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第2章
第33話 シンシアのお相手
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「メアリィ。私ね、結婚しようと思うの」
「えっ、だれ! 誰と結婚するの」
確かにシンシアは結婚してもおかしくない年齢だ。それにこんなに美人さんだし。
そういえば最近は私と街に遊びに行く事も少なくなっていたわね。
「あのね、グラン。グラテウスさんなの」
ちょくちょく私のお店に顔を出して、魔獣討伐の手伝いなんかしてくれていた兵隊さんだ。
もしかしたらシンシアが目当てで、お店に来てたんじゃないでしょうね。
「あの人、大丈夫なの。なんだか兵士にしては軽そうな人だったけど」
イケメンで女の人に対して、誰にでも声をかけているような感じだわ。そういえば初めて会った時も、私をカフェに誘ってきたわね。
「あの人はしっかりした人よ。それに貴族なの」
「ええ~! お貴族様!」
確かに身なりは良かったけど、貴族には見えなかったわ。
「するとシンシアは貴族夫人になるの? このお店を辞めるの」
「それがね、グランが貴族を辞めて、婿養子になるって言っているの」
貴族を辞めるですって! 何考えるの! お金持ちで特権があって、なんで辞めないといけないのよ。
「軍人とか政治家とかじゃなくて、自分で物を作る仕事がしたいって言ってるの。お父さんの工場で見習いから始めたいそうよ」
シンシアはグランに貴族の生活なんてできないと言ったそうだ。グランも貴族が嫌で家督は弟に譲り、自分は市井に下ると決めたらしい。
貴族の考えることは良く分からないわね。でもそれでシンシアが幸せになれるなら、いい事だわ。
そして結婚してもシンシアはお店を辞めないそうだ。
「結婚式とかは、もう少し先なんだけど、式の後、新婚旅行に行こうと思っているの」
最近は結婚して新婚旅行に行く人が増えてきた。旅自体も危険は少なくなったし、一生に一度の思い出作りに旅行に行くのが流行っている。
グランも工場での仕事を始める前だし、貴族じゃない開放感を味わいたいそうだ。お金も贅沢しなければ当分の間暮らしていける分はあると言っているし、いいんじゃないかしら。
ラブラブね。グランの事を話すシンシアは笑顔が絶えない。はい、はい、惚気話をずっと聞かされているような感じだわ。
「いいわよ。お店の事は気にしないで新婚旅行に行ってらっしゃい」
いっそのことその期間はお店を休みにして、私達も慰安旅行に行ってみようかしら。
「ということで、3週間後に行われるシンシアの結婚式の後、私達も旅行に行こうと思います」
「メアリィ。その間、お店は休むんだよね。何日ぐらい休めるの」
「シンシアは2週間休むそうだけど、私達は1週間休む予定よ。少し遠い所だと片道3日掛かるとして現地では1泊2日になるわね」
「あの~、あたしあまりお金が無いんですけど」
「ミルチナ、大丈夫よ。福利厚生の一環として経費は会社が持つから安心して」
最近の業績は順調で、お店の借金も返す事ができた。少しぐらいなら余裕もあるし、慰安旅行という名目なら税金対策にもなるとシンシアが言っていた。
「それで、どこに行くかみんなで決めようと思うの」
「仕事でいろんな町を回ったが、拙者は観光地のような風光明媚なところが良いな」
そうよね。軍用列車で行く町は人が生活するだけの町だったものね。
「王都の南にオフロに入れる旅館街があるそうですよ。美味しい料理も出してくれるそうです。馬車で2、3日で行けるって聞きました」
「へえ~。それもいいわね。この近くの海で遊覧船に乗れる観光地もあるらしいわよ。少しゆったりとできる所がいいわね」
「観光地なら、ぼくの村はどうかな? ミルチナが言ってたお風呂のある旅館もあるし、色々と見て回れる所も揃ってるよ」
「あんたの村、観光地だったの?」
「住んでる所は少し違うけど、隣が観光地でいっぱいの人が来てるんだ」
「でも、あんたの所って遠いでしょう」
「馬車だと何日かかるのかな? ボクはキイエに乗ってきたから1日で来れたよ」
いやいや、ドラゴンと馬車じゃ全然スピードが違うでしょう。
「まあ、いいわ。明日役所の観光課に行って色々と聞いてみましょうか」
翌日。仕事は昼までにして、役所で王国にある観光地について聞いてみた。
「オフロのある旅館街ですね。メラクという町が有名ですね。貴族や年を召された方の保養所となってますね。王都からなら2日半で行けますよ」
聞くと、お年寄りや旅の途中の人がゆっくりと休む所だそうで、観光できるような場所は少ないみたいね。
「観光地なら北部にある旧首都のエルトナ辺りが有名ですね。大賢者シルス様の記念館や旧王宮が見学できます。魔弾の一大生産地でもあるので、その製造工場も見ることができますよ」
でもここからだと片道だけで10日以上かかるそうだ。
「それじゃ、南のシャウラ村の観光地もダメですかね。魔獣を近くで見れる面白い施設や、ゆっくりできる大浴場付きの旅館もあるのですが」
「あっ、それボクの村だよ」
ユイトが言っていたのは、ここなのね。そんなに有名な観光地なんだ。
「しかし、なかなか面白そうな所のようだな。拙者も行ってみたいものだ」
「あたしも、その大浴場というのを見てみたいです」
でも片道馬車で9日、高速馬車で行っても6日は掛かるそうだ。
「それじゃあ、キイエに頼んでボク達を運んでもらえないか聞いてみるよ」
キイエ様なら1日で行けると言うけど、4人全員が乗って飛ぶことはできないでしょうね。私達の旅行のために2往復などと無理させるのも気が引けるわね。
一応、主な観光地は聞けたわ。旅行の日程を延長することも併せてもう一度考えてみましょう。
「えっ、だれ! 誰と結婚するの」
確かにシンシアは結婚してもおかしくない年齢だ。それにこんなに美人さんだし。
そういえば最近は私と街に遊びに行く事も少なくなっていたわね。
「あのね、グラン。グラテウスさんなの」
ちょくちょく私のお店に顔を出して、魔獣討伐の手伝いなんかしてくれていた兵隊さんだ。
もしかしたらシンシアが目当てで、お店に来てたんじゃないでしょうね。
「あの人、大丈夫なの。なんだか兵士にしては軽そうな人だったけど」
イケメンで女の人に対して、誰にでも声をかけているような感じだわ。そういえば初めて会った時も、私をカフェに誘ってきたわね。
「あの人はしっかりした人よ。それに貴族なの」
「ええ~! お貴族様!」
確かに身なりは良かったけど、貴族には見えなかったわ。
「するとシンシアは貴族夫人になるの? このお店を辞めるの」
「それがね、グランが貴族を辞めて、婿養子になるって言っているの」
貴族を辞めるですって! 何考えるの! お金持ちで特権があって、なんで辞めないといけないのよ。
「軍人とか政治家とかじゃなくて、自分で物を作る仕事がしたいって言ってるの。お父さんの工場で見習いから始めたいそうよ」
シンシアはグランに貴族の生活なんてできないと言ったそうだ。グランも貴族が嫌で家督は弟に譲り、自分は市井に下ると決めたらしい。
貴族の考えることは良く分からないわね。でもそれでシンシアが幸せになれるなら、いい事だわ。
そして結婚してもシンシアはお店を辞めないそうだ。
「結婚式とかは、もう少し先なんだけど、式の後、新婚旅行に行こうと思っているの」
最近は結婚して新婚旅行に行く人が増えてきた。旅自体も危険は少なくなったし、一生に一度の思い出作りに旅行に行くのが流行っている。
グランも工場での仕事を始める前だし、貴族じゃない開放感を味わいたいそうだ。お金も贅沢しなければ当分の間暮らしていける分はあると言っているし、いいんじゃないかしら。
ラブラブね。グランの事を話すシンシアは笑顔が絶えない。はい、はい、惚気話をずっと聞かされているような感じだわ。
「いいわよ。お店の事は気にしないで新婚旅行に行ってらっしゃい」
いっそのことその期間はお店を休みにして、私達も慰安旅行に行ってみようかしら。
「ということで、3週間後に行われるシンシアの結婚式の後、私達も旅行に行こうと思います」
「メアリィ。その間、お店は休むんだよね。何日ぐらい休めるの」
「シンシアは2週間休むそうだけど、私達は1週間休む予定よ。少し遠い所だと片道3日掛かるとして現地では1泊2日になるわね」
「あの~、あたしあまりお金が無いんですけど」
「ミルチナ、大丈夫よ。福利厚生の一環として経費は会社が持つから安心して」
最近の業績は順調で、お店の借金も返す事ができた。少しぐらいなら余裕もあるし、慰安旅行という名目なら税金対策にもなるとシンシアが言っていた。
「それで、どこに行くかみんなで決めようと思うの」
「仕事でいろんな町を回ったが、拙者は観光地のような風光明媚なところが良いな」
そうよね。軍用列車で行く町は人が生活するだけの町だったものね。
「王都の南にオフロに入れる旅館街があるそうですよ。美味しい料理も出してくれるそうです。馬車で2、3日で行けるって聞きました」
「へえ~。それもいいわね。この近くの海で遊覧船に乗れる観光地もあるらしいわよ。少しゆったりとできる所がいいわね」
「観光地なら、ぼくの村はどうかな? ミルチナが言ってたお風呂のある旅館もあるし、色々と見て回れる所も揃ってるよ」
「あんたの村、観光地だったの?」
「住んでる所は少し違うけど、隣が観光地でいっぱいの人が来てるんだ」
「でも、あんたの所って遠いでしょう」
「馬車だと何日かかるのかな? ボクはキイエに乗ってきたから1日で来れたよ」
いやいや、ドラゴンと馬車じゃ全然スピードが違うでしょう。
「まあ、いいわ。明日役所の観光課に行って色々と聞いてみましょうか」
翌日。仕事は昼までにして、役所で王国にある観光地について聞いてみた。
「オフロのある旅館街ですね。メラクという町が有名ですね。貴族や年を召された方の保養所となってますね。王都からなら2日半で行けますよ」
聞くと、お年寄りや旅の途中の人がゆっくりと休む所だそうで、観光できるような場所は少ないみたいね。
「観光地なら北部にある旧首都のエルトナ辺りが有名ですね。大賢者シルス様の記念館や旧王宮が見学できます。魔弾の一大生産地でもあるので、その製造工場も見ることができますよ」
でもここからだと片道だけで10日以上かかるそうだ。
「それじゃ、南のシャウラ村の観光地もダメですかね。魔獣を近くで見れる面白い施設や、ゆっくりできる大浴場付きの旅館もあるのですが」
「あっ、それボクの村だよ」
ユイトが言っていたのは、ここなのね。そんなに有名な観光地なんだ。
「しかし、なかなか面白そうな所のようだな。拙者も行ってみたいものだ」
「あたしも、その大浴場というのを見てみたいです」
でも片道馬車で9日、高速馬車で行っても6日は掛かるそうだ。
「それじゃあ、キイエに頼んでボク達を運んでもらえないか聞いてみるよ」
キイエ様なら1日で行けると言うけど、4人全員が乗って飛ぶことはできないでしょうね。私達の旅行のために2往復などと無理させるのも気が引けるわね。
一応、主な観光地は聞けたわ。旅行の日程を延長することも併せてもう一度考えてみましょう。
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