54 / 101
第2章
第54話 森の魔女2
しおりを挟む
「あなたは魔術師ね。どれくらいの魔力量があるの」
「シールドを3枚張るので精一杯です」
「それなら攻撃に専念しなさい。この杖を貸すわ。予備の魔石付きの杖よ。少しは魔力消費を抑えられるわ」
その子に杖を渡して下に降りる。
「我れの力も必要か」
「キイエ様の手を借りる程ではありませんわ」
この程度でドラゴン族に手助けしてもらったとなれば、エルフの里で笑い者になってしまいますわ。
「太陽方向、黒熊2、右からフレイムドッグ6です。後方から牛の魔獣2とその奥にムカデ魔獣1です」
木の根元で小さな女の子が声を張り上げる。
「リリアベーヌさんは後方をお願いできますか」
「ええ、いいわよ」
「ユイト、セイラン前へ。先にブラックベアーを倒して!」
この魔術師さんが戦闘のリーダーかしら。どんな戦いをするのか、少し見せてもらいましょうか。右側面に氷のシールドを作っておいてあげるわ。
私は木の根元から動かず、一番小さな女の子を守りながら、水牛魔獣1頭が森から出てきたところを打ち抜く。
人族の子が乗っているのは動く甲冑なのね。森のすぐ近くで大きな剣を振り回して戦っているわ。
それに鬼人さんも、もう1匹の黒熊に一人で斬り掛かっているわね。魔法を避けながら近づいて一撃で切り裂いたわ。すごい剣技ね。
こちらももう1頭の水牛の頭を打ち抜いた。後はムカデの魔獣らしいけど、暗くてよく見えないわね。
「ムカデ、左に移動しています」
「ユイトとセイランは右に移動してフレイムドッグの側面から攻撃よ」
フレイムドッグが森から顔をだした途端、魔術師の子が足から炎を出してすごい勢いで森に向かった。何よ、あれは。
火の魔法をローブで防ぎながら、接近して魔法を撃ちこんでいる。俊敏なフレイムドッグもあれだけ接近されると避けられないようね。
その右手にムカデの魔獣ね。森の木の上にまで頭を上げて獲物を狙う体制になったわ。
「今ね」
氷の槍を無数に頭に浴びせる。毒のあるシッポは岩魔法で潰してしまいましょう。
魔術師さん達も森から出てきた魔獣は倒せたようね。
「ありがとうございました。リリアベーヌさん」
「あなた達も、なかなかいい連携だったわよ」
「左の森の中、狼の群れが15から20匹います」
小さな女の子がまた魔獣を発見したようね。まだ後ろにも熊の魔獣が5、6頭いるわ。
「狼の魔獣は平原に出さないようにして、ここから打ち抜きなさい。5匹ほど倒せば退散するでしょう。魔術師さん、あなたできるわね」
「はい、やってみます」
私は後方の熊を狙い打ちましょう。森を騒がせたから、これぐらいの数は仕方無いわね。この子達と協力して魔獣を倒していき、やっと森が静かになったみたいね。
魔術師の子達が木の周りに集まって来た。
「ミルチナ。もう森の中に魔獣はいない?」
「ええ、大丈夫です。今のうちに魔獣の回収をしましょう」
「あの水牛魔獣を1頭だけここに運んで。あとは森の中に放り込んでおけば、他の魔獣が始末してくれるわよ」
「じゃあ、魔石だけでも」
まあ、何でも屋さんだから、魔石を換金したいのでしょうね。私は食料さえあればそれでいいわ。
「この牛の魔獣は、どこで解体するんですか」
あの大きな牛の魔獣を、走る甲冑でここまで運んできたのね。その力は背中の蒸気機関で生み出しているのかしら、なかなかの造りだわ。
「この扉を入った螺旋階段の中央に水が出る場所があるわ。魔獣を引っ掛ける鉤フックもあるからそれを使ってちょうだい」
さすが何でも屋さんね。解体までしてくれるなんて助かるわ。
「ユイト君だっけ、あなたが乗っていた鉄の甲冑、少し見せてもらってもいいかしら」
「ええ、結構ですよ」
この甲冑は魔道具かしら、でもこんなの見たことないわね。足についているキャタピラーを蒸気機関で動かしている。それとこの腕の関節に魔道部品と小さな魔石を使ってるのね。回転部の摩擦軽減かしら、複雑な作りだわ。
「リリアベーヌさん。魔法の杖、ありがとうございました。すごく使いやすかったです」
「そう、それは良かったわ」
魔術師さんと、鬼人の剣士さんと一緒に上の家へと階段を登る。
「あなた達、思ったより戦えるわね。そのブーツは魔道具なのかしら」
「ええ、ユイトの家に行った時にもらった物なんですよ」
王都で売っている物かと思ったけど違うようね。少し見せてもらったけど小型の火魔法ジェットがブーツの角度によって4つ別々に方向を変えている。魔法を使わずにこんな制御ができるなんて、ただの魔道具とは違うわね。
「リリアベーヌさんも魔道具には詳しいんですか」
「ええ、大学で博士号を取っているわ。学んだ中では一番面白かったわね」
魔道具は道具そのものよりも、その動作理論が大事だ。魔法の真髄に触れるような理論も幾つかあったわ。王国は魔道具に関しては大陸一と言ってもいいわね。
「そういえばあなたの剣も尋常じゃない切れ味だったわね。鬼人族の剣技なのかしら」
「この刀は、魔剣、水紋刀。テツジ刀匠の手によるもの。拙者はそれを使わせてもらっているだけのこと」
魔剣! そんなものが実在するの? 少し見せてもらったけど、刀に魔法の水が纏わりついていたわ。その水で斬るって言ってたけどそんな魔法技術、エルフの里でも聞いた事はないわ。
「あなた達、只者じゃないわね」
二人と話していると、下で解体が終わったと、人族の男の子と小さな女の子が上がって来た。もう夕方だし、この子達には今日ここで泊まってもらいましょう。
すると夕食も作ってくれると言うので台所に案内した。
作ってくれた肉料理はすごく美味しかった。私がいつも料理する同じお肉なのに、こんなに違うなんて。
「あなた達、只者じゃないわね」
これは、本当に美味しいわ。この小さな女の子、ずっとここに居てくれないかしら。
さて、食事も終わったけど、この家にベッドは1つしかない。各階の研究室には大きなソファーがあるわ。この子達には悪いけど、今夜はそこで寝てもらいましょう。
「シールドを3枚張るので精一杯です」
「それなら攻撃に専念しなさい。この杖を貸すわ。予備の魔石付きの杖よ。少しは魔力消費を抑えられるわ」
その子に杖を渡して下に降りる。
「我れの力も必要か」
「キイエ様の手を借りる程ではありませんわ」
この程度でドラゴン族に手助けしてもらったとなれば、エルフの里で笑い者になってしまいますわ。
「太陽方向、黒熊2、右からフレイムドッグ6です。後方から牛の魔獣2とその奥にムカデ魔獣1です」
木の根元で小さな女の子が声を張り上げる。
「リリアベーヌさんは後方をお願いできますか」
「ええ、いいわよ」
「ユイト、セイラン前へ。先にブラックベアーを倒して!」
この魔術師さんが戦闘のリーダーかしら。どんな戦いをするのか、少し見せてもらいましょうか。右側面に氷のシールドを作っておいてあげるわ。
私は木の根元から動かず、一番小さな女の子を守りながら、水牛魔獣1頭が森から出てきたところを打ち抜く。
人族の子が乗っているのは動く甲冑なのね。森のすぐ近くで大きな剣を振り回して戦っているわ。
それに鬼人さんも、もう1匹の黒熊に一人で斬り掛かっているわね。魔法を避けながら近づいて一撃で切り裂いたわ。すごい剣技ね。
こちらももう1頭の水牛の頭を打ち抜いた。後はムカデの魔獣らしいけど、暗くてよく見えないわね。
「ムカデ、左に移動しています」
「ユイトとセイランは右に移動してフレイムドッグの側面から攻撃よ」
フレイムドッグが森から顔をだした途端、魔術師の子が足から炎を出してすごい勢いで森に向かった。何よ、あれは。
火の魔法をローブで防ぎながら、接近して魔法を撃ちこんでいる。俊敏なフレイムドッグもあれだけ接近されると避けられないようね。
その右手にムカデの魔獣ね。森の木の上にまで頭を上げて獲物を狙う体制になったわ。
「今ね」
氷の槍を無数に頭に浴びせる。毒のあるシッポは岩魔法で潰してしまいましょう。
魔術師さん達も森から出てきた魔獣は倒せたようね。
「ありがとうございました。リリアベーヌさん」
「あなた達も、なかなかいい連携だったわよ」
「左の森の中、狼の群れが15から20匹います」
小さな女の子がまた魔獣を発見したようね。まだ後ろにも熊の魔獣が5、6頭いるわ。
「狼の魔獣は平原に出さないようにして、ここから打ち抜きなさい。5匹ほど倒せば退散するでしょう。魔術師さん、あなたできるわね」
「はい、やってみます」
私は後方の熊を狙い打ちましょう。森を騒がせたから、これぐらいの数は仕方無いわね。この子達と協力して魔獣を倒していき、やっと森が静かになったみたいね。
魔術師の子達が木の周りに集まって来た。
「ミルチナ。もう森の中に魔獣はいない?」
「ええ、大丈夫です。今のうちに魔獣の回収をしましょう」
「あの水牛魔獣を1頭だけここに運んで。あとは森の中に放り込んでおけば、他の魔獣が始末してくれるわよ」
「じゃあ、魔石だけでも」
まあ、何でも屋さんだから、魔石を換金したいのでしょうね。私は食料さえあればそれでいいわ。
「この牛の魔獣は、どこで解体するんですか」
あの大きな牛の魔獣を、走る甲冑でここまで運んできたのね。その力は背中の蒸気機関で生み出しているのかしら、なかなかの造りだわ。
「この扉を入った螺旋階段の中央に水が出る場所があるわ。魔獣を引っ掛ける鉤フックもあるからそれを使ってちょうだい」
さすが何でも屋さんね。解体までしてくれるなんて助かるわ。
「ユイト君だっけ、あなたが乗っていた鉄の甲冑、少し見せてもらってもいいかしら」
「ええ、結構ですよ」
この甲冑は魔道具かしら、でもこんなの見たことないわね。足についているキャタピラーを蒸気機関で動かしている。それとこの腕の関節に魔道部品と小さな魔石を使ってるのね。回転部の摩擦軽減かしら、複雑な作りだわ。
「リリアベーヌさん。魔法の杖、ありがとうございました。すごく使いやすかったです」
「そう、それは良かったわ」
魔術師さんと、鬼人の剣士さんと一緒に上の家へと階段を登る。
「あなた達、思ったより戦えるわね。そのブーツは魔道具なのかしら」
「ええ、ユイトの家に行った時にもらった物なんですよ」
王都で売っている物かと思ったけど違うようね。少し見せてもらったけど小型の火魔法ジェットがブーツの角度によって4つ別々に方向を変えている。魔法を使わずにこんな制御ができるなんて、ただの魔道具とは違うわね。
「リリアベーヌさんも魔道具には詳しいんですか」
「ええ、大学で博士号を取っているわ。学んだ中では一番面白かったわね」
魔道具は道具そのものよりも、その動作理論が大事だ。魔法の真髄に触れるような理論も幾つかあったわ。王国は魔道具に関しては大陸一と言ってもいいわね。
「そういえばあなたの剣も尋常じゃない切れ味だったわね。鬼人族の剣技なのかしら」
「この刀は、魔剣、水紋刀。テツジ刀匠の手によるもの。拙者はそれを使わせてもらっているだけのこと」
魔剣! そんなものが実在するの? 少し見せてもらったけど、刀に魔法の水が纏わりついていたわ。その水で斬るって言ってたけどそんな魔法技術、エルフの里でも聞いた事はないわ。
「あなた達、只者じゃないわね」
二人と話していると、下で解体が終わったと、人族の男の子と小さな女の子が上がって来た。もう夕方だし、この子達には今日ここで泊まってもらいましょう。
すると夕食も作ってくれると言うので台所に案内した。
作ってくれた肉料理はすごく美味しかった。私がいつも料理する同じお肉なのに、こんなに違うなんて。
「あなた達、只者じゃないわね」
これは、本当に美味しいわ。この小さな女の子、ずっとここに居てくれないかしら。
さて、食事も終わったけど、この家にベッドは1つしかない。各階の研究室には大きなソファーがあるわ。この子達には悪いけど、今夜はそこで寝てもらいましょう。
10
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる