95 / 101
第5章
第95話 料理コンテスト4
しおりを挟む
「さて、ワシはこの料理か」
5番の番号が書かれた料理。まずはこの前菜を食べて点数を付けなければならない。
同じ料理がテーブルの反対側にも置かれている。それは別の審査員が審査をする。
常連の参加者は若い番号になる傾向がある。1番の料理はおそらくこの料理よりも優れているのだろう。ワシは下位の料理を食べることになる。
点数をつけて次のテーブル10番の料理を食べる。一次通過者は30チーム、その内の6チームをワシともう一人が担当することになる。
二次予選はコース料理。前菜からスープ、メインは魚料理か肉料理、そして最後にデザート。通常あるパンやカーファなどの飲み物は省かれているが、次々に出される各6チームの味を覚えておいてコース料理として成立しているかも審査基準に入る。
最初の前菜は皆、同じようなものだった。最後のチームの料理が少し気になったが、甲乙つけがたい。
次のスープ、ここからが本番だろう。あっさりしたスープでメインを引き立たせるか、スープ独自で勝負してくるかチームによって分かれてくるところだろう。
なるほど、それぞれが工夫を凝らして作っている。ここまであっさり系が4つで味の濃いポタージュが1つだったな。最初に飲んだキノコ入りのあっさりしたものが一番良いか。やはり後になるほど味が落ちてくるな。常連は強いと言ったところか。
「んん。何だこれは」
ポタージュよりもどろりとした白いスープが深い皿に注がれている。その中に大きな根野菜と四角い肉が浮かぶ。乳の香りが強いな。臭みを消しきれていないのかと思ったが、これは違うな。乳とは別の香りがする。小麦でとろみを出していて、スープと呼ぶにしては大きすぎる野菜と肉。
料理の説明書きには、乳とバターによるシチューと書いてあるが。
「こんな料理は見たことが無いな。初めてコンクールに参加する料理人か?」
定番の料理とは違う品。料理人を見ると若い羊族の娘と何族か分からない男が今も忙しそうに次の料理を作っている。
「見たことのない料理人だな」
まずは食べてみなくては分からんか。一口スープを口に運ぶ。確かに濃いスープだがそれぞれの味は感じ取れる。乳にバター、それにチーズだな。それぞれが濃厚な味わいだが玉ねぎと一緒に溶かし込んで調和している。それと表面に浮いている粉チーズとハーブもいいアクセントになっている。
そこに2種類の大きな赤と白の野菜。緑のハーブと色合いも良いが、肝心の味はどうだ。赤の野菜は甘く口に入れると溶けるように柔らかい。よく野菜の甘みを引き出している。白い野菜はほくほくとして触感がいいな。スープと絡みこれまた美味いじゃないか。
そしてこの肉、脂身が赤身の間に挟まった四角い形。牛魔獣の肉で脂身が多いようだがバラ肉ではないな。一口食べ、その脂身の美味さに驚いた。最高級の牛の肉だろうが臭みが全くなく、赤身の旨味と甘みのある脂身の肉が口の中でとろける。
肉の下処理、部位の選別、煮込むタイミングや時間。その全てが完璧でないとこのような肉はできないだろう。最初のチームのスープに入っていたキノコがここにもあるが、この濃いスープの中にあってもしっかりとキノコの味と香りがする。どのようにして味を濃縮させ味を引き出しているのか分からない。
「何なのだ、このスープは」
スープと言うよりメインディッシュに近いじゃないか。もう一口肉と野菜を食べる。しまった、つい夢中になって何口も食べてしまった。満腹になっては後の審査に支障をきたす。
これは特等評価をしなければならんな。最高点以上に際立つ美味さがある場合、その特徴を点数表に書き込む。同点であればこの評価により順位が決まる。
次はメインディッシュだ。皆、肉料理を選んでいるようだな。今回は肉か魚かを選んで出す事になっている。しっかりとした味付けのできる肉料理が好まれる。だからと言って味が濃ければ良いというものではない。最初のチームはそれが分かっているな。
最後のチームだ。このチームは魚料理か。なるほど先ほどのスープと合わせるにはこの赤魚が良いという訳だな。
皿の端から端まである大きな魚のムニエル。通常は魚を輪切りにして骨を外すが、これは頭を落として背骨から水平にさばいて身に骨を残していない。魚の形をそのまま残こす何と繊細なさばき方だ。
表面に降られた小麦と共に皮を焦がしていて香ばしく、中はしっとりと焼き上げて旨味を閉じ込めている。微妙な焼き加減と味付けで、魚の旨さを引き出しておるな。
「このソースはなんだ」
魚ではない別の海の生き物……。これはエビ、それと何かの肝が混ざっている複雑な味だ。
ふと向かい側の料理を見た。同じチームが作った2人目の審査員用の料理だ。その魚はこれよりも小さめの物だった。
「すまんが、そちらの魚も食べさせてくれるか」
向いの審査員に断りを入れて食べてみる。魚は個体によって大きさ、身の付き方が違ってくる。それが魚料理の難しいところだ。だが食べた魚は同じように中はしっとりとして美味い。魚の大きさによって焼き加減などを変えてこの味を引き出しているのか。
もう一人の審査員もワシが食べていた皿の魚を食べて頷いている。使っている油やバターも市販品ではないようだが高級品以上の物で雑味がなく香りがいい。これほど繊細な料理は食べたことが無い。
次はデザートだが、早く最後のチームの物が食べたい。他のチームの点を急いで付けて、最後のチームのテーブルに着く。
「この真ん中のクリーム色の菓子はなんだ」
こんもりと盛り上がったゼリーのような物。その周りには色とりどりの果物が添えてある。今流行のソフトクリームではないようだが……。
説明にはプリンと果実の盛り合わせと書かれているが、この真ん中がプリンというものらしいな。小さなスプーンを差し入れると何の抵抗もなく入っていき、すくい取ると重量のある菓子がプルンと震える。
口に入れるとその滑らかな触感と共に、濃厚な乳の香りとコクのある甘い味。味の薄いゼリーとは全然違うものだ。
「どうやって固めているのだ」
これは固めるために、草や獣から取った別の物を入れているんじゃない。使っている材料だけで固めているはずだ。でなければ、これほど風味のある濃厚な味わいは出せないだろう。
周りにあるみずみずしい果物の酸味も美味しい。そして冷たくないクリームは甘さを押さえていて、全体で一つの作品となっている。
見たことの無い料理だったが、奇抜な創作料理ではない。完成された料理を研ぎ澄まして自分のものとしている。王都の中で、これほどの料理を出している店にワシは行ったことがない。
「すまんが君達はどこの店の料理人かね」
「あたしはまだお店を持っていないんです。今は何でも屋で働いています」
「何でも屋?」
料理店の店員でも個人経営の料理長でもない者があの料理を作ったのか。あの料理を食べることができたのは王都の中でワシともう一人の審査員だけなのだな。何という幸運だ。
二次審査に受かってもらいたいが、受かってもワシは本選の審査員じゃない。もうあの料理を食べられない。
だが応援はしよう。この若き料理人の将来が楽しみじゃわい。
5番の番号が書かれた料理。まずはこの前菜を食べて点数を付けなければならない。
同じ料理がテーブルの反対側にも置かれている。それは別の審査員が審査をする。
常連の参加者は若い番号になる傾向がある。1番の料理はおそらくこの料理よりも優れているのだろう。ワシは下位の料理を食べることになる。
点数をつけて次のテーブル10番の料理を食べる。一次通過者は30チーム、その内の6チームをワシともう一人が担当することになる。
二次予選はコース料理。前菜からスープ、メインは魚料理か肉料理、そして最後にデザート。通常あるパンやカーファなどの飲み物は省かれているが、次々に出される各6チームの味を覚えておいてコース料理として成立しているかも審査基準に入る。
最初の前菜は皆、同じようなものだった。最後のチームの料理が少し気になったが、甲乙つけがたい。
次のスープ、ここからが本番だろう。あっさりしたスープでメインを引き立たせるか、スープ独自で勝負してくるかチームによって分かれてくるところだろう。
なるほど、それぞれが工夫を凝らして作っている。ここまであっさり系が4つで味の濃いポタージュが1つだったな。最初に飲んだキノコ入りのあっさりしたものが一番良いか。やはり後になるほど味が落ちてくるな。常連は強いと言ったところか。
「んん。何だこれは」
ポタージュよりもどろりとした白いスープが深い皿に注がれている。その中に大きな根野菜と四角い肉が浮かぶ。乳の香りが強いな。臭みを消しきれていないのかと思ったが、これは違うな。乳とは別の香りがする。小麦でとろみを出していて、スープと呼ぶにしては大きすぎる野菜と肉。
料理の説明書きには、乳とバターによるシチューと書いてあるが。
「こんな料理は見たことが無いな。初めてコンクールに参加する料理人か?」
定番の料理とは違う品。料理人を見ると若い羊族の娘と何族か分からない男が今も忙しそうに次の料理を作っている。
「見たことのない料理人だな」
まずは食べてみなくては分からんか。一口スープを口に運ぶ。確かに濃いスープだがそれぞれの味は感じ取れる。乳にバター、それにチーズだな。それぞれが濃厚な味わいだが玉ねぎと一緒に溶かし込んで調和している。それと表面に浮いている粉チーズとハーブもいいアクセントになっている。
そこに2種類の大きな赤と白の野菜。緑のハーブと色合いも良いが、肝心の味はどうだ。赤の野菜は甘く口に入れると溶けるように柔らかい。よく野菜の甘みを引き出している。白い野菜はほくほくとして触感がいいな。スープと絡みこれまた美味いじゃないか。
そしてこの肉、脂身が赤身の間に挟まった四角い形。牛魔獣の肉で脂身が多いようだがバラ肉ではないな。一口食べ、その脂身の美味さに驚いた。最高級の牛の肉だろうが臭みが全くなく、赤身の旨味と甘みのある脂身の肉が口の中でとろける。
肉の下処理、部位の選別、煮込むタイミングや時間。その全てが完璧でないとこのような肉はできないだろう。最初のチームのスープに入っていたキノコがここにもあるが、この濃いスープの中にあってもしっかりとキノコの味と香りがする。どのようにして味を濃縮させ味を引き出しているのか分からない。
「何なのだ、このスープは」
スープと言うよりメインディッシュに近いじゃないか。もう一口肉と野菜を食べる。しまった、つい夢中になって何口も食べてしまった。満腹になっては後の審査に支障をきたす。
これは特等評価をしなければならんな。最高点以上に際立つ美味さがある場合、その特徴を点数表に書き込む。同点であればこの評価により順位が決まる。
次はメインディッシュだ。皆、肉料理を選んでいるようだな。今回は肉か魚かを選んで出す事になっている。しっかりとした味付けのできる肉料理が好まれる。だからと言って味が濃ければ良いというものではない。最初のチームはそれが分かっているな。
最後のチームだ。このチームは魚料理か。なるほど先ほどのスープと合わせるにはこの赤魚が良いという訳だな。
皿の端から端まである大きな魚のムニエル。通常は魚を輪切りにして骨を外すが、これは頭を落として背骨から水平にさばいて身に骨を残していない。魚の形をそのまま残こす何と繊細なさばき方だ。
表面に降られた小麦と共に皮を焦がしていて香ばしく、中はしっとりと焼き上げて旨味を閉じ込めている。微妙な焼き加減と味付けで、魚の旨さを引き出しておるな。
「このソースはなんだ」
魚ではない別の海の生き物……。これはエビ、それと何かの肝が混ざっている複雑な味だ。
ふと向かい側の料理を見た。同じチームが作った2人目の審査員用の料理だ。その魚はこれよりも小さめの物だった。
「すまんが、そちらの魚も食べさせてくれるか」
向いの審査員に断りを入れて食べてみる。魚は個体によって大きさ、身の付き方が違ってくる。それが魚料理の難しいところだ。だが食べた魚は同じように中はしっとりとして美味い。魚の大きさによって焼き加減などを変えてこの味を引き出しているのか。
もう一人の審査員もワシが食べていた皿の魚を食べて頷いている。使っている油やバターも市販品ではないようだが高級品以上の物で雑味がなく香りがいい。これほど繊細な料理は食べたことが無い。
次はデザートだが、早く最後のチームの物が食べたい。他のチームの点を急いで付けて、最後のチームのテーブルに着く。
「この真ん中のクリーム色の菓子はなんだ」
こんもりと盛り上がったゼリーのような物。その周りには色とりどりの果物が添えてある。今流行のソフトクリームではないようだが……。
説明にはプリンと果実の盛り合わせと書かれているが、この真ん中がプリンというものらしいな。小さなスプーンを差し入れると何の抵抗もなく入っていき、すくい取ると重量のある菓子がプルンと震える。
口に入れるとその滑らかな触感と共に、濃厚な乳の香りとコクのある甘い味。味の薄いゼリーとは全然違うものだ。
「どうやって固めているのだ」
これは固めるために、草や獣から取った別の物を入れているんじゃない。使っている材料だけで固めているはずだ。でなければ、これほど風味のある濃厚な味わいは出せないだろう。
周りにあるみずみずしい果物の酸味も美味しい。そして冷たくないクリームは甘さを押さえていて、全体で一つの作品となっている。
見たことの無い料理だったが、奇抜な創作料理ではない。完成された料理を研ぎ澄まして自分のものとしている。王都の中で、これほどの料理を出している店にワシは行ったことがない。
「すまんが君達はどこの店の料理人かね」
「あたしはまだお店を持っていないんです。今は何でも屋で働いています」
「何でも屋?」
料理店の店員でも個人経営の料理長でもない者があの料理を作ったのか。あの料理を食べることができたのは王都の中でワシともう一人の審査員だけなのだな。何という幸運だ。
二次審査に受かってもらいたいが、受かってもワシは本選の審査員じゃない。もうあの料理を食べられない。
だが応援はしよう。この若き料理人の将来が楽しみじゃわい。
10
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる