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第4章 とある世界編
第106話 海洋族の治療2
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ナミディアさんがいる部屋は、ベッドが並ぶ診療所のような場所だ。カリンと共に行き、昨日と同じような治療をしたいと話す。
「ナミディアさん、体の具合はどうだ?」
「ユヅキ殿、ずいぶんと楽になりました。でも少しエラの辺りがひりひりする感じがあります」
昨日は即席で作った塩水で洗浄したからな。塩が少し濃かったのかもしれないな。
「今日は海から持ってきた海水がある。それで昨日と同じことをしよう」
そこへ隣りの部屋から、女性のエルフがやって来て声を掛けてくる。
「すみません、私は医師のエルトナと言います。一緒に治療を手伝わせてもらえませんか」
昨日治療を手伝ってくれた人だが、やはり医師だったようだ。海洋族の治療方法を詳しく見ておきたいのだろう。
「それは助かるよ。手伝ってくれ」
ナミディアさんを洗い場に連れて行き、まずは綺麗な水でエラの洗浄をする。
「この防水布を肩から巻いてください。服が濡れることもないでしょう」
椅子に座らせて、医師のエルトナさんが持ってきたシーツのような大きな布を巻く。確かにこれなら治療がやり易いな。
まずはきれいな水を飲んでもらい、エラから出すようにしてもらった。
「今日はこの海水を飲んでくれるか」
横で見ていたエルトナさんが、海水を入れた容器を見つつ尋ねてくる。
「すみません、その海水は安全でしょうか」
「ああ、一度沸騰させて冷やしたものだ」
「あなたは冒険者なのに、充分な医療知識を持っているのですね」
このエルトナさんも、海水をそのまま使う危険性を知っているようだな。顕微鏡が無いこの世界だ、微生物の知識は無くとも経験上知り得ているのだろう。
俺の横で、治療する様子を見て手伝ってくれる。
「ナミディアさん。エラがひりひりするのは無くなったかい」
「ええ、良くなりました。ユヅキ殿、ありがとうございます」
「少しエラを見せてもらうよ」
エラの色を見たが昨日に比べ赤く綺麗な色になってきている。エラに直接光魔法を当てて今日はこれで終了だ。
部屋に戻ったナミディアさんの髪の毛をドライヤーで乾かしていると、エルトナさんが不思議そうに尋ねてきた。
「それは魔道具でしょうか? 温風が出ているようなのですが」
「ええ、そうよ。ここには無いでしょうけど、王国なら売っているわ。これもユヅキが作ったのよ」
カリン、そういう自慢はやめてくれないか。俺ひとりで作った物でもないし恥ずかしくなるじゃないか。
「ナミディアさん、この薬を飲んでくれ」
コップに入れた水と薬を渡す。
「その白い物が、薬なんですか。そのような大きな飲み薬は見たことがないのですが」
「この外側は薬ではなく、粉薬を飲みやすくするための溶ける容器だ。これで炎症の原因を直す」
ガラス瓶に入っているカプセル錠剤を見せる。
「これが人族の薬学なのでしょうか。薬草を塗るのでなく、飲んで炎症が治るなんて初めて聞きました」
「炎症自体には、塗る薬草のほうがいいな。これはその原因である細菌を殺す物だ」
まあ、女神様にもらった薬だしな。この世界には無いものだ。エルトナさんは物珍しそうに薬品の入った瓶を見つめる。
「医術はエルフ族が一番だと思っていましたが、勉強になりました。ありがとうございます」
その後、ナミディアさんには栄養のある食事を摂ってもらって、ここでゆっくり休んでもらう。エルトナさんも、時々様子を見てくれると言うので後は任せよう。
翌朝、ナミディアさんの様子を見に行くが、今日は元気そうにしているな。今日までは大事を取って、ここで寝てもらう事にした。
女神様にもらった薬はもう残り少ない。今薬を飲んでもらうか迷っていると、エルトナさんが俺に尋ねてきた。
「このエラと言う器官は粘膜のように見えますが」
「肺と同じように、薄い膜の中に無数の血管が走っていて、水中の酸素を体に取り込む器官なんだ」
少し専門的になったが、医者であるエルトナさんなら分かってくれるだろう。
「それなら鼻に塗って呼吸を楽にする薬草があります。それを使えないでしょうか。ユヅキさんの持っている薬は貴重な物じゃないのですか」
昨日瓶の中の残り少ない薬を見たエルトナさんが気を遣ってくれたようだ。その薬草を俺の鼻に塗ってどのような物か確かめる。
ハーブのような香りがして、それほど刺激があるものではないが薬効成分は含まれているようだ。
「これなら使えそうだな」
これを直接エラに塗る訳にはいかないが、鼻と首元に薬を塗れば効果はありそうだ。
「ナミディアさん、どうだ」
「ええ、なんだかスーッとする感じですね。変な感じはありません」
今日はこれで様子を見てもらおう。
俺が部屋に戻ると、昨日一緒に海に行ったハルミナが部屋に来ていた。
「昨日の速く走る魔法、わたしに教えてほしいんだけど」
はじめて高速移動を体験して、自分でもしてみたくなったんだろうな。
「すまんが、靴に取り付ける魔道部品が無くてな。靴を作れないんだよ」
「その魔道部品って、どういった物なの」
俺は靴の裏に取り付けている部品をハルミナに見せる。
「この部品に足から魔力を流して靴底に風属性を一時的に付与するんだ」
「永久付与じゃなくて、一時付与でいいの? それならできるかもしれないわ」
「ハルミナは風属性が使えるのか?」
「風だけじゃなくて全属性が使えるわ。裏属性も少しなら使えるわよ」
裏属性? 聞きなれない単語だが今はいいか。
自分の風属性魔法で靴底に魔法付与できるなら、部品が無くても風の靴を作る事はできそうだな。そう言うと、ぜひ作ってほしいと頼まれた。
「それじゃ、銅の網と銅線を用意してくれるか。銅の中を魔力が通る事は知っているか?」
「ええ、銀の方が通りやすいけど、銅でも魔力は流れるわね」
「その事を知ってるなら大丈夫だな。魔力が通りやすい純度の高い銅を用意してくれ」
魔法付与は難しいと聞いたが、エルフなら可能と言うことか。魔道部品無しの風の靴を作ってみるか。
「ナミディアさん、体の具合はどうだ?」
「ユヅキ殿、ずいぶんと楽になりました。でも少しエラの辺りがひりひりする感じがあります」
昨日は即席で作った塩水で洗浄したからな。塩が少し濃かったのかもしれないな。
「今日は海から持ってきた海水がある。それで昨日と同じことをしよう」
そこへ隣りの部屋から、女性のエルフがやって来て声を掛けてくる。
「すみません、私は医師のエルトナと言います。一緒に治療を手伝わせてもらえませんか」
昨日治療を手伝ってくれた人だが、やはり医師だったようだ。海洋族の治療方法を詳しく見ておきたいのだろう。
「それは助かるよ。手伝ってくれ」
ナミディアさんを洗い場に連れて行き、まずは綺麗な水でエラの洗浄をする。
「この防水布を肩から巻いてください。服が濡れることもないでしょう」
椅子に座らせて、医師のエルトナさんが持ってきたシーツのような大きな布を巻く。確かにこれなら治療がやり易いな。
まずはきれいな水を飲んでもらい、エラから出すようにしてもらった。
「今日はこの海水を飲んでくれるか」
横で見ていたエルトナさんが、海水を入れた容器を見つつ尋ねてくる。
「すみません、その海水は安全でしょうか」
「ああ、一度沸騰させて冷やしたものだ」
「あなたは冒険者なのに、充分な医療知識を持っているのですね」
このエルトナさんも、海水をそのまま使う危険性を知っているようだな。顕微鏡が無いこの世界だ、微生物の知識は無くとも経験上知り得ているのだろう。
俺の横で、治療する様子を見て手伝ってくれる。
「ナミディアさん。エラがひりひりするのは無くなったかい」
「ええ、良くなりました。ユヅキ殿、ありがとうございます」
「少しエラを見せてもらうよ」
エラの色を見たが昨日に比べ赤く綺麗な色になってきている。エラに直接光魔法を当てて今日はこれで終了だ。
部屋に戻ったナミディアさんの髪の毛をドライヤーで乾かしていると、エルトナさんが不思議そうに尋ねてきた。
「それは魔道具でしょうか? 温風が出ているようなのですが」
「ええ、そうよ。ここには無いでしょうけど、王国なら売っているわ。これもユヅキが作ったのよ」
カリン、そういう自慢はやめてくれないか。俺ひとりで作った物でもないし恥ずかしくなるじゃないか。
「ナミディアさん、この薬を飲んでくれ」
コップに入れた水と薬を渡す。
「その白い物が、薬なんですか。そのような大きな飲み薬は見たことがないのですが」
「この外側は薬ではなく、粉薬を飲みやすくするための溶ける容器だ。これで炎症の原因を直す」
ガラス瓶に入っているカプセル錠剤を見せる。
「これが人族の薬学なのでしょうか。薬草を塗るのでなく、飲んで炎症が治るなんて初めて聞きました」
「炎症自体には、塗る薬草のほうがいいな。これはその原因である細菌を殺す物だ」
まあ、女神様にもらった薬だしな。この世界には無いものだ。エルトナさんは物珍しそうに薬品の入った瓶を見つめる。
「医術はエルフ族が一番だと思っていましたが、勉強になりました。ありがとうございます」
その後、ナミディアさんには栄養のある食事を摂ってもらって、ここでゆっくり休んでもらう。エルトナさんも、時々様子を見てくれると言うので後は任せよう。
翌朝、ナミディアさんの様子を見に行くが、今日は元気そうにしているな。今日までは大事を取って、ここで寝てもらう事にした。
女神様にもらった薬はもう残り少ない。今薬を飲んでもらうか迷っていると、エルトナさんが俺に尋ねてきた。
「このエラと言う器官は粘膜のように見えますが」
「肺と同じように、薄い膜の中に無数の血管が走っていて、水中の酸素を体に取り込む器官なんだ」
少し専門的になったが、医者であるエルトナさんなら分かってくれるだろう。
「それなら鼻に塗って呼吸を楽にする薬草があります。それを使えないでしょうか。ユヅキさんの持っている薬は貴重な物じゃないのですか」
昨日瓶の中の残り少ない薬を見たエルトナさんが気を遣ってくれたようだ。その薬草を俺の鼻に塗ってどのような物か確かめる。
ハーブのような香りがして、それほど刺激があるものではないが薬効成分は含まれているようだ。
「これなら使えそうだな」
これを直接エラに塗る訳にはいかないが、鼻と首元に薬を塗れば効果はありそうだ。
「ナミディアさん、どうだ」
「ええ、なんだかスーッとする感じですね。変な感じはありません」
今日はこれで様子を見てもらおう。
俺が部屋に戻ると、昨日一緒に海に行ったハルミナが部屋に来ていた。
「昨日の速く走る魔法、わたしに教えてほしいんだけど」
はじめて高速移動を体験して、自分でもしてみたくなったんだろうな。
「すまんが、靴に取り付ける魔道部品が無くてな。靴を作れないんだよ」
「その魔道部品って、どういった物なの」
俺は靴の裏に取り付けている部品をハルミナに見せる。
「この部品に足から魔力を流して靴底に風属性を一時的に付与するんだ」
「永久付与じゃなくて、一時付与でいいの? それならできるかもしれないわ」
「ハルミナは風属性が使えるのか?」
「風だけじゃなくて全属性が使えるわ。裏属性も少しなら使えるわよ」
裏属性? 聞きなれない単語だが今はいいか。
自分の風属性魔法で靴底に魔法付与できるなら、部品が無くても風の靴を作る事はできそうだな。そう言うと、ぜひ作ってほしいと頼まれた。
「それじゃ、銅の網と銅線を用意してくれるか。銅の中を魔力が通る事は知っているか?」
「ええ、銀の方が通りやすいけど、銅でも魔力は流れるわね」
「その事を知ってるなら大丈夫だな。魔力が通りやすい純度の高い銅を用意してくれ」
魔法付与は難しいと聞いたが、エルフなら可能と言うことか。魔道部品無しの風の靴を作ってみるか。
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