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第5章 眷属の里
第19話 ライダノス攻略2
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「さてと、そろそろ行ってくるよ」
「リビティナ様。くれぐれもお気をつけて」
「リビティナ、無茶はしないでよ。あんたが怪我したら、この里の人みんなが悲しむんだからね」
敵の総本山とも言える街中への潜入。エルフィがすごく心配するのも分かるけど、ちょっと敵の総大将に会いに行くだけだよ。
その人物は帝国の北部地方一帯を長年に渡り治めている貴族。現在の当主である、ブクイット・フォン・フォフマイヤー。
潜入と言っても、日も暮れた今なら難しい事じゃないよ。まあ、正面から行っても会えるわけないから、寝室に忍び込むんだけどね。四十五にもなるオジサマの部屋に忍び込むだなんて趣味じゃないけど、これも仕方ない。
エルフィとネイトスに見送られて、深夜の空に飛び立ちライダノス市へと向かう。
事前の情報から領主のいる場所は分かっている。家族のことを大事にする領主は、家族達と一緒に暮らす屋敷から離れようとしないそうだ。その三階の一室。ベランダの窓の鍵を、音を立てずに爪先で壊して部屋の中へと侵入する。
「お、お前は……」
「静かにしないと、この屋敷に住む家族ごと燃やしてしまう事になるよ」
手に魔法の炎を灯してブクイットに話しかける。素顔だと驚かれてしまうから、いつもの仮面をつけて王国のハウランド伯爵に仕える者だと伝える。
伯爵の名前を口に出したことで、ただの賊ではないと納得してくれたみたいだね。
リビティナは冷静な口調で話をする。
「この先にある砦を見に行ったんだけど、鬼人族の援軍は一人もいなかったんだ。籠城しても無駄だから、降伏してもらえないかな」
「そうはいかんな。敵軍の将の関係者であるお前の言葉に耳を貸す気はない」
中々落ち着いた対応を取ってくるね。さすがオジサマ貴族だ。
「それじゃあ、直接見に行ってもらおうかな。出かける準備をしてくれるかい」
「出かけるじゃと……言う事を聞けば、家族の安全は保障するのか」
「勿論だよ。今夜は君と話すためにここに来たんだからね」
反抗しても無駄だと思ったのか、言う通り外に出られる服に着替えてくれた。
「直接見に行くと言っておったな。砦までどうやって行く気じゃ」
「このベルトを装着してくれるかな」
もちろん君を吊るして飛んで行くのさ。砦までなら今夜中に行って帰る事ができるからね。
「口を塞がせてもらうよ、こんな所で悲鳴を上げられたら困るからね」
初めて空を飛ぶんだろうし、ネイトスみたいに叫ばれたら人が集まっちゃうからね。家族を人質に取られているせいか、大人しく指示に従ってくれる。
布で口を縛り飛び立つ。肝が据わっているのか、目を見張り驚きの表情を見せているけど、叫ぶようなことはなかった。
一時間程飛ぶと国境近くの砦が見える。
「あの城壁の陰に降りるけどいいかな」
すると領主は中庭に建つ小屋を指差した。城壁の両端に兵士が見張りをしているけど、城壁の外、地上の様子を見ていてこちらに気づくことはない。
領主が指差すその場所へ旋回しながら降り立ち、口を縛っていた布を外して自由にする。
「わしはここの責任者に会ってくる。この小屋に隠れていてくれんか」
「ここは?」
「物置小屋じゃが、椅子とテーブルがある」
小屋の扉を開けて、中に招き入れた。
「ボクを騙して、兵を集めて来ても無駄だよ」
「あんたは鬼人族が言っていた魔王なんじゃろう。そのような者に歯向かおうとは思わんよ」
魔王? 鬼人族がそんな事を言っていたんだね。扉を閉め辺境貴族の領主は城壁内の建物へと向かった。
「ブクイット様! 無事、ライダノス市を脱出されたのですね」
「そんな事はどうでもよい。砦を任せている息子のスレイブンを起こして、現状を報告させよ」
ブクイットは番兵に必要な事だけを言って、執務室へ入って行った。
「父上、よくご無事で! ライダノスが王国軍に包囲されたと報告を受け心配しておりました」
「キノノサト国からの援軍はどうなっておる」
「それが……この砦に撤退してきた鬼人族の部隊が、魔王が復活したと訳の分からない事を言って本国へと帰って行きました」
「それはライダノスに撤退してきた部隊だな。本国へ救援を求めに行くと言って出ていったのだがな……」
「キノノサト国へ使いを出しましたが色よい返事はもらえず、ここに駐屯している兵を集めて打って出ようかと思案していたところです」
その報告を聞いたブクイットは静かに考え、結論を言い渡す。
「スレイブン。国境を閉鎖しこの砦に立て籠もれ。どんな事があっても出兵する事は許さん」
「父上、それはどういう事でしょうか」
「これは命令じゃ。よいな」
「はっ! そのご命令、しかと受け取りました」
「わしはしばらくここを離れるが、心配するな。後のことは頼んだぞ。どんな事態になろうとも家族を守り抜け。よいな」
そう言い残して、ブクイットは執務室を出て中庭へと向かう。
「あんたの言っていた通り、援軍は来ぬようじゃな。ライダノスへ帰してくれるか」
「逃げようとは思わなかったのかい」
「あそこには妻と娘、まだ幼い孫もいるからな。それと帰りは口を塞がんでくれるか、あれはちと苦しいんでな」
リビティナは言われた通りにして、帝国貴族を下に吊るした状態で帰路に就いた。
「わしはな、今まで裏切られ続けた人生じゃった。それでも頑張ってこの北部の領地を守ってきた」
飛んでいる間、ブクイットは淡々と語る。
「今でも、帝国やキノノサト国に翻弄される日々じゃ。わしの人生の最期で帝国を裏切っても構わんじゃろう」
貴族として生まれ、それ程裕福ではないこの北の大地を守り継いできたんだろう。今までの四十五年間、思い通りの人生を歩めなかったが、家族にだけは恵まれたと語る。
「君はこの土地を愛しているようだね。ボクの友人もこの地を離れようとせず暮らしていたんだ。今は王国に避難してもらっているけどね」
「今回の事で領民には苦労をかけたようじゃな。その責もいずれわしが追う事になろう。これも貴族としての務めじゃ」
そんな話を聞きながら星が輝く夜空を飛び、ライダノス市の領主の屋敷へと戻って来た。
「リビティナ様。くれぐれもお気をつけて」
「リビティナ、無茶はしないでよ。あんたが怪我したら、この里の人みんなが悲しむんだからね」
敵の総本山とも言える街中への潜入。エルフィがすごく心配するのも分かるけど、ちょっと敵の総大将に会いに行くだけだよ。
その人物は帝国の北部地方一帯を長年に渡り治めている貴族。現在の当主である、ブクイット・フォン・フォフマイヤー。
潜入と言っても、日も暮れた今なら難しい事じゃないよ。まあ、正面から行っても会えるわけないから、寝室に忍び込むんだけどね。四十五にもなるオジサマの部屋に忍び込むだなんて趣味じゃないけど、これも仕方ない。
エルフィとネイトスに見送られて、深夜の空に飛び立ちライダノス市へと向かう。
事前の情報から領主のいる場所は分かっている。家族のことを大事にする領主は、家族達と一緒に暮らす屋敷から離れようとしないそうだ。その三階の一室。ベランダの窓の鍵を、音を立てずに爪先で壊して部屋の中へと侵入する。
「お、お前は……」
「静かにしないと、この屋敷に住む家族ごと燃やしてしまう事になるよ」
手に魔法の炎を灯してブクイットに話しかける。素顔だと驚かれてしまうから、いつもの仮面をつけて王国のハウランド伯爵に仕える者だと伝える。
伯爵の名前を口に出したことで、ただの賊ではないと納得してくれたみたいだね。
リビティナは冷静な口調で話をする。
「この先にある砦を見に行ったんだけど、鬼人族の援軍は一人もいなかったんだ。籠城しても無駄だから、降伏してもらえないかな」
「そうはいかんな。敵軍の将の関係者であるお前の言葉に耳を貸す気はない」
中々落ち着いた対応を取ってくるね。さすがオジサマ貴族だ。
「それじゃあ、直接見に行ってもらおうかな。出かける準備をしてくれるかい」
「出かけるじゃと……言う事を聞けば、家族の安全は保障するのか」
「勿論だよ。今夜は君と話すためにここに来たんだからね」
反抗しても無駄だと思ったのか、言う通り外に出られる服に着替えてくれた。
「直接見に行くと言っておったな。砦までどうやって行く気じゃ」
「このベルトを装着してくれるかな」
もちろん君を吊るして飛んで行くのさ。砦までなら今夜中に行って帰る事ができるからね。
「口を塞がせてもらうよ、こんな所で悲鳴を上げられたら困るからね」
初めて空を飛ぶんだろうし、ネイトスみたいに叫ばれたら人が集まっちゃうからね。家族を人質に取られているせいか、大人しく指示に従ってくれる。
布で口を縛り飛び立つ。肝が据わっているのか、目を見張り驚きの表情を見せているけど、叫ぶようなことはなかった。
一時間程飛ぶと国境近くの砦が見える。
「あの城壁の陰に降りるけどいいかな」
すると領主は中庭に建つ小屋を指差した。城壁の両端に兵士が見張りをしているけど、城壁の外、地上の様子を見ていてこちらに気づくことはない。
領主が指差すその場所へ旋回しながら降り立ち、口を縛っていた布を外して自由にする。
「わしはここの責任者に会ってくる。この小屋に隠れていてくれんか」
「ここは?」
「物置小屋じゃが、椅子とテーブルがある」
小屋の扉を開けて、中に招き入れた。
「ボクを騙して、兵を集めて来ても無駄だよ」
「あんたは鬼人族が言っていた魔王なんじゃろう。そのような者に歯向かおうとは思わんよ」
魔王? 鬼人族がそんな事を言っていたんだね。扉を閉め辺境貴族の領主は城壁内の建物へと向かった。
「ブクイット様! 無事、ライダノス市を脱出されたのですね」
「そんな事はどうでもよい。砦を任せている息子のスレイブンを起こして、現状を報告させよ」
ブクイットは番兵に必要な事だけを言って、執務室へ入って行った。
「父上、よくご無事で! ライダノスが王国軍に包囲されたと報告を受け心配しておりました」
「キノノサト国からの援軍はどうなっておる」
「それが……この砦に撤退してきた鬼人族の部隊が、魔王が復活したと訳の分からない事を言って本国へと帰って行きました」
「それはライダノスに撤退してきた部隊だな。本国へ救援を求めに行くと言って出ていったのだがな……」
「キノノサト国へ使いを出しましたが色よい返事はもらえず、ここに駐屯している兵を集めて打って出ようかと思案していたところです」
その報告を聞いたブクイットは静かに考え、結論を言い渡す。
「スレイブン。国境を閉鎖しこの砦に立て籠もれ。どんな事があっても出兵する事は許さん」
「父上、それはどういう事でしょうか」
「これは命令じゃ。よいな」
「はっ! そのご命令、しかと受け取りました」
「わしはしばらくここを離れるが、心配するな。後のことは頼んだぞ。どんな事態になろうとも家族を守り抜け。よいな」
そう言い残して、ブクイットは執務室を出て中庭へと向かう。
「あんたの言っていた通り、援軍は来ぬようじゃな。ライダノスへ帰してくれるか」
「逃げようとは思わなかったのかい」
「あそこには妻と娘、まだ幼い孫もいるからな。それと帰りは口を塞がんでくれるか、あれはちと苦しいんでな」
リビティナは言われた通りにして、帝国貴族を下に吊るした状態で帰路に就いた。
「わしはな、今まで裏切られ続けた人生じゃった。それでも頑張ってこの北部の領地を守ってきた」
飛んでいる間、ブクイットは淡々と語る。
「今でも、帝国やキノノサト国に翻弄される日々じゃ。わしの人生の最期で帝国を裏切っても構わんじゃろう」
貴族として生まれ、それ程裕福ではないこの北の大地を守り継いできたんだろう。今までの四十五年間、思い通りの人生を歩めなかったが、家族にだけは恵まれたと語る。
「君はこの土地を愛しているようだね。ボクの友人もこの地を離れようとせず暮らしていたんだ。今は王国に避難してもらっているけどね」
「今回の事で領民には苦労をかけたようじゃな。その責もいずれわしが追う事になろう。これも貴族としての務めじゃ」
そんな話を聞きながら星が輝く夜空を飛び、ライダノス市の領主の屋敷へと戻って来た。
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