1 / 50
第一章
第1話 ナル、我が家に来る
しおりを挟む
「さあ、ここが今日からお前が住む家だぞ」
玄関のドアを開け、ハードキャリーバッグを床に置き、荷物を部屋に運び込む。玄関の鍵を閉めて、キャリーバッグの入り口を開けてもナルは警戒しているのか、なかなか外には出てこようとしない。
俺の他には誰もいないから、それほど警戒することもないとは思うのだが……。まあ、いいさ。そのうち出てくるだろう。
ここは五階建ての築四十年近く経つ古びた賃貸マンション。南北に細長い敷地の両隣には新しいマンションが建ち、それに挟まれた部屋には太陽の光はほとんど入ってこない。
俺の部屋は二階。ナルにはその玄関を入ってすぐのダイニングキッチンに住んでもらおう。まずは猫が住めるように環境を整えるのが大事な事だと本に書いてあった。
一緒にもらって来た大きな紙の手提げ袋には、ナルが以前使っていた猫用のトイレが入っている。角が丸くなっているオレンジ色のプラスチック製の箱。五、六十センチ四方で上面が開いていて、小さなスコップが中に転がっていた。
そのトイレを電子レンジが置いているサイドテーブルの足の横に置いて、もう一つの手提げの紙袋から猫砂を一袋取り出す。袋の裏に書いてある高さまで猫砂をトイレに敷き詰める。
「割と減るもんだな。これで後、どれだけ持つんだ?」
袋には容量が五リットルと書かれていたが、そのほとんどの猫砂が無くなってしまったぞ。もう一袋新品の猫砂はあるが、早目に買いに行かんとダメか。
そう思っているとキャリーバッグから辺りを警戒しながらナルがゆっくりと出て来た。
――ナル。白っぽいグレーの地毛に虎のような黒い縞模様のあるメスのサバトラ猫。三毛猫や茶トラ猫というのは聞いた事があったが、このサバトラという名は猫の本を見て初めて知った。
俺は今まで猫はもちろん動物を飼ったことが無い。ひょんな事からナルを俺が飼う事になってしまって、事前に本屋へ行き一冊の本を購入している。店員さんはこの本があれば大概の事は何とかなると言っていた本だ。
近寄って来たナルを触ろうとしたが、まだ警戒しているのか体を低くして後ずさりする。ナルはここに来る前に、何年も人に飼われていて慣れているはずだが、初めての家だ。俺の事を警戒するのも仕方ないか。
「この部屋はお前の自由に使っていいからな」
そうは言ったが、猫に伝わる訳でもなく、ナルは伏せた状態で警戒の眼差しでこちらを見るばかりだ。俺は人よりガタイがでかい。身長は一八〇センチ程なのだが肩幅は広く、角ばった顔のせいか初めて会う人によく警戒されてしまう。
自分で言うのもなんだが、顔はでかくないし目は優しく、それ程人相が悪いとは思わんのだがな。猫にまで嫌われたらお終いだな。
他の荷物を持って、昭和の香りがするガラス戸を開けて奥の部屋へと行く。昼間でも陽の光が入らない部屋の電気を点け、その奥のふすまを開けて和室の部屋に入る。
和室は六帖。このマンションは古い団地と同じ間取りだそうだ。六畳の部屋が三つくっ付いた形で、奥はそのまま六帖、真ん中が押し入れの分だけ狭く四畳半の洋室、玄関側はキッチン台と風呂、トイレがあるからスペースとしては三畳ほどか。
一番奥の部屋、書棚にある本を一冊手に取って、お気に入りのクッションへと体を沈める。手にしたのは『猫の飼い方』という分厚い本。これを頼りにナルとこれからの生活をしていかないといけない。
もう少しナルと仲良くなりたいんだがな。猫と仲良くなる方法を本の中で探す。猫は我がままでマイペースだと書いてある。あまり構いすぎるのは良くないらしい。
「でもな~。触れるぐらいにはなりたいよな~」
そうだ、こういう時は餌で釣るのが一番だ。持ってきた紙バッグの中に餌の缶詰があったはずだ。荷物の中を探してみると四缶パックの缶詰が四パックあった。これは一食一缶のようだな。
引き出物でもらった底の深い小鉢があったはずだ。押し入れの奥から皿の入った箱を引っ張り出す。俺はこんな洒落た食器は使わんから溜まっていく一方だ。
この綺麗な小鉢をナルの餌専用にしよう。缶詰と小鉢を持ってキッチンへと行き缶詰をカパッと開ける。餌を小鉢に移したが、汁も底にたまってちょうどいい大きさだ。
「ほれ、ナル。餌だぞ」
コトンと床に置いた音に反応したのか、キッチンの奥に蹲っていたナルが餌の方に寄ってきた。近くに俺がいたがあまり気にする様子もなく餌にがっついている。餌に夢中になっている今なら触れるか?
そっと手を伸ばし背中に触る。
「おお~、これがモフモフの感触か」
毛は短いのでモフモフというよりはスベスベな感じだが、生きた猫というのはこんな感じなのか。子供の頃に猫に触った事はあったはずだが、触った感触などはあまり覚えていない。
ナルの背中を撫でていると後ろ脚をちょこんと曲げて座った形で餌を食べる。中々行儀がいいじゃないか。
あれ、ナルのシッポがすごく短いな。今気がついたが、短いシッポがくるっと一巻き背中の方に丸まってそこで切れている。こんな猫もいるのか?
あまり触りすぎるとナルに嫌われそうだし、今日のところはこんなもんで良いだろう。餌の隣にはプラスチックのお椀に水を入れて置いておく。
一番奥の部屋に戻り、『猫の飼い方』の本を読んでみる。短いシッポの事は書いてないみたいだな。
「ネットで調べてみるか」
パソコンの電源を入れて、『短いシッポの猫』で検索してみる。
なる程。短いシッポは遺伝か事故による後天的な物のようだな。病気ではないようで、少し安心した。
『かぎしっぽ猫』とか『尾曲がり猫』と呼ばれていて幸運の印とされているとも書いてあるな。
「何が幸運のしるしだ。バカらしい」
猫の生態や仕草から招き猫だとか幸運を呼ぶだとか言うが、それは人間の身勝手な解釈で、当の猫にとっては全く関係のない事じゃないか。
これからナルを飼う事になるが、それはナルのためであって俺のためじゃない。短いシッポも病気じゃないならそれでいいさ。
キッチンの方でなにやら物音がしている。ナルが動き回っているのか? ちょっと様子でも見に行くか。俺はパソコンの電源を切って立ち上がる。
玄関のドアを開け、ハードキャリーバッグを床に置き、荷物を部屋に運び込む。玄関の鍵を閉めて、キャリーバッグの入り口を開けてもナルは警戒しているのか、なかなか外には出てこようとしない。
俺の他には誰もいないから、それほど警戒することもないとは思うのだが……。まあ、いいさ。そのうち出てくるだろう。
ここは五階建ての築四十年近く経つ古びた賃貸マンション。南北に細長い敷地の両隣には新しいマンションが建ち、それに挟まれた部屋には太陽の光はほとんど入ってこない。
俺の部屋は二階。ナルにはその玄関を入ってすぐのダイニングキッチンに住んでもらおう。まずは猫が住めるように環境を整えるのが大事な事だと本に書いてあった。
一緒にもらって来た大きな紙の手提げ袋には、ナルが以前使っていた猫用のトイレが入っている。角が丸くなっているオレンジ色のプラスチック製の箱。五、六十センチ四方で上面が開いていて、小さなスコップが中に転がっていた。
そのトイレを電子レンジが置いているサイドテーブルの足の横に置いて、もう一つの手提げの紙袋から猫砂を一袋取り出す。袋の裏に書いてある高さまで猫砂をトイレに敷き詰める。
「割と減るもんだな。これで後、どれだけ持つんだ?」
袋には容量が五リットルと書かれていたが、そのほとんどの猫砂が無くなってしまったぞ。もう一袋新品の猫砂はあるが、早目に買いに行かんとダメか。
そう思っているとキャリーバッグから辺りを警戒しながらナルがゆっくりと出て来た。
――ナル。白っぽいグレーの地毛に虎のような黒い縞模様のあるメスのサバトラ猫。三毛猫や茶トラ猫というのは聞いた事があったが、このサバトラという名は猫の本を見て初めて知った。
俺は今まで猫はもちろん動物を飼ったことが無い。ひょんな事からナルを俺が飼う事になってしまって、事前に本屋へ行き一冊の本を購入している。店員さんはこの本があれば大概の事は何とかなると言っていた本だ。
近寄って来たナルを触ろうとしたが、まだ警戒しているのか体を低くして後ずさりする。ナルはここに来る前に、何年も人に飼われていて慣れているはずだが、初めての家だ。俺の事を警戒するのも仕方ないか。
「この部屋はお前の自由に使っていいからな」
そうは言ったが、猫に伝わる訳でもなく、ナルは伏せた状態で警戒の眼差しでこちらを見るばかりだ。俺は人よりガタイがでかい。身長は一八〇センチ程なのだが肩幅は広く、角ばった顔のせいか初めて会う人によく警戒されてしまう。
自分で言うのもなんだが、顔はでかくないし目は優しく、それ程人相が悪いとは思わんのだがな。猫にまで嫌われたらお終いだな。
他の荷物を持って、昭和の香りがするガラス戸を開けて奥の部屋へと行く。昼間でも陽の光が入らない部屋の電気を点け、その奥のふすまを開けて和室の部屋に入る。
和室は六帖。このマンションは古い団地と同じ間取りだそうだ。六畳の部屋が三つくっ付いた形で、奥はそのまま六帖、真ん中が押し入れの分だけ狭く四畳半の洋室、玄関側はキッチン台と風呂、トイレがあるからスペースとしては三畳ほどか。
一番奥の部屋、書棚にある本を一冊手に取って、お気に入りのクッションへと体を沈める。手にしたのは『猫の飼い方』という分厚い本。これを頼りにナルとこれからの生活をしていかないといけない。
もう少しナルと仲良くなりたいんだがな。猫と仲良くなる方法を本の中で探す。猫は我がままでマイペースだと書いてある。あまり構いすぎるのは良くないらしい。
「でもな~。触れるぐらいにはなりたいよな~」
そうだ、こういう時は餌で釣るのが一番だ。持ってきた紙バッグの中に餌の缶詰があったはずだ。荷物の中を探してみると四缶パックの缶詰が四パックあった。これは一食一缶のようだな。
引き出物でもらった底の深い小鉢があったはずだ。押し入れの奥から皿の入った箱を引っ張り出す。俺はこんな洒落た食器は使わんから溜まっていく一方だ。
この綺麗な小鉢をナルの餌専用にしよう。缶詰と小鉢を持ってキッチンへと行き缶詰をカパッと開ける。餌を小鉢に移したが、汁も底にたまってちょうどいい大きさだ。
「ほれ、ナル。餌だぞ」
コトンと床に置いた音に反応したのか、キッチンの奥に蹲っていたナルが餌の方に寄ってきた。近くに俺がいたがあまり気にする様子もなく餌にがっついている。餌に夢中になっている今なら触れるか?
そっと手を伸ばし背中に触る。
「おお~、これがモフモフの感触か」
毛は短いのでモフモフというよりはスベスベな感じだが、生きた猫というのはこんな感じなのか。子供の頃に猫に触った事はあったはずだが、触った感触などはあまり覚えていない。
ナルの背中を撫でていると後ろ脚をちょこんと曲げて座った形で餌を食べる。中々行儀がいいじゃないか。
あれ、ナルのシッポがすごく短いな。今気がついたが、短いシッポがくるっと一巻き背中の方に丸まってそこで切れている。こんな猫もいるのか?
あまり触りすぎるとナルに嫌われそうだし、今日のところはこんなもんで良いだろう。餌の隣にはプラスチックのお椀に水を入れて置いておく。
一番奥の部屋に戻り、『猫の飼い方』の本を読んでみる。短いシッポの事は書いてないみたいだな。
「ネットで調べてみるか」
パソコンの電源を入れて、『短いシッポの猫』で検索してみる。
なる程。短いシッポは遺伝か事故による後天的な物のようだな。病気ではないようで、少し安心した。
『かぎしっぽ猫』とか『尾曲がり猫』と呼ばれていて幸運の印とされているとも書いてあるな。
「何が幸運のしるしだ。バカらしい」
猫の生態や仕草から招き猫だとか幸運を呼ぶだとか言うが、それは人間の身勝手な解釈で、当の猫にとっては全く関係のない事じゃないか。
これからナルを飼う事になるが、それはナルのためであって俺のためじゃない。短いシッポも病気じゃないならそれでいいさ。
キッチンの方でなにやら物音がしている。ナルが動き回っているのか? ちょっと様子でも見に行くか。俺はパソコンの電源を切って立ち上がる。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おにぎり屋さんの裏稼業 〜お祓い請け賜わります〜
瀬崎由美
キャラ文芸
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人ならざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。
あやかしが家族になりました
山いい奈
キャラ文芸
★お知らせ
いつもありがとうございます。
当作品、3月末にて非公開にさせていただきます。再公開の日時は未定です。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
母親に結婚をせっつかれている主人公、真琴。
一人前の料理人になるべく、天王寺の割烹で修行している。
ある日また母親にうるさく言われ、たわむれに観音さまに良縁を願うと、それがきっかけとなり、白狐のあやかしである雅玖と結婚することになってしまう。
そして5体のあやかしの子を預かり、5つ子として育てることになる。
真琴の夢を知った雅玖は、真琴のために和カフェを建ててくれた。真琴は昼は人間相手に、夜には子どもたちに会いに来るあやかし相手に切り盛りする。
しかし、子どもたちには、ある秘密があるのだった。
家族の行く末は、一体どこにたどり着くのだろうか。
金沢ひがし茶屋街 雨天様のお茶屋敷
河野美姫
キャラ文芸
古都・金沢、加賀百万石の城下町のお茶屋街で巡り会う、不思議なご縁。
雨の神様がもてなす甘味処。
祖母を亡くしたばかりの大学生のひかりは、ひとりで金沢にある祖母の家を訪れ、祖母と何度も足を運んだひがし茶屋街で銀髪の青年と出会う。
彼は、このひがし茶屋街に棲む神様で、自身が守る屋敷にやって来た者たちの傷ついた心を癒やしているのだと言う。
心の拠り所を失くしたばかりのひかりは、意図せずにその屋敷で過ごすことになってしまいーー?
神様と双子の狐の神使、そしてひとりの女子大生が紡ぐ、ひと夏の優しい物語。
アルファポリス 2021/12/22~2022/1/21
※こちらの作品はノベマ!様・エブリスタ様でも公開中(完結済)です。
(2019年に書いた作品をブラッシュアップしています)
マリーゴールドガーデンで待ち合わせ 〜穏やか少女と黒騎士の不思議なお茶会
符多芳年
キャラ文芸
おばあちゃんの家には【別の世界からのお客さん】がやってくる不思議な庭がある。
いつかそのおもてなしをする事を夢見ていた《加賀美イオリ》だったが
その前におばあちゃんが亡くなり、家を取り壊そうと目論む叔母に狙われる羽目になってしまう。
悲しみに暮れるイオリの前に、何故か突然【お客さん】が現れたが
それは、黒いマントに黒い鎧、おまけに竜のツノを生やしたとても禍々しい様子の《騎士様》で……
穏やか少女と、苦労性黒騎士による、ほのぼの異文化交流お茶会ラブストーリー。
第4回キャラ文芸大賞にエントリー中です。面白いと感じましたら、是非応援のほどよろしくお願い致します。
神様達の転職事情~八百万ハローワーク
鏡野ゆう
キャラ文芸
とある町にある公共職業安定所、通称ハローワーク。その建物の横に隣接している古い町家。実はここもハローワークの建物でした。ただし、そこにやってくるのは「人」ではなく「神様」達なのです。
※カクヨムでも公開中※
※第4回キャラ文芸大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございます。※
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
真理子とみどり沖縄で古書カフェ店をはじめました~もふもふや不思議な人が集う場所
なかじまあゆこ
キャラ文芸
真理子とみどり沖縄で古書カフェ店をはじめました!そこにやって来るお客様は不思議な動物や人達でした。
真理子はある日『沖縄で夢を売りませんか? 古書カフェ店の雇われ店長募集。もふもふ』と書かれている張り紙を見つけた。その張り紙を見た真理子は、店長にどうしてもなりたいと強く思った。
友達のみどりと一緒に古書カフェ店の店長として働くことになった真理子だけど……。雇い主は猫に似た不思議な雰囲気の漂う男性だった。
ドジな真理子としっかり者のみどりの沖縄古書カフェに集まる不思議な動物や人達のちょっと不思議な物語です。
どうぞよろしくお願いします(^-^)/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる