146 / 212
第9章 第二次ノルキア帝国戦争
第87話 魔国の新兵器3
しおりを挟む
「ネイトス首相。あんな後方に布陣されちゃったわね。これからどうするつもりなの」
昨日の攻撃で飛行部隊はやっつけたけど射程外に移動し、大兵力を集結させたままだ。前進し地上戦になっても魔国は負けないだろうけど、犠牲を恐れているのか今は動こうとしていない。何か作戦でもあるのかしら。
「今、カザトランから航空機が発艦している。それで敵陣に攻撃を仕掛ける」
カザトラン? ああ、前の戦争で魔国が手に入れた都市ね。ここから近いけど、そんな所にも新兵器を置いてたのね。
まだ夕方にもなっていない頃、北西の空に何かが浮かんでこちらに向かって来る。
「あれが新しく作った爆撃機だ。この陣地の一番後ろに着陸してもらうが、ウィッチアも見に行ってみるか」
そう言うネイトス首相に付いて、陣地の一番後ろまで馬を走らせる。そこは昨日の戦闘機が停められている広くて平らな場所。
急に空が暗くなったと思ったら、上空に浮かぶ巨大な物体の影が地上に落ちていた。驚き仰ぎ見ると、三階建ての屋敷一つ分はあろうかという巨大な物がゆっくりと降りて来る。
「うわっ、何!」
「あれが爆撃機だ。とはいっても、爆弾はあんまり積んでないんだがな」
これで攻撃をするというの?
その巨大物体が二つ、静かに地上に降り立つ。前方の扉が開き乗員五十人程がぞろぞろと降りてきて、首相と打ち合わせをするようだ。そのネイトス首相に声を掛け、ワタシは爆撃機に近づき間近で見てみる。
「これは木でできているようね……」
機体をコンコンと叩く。戦闘機と違って木製で艶消しの白に近い空色のペンキが塗られている。側面には扉のような物がいくつもあって、頑丈で本当に屋敷のようだわ。手で触りながら高い壁沿いを後ろに歩いていく。
後ろの方には丸い金属の筒が取り付けられているけど、人の背丈ほどもある大きな物だ
「お~い、そこの鬼人族のお嬢ちゃん。後ろのエンジンは熱くなっているから触っちゃダメだぞ~」
筒の後ろに回ろうとしたら、注意されてしまった。確かに筒の一番後ろは熱気が立ち込めているわ。
でもワタシが入っていけそうな穴が開いているだけ。エンジンと言ってたけど、どんな構造なのかここからじゃ分からないわね。
その筒が側面後方に二つ、その横からは戦闘機にもあった横板が外側に伸びている。
真後ろに回ったけど、本当に大きいわね。そそり立つ壁に圧倒される。
「こんな大きな物を飛ばすなんて。どんだけ多くの飛行ユニットを使っているのよ」
魔国の飛行ユニットはワタシが作った物より性能がいいんでしょうね。苦労して手作業で作っている物を、魔国では大量生産して実戦投入している。開発力でも負けるなんて悔しいわ。
「妖精族の協力者がいると思うんだけど、まさかエルフィ。いえ、そんなはずないわね。あの娘はバカっぽいものね」
一人呟くけど、魔道具の本場は妖精族の国。ワタシも勉強で一時期住んでいた事がある。でも、あの妖精族が作ったとは思えないし、他の妖精族を見たことはない。
どこからこんな知識を得ているのか……やはり魔国には謎が多いわね。
その翌日。
「これから攻撃を仕掛けるが、ウィッチアはまた戦闘機に乗るか」
「そうね。空から全体を見てみたいし、乗せてもらうわ」
ネイトス首相の勧めで、また戦闘機に乗せてもらったけど、敵の飛行隊は全滅させたはずよね。
「ウィッチア様。今回私達は爆撃機の護衛任務に就きます。なにせあの機体はスピードが遅いですからな」
地上から狙われないように射程外まで上昇するそうだけど、敵の飛行隊が襲って来る可能性がある。爆撃機を守りながら一緒に飛ぶそうだ。そういえば昨日、爆撃機が降りてきた時も戦闘機が一緒だったわ。
巨大な爆撃機が飛び立ち、その左右に十機の戦闘機が編隊を組んだまま敵陣の上空までやって来た。
「第一弾投下します」
ワタシにそう言った後、隊長が風防ガラス越しに爆撃機の乗員に向かって手で合図を送る。
すると爆撃機の側面の一部が開き、丸い球が下の敵陣に向かって落ちていく。地上に赤い花が咲くように、炎が広がっていくのが見えた。
「あれは火薬の詰まった爆弾で、初撃で敵陣の設備を破壊します」
隊長さんが言うには、A級程度の火魔法を詰めたものを投下して、やぐらや陣地の石垣、堀などを壊すそうだ。
「次に、頭ほどの大きさの岩を大量に投下して兵士を殲滅します」
二機の爆撃機は移動しながら、敵陣の隅々まで岩を落としていく。あの岩が空から降って来て直撃すれば、盾で防ぐこともできないでしょうね。地面に落ち、飛び散った破片だけでも死傷させられるわ。戦争とはいえ何て残酷な戦法を考えるのよ。
飛行隊がこちらに立ち向かってくる事もなく、爆撃機からすべての岩が敵陣に投下された。地上部隊からも敵陣に対して魔法攻撃をしているようね。魔法の軌跡が細い糸のように敵陣に向かっているのが何本も見える。
「さて、我らの仕事はここまで。自陣に戻りましょう」
降りていく途中で見た敵陣は、テントが燃え上がり地面には大小の穴が開きデコボコになっていた。そこには敵兵と馬の遺体しかなく、動いている者を見る事はできない。ワタシが地面に降り立った時には既に決着がついていた。
「ネイトス首相。ここまでする必要があるの?」
「今回は徹底的に攻撃するようにと、リビティナ様の指示が出ていますからね」
圧倒的な力を見せつけて、今後戦争を起こさせないという考えは分かるわ。
前の戦争でも、小さな魔国が他の国と充分に戦えることを示した。その教訓をどう捉えて活かしていくかは、それぞれの国が判断すること。帝国は最悪の判断を下したという事になるわね。
帝国の主力は、敗走し帝都へと向かっている。前と同じ結果ね。攻撃できないワタシが最前線に居ても仕方ないわ。お城に帰還する戦闘機に乗せてもらいましょう。
一時間で帰って来た首都のお城。さっきまでの最前線が嘘のようにここは静かね。帝国軍のあの惨状がまだ瞼に焼き付いているというのに……。
「ウィッチア、お疲れだったね。今後の事を検討するから、一緒に来てくれるかい」
迎えに出てきたリビティナにそう言われたけど、勝敗は決したんじゃないの。この後どうするつもりなのかしら。
「国境を越えた帝国軍の主力は帝都に敗走し、代わりに帝都を守っていた軍が出てくるだろうね」
「帝都を包囲するつもりなの」
「いや、今回は帝国の南部地方に進出する」
帝都の西側を南下して攻め込む? 南部地域一帯を占領するほどの兵力があるとは思えないんだけど。
「事前に王国とは話ができていてね。魔国が南部を攻めるなら、以前に帝国に取られた領地を取り返したいと言ってきているんだ」
ワタシが帝国と一緒に戦った南部戦線。あの時は王国の穀倉地帯を手に入れる事が目的だった。その土地を今回、魔国と協力して取り戻そうというの。
「以前、王国領だった地域を、王国と魔国で挟み撃ちにする。その後も南下を続けてヘブンズ教国との国境を閉鎖するつもりなんだ」
ここに来て王国との共闘? リビティナは先を読んだ戦い方をしているわ。今回、戦力の供給元はヘブンズ教国。それを遮断するつもりのようね。
「戦場に出て来ているヘブンズ教国の兵士は、原理主義者の一派よ。教国全体じゃないから国境検問所を押さえれば簡単に入ってこれなくなるわ」
前の魔国との戦争で変な仮面を付けていた部隊がいた。国からの指示じゃなくて、自らの教義によって行動している者達。だから人数としてはそれほど多くない。
「よし、それじゃこのまま作戦を続行しよう」
昨日の攻撃で飛行部隊はやっつけたけど射程外に移動し、大兵力を集結させたままだ。前進し地上戦になっても魔国は負けないだろうけど、犠牲を恐れているのか今は動こうとしていない。何か作戦でもあるのかしら。
「今、カザトランから航空機が発艦している。それで敵陣に攻撃を仕掛ける」
カザトラン? ああ、前の戦争で魔国が手に入れた都市ね。ここから近いけど、そんな所にも新兵器を置いてたのね。
まだ夕方にもなっていない頃、北西の空に何かが浮かんでこちらに向かって来る。
「あれが新しく作った爆撃機だ。この陣地の一番後ろに着陸してもらうが、ウィッチアも見に行ってみるか」
そう言うネイトス首相に付いて、陣地の一番後ろまで馬を走らせる。そこは昨日の戦闘機が停められている広くて平らな場所。
急に空が暗くなったと思ったら、上空に浮かぶ巨大な物体の影が地上に落ちていた。驚き仰ぎ見ると、三階建ての屋敷一つ分はあろうかという巨大な物がゆっくりと降りて来る。
「うわっ、何!」
「あれが爆撃機だ。とはいっても、爆弾はあんまり積んでないんだがな」
これで攻撃をするというの?
その巨大物体が二つ、静かに地上に降り立つ。前方の扉が開き乗員五十人程がぞろぞろと降りてきて、首相と打ち合わせをするようだ。そのネイトス首相に声を掛け、ワタシは爆撃機に近づき間近で見てみる。
「これは木でできているようね……」
機体をコンコンと叩く。戦闘機と違って木製で艶消しの白に近い空色のペンキが塗られている。側面には扉のような物がいくつもあって、頑丈で本当に屋敷のようだわ。手で触りながら高い壁沿いを後ろに歩いていく。
後ろの方には丸い金属の筒が取り付けられているけど、人の背丈ほどもある大きな物だ
「お~い、そこの鬼人族のお嬢ちゃん。後ろのエンジンは熱くなっているから触っちゃダメだぞ~」
筒の後ろに回ろうとしたら、注意されてしまった。確かに筒の一番後ろは熱気が立ち込めているわ。
でもワタシが入っていけそうな穴が開いているだけ。エンジンと言ってたけど、どんな構造なのかここからじゃ分からないわね。
その筒が側面後方に二つ、その横からは戦闘機にもあった横板が外側に伸びている。
真後ろに回ったけど、本当に大きいわね。そそり立つ壁に圧倒される。
「こんな大きな物を飛ばすなんて。どんだけ多くの飛行ユニットを使っているのよ」
魔国の飛行ユニットはワタシが作った物より性能がいいんでしょうね。苦労して手作業で作っている物を、魔国では大量生産して実戦投入している。開発力でも負けるなんて悔しいわ。
「妖精族の協力者がいると思うんだけど、まさかエルフィ。いえ、そんなはずないわね。あの娘はバカっぽいものね」
一人呟くけど、魔道具の本場は妖精族の国。ワタシも勉強で一時期住んでいた事がある。でも、あの妖精族が作ったとは思えないし、他の妖精族を見たことはない。
どこからこんな知識を得ているのか……やはり魔国には謎が多いわね。
その翌日。
「これから攻撃を仕掛けるが、ウィッチアはまた戦闘機に乗るか」
「そうね。空から全体を見てみたいし、乗せてもらうわ」
ネイトス首相の勧めで、また戦闘機に乗せてもらったけど、敵の飛行隊は全滅させたはずよね。
「ウィッチア様。今回私達は爆撃機の護衛任務に就きます。なにせあの機体はスピードが遅いですからな」
地上から狙われないように射程外まで上昇するそうだけど、敵の飛行隊が襲って来る可能性がある。爆撃機を守りながら一緒に飛ぶそうだ。そういえば昨日、爆撃機が降りてきた時も戦闘機が一緒だったわ。
巨大な爆撃機が飛び立ち、その左右に十機の戦闘機が編隊を組んだまま敵陣の上空までやって来た。
「第一弾投下します」
ワタシにそう言った後、隊長が風防ガラス越しに爆撃機の乗員に向かって手で合図を送る。
すると爆撃機の側面の一部が開き、丸い球が下の敵陣に向かって落ちていく。地上に赤い花が咲くように、炎が広がっていくのが見えた。
「あれは火薬の詰まった爆弾で、初撃で敵陣の設備を破壊します」
隊長さんが言うには、A級程度の火魔法を詰めたものを投下して、やぐらや陣地の石垣、堀などを壊すそうだ。
「次に、頭ほどの大きさの岩を大量に投下して兵士を殲滅します」
二機の爆撃機は移動しながら、敵陣の隅々まで岩を落としていく。あの岩が空から降って来て直撃すれば、盾で防ぐこともできないでしょうね。地面に落ち、飛び散った破片だけでも死傷させられるわ。戦争とはいえ何て残酷な戦法を考えるのよ。
飛行隊がこちらに立ち向かってくる事もなく、爆撃機からすべての岩が敵陣に投下された。地上部隊からも敵陣に対して魔法攻撃をしているようね。魔法の軌跡が細い糸のように敵陣に向かっているのが何本も見える。
「さて、我らの仕事はここまで。自陣に戻りましょう」
降りていく途中で見た敵陣は、テントが燃え上がり地面には大小の穴が開きデコボコになっていた。そこには敵兵と馬の遺体しかなく、動いている者を見る事はできない。ワタシが地面に降り立った時には既に決着がついていた。
「ネイトス首相。ここまでする必要があるの?」
「今回は徹底的に攻撃するようにと、リビティナ様の指示が出ていますからね」
圧倒的な力を見せつけて、今後戦争を起こさせないという考えは分かるわ。
前の戦争でも、小さな魔国が他の国と充分に戦えることを示した。その教訓をどう捉えて活かしていくかは、それぞれの国が判断すること。帝国は最悪の判断を下したという事になるわね。
帝国の主力は、敗走し帝都へと向かっている。前と同じ結果ね。攻撃できないワタシが最前線に居ても仕方ないわ。お城に帰還する戦闘機に乗せてもらいましょう。
一時間で帰って来た首都のお城。さっきまでの最前線が嘘のようにここは静かね。帝国軍のあの惨状がまだ瞼に焼き付いているというのに……。
「ウィッチア、お疲れだったね。今後の事を検討するから、一緒に来てくれるかい」
迎えに出てきたリビティナにそう言われたけど、勝敗は決したんじゃないの。この後どうするつもりなのかしら。
「国境を越えた帝国軍の主力は帝都に敗走し、代わりに帝都を守っていた軍が出てくるだろうね」
「帝都を包囲するつもりなの」
「いや、今回は帝国の南部地方に進出する」
帝都の西側を南下して攻め込む? 南部地域一帯を占領するほどの兵力があるとは思えないんだけど。
「事前に王国とは話ができていてね。魔国が南部を攻めるなら、以前に帝国に取られた領地を取り返したいと言ってきているんだ」
ワタシが帝国と一緒に戦った南部戦線。あの時は王国の穀倉地帯を手に入れる事が目的だった。その土地を今回、魔国と協力して取り戻そうというの。
「以前、王国領だった地域を、王国と魔国で挟み撃ちにする。その後も南下を続けてヘブンズ教国との国境を閉鎖するつもりなんだ」
ここに来て王国との共闘? リビティナは先を読んだ戦い方をしているわ。今回、戦力の供給元はヘブンズ教国。それを遮断するつもりのようね。
「戦場に出て来ているヘブンズ教国の兵士は、原理主義者の一派よ。教国全体じゃないから国境検問所を押さえれば簡単に入ってこれなくなるわ」
前の魔国との戦争で変な仮面を付けていた部隊がいた。国からの指示じゃなくて、自らの教義によって行動している者達。だから人数としてはそれほど多くない。
「よし、それじゃこのまま作戦を続行しよう」
2
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
【第一章】狂気の王と永遠の愛(接吻)を
逢生ありす
ファンタジー
女性向け異世界ファンタジー(逆ハーレム)です。ヤンデレ、ツンデレ、溺愛、嫉妬etc……。乙女ゲームのような恋物語をテーマに偉大な"五大国の王"や"人型聖獣"、"謎の美青年"たちと織り成す極甘長編ストーリー。ラストに待ち受ける物語の真実と彼女が選ぶ道は――?
――すべての女性に捧げる乙女ゲームのような恋物語――
『狂気の王と永遠の愛(接吻)を』
五大国から成る異世界の王と
たった一人の少女の織り成す恋愛ファンタジー
――この世界は強大な五大国と、各国に君臨する絶対的な『王』が存在している。彼らにはそれぞれを象徴する<力>と<神具>が授けられており、その生命も人間を遥かに凌駕するほど長いものだった。
この物語は悠久の王・キュリオの前に現れた幼い少女が主人公である。
――世界が"何か"を望んだ時、必ずその力を持った人物が生み出され……すべてが大きく変わるだろう。そして……
その"世界"自体が一個人の"誰か"かもしれない――
出会うはずのない者たちが出揃うとき……その先に待ち受けるものは?
最後に待つのは幸せか、残酷な運命か――
そして次第に明らかになる彼女の正体とは……?
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。


【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる