4 / 50
第一章
第4話 爪研ぎ
しおりを挟む
家に帰ったが、ナルはまだ寝ているようだ。猫は良く寝ると聞いた事がある。本当かどうかよく分からない話だが、寝る子だからネコと呼んだと言う。まあ、猫は一日の半分以上眠っているというのは本当の事のようだな。
買って来た猫砂などはフローリングの部屋にある押し入れに入れておく。
朝にこの部屋でナルが遊んで……いや、俺が遊ばれていたから少し埃っぽいな。ナルは寝ているようだし、今のうちに掃除でもしておくか。
ナルを起こさないように掃除機じゃなくてワイパーで掃除をする。
ワイパーを掛けていると、床に見慣れない透明なシールの破片のような物がいくつか落ちていた。指の先にくっ付けて良く見てみると、鉤爪のように曲がっていて、先端が尖っている。プラスチックのように硬いな。
これはナルの爪か? 爪を薄く裂いたような形だ。さっき暴れた時に爪が割れたのか! 爪って割れても大丈夫なのか?
ネットで調べてみると、爪が脱皮したものだと書いてある。脱皮? そんな事があるのかと思ったが、爪を尖らせるため爪研ぎをすると自然に側面が裂かれて鉤爪の形で剥がれ落ちるらしい。
ナルはあのタオルで爪研ぎをしていたようだな。猫の爪研ぎというのは壁に立ち上がって引っ掻くものだと思っていた。だからキッチンの壁にベニヤ板を張り巡らせたのだが無駄だったのか?
そういや、スーパーのペットコーナーで爪研ぎ器が売っていたな、高くて買わなかったが。……たしか段ボールの断面を重ねたような商品だったが、あれなら俺でも作れるんじゃないか。
余った段ボールを長方形に切って断面の波々を上に向けて合わせてみる。十センチぐらいの幅になっとところで両端をビニールテープで巻いて固定する。
おっ、ちょうどナルが起きてきたようだな。ガラス戸の向こうでウロウロしている。
「ナル。こっちに来てみな」
戸を開けてナルを呼ぶ。「ニャ~」と鳴いてこちらの部屋に入ってきた。
「ほれ、この段ボールで爪を研いでみな」
段ボールを束ねた棒のような物をナルの前に差し出す。ナルは鼻でその得体の知れないものを嗅いで、前足で小突く。だが爪は研いでくれないようだ。
「ほら、こうするんだよ」
俺は指で段ボールの断面を擦るようにして見せる。ナルはキョトンとした顔でこちらを見つめている。
「だからな、こうやって爪を研ぐんだよ」
猫の物まねをして爪を研ぐ格好をする。三十も過ぎた大の男が、小さな猫を相手に爪研ぎを教える何ともシュールな光景だ。人には見せられんな。
どうもナルは理解してくれなかったようだが、俺の足元にあった段ボールの切れ端を見つけて表面を前足で引っ掛く。
前のタオルと同じように鋭い爪で段ボールがボロボロになっていく。これで爪研ぎをしているようだな。
「何だよ、ナル。何も加工してないそっちの段ボールの方が良かったのかよ」
せっかく俺が作った爪研ぎ器はお気に召さなかったようだ。ナルが乗っかるぐらいの広さの段ボールがあればそれでいいようだ。紙くずは出るがナルが気に入ったのならそれの方がいいだろう。
俺は自作した爪研ぎ器をゴミ箱に放り込んだ。
ブラッシングも試してみる。100円ショップで買ったブラシで背中を撫でてやると気持ち良さそうにしている。
「おっ、これは成功か」
ナルは大人しくブラッシングさせてくれていたが、後ろ足の方をブラッシングすると俺を思いっきり蹴ってくる。俺が下手なんだろう。
なにせ俺は飼い主の初心者、レベル1だからな。ナルに教えてもらう事の方が多い。
キッチンへ行き、ナルの食器を洗ったりトイレの掃除をする。猫のトイレはもっと汚いものだと思っていたが、糞やおしっこが猫砂で固まって、それを専用のスコップで取り出すだけだ。臭いもあまりない。これは猫砂の性能だろう、袋にも消臭して臭いを取ると書いてある。
これならあまり苦にもならんな。後は減った分の砂を追加すればいい。これで元からあった1袋分は使い切ったが、まだ在庫もあるし当分はこのまま追加していけばいいだろう。
「ナル、そろそろ飯にするか」
隣りでまだ遊んでいるナルに声をかける。「ニャ~」と応えてキッチンの部屋へと戻ってきた。俺の声に返答したのか? ただの偶然か? 猫というのは人の言葉を理解するものなのか。よくは分からんが、少しは俺を飼い主と認めてくれたのだろう。
夜の分の餌を小鉢に移して、俺も夕食の準備をしよう。
夕食の後、風呂に入ってのんびりとしてそろそろ寝ようと布団を敷いていると、ふすまを開けてナルが俺の居る和室に入ってきた。
おい、おい、なぜここにナルが来れるんだ。俺は風呂の後、ちゃんとキッチンのガラス戸を閉めたはずだぞ。ガラス戸を見ると、ナルが通れる分の隙間が空いている。
ナルをキッチンに追いやって今度こそガラス戸を閉める。そして和室からこっそりとキッチンを覗くと、ガラス戸の向こう側でナルが立上り両手で戸の端に爪をかける。体重を乗せるように背中の方に倒れていくと、あの重いガラス戸が少し開いた。もう一度ナルが立上り両手を戸の隙間に差し入れて引っ張っている。今度はナルが通れる分だけ戸が開く。
何なんだ! 猫ってあんな事もできるのか! あの重いガラス戸が開けられるなら和室のふすまなど片手で開けられてしまうだろう。難なく最終防衛線であるふすまを自力で開けて俺の部屋に入ってきた。
「ミャ~オン」
一声鳴いて俺の布団に潜り込んでくる。
「お前って、すげぇ~奴なんだな」
前の飼い主は一緒に寝ていたのかもしれんが、そのために自分で扉を開けてこの部屋にまでやって来るとはな。
仕方ないか。ナルも俺を飼い主と認めてくれたんだろう、今夜は一緒に寝てやるよ。俺は隣にいるナルの頭を撫でる。でもこんな近くで寝ていて俺が寝返りを打ったらナルを踏んでしまわないか?
そんな事を考えて仰向けで少し固まってしまったが、そのうち俺は深い眠りに落ちていった。
買って来た猫砂などはフローリングの部屋にある押し入れに入れておく。
朝にこの部屋でナルが遊んで……いや、俺が遊ばれていたから少し埃っぽいな。ナルは寝ているようだし、今のうちに掃除でもしておくか。
ナルを起こさないように掃除機じゃなくてワイパーで掃除をする。
ワイパーを掛けていると、床に見慣れない透明なシールの破片のような物がいくつか落ちていた。指の先にくっ付けて良く見てみると、鉤爪のように曲がっていて、先端が尖っている。プラスチックのように硬いな。
これはナルの爪か? 爪を薄く裂いたような形だ。さっき暴れた時に爪が割れたのか! 爪って割れても大丈夫なのか?
ネットで調べてみると、爪が脱皮したものだと書いてある。脱皮? そんな事があるのかと思ったが、爪を尖らせるため爪研ぎをすると自然に側面が裂かれて鉤爪の形で剥がれ落ちるらしい。
ナルはあのタオルで爪研ぎをしていたようだな。猫の爪研ぎというのは壁に立ち上がって引っ掻くものだと思っていた。だからキッチンの壁にベニヤ板を張り巡らせたのだが無駄だったのか?
そういや、スーパーのペットコーナーで爪研ぎ器が売っていたな、高くて買わなかったが。……たしか段ボールの断面を重ねたような商品だったが、あれなら俺でも作れるんじゃないか。
余った段ボールを長方形に切って断面の波々を上に向けて合わせてみる。十センチぐらいの幅になっとところで両端をビニールテープで巻いて固定する。
おっ、ちょうどナルが起きてきたようだな。ガラス戸の向こうでウロウロしている。
「ナル。こっちに来てみな」
戸を開けてナルを呼ぶ。「ニャ~」と鳴いてこちらの部屋に入ってきた。
「ほれ、この段ボールで爪を研いでみな」
段ボールを束ねた棒のような物をナルの前に差し出す。ナルは鼻でその得体の知れないものを嗅いで、前足で小突く。だが爪は研いでくれないようだ。
「ほら、こうするんだよ」
俺は指で段ボールの断面を擦るようにして見せる。ナルはキョトンとした顔でこちらを見つめている。
「だからな、こうやって爪を研ぐんだよ」
猫の物まねをして爪を研ぐ格好をする。三十も過ぎた大の男が、小さな猫を相手に爪研ぎを教える何ともシュールな光景だ。人には見せられんな。
どうもナルは理解してくれなかったようだが、俺の足元にあった段ボールの切れ端を見つけて表面を前足で引っ掛く。
前のタオルと同じように鋭い爪で段ボールがボロボロになっていく。これで爪研ぎをしているようだな。
「何だよ、ナル。何も加工してないそっちの段ボールの方が良かったのかよ」
せっかく俺が作った爪研ぎ器はお気に召さなかったようだ。ナルが乗っかるぐらいの広さの段ボールがあればそれでいいようだ。紙くずは出るがナルが気に入ったのならそれの方がいいだろう。
俺は自作した爪研ぎ器をゴミ箱に放り込んだ。
ブラッシングも試してみる。100円ショップで買ったブラシで背中を撫でてやると気持ち良さそうにしている。
「おっ、これは成功か」
ナルは大人しくブラッシングさせてくれていたが、後ろ足の方をブラッシングすると俺を思いっきり蹴ってくる。俺が下手なんだろう。
なにせ俺は飼い主の初心者、レベル1だからな。ナルに教えてもらう事の方が多い。
キッチンへ行き、ナルの食器を洗ったりトイレの掃除をする。猫のトイレはもっと汚いものだと思っていたが、糞やおしっこが猫砂で固まって、それを専用のスコップで取り出すだけだ。臭いもあまりない。これは猫砂の性能だろう、袋にも消臭して臭いを取ると書いてある。
これならあまり苦にもならんな。後は減った分の砂を追加すればいい。これで元からあった1袋分は使い切ったが、まだ在庫もあるし当分はこのまま追加していけばいいだろう。
「ナル、そろそろ飯にするか」
隣りでまだ遊んでいるナルに声をかける。「ニャ~」と応えてキッチンの部屋へと戻ってきた。俺の声に返答したのか? ただの偶然か? 猫というのは人の言葉を理解するものなのか。よくは分からんが、少しは俺を飼い主と認めてくれたのだろう。
夜の分の餌を小鉢に移して、俺も夕食の準備をしよう。
夕食の後、風呂に入ってのんびりとしてそろそろ寝ようと布団を敷いていると、ふすまを開けてナルが俺の居る和室に入ってきた。
おい、おい、なぜここにナルが来れるんだ。俺は風呂の後、ちゃんとキッチンのガラス戸を閉めたはずだぞ。ガラス戸を見ると、ナルが通れる分の隙間が空いている。
ナルをキッチンに追いやって今度こそガラス戸を閉める。そして和室からこっそりとキッチンを覗くと、ガラス戸の向こう側でナルが立上り両手で戸の端に爪をかける。体重を乗せるように背中の方に倒れていくと、あの重いガラス戸が少し開いた。もう一度ナルが立上り両手を戸の隙間に差し入れて引っ張っている。今度はナルが通れる分だけ戸が開く。
何なんだ! 猫ってあんな事もできるのか! あの重いガラス戸が開けられるなら和室のふすまなど片手で開けられてしまうだろう。難なく最終防衛線であるふすまを自力で開けて俺の部屋に入ってきた。
「ミャ~オン」
一声鳴いて俺の布団に潜り込んでくる。
「お前って、すげぇ~奴なんだな」
前の飼い主は一緒に寝ていたのかもしれんが、そのために自分で扉を開けてこの部屋にまでやって来るとはな。
仕方ないか。ナルも俺を飼い主と認めてくれたんだろう、今夜は一緒に寝てやるよ。俺は隣にいるナルの頭を撫でる。でもこんな近くで寝ていて俺が寝返りを打ったらナルを踏んでしまわないか?
そんな事を考えて仰向けで少し固まってしまったが、そのうち俺は深い眠りに落ちていった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
ハレマ・ハレオは、ハーレまない!~億り人になった俺に美少女達が寄ってくる?だが俺は絶対にハーレムなんて作らない~
長月 鳥
キャラ文芸
W高校1年生の晴間晴雄(ハレマハレオ)は、宝くじの当選で億り人となった。
だが、彼は喜ばない。
それは「日本にも一夫多妻制があればいいのになぁ」が口癖だった父親の存在が起因する。
株で儲け、一代で財を成した父親の晴間舘雄(ハレマダテオ)は、金と女に溺れた。特に女性関係は酷く、あらゆる国と地域に100名以上の愛人が居たと見られる。
以前は、ごく平凡で慎ましく幸せな3人家族だった……だが、大金を手にした父親は、都心に豪邸を構えると、金遣いが荒くなり態度も大きく変わり、妻のカエデに手を上げるようになった。いつしか住み家は、人目も憚らず愛人を何人も連れ込むハーレムと化し酒池肉林が繰り返された。やがて妻を追い出し、親権を手にしておきながら、一人息子のハレオまでも安アパートへと追いやった。
ハレオは、憎しみを抱きつつも父親からの家賃や生活面での援助を受け続けた。義務教育が終わるその日まで。
そして、高校入学のその日、父親は他界した。
死因は【腹上死】。
死因だけでも親族を騒然とさせたが、それだけでは無かった。
借金こそ無かったものの、父親ダテオの資産は0、一文無し。
愛人達に、その全てを注ぎ込み、果てたのだ。
それを聞いたハレオは誓う。
「金は人をダメにする、女は男をダメにする」
「金も女も信用しない、父親みたいになってたまるか」
「俺は絶対にハーレムなんて作らない、俺は絶対ハーレまない!!」
最後の誓いの意味は分からないが……。
この日より、ハレオと金、そして女達との戦いが始まった。
そんな思いとは裏腹に、ハレオの周りには、幼馴染やクラスの人気者、アイドルや複数の妹達が現れる。
果たして彼女たちの目的は、ハレオの当選金か、はたまた真実の愛か。
お金と女、数多の煩悩に翻弄されるハレマハレオの高校生活が、今、始まる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
黒龍の神嫁は溺愛から逃げられない
めがねあざらし
BL
「神嫁は……お前です」
村の神嫁選びで神託が告げたのは、美しい娘ではなく青年・長(なが)だった。
戸惑いながらも黒龍の神・橡(つるばみ)に嫁ぐことになった長は、神域で不思議な日々を過ごしていく。
穏やかな橡との生活に次第に心を許し始める長だったが、ある日を境に彼の姿が消えてしまう――。
夢の中で響く声と、失われた記憶が導く、神と人の恋の物語。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる