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第5章 眷属の里
第2話 眷属の里2
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「で、お風呂って温かいお湯の水浴びだって聞いたけど」
「浴室はこっちだよ。でもこれから水を張ってお湯を沸かすから時間がかかるんだ」
「どんな事するのか見せてよ」
そう言うエルフィと一緒に浴室に入って、まずは浴槽に水を溜める。
「えっ、なにこれ! 魔道具なの? こんな金属の棒から水が出ているわよ」
「これは蛇口だよ。ハンドルを回すと水が出る。さっき見た給水塔からここに水が来るようになっているんだよ」
「高価な魔道具を使わずに水がこんなに出るなんて……。なんかすごいわね」
「お風呂はね、この水道の設備が無いと成り立たないんだよ」
一日の仕事終わりに入るお風呂。この大きな浴槽に、人力で水を運び込むなんてしてられない。水は重いからね、重労働になっちゃう。
あの給水塔や水を汲み上げるモーター、上流のダムもこのお風呂に入るために作ったと言ってもいいぐらいの物なんだ。このお風呂の贅沢さをエルフィは分かってくれないかな。
後は土間に行って風呂釜に火を入れてお風呂が沸くまで待つだけだ。その間に食堂でお茶でのを淹れてまったりと過ごす。やっと我が家に帰って来ったて感じで落ち着けるよ~。
「さて、お風呂も沸いたし一緒に入ろうか」
「えっ、なに。リビティナと一緒に入るの?」
「お風呂は初めてなんだろう。お風呂の入り方を教えてあげるよ」
お風呂にはマナーがあってね、ちゃんとした入り方を教えておかないと。女の子同士なんだから、恥ずかしがることはないさ。
「まずこの脱衣所で服を脱いでくれるかな。その竹籠に入れてくれたらいいからさ」
着替えとタオルを持って、お風呂場に行き服を脱ぐ。
「リビティナ。あんたのその黒い服って、やっぱり下着よね。なんで下着に直接ローブを纏ってるのよ。恥ずかしくないの」
いつも着ているボディスーツの事かい。これを脱ぐと確かに裸になるけど下着という訳じゃない。まあ、人に見られてもいい水着みたいなものかな。普段はスーツの上に一枚羽織るぐらいだよ。
「そんなに変かな。家の中じゃいつもスーツだけだし、あんまり気にしなくてもいいんじゃないかな」
「まあね、家の中なら別にいいんだけど……」
服を脱いで浴室に入る。二人がゆったりと入れるぐらいの木の浴槽。檜風呂のように木の板を敷き詰めた浴室は、爽やかな木の香りで満たされている。備え付けの椅子や手桶も同じ木から作っていて肌触りがすごくいい。
「まずはこの手桶に湯船のお湯をすくって、体に掛けるんだ」
体に泥が付いてたり汚れてるときは洗ってもらうけど、今日は汗をかいた程度だしこの掛け湯だけでいいさ。
「あ、熱っ!! これ熱すぎよ」
体にかけたお湯がよほど熱かったのか、背中の羽が後ろにぴんっと伸びてしまっているよ。初めてだと熱く感じるのかな。いつもより温めにしたんだけどね。
「じゃあ、そこの蛇口から手桶のお湯に水を足して、それで掛け湯をすればいいよ。お湯の温度にも慣れるだろうし」
「あなた、よく平気でそんな熱いお湯に浸かってられるわね」
「これが、いいんだよ。エルフィも少し我慢して入っておいでよ」
手桶で何度か掛け湯をした後、湯船の淵からゆっくりと足を入れる。熱い熱いと言いながらも湯船の段差に座るぐらいまで体を浸ける。まだ恥ずかしいのか胸をタオルで覆っているけど、まあ、最初はその半身浴でもいいかな。
「どうだい。体が温まってリラックスできるだろう」
「まあ、そうね。下半身だけなのに全身が暖かくなってきたわね。なんだか羽がジンジンする感じだわ」
あの羽には血液が流れているのかな? 七色の光が根元から羽の細かな翅脈を伝い全体に循環して流れているように見える。
「これはね血液じゃなくて、魔力が流れているの。大きな魔法を使う時なんかは、羽がもっと光輝くのよ」
へぇ~、そうなんだ。妖精族に会うのはエルフィが初めてだから知らない事も多いね。そう言えば何かの本に羽が光った妖精の絵を見たことがある。あれはフィクションじゃなくて実際の描写だったんだね。
「それじゃ、体を洗おうか。そこの木の椅子に座ってよ」
壁際には水とお湯が出る蛇口がある。その前に洗面器と椅子を置いて体を洗う。
「馬車の中でもそうだったけど、普通に石鹸があるのね。豊かな王国でも石鹸は貴重品だと聞いていたんだけど」
「この里で作っているからね。ここは他の町との交流が無いから、必要な物は全部自分達で作っているんだよ」
「あたしが居た村でも石鹸は作っていたけど、こんなに上等な物は無かったわ。いい香りもするし泡立ちもいいわね。これを余所の町に売りに出さないの」
「これは売り物じゃないからね」
ここは隠れ里で他の地域と貿易はしていない。その分、前の世界での知識を活用してこの世界に無い物も作っている。どうしても無い物は辺境伯に言って持ってきてもらっているけどね。
「背中を洗ってあげるよ」
「えっ、いいわよ」
「そんな事言わずに、羽の辺りを洗いにくそうにしているじゃないか」
こういう所では女の子同士、洗いっこをするものなんだよ。恥ずかしがるエルフィに背中を向けさせて洗ってあげる。
「ウヒャッ! なんか、くすぐったいわね。でもこうやって洗ってもらうと気持ちいいわ」
「そうだろう。羽の付け根も丹念に洗ってあげるよ。この羽は洗っても大丈夫なのかい」
「傷つきやすいから、そ~っと洗うの。あっ、ああ。いいわね。リビティナ、洗うの上手ね」
何だかエルフィが変な声を出しているけど、天然スポンジを泡だてて羽を洗うと気持ちいいみたいだね。
「今度はあたしがリビティナを洗ってあげるわ」
お返しにと背中に回ってタオルに石鹸をつける。
「あら、あなたの翼はこんなに小さくなるの」
「そうだよ。使わない時は折りたたんでいるからね」
背中には黒い筋が二本あるだけに見えるだろうね。肩甲骨から直接生えている丈夫な翼さ。
「少々強く触っても痛くないからね。しっかり洗ってくれるかな」
お互い背中を流した後は髪も洗ってあげる。これも備え付けのシャンプーとリンスを使うけど、これは妖精族の国でも無いみたいだね。長い髪の指通りが良くなったと喜んでいるよ。
「妖精族はみんな金髪なのかい」
「金髪は多いけど、あなたみたいな銀の髪をした娘もいるわよ。後はグリーンや赤色の髪も少しいるわね」
色とりどりの髪色みたいだね。そういやファンタジーの妖精の胸は小さいって言うけど、妖精族も同じかな。
「ねえ、エルフィの胸の大きさって標準なのかい」
「変な事聞くわね。まあ、標準ぐらいよ。あなたは少し小さいようだけど、そんな娘も沢山いるわよ。あんまり気にしなくても大丈夫だからね」
別に自分の胸の事を気にしてるんじゃないんだからね。それに体に対する大きさならエルフィとあまり変わらないじゃないか。
さて体も洗い終わって、また湯船に浸かるんだけど、今度はエルフィも髪を頭の上に結い上げて、肩まで湯船に浸かる。
「どうだい。この温かいお湯に慣れて来たかい」
「そうね~。確かにこれは気持ちいいかも~」
羽も半分程お湯に浸けてほけ~とした顔をしているよ。そうだろう、そうだろう。やっぱりお風呂は最高だよね。
---------------------
【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
第2部 スタートです。
週4日(月、水、金、土)20:00の更新となります。
お気に入りや応援、感想など頂けるとありがたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
「浴室はこっちだよ。でもこれから水を張ってお湯を沸かすから時間がかかるんだ」
「どんな事するのか見せてよ」
そう言うエルフィと一緒に浴室に入って、まずは浴槽に水を溜める。
「えっ、なにこれ! 魔道具なの? こんな金属の棒から水が出ているわよ」
「これは蛇口だよ。ハンドルを回すと水が出る。さっき見た給水塔からここに水が来るようになっているんだよ」
「高価な魔道具を使わずに水がこんなに出るなんて……。なんかすごいわね」
「お風呂はね、この水道の設備が無いと成り立たないんだよ」
一日の仕事終わりに入るお風呂。この大きな浴槽に、人力で水を運び込むなんてしてられない。水は重いからね、重労働になっちゃう。
あの給水塔や水を汲み上げるモーター、上流のダムもこのお風呂に入るために作ったと言ってもいいぐらいの物なんだ。このお風呂の贅沢さをエルフィは分かってくれないかな。
後は土間に行って風呂釜に火を入れてお風呂が沸くまで待つだけだ。その間に食堂でお茶でのを淹れてまったりと過ごす。やっと我が家に帰って来ったて感じで落ち着けるよ~。
「さて、お風呂も沸いたし一緒に入ろうか」
「えっ、なに。リビティナと一緒に入るの?」
「お風呂は初めてなんだろう。お風呂の入り方を教えてあげるよ」
お風呂にはマナーがあってね、ちゃんとした入り方を教えておかないと。女の子同士なんだから、恥ずかしがることはないさ。
「まずこの脱衣所で服を脱いでくれるかな。その竹籠に入れてくれたらいいからさ」
着替えとタオルを持って、お風呂場に行き服を脱ぐ。
「リビティナ。あんたのその黒い服って、やっぱり下着よね。なんで下着に直接ローブを纏ってるのよ。恥ずかしくないの」
いつも着ているボディスーツの事かい。これを脱ぐと確かに裸になるけど下着という訳じゃない。まあ、人に見られてもいい水着みたいなものかな。普段はスーツの上に一枚羽織るぐらいだよ。
「そんなに変かな。家の中じゃいつもスーツだけだし、あんまり気にしなくてもいいんじゃないかな」
「まあね、家の中なら別にいいんだけど……」
服を脱いで浴室に入る。二人がゆったりと入れるぐらいの木の浴槽。檜風呂のように木の板を敷き詰めた浴室は、爽やかな木の香りで満たされている。備え付けの椅子や手桶も同じ木から作っていて肌触りがすごくいい。
「まずはこの手桶に湯船のお湯をすくって、体に掛けるんだ」
体に泥が付いてたり汚れてるときは洗ってもらうけど、今日は汗をかいた程度だしこの掛け湯だけでいいさ。
「あ、熱っ!! これ熱すぎよ」
体にかけたお湯がよほど熱かったのか、背中の羽が後ろにぴんっと伸びてしまっているよ。初めてだと熱く感じるのかな。いつもより温めにしたんだけどね。
「じゃあ、そこの蛇口から手桶のお湯に水を足して、それで掛け湯をすればいいよ。お湯の温度にも慣れるだろうし」
「あなた、よく平気でそんな熱いお湯に浸かってられるわね」
「これが、いいんだよ。エルフィも少し我慢して入っておいでよ」
手桶で何度か掛け湯をした後、湯船の淵からゆっくりと足を入れる。熱い熱いと言いながらも湯船の段差に座るぐらいまで体を浸ける。まだ恥ずかしいのか胸をタオルで覆っているけど、まあ、最初はその半身浴でもいいかな。
「どうだい。体が温まってリラックスできるだろう」
「まあ、そうね。下半身だけなのに全身が暖かくなってきたわね。なんだか羽がジンジンする感じだわ」
あの羽には血液が流れているのかな? 七色の光が根元から羽の細かな翅脈を伝い全体に循環して流れているように見える。
「これはね血液じゃなくて、魔力が流れているの。大きな魔法を使う時なんかは、羽がもっと光輝くのよ」
へぇ~、そうなんだ。妖精族に会うのはエルフィが初めてだから知らない事も多いね。そう言えば何かの本に羽が光った妖精の絵を見たことがある。あれはフィクションじゃなくて実際の描写だったんだね。
「それじゃ、体を洗おうか。そこの木の椅子に座ってよ」
壁際には水とお湯が出る蛇口がある。その前に洗面器と椅子を置いて体を洗う。
「馬車の中でもそうだったけど、普通に石鹸があるのね。豊かな王国でも石鹸は貴重品だと聞いていたんだけど」
「この里で作っているからね。ここは他の町との交流が無いから、必要な物は全部自分達で作っているんだよ」
「あたしが居た村でも石鹸は作っていたけど、こんなに上等な物は無かったわ。いい香りもするし泡立ちもいいわね。これを余所の町に売りに出さないの」
「これは売り物じゃないからね」
ここは隠れ里で他の地域と貿易はしていない。その分、前の世界での知識を活用してこの世界に無い物も作っている。どうしても無い物は辺境伯に言って持ってきてもらっているけどね。
「背中を洗ってあげるよ」
「えっ、いいわよ」
「そんな事言わずに、羽の辺りを洗いにくそうにしているじゃないか」
こういう所では女の子同士、洗いっこをするものなんだよ。恥ずかしがるエルフィに背中を向けさせて洗ってあげる。
「ウヒャッ! なんか、くすぐったいわね。でもこうやって洗ってもらうと気持ちいいわ」
「そうだろう。羽の付け根も丹念に洗ってあげるよ。この羽は洗っても大丈夫なのかい」
「傷つきやすいから、そ~っと洗うの。あっ、ああ。いいわね。リビティナ、洗うの上手ね」
何だかエルフィが変な声を出しているけど、天然スポンジを泡だてて羽を洗うと気持ちいいみたいだね。
「今度はあたしがリビティナを洗ってあげるわ」
お返しにと背中に回ってタオルに石鹸をつける。
「あら、あなたの翼はこんなに小さくなるの」
「そうだよ。使わない時は折りたたんでいるからね」
背中には黒い筋が二本あるだけに見えるだろうね。肩甲骨から直接生えている丈夫な翼さ。
「少々強く触っても痛くないからね。しっかり洗ってくれるかな」
お互い背中を流した後は髪も洗ってあげる。これも備え付けのシャンプーとリンスを使うけど、これは妖精族の国でも無いみたいだね。長い髪の指通りが良くなったと喜んでいるよ。
「妖精族はみんな金髪なのかい」
「金髪は多いけど、あなたみたいな銀の髪をした娘もいるわよ。後はグリーンや赤色の髪も少しいるわね」
色とりどりの髪色みたいだね。そういやファンタジーの妖精の胸は小さいって言うけど、妖精族も同じかな。
「ねえ、エルフィの胸の大きさって標準なのかい」
「変な事聞くわね。まあ、標準ぐらいよ。あなたは少し小さいようだけど、そんな娘も沢山いるわよ。あんまり気にしなくても大丈夫だからね」
別に自分の胸の事を気にしてるんじゃないんだからね。それに体に対する大きさならエルフィとあまり変わらないじゃないか。
さて体も洗い終わって、また湯船に浸かるんだけど、今度はエルフィも髪を頭の上に結い上げて、肩まで湯船に浸かる。
「どうだい。この温かいお湯に慣れて来たかい」
「そうね~。確かにこれは気持ちいいかも~」
羽も半分程お湯に浸けてほけ~とした顔をしているよ。そうだろう、そうだろう。やっぱりお風呂は最高だよね。
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