96 / 201
第三部 エルフと龍族の里へ 第三章 龍と獅子と少年少女達
2.見据えた未来
しおりを挟む
アル様、レイクさん、龍族の長、エルフの長、そして何故か僕とリラとバラヌが、エルフの長の屋敷で顔をつきあわせて会談を行っていた。
「私はここに提案する。人族、龍族、エルフ、獣人、ドワーフの5種族代表者が集まる会議の開催を」
会談の後半、アル様が放った言葉は、特大級の爆弾だった。
---------------
その、およそ30分ほど前。
僕らと龍族、それにエルフ族の代表が、エルフの長の屋敷に集まった後。
最初に口を開いたのは龍族の長だった。
「人族の王の娘よ。そなたの本音を聞かせて貰おう。そなたは王となって何をなさんとす?」
そんなことを尋ねられても、アル様は単に自分の呪いを解きたいだけなんじゃ……
僕はそう思ってアル様の顔をチラっと見たが、アル様の表情には不敵な笑みが浮かんでいた。
「いいだろう」
アル様は頷き、語り出した。
「私が王となったときなさんとするのは、この世界の欺瞞の解消だ」
「具体的に言ってもらおう」
「そうだな。人族の王はこの大陸全てを統治していると自称している。だが、それは詐言に過ぎない」
それは僕も何度も聞かされたこと。
龍族やエルフ、あるいは獣人やドワーフに対して、人族の支配は事実上及んでいない。
龍の長は深く頷く。
「ふむ、確かに我らは人族の王に支配されているつもりはない。それはエルフや獣人、ドワーフ達も同じであろう」
「それのみならず、人族すら王は統治できていない」
え、そうなの?
アル様の言葉に、レイクさんが慌てる。
「アル王女、それは……」
「黙れ、レイク。口を挟むな」
「いいえ、挟みます。人族全てを国王が統治しているからこそ、この国の平和は成り立っているのです。だからこそ、私は諸侯連立派の王子に代わってアル王女を擁立して……」
レイクさんがなにやら言いつのろうとするが、アル様は冷たい視線を彼に向ける。
「レイク、私はお前の傀儡になるつもりはないぞ」
「なっ……私は決してそのような。ただアル王女には王家の統治を引き継いでいただきたいと申し上げているだけで」
「ならば、ここでハッキリ言っておこう。私はこの世界の有り様を変革する。故に、お前の望む王にはならない」
レイクさんが固まる。
――なんだ? これはどういうことだ?
――アル様とレイクさんがここに来て対立するってこと?
状況が読めなくなって、僕は困惑する。
もともと、僕やリラやバラヌはこの場に座っている以上のことはできないと思っていたけど。
「ふむ、人族の王の娘よ、王は人族をも統治できていないとはいかなる意味か?」
「私は幼き日、この世界のもっとも底辺の街に捨てられた。そこでは誰1人、王に支配されたりなどはしていなかった」
そこまで言うと、アル様は僕に目を向ける。
「パド、お前の村ではどうだ? 村人達は、たとえば王や王国の名前を知っていたか?」
突然話を振られ、僕はビクっとなる。
どう答えるのが正解だろう。いや、ここは素直にそのまま言えばいいか。
「国の名前は……大人なら知っている人もいたと思います。でも、王様の名前は村長も知らなかったんじゃないかな」
っていうか、未だに僕は王様の名前を覚えていない。
「ということだ。自分の名すら覚えられていない王が、この大陸を統べているなど笑止千万ではないか」
アル様の言葉は多分正しい。
僕もジラ達も、お父さん達も、王様に支配されているなんて思っていなかったから。
村長はどうか分からないけどね。
「ふむ、面白い言だ。だが、人族の王の娘よ。それはそなたの立場を危うくする言葉ではないのか? そなたが望む王位に価値がないと述べているに等しい」
「その通りだ。今の王の地位に、私は何1つ価値など見いだせん」
アル様の言葉に、龍族とエルフの長が苦笑する。
僕は困惑し、リラは緊張している。バラヌはよく分かっていない表情だ。
そして、レイクさんは――青ざめている。
「だから、私はこの世界の改革を行う」
「人族の王として、真にこの大陸の主となるつもりか?」
龍族の長の目が鋭くアル様を睨む。
もし、ここでアル様が頷けば、それはアル様が龍族やエルフを統治する――言い換えれば支配すると宣言するに等しい。
交渉は決裂だろう。
「私はそこまで傲慢でも自意識過剰でもないよ、龍族の長よ。私にできるのは剣を振るうことのみ。それで大陸を統べるなど、不可能だ」
「ならば、そなたはこの大陸をどう変革しようともくろむのだ?」
龍族の長の問いに、アル様は宣言した。
「私はここに提案する。人族、龍族、エルフ、獣人、ドワーフの5種族代表者が集まる会議の開催を」
それはこの世界の暗黙の了解を吹き飛ばす提案だった。
---------------
沈黙の間を破ったのは、レイクさんだった。
「アル王女、あなたはこの世界を壊すつもりですか」
「ああそうだな。この世界の暗黙の了解とやらをぶち壊し、世を先に進めるつもりだ」
レイクさんは押し黙る。
その表情は非常に硬い。
「人族の王の娘――いや、アルよ。そなたの提案の真意を述べよ」
龍族の長はそう言った。
アル様のことを、王の娘ではなく、一個人として語るようになっている。
「なに、簡単なことだ。この大陸は『暗黙の了解』による互いの種族間の不干渉によってバランスが保たれている」
「そなたはそれを否とするのか?」
「その通りだ」
「なにゆえに?」
アル様は龍族の長の問いに、『ふっ』と笑った。
「そこの3人の子ども達を見たからだよ、龍族の長よ」
え? 僕とリラとバラヌ?
「人族と獣人のハーフで、龍の力を持つ少女。人族とエルフのハーフで魔力を持たぬ少年。そしてこの世界の外よりやってきた200倍の力と魔力を持つ少年。
……そういった存在がこの世界に現れ始めている」
「ふむ……」
龍族の長は僕らをチラリと見る。
「確かに、それぞれなかなかに特殊な生まれのようだな。それで?」
「分からぬか、龍族の長よ。『暗黙の了解』などという曖昧なモノは、そこの3人のようにその理から外れた存在が現れればあっという間に瓦解するのだよ」
暗黙の不干渉から外れた存在。確かにリラやバラヌはその通りだ。
いや、僕だってそうだ。ラクルス村は、結局僕を受け入れきれなかったのだから。
龍族の長は大きく頷く。
「理論としては理解しよう」
「そして、その理から外れた最たる存在があの『闇』と、それを生み出す者だ」
「そなたはあの『闇』の正体を知っているのか?」
アル様は頷き、ルシフのことやリリィの変異について語った。
「なるほどな。それが事実ならば、確かにこれまでの暗黙の了解を打ち崩すには十分かもしれん」
「ゆえに、私は提案するのだよ。暗黙の了解を捨て、真実5つの種族による決まり事を作ろうと」
アル様はこんなことを考えていたのか。
「それはそなた個人の考えか?」
「そうだ……と言いたいところだがな。私にこの考えを与えたのは、そこのリラ」
え、リラ?
僕はリラの顔を伺う。
彼女はアル様に頷き、そして龍族の長を正面から見た。
「龍族の長様。私は人族と獣人の間に生まれ、龍の因子をもつ者です。この世界の理から外れた存在です。
私はなんども自分の生まれを恨みました。同時にこの世界を恨みました。でも、恨んでも何も解決しませんでした。
私はこの世界を変えたいと思うようになりました。人も獣人も龍族も、あるいはエルフもドワーフも分け隔て無く暮らせる世界にしたいと」
――リラ……
――きみはそんなことを考えていたのか。
いや、彼女のこれまでの経緯を考えれば、当然帰結する考え方なのかもしれない。
「私にそういう考え方を教えてくれたのは彼です」
そう言って、リラは僕を指さした。
――え、なんでそこで僕!?
「パドは私を受け入れてくれました。
人族とか獣人とか、そんなことは関係なく、私と出会えて良かったと。
私は、彼のその言葉があったから、今でもこうして生きています。
だから、全ての種族が手を取り合える世界を作ることで私はその言葉に報いたい」
全員の視線が僕に集まる。
――いや、あの、ちょっと待ってっ。
――僕は世界を作り替えるとか、そんな大それたこと考えてもいないよ!?
そう叫びたかった。
だけど。
言えない。そんなことは。
「龍族の長よ。聞いての通りだ。私は5つの種族の橋渡しをなさんがために王になる」
龍族の長は目を瞑り、黙想する。
「そなたの言は確かに興味深い。だがそなた自身が先ほど言ったではないか。人族の王は人族自体すら統べてはいないと。
ならば、そなたがいくらここで展望論を語ったとしても、それは他の人族の同意を得れぬものなのではないのか?」
龍族の長の言葉に、アル様は自虐的に笑う。
「その通りだな。私の展望をかなえるためには、おそらく多くの争いが起きるだろう。諸侯連立が素直に従うとは思えんし、たとえここで同意がなったとしても、ドワーフや獣人達が納得するとも限らん」
「ならば、そなたの言こそ虚言といえよう」
「だが、理想論を掲げそこに向かって歩まねば、何も変わらん」
「なるほどな」
龍族の長は再び黙想に入る。
やがて、彼は言った。
「やはり、我らとしては受け入れがたいな」
「理由を聞かせてはもらえないか?」
「単純な話だ。我らは根本的に人族が嫌いだからだよ」
龍族の長はそう言った。
「私はここに提案する。人族、龍族、エルフ、獣人、ドワーフの5種族代表者が集まる会議の開催を」
会談の後半、アル様が放った言葉は、特大級の爆弾だった。
---------------
その、およそ30分ほど前。
僕らと龍族、それにエルフ族の代表が、エルフの長の屋敷に集まった後。
最初に口を開いたのは龍族の長だった。
「人族の王の娘よ。そなたの本音を聞かせて貰おう。そなたは王となって何をなさんとす?」
そんなことを尋ねられても、アル様は単に自分の呪いを解きたいだけなんじゃ……
僕はそう思ってアル様の顔をチラっと見たが、アル様の表情には不敵な笑みが浮かんでいた。
「いいだろう」
アル様は頷き、語り出した。
「私が王となったときなさんとするのは、この世界の欺瞞の解消だ」
「具体的に言ってもらおう」
「そうだな。人族の王はこの大陸全てを統治していると自称している。だが、それは詐言に過ぎない」
それは僕も何度も聞かされたこと。
龍族やエルフ、あるいは獣人やドワーフに対して、人族の支配は事実上及んでいない。
龍の長は深く頷く。
「ふむ、確かに我らは人族の王に支配されているつもりはない。それはエルフや獣人、ドワーフ達も同じであろう」
「それのみならず、人族すら王は統治できていない」
え、そうなの?
アル様の言葉に、レイクさんが慌てる。
「アル王女、それは……」
「黙れ、レイク。口を挟むな」
「いいえ、挟みます。人族全てを国王が統治しているからこそ、この国の平和は成り立っているのです。だからこそ、私は諸侯連立派の王子に代わってアル王女を擁立して……」
レイクさんがなにやら言いつのろうとするが、アル様は冷たい視線を彼に向ける。
「レイク、私はお前の傀儡になるつもりはないぞ」
「なっ……私は決してそのような。ただアル王女には王家の統治を引き継いでいただきたいと申し上げているだけで」
「ならば、ここでハッキリ言っておこう。私はこの世界の有り様を変革する。故に、お前の望む王にはならない」
レイクさんが固まる。
――なんだ? これはどういうことだ?
――アル様とレイクさんがここに来て対立するってこと?
状況が読めなくなって、僕は困惑する。
もともと、僕やリラやバラヌはこの場に座っている以上のことはできないと思っていたけど。
「ふむ、人族の王の娘よ、王は人族をも統治できていないとはいかなる意味か?」
「私は幼き日、この世界のもっとも底辺の街に捨てられた。そこでは誰1人、王に支配されたりなどはしていなかった」
そこまで言うと、アル様は僕に目を向ける。
「パド、お前の村ではどうだ? 村人達は、たとえば王や王国の名前を知っていたか?」
突然話を振られ、僕はビクっとなる。
どう答えるのが正解だろう。いや、ここは素直にそのまま言えばいいか。
「国の名前は……大人なら知っている人もいたと思います。でも、王様の名前は村長も知らなかったんじゃないかな」
っていうか、未だに僕は王様の名前を覚えていない。
「ということだ。自分の名すら覚えられていない王が、この大陸を統べているなど笑止千万ではないか」
アル様の言葉は多分正しい。
僕もジラ達も、お父さん達も、王様に支配されているなんて思っていなかったから。
村長はどうか分からないけどね。
「ふむ、面白い言だ。だが、人族の王の娘よ。それはそなたの立場を危うくする言葉ではないのか? そなたが望む王位に価値がないと述べているに等しい」
「その通りだ。今の王の地位に、私は何1つ価値など見いだせん」
アル様の言葉に、龍族とエルフの長が苦笑する。
僕は困惑し、リラは緊張している。バラヌはよく分かっていない表情だ。
そして、レイクさんは――青ざめている。
「だから、私はこの世界の改革を行う」
「人族の王として、真にこの大陸の主となるつもりか?」
龍族の長の目が鋭くアル様を睨む。
もし、ここでアル様が頷けば、それはアル様が龍族やエルフを統治する――言い換えれば支配すると宣言するに等しい。
交渉は決裂だろう。
「私はそこまで傲慢でも自意識過剰でもないよ、龍族の長よ。私にできるのは剣を振るうことのみ。それで大陸を統べるなど、不可能だ」
「ならば、そなたはこの大陸をどう変革しようともくろむのだ?」
龍族の長の問いに、アル様は宣言した。
「私はここに提案する。人族、龍族、エルフ、獣人、ドワーフの5種族代表者が集まる会議の開催を」
それはこの世界の暗黙の了解を吹き飛ばす提案だった。
---------------
沈黙の間を破ったのは、レイクさんだった。
「アル王女、あなたはこの世界を壊すつもりですか」
「ああそうだな。この世界の暗黙の了解とやらをぶち壊し、世を先に進めるつもりだ」
レイクさんは押し黙る。
その表情は非常に硬い。
「人族の王の娘――いや、アルよ。そなたの提案の真意を述べよ」
龍族の長はそう言った。
アル様のことを、王の娘ではなく、一個人として語るようになっている。
「なに、簡単なことだ。この大陸は『暗黙の了解』による互いの種族間の不干渉によってバランスが保たれている」
「そなたはそれを否とするのか?」
「その通りだ」
「なにゆえに?」
アル様は龍族の長の問いに、『ふっ』と笑った。
「そこの3人の子ども達を見たからだよ、龍族の長よ」
え? 僕とリラとバラヌ?
「人族と獣人のハーフで、龍の力を持つ少女。人族とエルフのハーフで魔力を持たぬ少年。そしてこの世界の外よりやってきた200倍の力と魔力を持つ少年。
……そういった存在がこの世界に現れ始めている」
「ふむ……」
龍族の長は僕らをチラリと見る。
「確かに、それぞれなかなかに特殊な生まれのようだな。それで?」
「分からぬか、龍族の長よ。『暗黙の了解』などという曖昧なモノは、そこの3人のようにその理から外れた存在が現れればあっという間に瓦解するのだよ」
暗黙の不干渉から外れた存在。確かにリラやバラヌはその通りだ。
いや、僕だってそうだ。ラクルス村は、結局僕を受け入れきれなかったのだから。
龍族の長は大きく頷く。
「理論としては理解しよう」
「そして、その理から外れた最たる存在があの『闇』と、それを生み出す者だ」
「そなたはあの『闇』の正体を知っているのか?」
アル様は頷き、ルシフのことやリリィの変異について語った。
「なるほどな。それが事実ならば、確かにこれまでの暗黙の了解を打ち崩すには十分かもしれん」
「ゆえに、私は提案するのだよ。暗黙の了解を捨て、真実5つの種族による決まり事を作ろうと」
アル様はこんなことを考えていたのか。
「それはそなた個人の考えか?」
「そうだ……と言いたいところだがな。私にこの考えを与えたのは、そこのリラ」
え、リラ?
僕はリラの顔を伺う。
彼女はアル様に頷き、そして龍族の長を正面から見た。
「龍族の長様。私は人族と獣人の間に生まれ、龍の因子をもつ者です。この世界の理から外れた存在です。
私はなんども自分の生まれを恨みました。同時にこの世界を恨みました。でも、恨んでも何も解決しませんでした。
私はこの世界を変えたいと思うようになりました。人も獣人も龍族も、あるいはエルフもドワーフも分け隔て無く暮らせる世界にしたいと」
――リラ……
――きみはそんなことを考えていたのか。
いや、彼女のこれまでの経緯を考えれば、当然帰結する考え方なのかもしれない。
「私にそういう考え方を教えてくれたのは彼です」
そう言って、リラは僕を指さした。
――え、なんでそこで僕!?
「パドは私を受け入れてくれました。
人族とか獣人とか、そんなことは関係なく、私と出会えて良かったと。
私は、彼のその言葉があったから、今でもこうして生きています。
だから、全ての種族が手を取り合える世界を作ることで私はその言葉に報いたい」
全員の視線が僕に集まる。
――いや、あの、ちょっと待ってっ。
――僕は世界を作り替えるとか、そんな大それたこと考えてもいないよ!?
そう叫びたかった。
だけど。
言えない。そんなことは。
「龍族の長よ。聞いての通りだ。私は5つの種族の橋渡しをなさんがために王になる」
龍族の長は目を瞑り、黙想する。
「そなたの言は確かに興味深い。だがそなた自身が先ほど言ったではないか。人族の王は人族自体すら統べてはいないと。
ならば、そなたがいくらここで展望論を語ったとしても、それは他の人族の同意を得れぬものなのではないのか?」
龍族の長の言葉に、アル様は自虐的に笑う。
「その通りだな。私の展望をかなえるためには、おそらく多くの争いが起きるだろう。諸侯連立が素直に従うとは思えんし、たとえここで同意がなったとしても、ドワーフや獣人達が納得するとも限らん」
「ならば、そなたの言こそ虚言といえよう」
「だが、理想論を掲げそこに向かって歩まねば、何も変わらん」
「なるほどな」
龍族の長は再び黙想に入る。
やがて、彼は言った。
「やはり、我らとしては受け入れがたいな」
「理由を聞かせてはもらえないか?」
「単純な話だ。我らは根本的に人族が嫌いだからだよ」
龍族の長はそう言った。
0
お気に入りに追加
765
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる