302 / 352
第5章 人族編
第129話 人族の今
しおりを挟む
白い部屋でメイの説明を受け俺はうな垂れた。
「何て事をしてくれたんだ」
人類の復活を目指す。それはそれで良いとして、そのためにリザードマンや獣人達を皆殺しにするだと。
正気の沙汰じゃない。
だがメイや初代の人間は、それが一番いい方法だと判断して行動を起こした。人類復興のプロジェクトの一環として、メイはプログラム通りに実行したのだろうが、一体いつのプログラムによって動いているんだ。
メイは学習をしながら動作し続けている。ちゃんと多様性や小さな可能性も考慮に入れて、合理的に判断している。目覚めさせる人間も遺伝子が偏らないように、計算されていると言っている。
俺の知る人工知能は昔とは違い、無尽蔵に得た知識を単純に統合している訳ではない。極端な思考に陥らないようにリミッターもあり、人に危害を加える判断をしないようになっている。だがそれは人間に対してだけだ。
魔法があり言葉をしゃべる獣人の住むこのファンタジーな世界を想定して、プログラムが組まれているとは思えない。モフモフを愛するなどという感情はその中に含まれていないはずだ。
その人工知能によって育てられた初代達も同じようなものだ。自分たちの常識の範囲内で考え、常識外の事に上手く対応できなかったのだろう。
「何も知らない子供が、親や先生の言う事を聞いて行動しているようなものか……」
短期間で常識的な知識を詰め込んで誕生させた者に、人類の復興などという命題を与えると、他を排除し人類のためだけの世界を築こうとするのかもしれない。ゲームの中の勇者みたいに。
俺はこの白い部屋を出て、外の扉へと向かった。扉の外はすっかり暗くなっていて首相の護衛が俺を待っていてくれた。
「ユヅキさん、首相は公邸に戻られました。内部の事については明日報告してほしいとの事です」
もう何日もこの始まりの家に居たような気がしたが、今は午後8時だそうだ。
護衛と共に道に停めた馬車に向かう。この細く古い街道は、初代達がこの島に住んでいた住民達を虐殺していった血塗られた道だ。過去の事とは言え、他に何かいい方法はなかったのかと考えてしまう。
「すまんが、宿泊施設まで送ってくれるか」
今日は疲れた。俺はそのまま馬車に揺られてカリン達の待つ建物へと帰る。みんなは食事を終わらせていたが、俺の帰りを待っていてくれた。
「ユヅキ。遅くなるって連絡もらったけど、何かあったの?」
「ユヅキさん、食事できてますよ。少し温めてもらいますね」
「まあ、座ってゆっくりしろ」
みんな暖かく俺を迎えてくれた。まったく知らない外国から故郷に帰って来たような気分だ。
「みんな心配かけてすまなかったな。最近の人族の様子を色々と聞いていたんだ。すまんが明日も少し手続きがあるそうなんだ」
明日は公邸に行って、今日の事を説明しないと駄目だからな。
「そうなの、折角きれいな湖まで一緒に行こうと思ってたのに」
「すまんな、カリン。また今度な」
だがこれで俺の気持ちの整理がついた。人族は俺の子孫にあたるが、人類復興という命題を与えられ、そのために生きている。
俺はそんなものに興味はない。
俺も人類復興のために送り出されたのかも知れないが、俺はこの世界の家族のために生きる。俺は勇者になるつもりはない。況してやゲームの中の勇者などにはな。
今夜はゆっくり眠って明日に備えよう。
翌日の朝、俺は迎えに来た馬車に乗り首相公邸へと向かう。昨日の白い部屋の事を全て話して良いものか悩む。
今の人族が初代と同じ考えでいるのか分からない。人類の復興だけを考えているなら諫めるべきか。
謁見室には首相と、今日はその隣に奥さんも座っていた。
「おはよう、ユヅキ君。隣は妻のメイカだ」
「あなたが始まりの家の鍵を開けたという方ですね。始まりの家での事を聞きたいのですが、よろしいかしら」
奥さんは首相と同じ40歳くらいの綺麗な人だ。今日は側近のケンヤは同席していない。この人達は初代の柊一族の末裔だそうで、あの白い家を管理する者達のようだな。
「あなた方の言うように、あそこには初代の記録が残されていた」
「初代は何と?」
「あの者達は、人類の復興を目指して尽力していたよ」
「その人類というのは、我ら人族以外の人も含むと解釈してもいいのか」
「そうだな。全ての人間ということだ」
今の人族だけでなく、過去の地球に住んでいた人類の事を考えて行動していた。
「やはりそうか」
「やはりとは?」
「昔からの決まり事の中に、『我ら人族は人類のためにある』という一節がある。我らの幸福のためだけでなく、もっと大きなものの為だと解釈されてきた」
その目的の一部として、この国以外に居る俺のような者の保護もしていると言っている。
「そのため国の主要な役職になろうとする者は、大陸を巡り国外の事を知る旅をすることになっている。私も妻と一緒に10年程前に大陸を旅したことがある」
大陸のあちこちで旅をしている人族の噂があるのは、人族としてそのような事をしていたからか。10年前か……俺が聞いた18年程前に王国を旅した人と、この首相夫妻は違うようだな。
「首相。あなた方は大陸に住む人族以外の種族をどう思っている」
「あの者達は、我らとは違う。文明や文化、風習もだ。我らの脅威にならなければ良いと思っているよ」
首相と一緒に大陸を旅した奥さんも、同様に思っているのか言葉をつなぐ。
「そうね、危険な場所に住んでいる方達で、科学技術もなしに不便に暮らしていたわね」
「王国までは行けなかったが、帝国も共和国も科学では我らに劣っている。しかし帝国の軍事力は侮れないと感じている」
やはり初代と同じように、他種族を脅威としか思っていないようだな。
「ユヅキ君、大戦の頃の戦闘記録を知りたい。初代達はどのように戦っていたのだ」
「なぜそのようなことを聞く」
「我ら人族は絶滅の危機に瀕している。大陸への進出を考えているのだよ」
「何て事をしてくれたんだ」
人類の復活を目指す。それはそれで良いとして、そのためにリザードマンや獣人達を皆殺しにするだと。
正気の沙汰じゃない。
だがメイや初代の人間は、それが一番いい方法だと判断して行動を起こした。人類復興のプロジェクトの一環として、メイはプログラム通りに実行したのだろうが、一体いつのプログラムによって動いているんだ。
メイは学習をしながら動作し続けている。ちゃんと多様性や小さな可能性も考慮に入れて、合理的に判断している。目覚めさせる人間も遺伝子が偏らないように、計算されていると言っている。
俺の知る人工知能は昔とは違い、無尽蔵に得た知識を単純に統合している訳ではない。極端な思考に陥らないようにリミッターもあり、人に危害を加える判断をしないようになっている。だがそれは人間に対してだけだ。
魔法があり言葉をしゃべる獣人の住むこのファンタジーな世界を想定して、プログラムが組まれているとは思えない。モフモフを愛するなどという感情はその中に含まれていないはずだ。
その人工知能によって育てられた初代達も同じようなものだ。自分たちの常識の範囲内で考え、常識外の事に上手く対応できなかったのだろう。
「何も知らない子供が、親や先生の言う事を聞いて行動しているようなものか……」
短期間で常識的な知識を詰め込んで誕生させた者に、人類の復興などという命題を与えると、他を排除し人類のためだけの世界を築こうとするのかもしれない。ゲームの中の勇者みたいに。
俺はこの白い部屋を出て、外の扉へと向かった。扉の外はすっかり暗くなっていて首相の護衛が俺を待っていてくれた。
「ユヅキさん、首相は公邸に戻られました。内部の事については明日報告してほしいとの事です」
もう何日もこの始まりの家に居たような気がしたが、今は午後8時だそうだ。
護衛と共に道に停めた馬車に向かう。この細く古い街道は、初代達がこの島に住んでいた住民達を虐殺していった血塗られた道だ。過去の事とは言え、他に何かいい方法はなかったのかと考えてしまう。
「すまんが、宿泊施設まで送ってくれるか」
今日は疲れた。俺はそのまま馬車に揺られてカリン達の待つ建物へと帰る。みんなは食事を終わらせていたが、俺の帰りを待っていてくれた。
「ユヅキ。遅くなるって連絡もらったけど、何かあったの?」
「ユヅキさん、食事できてますよ。少し温めてもらいますね」
「まあ、座ってゆっくりしろ」
みんな暖かく俺を迎えてくれた。まったく知らない外国から故郷に帰って来たような気分だ。
「みんな心配かけてすまなかったな。最近の人族の様子を色々と聞いていたんだ。すまんが明日も少し手続きがあるそうなんだ」
明日は公邸に行って、今日の事を説明しないと駄目だからな。
「そうなの、折角きれいな湖まで一緒に行こうと思ってたのに」
「すまんな、カリン。また今度な」
だがこれで俺の気持ちの整理がついた。人族は俺の子孫にあたるが、人類復興という命題を与えられ、そのために生きている。
俺はそんなものに興味はない。
俺も人類復興のために送り出されたのかも知れないが、俺はこの世界の家族のために生きる。俺は勇者になるつもりはない。況してやゲームの中の勇者などにはな。
今夜はゆっくり眠って明日に備えよう。
翌日の朝、俺は迎えに来た馬車に乗り首相公邸へと向かう。昨日の白い部屋の事を全て話して良いものか悩む。
今の人族が初代と同じ考えでいるのか分からない。人類の復興だけを考えているなら諫めるべきか。
謁見室には首相と、今日はその隣に奥さんも座っていた。
「おはよう、ユヅキ君。隣は妻のメイカだ」
「あなたが始まりの家の鍵を開けたという方ですね。始まりの家での事を聞きたいのですが、よろしいかしら」
奥さんは首相と同じ40歳くらいの綺麗な人だ。今日は側近のケンヤは同席していない。この人達は初代の柊一族の末裔だそうで、あの白い家を管理する者達のようだな。
「あなた方の言うように、あそこには初代の記録が残されていた」
「初代は何と?」
「あの者達は、人類の復興を目指して尽力していたよ」
「その人類というのは、我ら人族以外の人も含むと解釈してもいいのか」
「そうだな。全ての人間ということだ」
今の人族だけでなく、過去の地球に住んでいた人類の事を考えて行動していた。
「やはりそうか」
「やはりとは?」
「昔からの決まり事の中に、『我ら人族は人類のためにある』という一節がある。我らの幸福のためだけでなく、もっと大きなものの為だと解釈されてきた」
その目的の一部として、この国以外に居る俺のような者の保護もしていると言っている。
「そのため国の主要な役職になろうとする者は、大陸を巡り国外の事を知る旅をすることになっている。私も妻と一緒に10年程前に大陸を旅したことがある」
大陸のあちこちで旅をしている人族の噂があるのは、人族としてそのような事をしていたからか。10年前か……俺が聞いた18年程前に王国を旅した人と、この首相夫妻は違うようだな。
「首相。あなた方は大陸に住む人族以外の種族をどう思っている」
「あの者達は、我らとは違う。文明や文化、風習もだ。我らの脅威にならなければ良いと思っているよ」
首相と一緒に大陸を旅した奥さんも、同様に思っているのか言葉をつなぐ。
「そうね、危険な場所に住んでいる方達で、科学技術もなしに不便に暮らしていたわね」
「王国までは行けなかったが、帝国も共和国も科学では我らに劣っている。しかし帝国の軍事力は侮れないと感じている」
やはり初代と同じように、他種族を脅威としか思っていないようだな。
「ユヅキ君、大戦の頃の戦闘記録を知りたい。初代達はどのように戦っていたのだ」
「なぜそのようなことを聞く」
「我ら人族は絶滅の危機に瀕している。大陸への進出を考えているのだよ」
64
お気に入りに追加
961
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる