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第3章
第61話 ユイトのお姉さん
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「あれ、お姉ちゃんじゃない。どうしてこんなところにいるの?」
「そなたの事が心配で来てやった姉に対して、その言い草はなんじゃ」
お店も閉めて、もうすぐ夕食という時刻にユイトとセイランが帰って来た。
「この方がユイト殿の姉上か」
「イズホという。そなたは鬼人族のセイランだったか、愚弟が世話になっている」
少しお話ししたけど、ユイトのお姉さんはユイトが送ったデンデン貝で既に私達の事は知っているみたいだ。
ちょっとユイトを奥に呼んで聞いてみた。
「ねえ、ねえ、ユイト。あなたのお姉さん。キイエ様の言葉遣いとよく似てて、なんか変なんだけど」
「よく言われるんだけど、赤ちゃんの頃からずっとキイエと一緒だったから、そうなったって母さんが言ってたよ。でもそんなに変じゃないよね」
十分変よ。若い女の子がワレなんて言っちゃダメでしょう。悪気はないのかもしれないけど、なんだか高飛車な態度だし。
「母さんは子育てを間違ったなんて言ってたけど、ボク、お姉ちゃん大好きだよ」
ユイトって、お姉ちゃんっ子だったの?
「ユイトさん、もうすぐ夕食できますよ」
「ありがとう、ミルチナ。もうお腹ペコペコだよ。あっ、そうだ。お姉ちゃんが来てるってことは、セミューも来てるんだよね」
「ええ、セミュー様なら、今裏庭にいますよ」
「ボク、ちょっと会ってくるよ」
セイランも一緒に裏庭に挨拶に行ったけど、ドラゴンが居て驚いていたわね。セミューっていう人だと思っていたのね。
もう外も暗くなってきた。ユイトのお姉さんには、お店に泊まってもらう事にしている。宿を探すのにドラゴンを引き連れて街中を歩き回られるのは、ちょっとね。
「いただきま~す」
「いただきます」
やっぱりこのお姉さんも、食べる前はこのお祈りをするのね。
「お姉ちゃん、もう、お仕事は終わったの」
「ああ。それで村に帰る前にそなたに会おうとこの町に寄ったんじゃ」
「お姉さんは、遠くでお仕事をしているってユイトに聞きましたけど」
「人族の国で、巫女をしておる。人族の国というのはほんとに遠くてな、今年はもうこれで最後にしてもらいたいものじゃな」
人族の国? この王国の遥か南、海を越えたあの人族の国! そんな遠くに行っていたの。ミルチナも人族の国に興味があるようね。
「イズホさん。人族の国って聞いた事しかないんですけど、どんな国なんですか」
「この大陸の南端にある島国だな。工業が発達しておって人族は多いが、ここらとあんまり変わらんぞ。じゃが魔獣がいないゆえ、その点は気楽だな」
魔獣がいない国? そんな国があるの。聞くと自然保護区という場所以外の大部分で魔獣の居ない生活をしているらしい。
「そんな遠い所から、この王都まで道に迷わなかったんですか」
「ユイトから聞いていおったからな。この大陸の北半分のその真ん中辺りにある町とな。大きな町だから空から見てもすぐに分かった」
よくそんな大雑把な伝え方でここまで来れたわね。この人、この王都に来るの初めてのようね。だから城壁を越えてそのまま入ってきたのね。
「ここは王都なんですよ。もう城壁を越えて入らないでくださいね」
「ここは、オウトと言う町なのか。ワレは初めてだから良く分からなかったが、迷惑をかけたようじゃな」
町? あまり分かってないようね。
「ここはエルトナ王国の首都のアルファルドなんですよ。大きな軍隊もいるんですから、あんまり突飛なことすると攻撃されちゃいますよ」
「ここが、首都なのか。大丈夫じゃよ、こんな町ぐらいセミューとワレの魔法があれば全滅させられるからな」
この人はダメな人だわ。
セイランは、ユイトのお姉さんがしている巫女というのに興味があるようね。
イズホさんが着ている見慣れない紅白の服も、巫女をするための衣装だと言っていた。
「拙者の国では巫女と言えば神事を司るのだが、イズホ殿も人族の国で神事か何かをしておられるのか」
「まあ、神事というより、神降ろしのような事をしておる。向こうには始まりの神様という人がおってな、その人の言葉を伝えるのがワシの仕事じゃ」
神様の言葉を聞く巫女? 神様って本当にいるの? よく分からないお仕事をしているのね。さすがシャウラ村の人だわ、常識が通用しないわね。
「それより、ユイト。そなたこの方々の足を引っ張らずに、ちゃんと役に立っておるのか」
「大丈夫だよ。機動甲冑ももらったし、ちゃんと働けてるよ」
「あんな甲冑に頼らずに戦わんといかんじゃろ。それだからいつまでも弱いままなのじゃよ」
「まあ、ユイトが弱いのは確かですけど、一応戦力にはなってますよ」
「そうなのか? 一度ユイトが戦ってるとこを見てみたいな」
「それじゃあ、明日からの討伐一緒に来てよ。メアリィ、お姉ちゃんを連れて行ってもいいでしょ」
明日からは、1泊2日で少し遠くの町へ行くことになっている。泊りがけでもいいかと聞いたけど、別に大丈夫だと言っている。
「別に慌てて村に帰る事もないしな、ユイトがちゃんと働いておるのか見るのも良かろう。少しくらいならこの姉が手伝ってやっても良いぞ」
どのみち軍用列車で行くから一人ぐらい増えても支障はないわ。それより今夜泊まる場所を用意しないと。
「ユイト。今夜、お姉さんにはここに泊まってもらうんだけど、部屋が無いでしょう。ごめんだけど、あんたが屋根裏部屋で寝てくれない」
「そんな事をしなくとも、ワレがユイトと一緒の部屋で寝るぞ」
「でも、ベッドがひとつしか無くて……」
「別によい。ユイトとはついこの間まで一緒に寝ていたのじゃからな。良いな、ユイト」
「うん、いいよ」
えっ、それでいいの。ご姉弟だから? やはり私の常識は通用しないようだわ。
「そなたの事が心配で来てやった姉に対して、その言い草はなんじゃ」
お店も閉めて、もうすぐ夕食という時刻にユイトとセイランが帰って来た。
「この方がユイト殿の姉上か」
「イズホという。そなたは鬼人族のセイランだったか、愚弟が世話になっている」
少しお話ししたけど、ユイトのお姉さんはユイトが送ったデンデン貝で既に私達の事は知っているみたいだ。
ちょっとユイトを奥に呼んで聞いてみた。
「ねえ、ねえ、ユイト。あなたのお姉さん。キイエ様の言葉遣いとよく似てて、なんか変なんだけど」
「よく言われるんだけど、赤ちゃんの頃からずっとキイエと一緒だったから、そうなったって母さんが言ってたよ。でもそんなに変じゃないよね」
十分変よ。若い女の子がワレなんて言っちゃダメでしょう。悪気はないのかもしれないけど、なんだか高飛車な態度だし。
「母さんは子育てを間違ったなんて言ってたけど、ボク、お姉ちゃん大好きだよ」
ユイトって、お姉ちゃんっ子だったの?
「ユイトさん、もうすぐ夕食できますよ」
「ありがとう、ミルチナ。もうお腹ペコペコだよ。あっ、そうだ。お姉ちゃんが来てるってことは、セミューも来てるんだよね」
「ええ、セミュー様なら、今裏庭にいますよ」
「ボク、ちょっと会ってくるよ」
セイランも一緒に裏庭に挨拶に行ったけど、ドラゴンが居て驚いていたわね。セミューっていう人だと思っていたのね。
もう外も暗くなってきた。ユイトのお姉さんには、お店に泊まってもらう事にしている。宿を探すのにドラゴンを引き連れて街中を歩き回られるのは、ちょっとね。
「いただきま~す」
「いただきます」
やっぱりこのお姉さんも、食べる前はこのお祈りをするのね。
「お姉ちゃん、もう、お仕事は終わったの」
「ああ。それで村に帰る前にそなたに会おうとこの町に寄ったんじゃ」
「お姉さんは、遠くでお仕事をしているってユイトに聞きましたけど」
「人族の国で、巫女をしておる。人族の国というのはほんとに遠くてな、今年はもうこれで最後にしてもらいたいものじゃな」
人族の国? この王国の遥か南、海を越えたあの人族の国! そんな遠くに行っていたの。ミルチナも人族の国に興味があるようね。
「イズホさん。人族の国って聞いた事しかないんですけど、どんな国なんですか」
「この大陸の南端にある島国だな。工業が発達しておって人族は多いが、ここらとあんまり変わらんぞ。じゃが魔獣がいないゆえ、その点は気楽だな」
魔獣がいない国? そんな国があるの。聞くと自然保護区という場所以外の大部分で魔獣の居ない生活をしているらしい。
「そんな遠い所から、この王都まで道に迷わなかったんですか」
「ユイトから聞いていおったからな。この大陸の北半分のその真ん中辺りにある町とな。大きな町だから空から見てもすぐに分かった」
よくそんな大雑把な伝え方でここまで来れたわね。この人、この王都に来るの初めてのようね。だから城壁を越えてそのまま入ってきたのね。
「ここは王都なんですよ。もう城壁を越えて入らないでくださいね」
「ここは、オウトと言う町なのか。ワレは初めてだから良く分からなかったが、迷惑をかけたようじゃな」
町? あまり分かってないようね。
「ここはエルトナ王国の首都のアルファルドなんですよ。大きな軍隊もいるんですから、あんまり突飛なことすると攻撃されちゃいますよ」
「ここが、首都なのか。大丈夫じゃよ、こんな町ぐらいセミューとワレの魔法があれば全滅させられるからな」
この人はダメな人だわ。
セイランは、ユイトのお姉さんがしている巫女というのに興味があるようね。
イズホさんが着ている見慣れない紅白の服も、巫女をするための衣装だと言っていた。
「拙者の国では巫女と言えば神事を司るのだが、イズホ殿も人族の国で神事か何かをしておられるのか」
「まあ、神事というより、神降ろしのような事をしておる。向こうには始まりの神様という人がおってな、その人の言葉を伝えるのがワシの仕事じゃ」
神様の言葉を聞く巫女? 神様って本当にいるの? よく分からないお仕事をしているのね。さすがシャウラ村の人だわ、常識が通用しないわね。
「それより、ユイト。そなたこの方々の足を引っ張らずに、ちゃんと役に立っておるのか」
「大丈夫だよ。機動甲冑ももらったし、ちゃんと働けてるよ」
「あんな甲冑に頼らずに戦わんといかんじゃろ。それだからいつまでも弱いままなのじゃよ」
「まあ、ユイトが弱いのは確かですけど、一応戦力にはなってますよ」
「そうなのか? 一度ユイトが戦ってるとこを見てみたいな」
「それじゃあ、明日からの討伐一緒に来てよ。メアリィ、お姉ちゃんを連れて行ってもいいでしょ」
明日からは、1泊2日で少し遠くの町へ行くことになっている。泊りがけでもいいかと聞いたけど、別に大丈夫だと言っている。
「別に慌てて村に帰る事もないしな、ユイトがちゃんと働いておるのか見るのも良かろう。少しくらいならこの姉が手伝ってやっても良いぞ」
どのみち軍用列車で行くから一人ぐらい増えても支障はないわ。それより今夜泊まる場所を用意しないと。
「ユイト。今夜、お姉さんにはここに泊まってもらうんだけど、部屋が無いでしょう。ごめんだけど、あんたが屋根裏部屋で寝てくれない」
「そんな事をしなくとも、ワレがユイトと一緒の部屋で寝るぞ」
「でも、ベッドがひとつしか無くて……」
「別によい。ユイトとはついこの間まで一緒に寝ていたのじゃからな。良いな、ユイト」
「うん、いいよ」
えっ、それでいいの。ご姉弟だから? やはり私の常識は通用しないようだわ。
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