37 / 201
【番外編】 魔女と新たなる弟子
【番外編6】世俗を捨てた薬師と禁忌の弟子
しおりを挟む
ブシカ――本名、アラブシ・カ・ミランテ。
現在半ば世捨て人のごとく、ベトラー山脈中腹の小屋に住み着く薬師。
パドやリラは疑っていたが、彼女は昔本当に王都の王城にて働いていた。
彼女は有能な魔法使いであり、学術にすぐれた研究者であり、貴族や教会の子ども達の教師でもあった。
だが、ある時彼女が仕えていたガラジアル・デ・スタンレード公爵が変死した。
高度に政治案件が絡む謀殺が疑われ、自身の命も危険と判断したブシカは密かに王都を出た。
もともと、王家や教会、貴族連中の欺しあいの世界にはウンザリしていたというのもある。
大陸中をさまよい歩き、いつの間にやら浮浪者のようになっていた。
流れ流れていつしか大陸の南の端までたどり着いた。
それからずっと、ここで暮らしている。
かつての王城での贅沢な暮らしを懐かしむ気持ちがゼロだとはいわない。
だが、それ以上に醜悪な王家や貴族、教会の連中には悪い思い出が多い。
この場所は良い。
薬を調合して、村々や行商人に売る。時に、回復魔法でも人助けをする。
王都と違ってこの地域では医療は貴重だ。金になるし、最低限の生活を送るには問題ない。
王都の贅沢な食事よりも、静かなこの環境の方がブシカにとってはよっぽど貴重だった。
---------------
「お師匠様、アルベラ茸を取ってきました」
そういって小屋に入ってきたのはリラ。
1ヶ月前にブシカが迎え入れた弟子の少女だ。
なぜリラを受け入れる気になったのか、ブシカ自身にもよくわからない。
人族と獣人のハーフという呪われた出自に同情したのか、あるいは年を取って弱ってきた足腰の代わりか、それとも自分にまだ人恋しい気持ちが残っていたのか。
いずれにせよ、弟子にしたからには厳しく教育するのがブシカの方針である。
ブシカはリラが持ってきたキノコを手に取り観察する。
「あほう」
一言発して、リラの頭をポカっと叩く。
「痛っ。何をするんですか、お師匠様」
「これはアルバカ茸だ。教えただろう? 傘の裏が青いのがアルベラ、赤いのがアルバカ」
アルベラ茸を乾かして煎じれば熱冷ましになるが、アルバカ茸を同じようにやれば人間くらい即死さるほどの猛毒薬になる。
「あっ……ごめんなさい」
シュンとなるリラ。
「でも、叩かなくてもいいじゃない」
シュンとなったりプンプン怒ったり忙しい娘である。
「『いいじゃないですか』だ。師匠には敬語を使えといっているだろう。少なくともその点はパドの方がしっかりしていたよ。
それに、だ。何度も言うようだが、薬師の仕事というのは1つ間違えれば人が死ぬ。アルベラ茸とアルバカ茸を間違えて処方してしまうなんていうのは代表例だ。2度も間違えたのに叩かれるくらいですんで、むしろ感謝してほしいね」
実際問題、ブシカの教え方は乱暴である。
パドの前世の世界で言うならば、体罰上等のスパルタ式といったところか。
王城で貴族の諸子相手でも平気でポカポカ殴っていた。
それだけに恨みも買っていたが。
「わかりました。じゃあもう1度探してきます」
リラはそう言って小屋から出て行く。
(ま、逃げ出さないだけ見込みはあるかね)
20年の間に弟子を取ったのは、なにもリラが初めてではない。
これまでにもブシカに弟子入りを志願した者は3人ほどいる。
そのうちの2人は大人にもかかわらず3日ともたなかった。残り1人はリラと同じくらいの年の少年で、こちらは半月はもったがいずれにせよ、逃げ出してしまった。
それに比べれば1ヶ月耐えているリラはそれだけでも評価すべきだろう。
彼女には他に行く場所がないという事情もあるにせよ。
……などと考えていた時。
「お師匠様っ!!」
リラが慌てまくった様子で小屋に駆け込んできた。
「なんだい、一体?」
「なんかよく分からない黒いのが空を飛んでいる」
――さっぱり意味が分からなかった。
---------------
結論を言えば、リラが見たのはラクルス村を襲撃し、パドによって倒された『闇』である。
もっとも、この時点では彼女たちはそう認識はできない。
ブシカが小屋から出たときには、すでに上空には何もなかったのだ。
「真っ黒な人が向こうに飛んでいった」
ほとんど意味不明としか言い様がないことを言いつのるリラ。
(テングラ草の花粉でも嗅いだんじゃないだろうね?)
幻覚作用のあるテングラ草はこの辺りにはあまり生えていないはずだが、そういう可能性を疑いたくなるほど要領を得ない説明だ。
ブシカが困惑していると、今度は地面が大きく揺れた。
「一体、なんだい、これは!?」
地震というものがあるという知識はあった。
しかし、大陸中央部ならともかく、ペドラー山脈近隣ではまず起きない。
少なくとも、有史500年、この地方をこんな地震が襲ったことはないはずだ。
地面の揺れは断続的に続く。
しばらくして、ようやく揺れが収まる。
――と。
ブシカの背に強烈な寒気が走る。
(なんだい、これは。とてつもなく邪悪な魔力? いや、邪悪と言うよりは……)
ブシカは小屋に駆け込み、水晶玉を持ち出す。
「お師匠様?」
いぶかしがるリラだが、かまっている場合ではない。
先ほどの魔力が発言した場所を占う。
(……やはり、そうか)
リラが指さした黒い人影が飛んでいった方向。
今、強烈な魔力の反応があった場所。
――ラクルス村。
パド少年の村だ。
---------------
「ラクルス村……パドに何かあったの!?」
「さあね。分からないよ。分からないから行ってみると言っているんだ」
正直、半ば世捨て人として暮らしているブシカにしてみれば、わざわざやっかいごとに首を突っ込みたくはない。
だが、『闇』の人影、連続的に起きた地面の揺れ、そして謎の魔力。
嫌な予感がして仕方がない。
この辺りのは自分以外に宮廷学者級の識者も、魔法使いもいないだろう。
ならば、調べられるのは自分だけだ。
「私も行くわ」
リラがそう言い出すのは分かっていた。
その顔にはパドが心配だと書かれているかのようだ。
先日行商人のアボカドに託した手紙には、こっぱずかしい表現を使って愛慕を伝えていたくらいだし。
だが、同行を認めるわけにはいかない。
「ダメだ」
「どうしてよ?」
「どうしてって、自分の立場を思い出してごらん」
人族と獣人のハーフであるリラは、獣人の里を追われラクルス村に転がり込んだ。
色々あって、そこからパドと共に逃げ出したわけだが……
「もし、獣人に見つかったらどうなると思うんだい? だいたい、ラクルス村の大人達はリラにいい感情を持っていないかもしれないよ」
「そうかもしれないけど、怪我人がいたら手伝いは必要でしょう?」
それは、まあその通りなのだが。
「それに、お師匠様ひとりで山歩きなんて危ないでしょう? 昨日だって石につまずいて骨折したじゃないですか」
老化現象を弟子にハッキリ指摘されたくない。
それに骨折はすぐに魔法で癒やした。
(とはいえ、確かに助手が必要かもしれないね)
先ほど水晶玉に映ったのは魔力の流れだけではない。
ラクルス村の家々が倒れ、地面に大きな穴が出来上がっている姿だった。
生物までは映し出せないので、人々がどうなっているかハッキリとは分からなかったが、2桁単位で怪我人がいてもおかしくない。
「わかった。じゃあ、準備してすぐにでかけるよ」
その言葉に、リラの顔がパァッと輝いたのだった。
現在半ば世捨て人のごとく、ベトラー山脈中腹の小屋に住み着く薬師。
パドやリラは疑っていたが、彼女は昔本当に王都の王城にて働いていた。
彼女は有能な魔法使いであり、学術にすぐれた研究者であり、貴族や教会の子ども達の教師でもあった。
だが、ある時彼女が仕えていたガラジアル・デ・スタンレード公爵が変死した。
高度に政治案件が絡む謀殺が疑われ、自身の命も危険と判断したブシカは密かに王都を出た。
もともと、王家や教会、貴族連中の欺しあいの世界にはウンザリしていたというのもある。
大陸中をさまよい歩き、いつの間にやら浮浪者のようになっていた。
流れ流れていつしか大陸の南の端までたどり着いた。
それからずっと、ここで暮らしている。
かつての王城での贅沢な暮らしを懐かしむ気持ちがゼロだとはいわない。
だが、それ以上に醜悪な王家や貴族、教会の連中には悪い思い出が多い。
この場所は良い。
薬を調合して、村々や行商人に売る。時に、回復魔法でも人助けをする。
王都と違ってこの地域では医療は貴重だ。金になるし、最低限の生活を送るには問題ない。
王都の贅沢な食事よりも、静かなこの環境の方がブシカにとってはよっぽど貴重だった。
---------------
「お師匠様、アルベラ茸を取ってきました」
そういって小屋に入ってきたのはリラ。
1ヶ月前にブシカが迎え入れた弟子の少女だ。
なぜリラを受け入れる気になったのか、ブシカ自身にもよくわからない。
人族と獣人のハーフという呪われた出自に同情したのか、あるいは年を取って弱ってきた足腰の代わりか、それとも自分にまだ人恋しい気持ちが残っていたのか。
いずれにせよ、弟子にしたからには厳しく教育するのがブシカの方針である。
ブシカはリラが持ってきたキノコを手に取り観察する。
「あほう」
一言発して、リラの頭をポカっと叩く。
「痛っ。何をするんですか、お師匠様」
「これはアルバカ茸だ。教えただろう? 傘の裏が青いのがアルベラ、赤いのがアルバカ」
アルベラ茸を乾かして煎じれば熱冷ましになるが、アルバカ茸を同じようにやれば人間くらい即死さるほどの猛毒薬になる。
「あっ……ごめんなさい」
シュンとなるリラ。
「でも、叩かなくてもいいじゃない」
シュンとなったりプンプン怒ったり忙しい娘である。
「『いいじゃないですか』だ。師匠には敬語を使えといっているだろう。少なくともその点はパドの方がしっかりしていたよ。
それに、だ。何度も言うようだが、薬師の仕事というのは1つ間違えれば人が死ぬ。アルベラ茸とアルバカ茸を間違えて処方してしまうなんていうのは代表例だ。2度も間違えたのに叩かれるくらいですんで、むしろ感謝してほしいね」
実際問題、ブシカの教え方は乱暴である。
パドの前世の世界で言うならば、体罰上等のスパルタ式といったところか。
王城で貴族の諸子相手でも平気でポカポカ殴っていた。
それだけに恨みも買っていたが。
「わかりました。じゃあもう1度探してきます」
リラはそう言って小屋から出て行く。
(ま、逃げ出さないだけ見込みはあるかね)
20年の間に弟子を取ったのは、なにもリラが初めてではない。
これまでにもブシカに弟子入りを志願した者は3人ほどいる。
そのうちの2人は大人にもかかわらず3日ともたなかった。残り1人はリラと同じくらいの年の少年で、こちらは半月はもったがいずれにせよ、逃げ出してしまった。
それに比べれば1ヶ月耐えているリラはそれだけでも評価すべきだろう。
彼女には他に行く場所がないという事情もあるにせよ。
……などと考えていた時。
「お師匠様っ!!」
リラが慌てまくった様子で小屋に駆け込んできた。
「なんだい、一体?」
「なんかよく分からない黒いのが空を飛んでいる」
――さっぱり意味が分からなかった。
---------------
結論を言えば、リラが見たのはラクルス村を襲撃し、パドによって倒された『闇』である。
もっとも、この時点では彼女たちはそう認識はできない。
ブシカが小屋から出たときには、すでに上空には何もなかったのだ。
「真っ黒な人が向こうに飛んでいった」
ほとんど意味不明としか言い様がないことを言いつのるリラ。
(テングラ草の花粉でも嗅いだんじゃないだろうね?)
幻覚作用のあるテングラ草はこの辺りにはあまり生えていないはずだが、そういう可能性を疑いたくなるほど要領を得ない説明だ。
ブシカが困惑していると、今度は地面が大きく揺れた。
「一体、なんだい、これは!?」
地震というものがあるという知識はあった。
しかし、大陸中央部ならともかく、ペドラー山脈近隣ではまず起きない。
少なくとも、有史500年、この地方をこんな地震が襲ったことはないはずだ。
地面の揺れは断続的に続く。
しばらくして、ようやく揺れが収まる。
――と。
ブシカの背に強烈な寒気が走る。
(なんだい、これは。とてつもなく邪悪な魔力? いや、邪悪と言うよりは……)
ブシカは小屋に駆け込み、水晶玉を持ち出す。
「お師匠様?」
いぶかしがるリラだが、かまっている場合ではない。
先ほどの魔力が発言した場所を占う。
(……やはり、そうか)
リラが指さした黒い人影が飛んでいった方向。
今、強烈な魔力の反応があった場所。
――ラクルス村。
パド少年の村だ。
---------------
「ラクルス村……パドに何かあったの!?」
「さあね。分からないよ。分からないから行ってみると言っているんだ」
正直、半ば世捨て人として暮らしているブシカにしてみれば、わざわざやっかいごとに首を突っ込みたくはない。
だが、『闇』の人影、連続的に起きた地面の揺れ、そして謎の魔力。
嫌な予感がして仕方がない。
この辺りのは自分以外に宮廷学者級の識者も、魔法使いもいないだろう。
ならば、調べられるのは自分だけだ。
「私も行くわ」
リラがそう言い出すのは分かっていた。
その顔にはパドが心配だと書かれているかのようだ。
先日行商人のアボカドに託した手紙には、こっぱずかしい表現を使って愛慕を伝えていたくらいだし。
だが、同行を認めるわけにはいかない。
「ダメだ」
「どうしてよ?」
「どうしてって、自分の立場を思い出してごらん」
人族と獣人のハーフであるリラは、獣人の里を追われラクルス村に転がり込んだ。
色々あって、そこからパドと共に逃げ出したわけだが……
「もし、獣人に見つかったらどうなると思うんだい? だいたい、ラクルス村の大人達はリラにいい感情を持っていないかもしれないよ」
「そうかもしれないけど、怪我人がいたら手伝いは必要でしょう?」
それは、まあその通りなのだが。
「それに、お師匠様ひとりで山歩きなんて危ないでしょう? 昨日だって石につまずいて骨折したじゃないですか」
老化現象を弟子にハッキリ指摘されたくない。
それに骨折はすぐに魔法で癒やした。
(とはいえ、確かに助手が必要かもしれないね)
先ほど水晶玉に映ったのは魔力の流れだけではない。
ラクルス村の家々が倒れ、地面に大きな穴が出来上がっている姿だった。
生物までは映し出せないので、人々がどうなっているかハッキリとは分からなかったが、2桁単位で怪我人がいてもおかしくない。
「わかった。じゃあ、準備してすぐにでかけるよ」
その言葉に、リラの顔がパァッと輝いたのだった。
0
お気に入りに追加
765
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる