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第13章 受け継ぐもの
第147話 不吉な星
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「すると、魔王殿。あの星がどんどん明るくなり、火の玉となってこの大地に落ちてくると」
「そうだよ。ティーアの観測からすると、十日後には落下してくると予測している」
この世界の終末を知り、国王と大将軍が今までの神との戦いも無意味だったのかと絶望に沈む。
「神を殺した天罰なのでしょうか……」
「じゃあ、国王はあの男に大陸中の生き物を殺された方が良かったと」
「い、いや。そのような事は……申し訳ありませぬ」
人の上に立ち国を率いる者が、そう簡単に諦めちゃダメなんだよ。その肩には多くの人の命が懸かっているんだからね。
「その星を止める手立てはあるのか、魔王殿。予には見当もつかぬ。だが、我ら鬼人族にできる事あらば言ってくだされ」
「微力ですがアルメイヤ王国も全面的に協力させてもらいますぞ」
両国の申し出はありがたい。でも、技術的には眷属の里でしかできない事が多い。
里のみんなとも話をしたけど、宇宙に出てアンカー衛星に乗り込めば何とかなるかもしれないと結論付けられた。
アンカー衛星は惑星を回る静止軌道に乗せたり、その後の軌道修正をするための巨大エンジンがあると推測される。それを使う事ができれば、元の軌道に戻せるんじゃないかと……。
「あの空の星に行く方法を考えているんだけど、昨日、撃墜したフライボード……空を飛んでいた機械を探したいんだよね」
「火を噴き東の森に墜落した物ですな。それであれば、余が既に捜索するよう命じておる。間もなく報告が上がってくるであろう」
確かにキノノサト軍に近い方に落ちて行ったね。
その後、東方の魔獣の森でフライボードは見つかり、爆撃機に吊り下げられ王都近くの平地まで運ばれて来た。
「これが神様の乗り物ですかい」
「やはりエンジンは完全に壊れていますな。ワシらでは直すのは無理じゃな」
魔国首都のお城に避難していた工場長や職人の人達に来てもらい、フライボードを調査してもらっている。
後部が広がった羽のような形で、巨大な機動兵器が上に乗ってもビクともしない丈夫な物だ。これで宇宙まで行けるといいんだけど。
「多分これで大気圏に突入してきたんでしょうね。底部に焼け焦げた跡が付いてますね」
人類の記憶を持つアルディアにも来てもらって、調査を手伝ってもらっている。
中央部はメインブロックが収納できて、内部で部品の交換ができる高さ四メートルほどの機械室がある。動力部の核融合炉は破損していて、もう飛ぶことも内部の再生マシンを動かすこともできなくなっている。
「でも中に乗り込むことはできそうだね。先端のコックピットは無傷だ」
調べていくと前方の側面にハッチがあって、そこから中に入れそうだ。ティーアとアルディアを連れて乗り込んでいく。
「リビティナ様、 リビティナ様。この中すごいですよ。見たこともない機械で一杯です」
ティーアが興奮気味に辺りを見回す。後方は自動で部品加工する機械が並び、前方は二人乗りのコックピットになっている。
シンプルな作りになっている座席前のモニターの電源を入れると、黒かった画面に文字やスイッチ類が浮かび上がる。後ろで見ていたティーアが驚きの声を上げる。
「エンジンや機械室以外はバッテリーで動きそうだね」
「スラスターも動きますし、推進剤も充分あるみたいです。宇宙空間を移動することは可能なようですね」
隣りのシートに座ってアルディアがチェックしてくれている。バッテリー用の水素も十分に積み込まれているようだし、室内の生命維持装置も問題ない。
「後はどうやってこれを宇宙空間まで飛ばすかが問題だね」
この惑星の衛星となるためには第一宇宙速度まで加速する必要がある。核融合エンジンが無い今、どうやってその速度を出すか……。
「まだ短距離ミサイルが残ってますよ。それで打ち上げればいいんじゃないですかね」
「でもティーアさん、このフライボードは重いですからね。宇宙までとなると三十本以上のミサイルが要るんじゃないでしょうか」
「そうだね。それだけの数を完全に制御するとなると、少し難しいかな」
残っているのは短距離ミサイルだけ。数十本のミサイルを束ねたからといって、真っ直ぐに上昇してくれるわけじゃない。連動させ制御するには高度な技術が必要になってくる。
今から長距離ミサイルを作っている時間もない。このままだと第一宇宙速度までの加速は無理だね。
「と言う訳なんだ、族長」
「ワシらがこの鉄の箱を引っ張て飛べと」
「どうだろう。できるかな?」
「できなくはないが、どのくらいの高さまで行くのだ。山の上か、雲の上か」
「もっと上、空気が薄くなる成層圏まで飛んでもらいたいんだ」
ドラゴン達には、地上から三、四十キロの高さまで飛んでもらいたい。そこからならミサイルをブースター代わりにして、一気に宇宙まで飛び出せる。
「良かろう、ワシらの力を見せてやるぞ」
ドラゴン達の了解も取れたし、準備を進めていこう。フライボードは壊れたエンジンや機械室を切り離して、できるだけ小さく軽くする。後方の機械室とコックピットの間に隔壁があって、その部分で切断してもらった。
衛星までの軌道計算はコックピット内のコンピューターにしてもらえば大丈夫だ。
「リビティナ様。アンカー衛星を望遠鏡で見せてもらいましたけど、やはり移民船のエンジンと思われる物がありました」
徐々に近づいて来ているアンカー衛星。アルディアがその姿を望遠鏡で詳しく観察している。中央部には小惑星と思われる岩石があり、その前後に金属製の宇宙船と思われる物体が挟み込んでいる。
「あのエンジンを動かせれば、地上に落ちてくる事はなくなるでしょう。でも……」
「大丈夫だよ。あの軌道ステーションもちゃんと動いていたんだ。衛星のエンジンも動かせるさ」
エンジンもステーションと同じ年代の物。動かせるとは思うけど誰が管理しているのか分からない。放置されたままなら動かない可能性もある。
駄目なら、衛星と運命を共に大地に墜ちて死んでしまうけど、それはこの地上に居ても同じ事。生死を賭けた計画になるけど、それはリビティナがやらないといけない事だ。
「いえ、そうではなくて……このフライボードでアンカー衛星に行けたとして、その後この地上に帰ってくる手段がありません」
そうか……やはりアルディアは気が付いていたんだね。フライボードは底面に冷却材を散布しながら大気圏を突破してくる。
動力もなく耐熱材もないコックピット部分だけでは、宇宙に出れても帰ってくる事はできない。
心配するアルディアの手前、わざと陽気な声で応える。
「ボクは不死身のヴァンパイアなんだぞ。宇宙でだって生きられるさ」
「でも、もうリビティナ様と会う事ができなくなります……」
「ボクは、君達眷属を愛しているんだ。その君達が生き残れると言うなら、ボクは何だってするさ」
――そう、それがボクの生きている意味だからね。
「そうだよ。ティーアの観測からすると、十日後には落下してくると予測している」
この世界の終末を知り、国王と大将軍が今までの神との戦いも無意味だったのかと絶望に沈む。
「神を殺した天罰なのでしょうか……」
「じゃあ、国王はあの男に大陸中の生き物を殺された方が良かったと」
「い、いや。そのような事は……申し訳ありませぬ」
人の上に立ち国を率いる者が、そう簡単に諦めちゃダメなんだよ。その肩には多くの人の命が懸かっているんだからね。
「その星を止める手立てはあるのか、魔王殿。予には見当もつかぬ。だが、我ら鬼人族にできる事あらば言ってくだされ」
「微力ですがアルメイヤ王国も全面的に協力させてもらいますぞ」
両国の申し出はありがたい。でも、技術的には眷属の里でしかできない事が多い。
里のみんなとも話をしたけど、宇宙に出てアンカー衛星に乗り込めば何とかなるかもしれないと結論付けられた。
アンカー衛星は惑星を回る静止軌道に乗せたり、その後の軌道修正をするための巨大エンジンがあると推測される。それを使う事ができれば、元の軌道に戻せるんじゃないかと……。
「あの空の星に行く方法を考えているんだけど、昨日、撃墜したフライボード……空を飛んでいた機械を探したいんだよね」
「火を噴き東の森に墜落した物ですな。それであれば、余が既に捜索するよう命じておる。間もなく報告が上がってくるであろう」
確かにキノノサト軍に近い方に落ちて行ったね。
その後、東方の魔獣の森でフライボードは見つかり、爆撃機に吊り下げられ王都近くの平地まで運ばれて来た。
「これが神様の乗り物ですかい」
「やはりエンジンは完全に壊れていますな。ワシらでは直すのは無理じゃな」
魔国首都のお城に避難していた工場長や職人の人達に来てもらい、フライボードを調査してもらっている。
後部が広がった羽のような形で、巨大な機動兵器が上に乗ってもビクともしない丈夫な物だ。これで宇宙まで行けるといいんだけど。
「多分これで大気圏に突入してきたんでしょうね。底部に焼け焦げた跡が付いてますね」
人類の記憶を持つアルディアにも来てもらって、調査を手伝ってもらっている。
中央部はメインブロックが収納できて、内部で部品の交換ができる高さ四メートルほどの機械室がある。動力部の核融合炉は破損していて、もう飛ぶことも内部の再生マシンを動かすこともできなくなっている。
「でも中に乗り込むことはできそうだね。先端のコックピットは無傷だ」
調べていくと前方の側面にハッチがあって、そこから中に入れそうだ。ティーアとアルディアを連れて乗り込んでいく。
「リビティナ様、 リビティナ様。この中すごいですよ。見たこともない機械で一杯です」
ティーアが興奮気味に辺りを見回す。後方は自動で部品加工する機械が並び、前方は二人乗りのコックピットになっている。
シンプルな作りになっている座席前のモニターの電源を入れると、黒かった画面に文字やスイッチ類が浮かび上がる。後ろで見ていたティーアが驚きの声を上げる。
「エンジンや機械室以外はバッテリーで動きそうだね」
「スラスターも動きますし、推進剤も充分あるみたいです。宇宙空間を移動することは可能なようですね」
隣りのシートに座ってアルディアがチェックしてくれている。バッテリー用の水素も十分に積み込まれているようだし、室内の生命維持装置も問題ない。
「後はどうやってこれを宇宙空間まで飛ばすかが問題だね」
この惑星の衛星となるためには第一宇宙速度まで加速する必要がある。核融合エンジンが無い今、どうやってその速度を出すか……。
「まだ短距離ミサイルが残ってますよ。それで打ち上げればいいんじゃないですかね」
「でもティーアさん、このフライボードは重いですからね。宇宙までとなると三十本以上のミサイルが要るんじゃないでしょうか」
「そうだね。それだけの数を完全に制御するとなると、少し難しいかな」
残っているのは短距離ミサイルだけ。数十本のミサイルを束ねたからといって、真っ直ぐに上昇してくれるわけじゃない。連動させ制御するには高度な技術が必要になってくる。
今から長距離ミサイルを作っている時間もない。このままだと第一宇宙速度までの加速は無理だね。
「と言う訳なんだ、族長」
「ワシらがこの鉄の箱を引っ張て飛べと」
「どうだろう。できるかな?」
「できなくはないが、どのくらいの高さまで行くのだ。山の上か、雲の上か」
「もっと上、空気が薄くなる成層圏まで飛んでもらいたいんだ」
ドラゴン達には、地上から三、四十キロの高さまで飛んでもらいたい。そこからならミサイルをブースター代わりにして、一気に宇宙まで飛び出せる。
「良かろう、ワシらの力を見せてやるぞ」
ドラゴン達の了解も取れたし、準備を進めていこう。フライボードは壊れたエンジンや機械室を切り離して、できるだけ小さく軽くする。後方の機械室とコックピットの間に隔壁があって、その部分で切断してもらった。
衛星までの軌道計算はコックピット内のコンピューターにしてもらえば大丈夫だ。
「リビティナ様。アンカー衛星を望遠鏡で見せてもらいましたけど、やはり移民船のエンジンと思われる物がありました」
徐々に近づいて来ているアンカー衛星。アルディアがその姿を望遠鏡で詳しく観察している。中央部には小惑星と思われる岩石があり、その前後に金属製の宇宙船と思われる物体が挟み込んでいる。
「あのエンジンを動かせれば、地上に落ちてくる事はなくなるでしょう。でも……」
「大丈夫だよ。あの軌道ステーションもちゃんと動いていたんだ。衛星のエンジンも動かせるさ」
エンジンもステーションと同じ年代の物。動かせるとは思うけど誰が管理しているのか分からない。放置されたままなら動かない可能性もある。
駄目なら、衛星と運命を共に大地に墜ちて死んでしまうけど、それはこの地上に居ても同じ事。生死を賭けた計画になるけど、それはリビティナがやらないといけない事だ。
「いえ、そうではなくて……このフライボードでアンカー衛星に行けたとして、その後この地上に帰ってくる手段がありません」
そうか……やはりアルディアは気が付いていたんだね。フライボードは底面に冷却材を散布しながら大気圏を突破してくる。
動力もなく耐熱材もないコックピット部分だけでは、宇宙に出れても帰ってくる事はできない。
心配するアルディアの手前、わざと陽気な声で応える。
「ボクは不死身のヴァンパイアなんだぞ。宇宙でだって生きられるさ」
「でも、もうリビティナ様と会う事ができなくなります……」
「ボクは、君達眷属を愛しているんだ。その君達が生き残れると言うなら、ボクは何だってするさ」
――そう、それがボクの生きている意味だからね。
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