっと笑ってくれた。
「私も、疾翔くんのことを信じている。黒疑竜を倒したとき、私、ちょっぴり惚れちゃいそうになったわよ」
「蒼ちゃん……」
挑英がさらに言った。
「俺は別にお前のことを信じてはいない。だが、今のお前は自分を見失っている。お前らしくない。そんなお前を見ているのは気色悪い。勘弁してくれ」
「挑英、お前は励ますときすらそんな言い方しかできないのかよ」
三人がそれぞれにオレに言ってくれて、そして優汰が最後にたずねてきた。
「疾翔、君は何になるの?」
オレは何になる?
そうだ、オレは!
オレは両手に力を込めた。
「決まってるだろ! オレは志音疾翔! 最高のダンジョンアドベンチュラ-になる男だ!!」
逃げるなんてオレらしくない。
現実逃避なんて、もっとオレらしくない。
とことん前向きで、とことん進むのがオレだ。
どんな形であれ、オレは飛翔兄ちゃんを見つけたんだ。
父ちゃんと母ちゃんのところへ飛翔兄ちゃんを連れて帰るんだ。
「ごめん、みんな。オレ、どうかしていた。もう、大丈夫だ。オレは絶対に兄ちゃんを家に連れて帰る」
そう言ったオレに、みんなが安心したように笑ってくれた。
教官が優しく言った。
「いい子だ、志音疾翔。お前はとことん前を向け。飛翔がそうだったようにな」
優汰が誇らしそうに言ってくれた。
「それでこそ、ボクの幼なじみだよ」
蒼ちゃんもうなずきながら言った。
「絶対に生きて帰りましょう」
最後に挑英が「ふんっ」と鼻を鳴らした。
「元気だけが取り柄の馬鹿は、せめて元気でいることだな」
「なんだよそれ!? 誰が馬鹿だって?」
「そりゃ、学科試験が32点だったガキのことだが?」
「お前は励ましているのか馬鹿にしているのか、どっちなんだよ?」
「それもわからないから馬鹿だと言うんだ」
やっぱりむかつく!
黒疑竜の方がよっぽどカワイイくらいだ。
そこまで話した後、優汰が話題を変えた。
「でもさ、ボスを倒したはずなのに、なんでワープゲートが現れないんだろう?」
たしかに。ボスを倒せば元の世界につながるワープゲートが現れるはずだ。
ボスは……兄ちゃんは氷漬けになっている。もう動けない様子なのに……
挑英が言った。
「ボスを倒していないからだろう」
「どういうことだ? ボスは兄ちゃんじゃなかったのか?」
「違う。モンスターを倒すとはどういうことだ?」
ちょっと考えてしまうオレに、優汰が言った。
「そりゃあ、やっぱり殺して黒い霧に……って、まさか!?」
「兄ちゃんを封じ込めただけで殺していないから脱出できないってことか?」
挑英は「だろうな」とうなずいた。
蒼ちゃんが挑英に言った。
「挑英、あなたは疾翔くんのお兄さんを殺すべきだって言うの?」
「そうは言っていない。あくまでも現状を分析しただけだ」
「同じことじゃない!」
挑英の意見は、たぶん間違っていない。
だとしたら……オレたちは……いや、オレは飛翔兄ちゃんを殺さないといけないのか?
そのときだった。
ピキっという音が聞こえた。
「なんだ?」
「まずいわ、氷が……」
飛翔兄ちゃんを閉じ込めていた氷に、すこしずつヒビが入り始めていた。
「一角教官、大丈夫ですか?」
教官は「う、うぅぅ」とうめくばかりだ。
蒼ちゃんが教官のお腹の傷を見て言った。
「ひどい……」
優汰が例によって解説した。
「挑英くんはスタンガンみたいなものって言ったけど、電撃刀の電圧はスタンガンの十倍以上あるんだ。意識があるだけでも奇跡だよ。当たりどころが悪かったら命も危なかったかも」
「今の状態だって油断できないわよ。一刻も早く病院に連れて行かないと……」
一方、挑英はオレに駆け寄ってきた。
「疾翔! 貴様なぜ動かなかった! なぜ戦わなかった!?」
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「それは……」
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本当に勝てたかはわからない。
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「気弱な優汰や優しすぎる蒼が動けなかったのはわかる。人型で言葉をしゃべる相手といきなり戦うなんて二人にできるわけがない。だが、お前は違う。違うだろうが!」
「何が違うって言うんだよ?」
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挑英は、これまで見たこともない表情だった。
これまでも小言や苦言を言っていたが、ここまでの怒り顔ではなかった。
いや、怒りというよりも失望した表情だったのかもしれない。
オレは何も言い返せなかった。
「ごめん」
そう言ったオレを挑英がさらに締め上げた。
「疾翔! てめぇ、ふざけているのか!? あれだけ元気いっぱいでむちゃくちゃな暴走していたヤツが、いざとなったらそれかよ!?」
そんな挑英を止めてくれたのは、例によって蒼ちゃんだった。
「やめて、挑英」
「蒼、だがなっ! ボスが人間型だってだけで、コイツは戦いを放棄したんだぞ。そのせいで教官は……それにお前たちだって死にかねなかったんだ」
「そっか、挑英は聞いていなかったのね」
「なんのことだ?」
「疾翔くんはボスが人間型だったから動けなかったわけじゃない」
「どういうことだ?」
優汰がさらに説明してくれた。
ボスがオレの兄ちゃんにそっくりで、呪いにかかってモンスター人間になったと言っていたことを。
「それは、本当のことなのか?」
「わからないよ。ボクだってこんなケース初めて聞いた。でも……」
オレはその瞬間叫んだ。
「違う! アレは飛翔兄ちゃんじゃない! ボスが兄ちゃんに化けているだけだ。兄ちゃんがボスでダンジョンアドベンチュラ-を殺してきたなんて、そんなことあるわけない!」
そう叫んだオレに、言いにくそうに反論したのは優汰だった。
「でも、もしもそうなら、アイツはどうして飛翔お兄さんの顔を知っていたのかな? どうして疾翔と飛翔お兄さんが兄弟だって知っていたのかな?」
優汰の言葉はいちいちもっともだった。
だからこそ、オレは幼なじみ相手に理不尽に怒鳴っていた。
「じゃあ、優汰は本当にアレが飛翔兄ちゃんだって言うのかよ? 呪いで人間がモンスターだかモンスター人間だかになったって言うのかよ? 飛翔兄ちゃんがダンジョンアドベンチュラ-を……人を殺して、教官までこんな目にあわせたって言うのかよ!?」
オレの剣幕に、優汰は涙目になった。
「それは……ボクだって信じられないし、信じたくもないけど……でもさ……」
そんなオレたちに教官がつらそうに言った。
「貴様らやめろ。言ったはずだ。ケンカはなしだと」
教官は「ゴホッ」と咳き込みながら、上半身を起こした。
蒼ちゃんがあわてて教官の体を支えた。
「一角教官、まだ起きちゃダメです」
教官は「大丈夫だ」と言ってから、咳き込みながらも続けた。
「志音疾翔、ショックなのはわかる。が、アイツは飛翔だ。その現実をまずは受け止めろ」
「教官、だってさ……」
「春風優汰が言ったことだけではない。何よりヤツの太刀筋は間違いなく飛翔のそれだった。仮にダンジョンのボスがなんらかの方法で私かお前の記憶を盗み見したのだとしても、飛翔の太刀筋までは再現できないだろう」
それでも、オレは納得できず……いや、納得したくなくて。どうしても否定したくて。
だけど、そんなオレの態度を教官は……一角武巳は許してくれなかった。
「疾翔! 現実を受け止めろ! お前はそれができるヤツだ。飛翔の弟ならば、その勇気があるヤツだと信じる」
まだ決意が固まらないオレに、優汰たちがさらに言った。
「ボクは疾翔のことを信じているよ」
「優汰……」
「疾翔はボクの何十倍も勇気があるって知っているから。さっきは、そりゃあびっくりしちゃっただろうけど、でも逃げ出したわけじゃないもん」
そう言って、優汰はニカっと笑ってくれた。
「私も、疾翔くんのことを信じている。黒疑竜を倒したとき、私、ちょっぴり惚れちゃいそうになったわよ」
「蒼ちゃん……」
挑英がさらに言った。
「俺は別にお前のことを信じてはいない。だが、今のお前は自分を見失っている。お前らしくない。そんなお前を見ているのは気色悪い。勘弁してくれ」
「挑英、お前は励ますときすらそんな言い方しかできないのかよ」
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「疾翔、君は何になるの?」
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そうだ、オレは!
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「なんだよそれ!? 誰が馬鹿だって?」
「そりゃ、学科試験が32点だったガキのことだが?」
「お前は励ましているのか馬鹿にしているのか、どっちなんだよ?」
「それもわからないから馬鹿だと言うんだ」
やっぱりむかつく!
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そこまで話した後、優汰が話題を変えた。
「でもさ、ボスを倒したはずなのに、なんでワープゲートが現れないんだろう?」
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ボスは……兄ちゃんは氷漬けになっている。もう動けない様子なのに……
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「ボスを倒していないからだろう」
「どういうことだ? ボスは兄ちゃんじゃなかったのか?」
「違う。モンスターを倒すとはどういうことだ?」
ちょっと考えてしまうオレに、優汰が言った。
「そりゃあ、やっぱり殺して黒い霧に……って、まさか!?」
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