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第3章 俺のスローライフ編
第72話 カリンの弟子4
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セルンも、ある程度魔法が使えるようになった。この成果をご両親にも見てもらおうと、家の横の平原で発表会を行なう。
「セルン、火魔法を飛ばしてみなさい」
「はい。ファイヤーボール!」
手には以前カリンが使っていたタクト型の杖を持ち、小さな火の玉を遠くに飛ばした。セルンも魔力が大きいから、魔力を制限する杖が必要になりカリンの杖を1本譲り受けた。
その後もご両親に見せるため、セルンは風魔法と土魔法を飛ばす。
「セルン、すごいわ。こんなにも魔法が使えるなんて」
「ほんとだ。セルンのこんな姿を見ることができるとは思ってもいなかったよ」
ご両親はセルンを抱きしめ、セルンも嬉しそうに笑う。
「カリンさん。本当にありがとうごさいました。娘にこんな素晴らしい魔法を授けてくれて」
「ほんと、何て感謝すればいいのかしら」
「まあ、私にかかればこれぐらい朝飯前よ」
村では大魔術師と思われているからな。面目躍如と言ったところか。カリンに教えた方法がそのまま通用してくれて、ほんと良かった。俺もほっと胸をなでおろす。
「お父さん、お母さん。私まだお師匠様の所で修業がしたいです。お師匠様の家にいてもいいですか」
「まあ、まだこれ以上上達できるの。カリンさん。セルンを預けてもいいですか」
「ええ、私はいいわよ。ユヅキ、いいわよね」
「ああ、セルンがいいなら俺はいいさ」
「ありがとうございます。娘をよろしくお願いします」
引き続きセルンを預かって魔法の練習をすることになったんだが……今のままでいいのか? ご両親が家に帰っていくのを見送りカリンに意見する。
「カリン。なんでファイヤーボールって叫ばせて魔法使わせるんだよ」
「だってあれはファイヤーボールじゃない。魔法の名前を言ったっていいでしょう」
「いや、だからな、そんな詠唱はいらないだろうが。セルンも魔法の名前を叫びながら魔法使うのって恥ずかしいよな」
「私、お師匠様みたいになりたいです」
これは、だめだ。最初にカリンから教わったのが悪かったか。こんな二世が誕生しちまうとは。
「セルン、いい。これがウインドカッターよ」
「はい、ウインドカッター!」
その後もふたりそろって、魔法の名前を連呼しながら魔法を撃って練習……いや遊んでいやがる。
「ねえ~、そろそろ夕飯の準備をしますよ~」
「は~い」
薬草採取に行っていたアイシャとチセも帰って来た。俺達は家に戻り食事の用意をしていく。
「アイシャ姉さま、チセ姉さま。私、またこの家で修業することになりました」
「まあ、そうなの。それは良かったわ」
「セルン。またあたしの部屋でおしゃべりしましょうね」
「はい」
アイシャもチセも嬉しそうだ。それにセルンも笑顔で応える。この家にも馴染んで、みんなで食事するのが当たり前になってきたな。
「それでな、今日平原で魔法を見せたんだが、セルンも魔法の名前を叫びながら魔法を撃っていたんだぞ」
「カリンは最初からだったし、もう慣れたわね。別に気にしなくてもいいんじゃないかしら」
「そうですよ、師匠。セルンの好きなようにやらせてあげればいいと思います」
「そうは言ってもな~」
この歳から中二病というのも困る。
「なに言ってんのよ。名前を口に出して魔法を撃つと、タイミングよく撃てるから狙いがつけやすいのよ」
「お師匠様がそう言っているんですから、私もそれでいいと思います」
こんな能天気なカリンに付き合っていると、セルンまで頭が悪くなっちまうぞ。
「仕方がない、俺が魔法の神髄を見せてやろう。セルンこっちに顔を向けてみろ」
「なんですか、ユヅキおじ様」
俺はセルンの顔に向けてドライヤー魔法を使った。
「あれ、これってドライヤーの魔道具と同じですよ。あれ、なんでですか」
「ユヅキさんはね、ドライヤーの魔道具の生みの親なのよ」
「すごいです。確か火と風は反発して発動しないはずですよね」
魔法を使えるようになって日も浅いが、魔法の基本的な事は理解しているようだな。
「これは俺のオリジナル魔法だ。どうだセルンもやってみるか」
「はい、教えてください」
「もう、ユヅキったら。私の弟子を取らないでよ」
「セルンにも、カリンの魔法だけがすごいんじゃないって事を教えとかないとな」
その後、セルンに動作原理を教えて練習したが、やはり難しいようだ。すぐにはできんだろう、何日か様子を見てみるか。
1週間後。
「ユヅキおじ様。ドライヤーの魔法できるようになりました」
「ほぉ~、すごいじゃないか。やって見せてくれ」
「はい」
「うわ~、何だこれは」
突風のような温風がセルンの指から出てくる。
まだ親指を添えないとできないようで、杖を使って発動することは難しいそうだ。素手だとこうなってしまうのか。
半端ね~な。
「でも、すごいな。ちゃんとできてるじゃないか」
「はい、すごく難しかったですけど、ユヅキおじ様の言った通りにしていたらできました。ありがとうございます」
「世の中は広いからな。カリン以外にもいろんな魔術を学べばいいさ」
「はい」
素直ないい子じゃないか。
次の日の朝。カリンが俺と裏山で狩りがしたいと言ってきた。セルンに実践的な魔法の使い方を教えるようだ。
「セルン。今日はここで鹿を狩るわよ」
「はい」
「向こうでユヅキが鹿を追い立ててこちらに誘導してくれるわ。その鹿に風魔法を使ってあなたが仕留めるのよ」
いつもアイシャ達とやっている狩りの方法だな。セルンにはカリンがついているし危険はないだろう。6頭程の群れを追い立てる。
「カリン、そっちに行ったぞ」
「セルン。鹿が見えたらすぐに魔法を撃ちなさい」
「はい! み、見えました。ウインドカッター!」
しかし林の木々に阻まれて鹿に命中せず、逃げられてしまったようだ。
「狙いをつけて左右から風の刃を曲げて撃ってみなさい」
場所を移動してもう一度、俺が鹿を追い立てて狩りの練習をする。
「ウインドカッター!」
また、木に邪魔されたようだ。
「セルン。素手で魔法を撃ちなさい」
「は、はい! ウインドカッター!」
手に持っていた小さな杖を腰に差し、鹿に向かって手を振り上げる。巨大な風の刃が林の木をなぎ倒しながら、鹿を捉えて真っ二つにした。
「ほら、できたじゃない」
できた、じゃね~よ。力技で鹿を仕留めやがって。魔法の練習に来てるんじゃないのかよ。まあ、いいか。初めてセルンが仕留めた獲物だ。
「セルン、獲物を村に持ち帰るぞ」
内臓だけは取り出して、真っ二つになった鹿の半分をセルンが引きずって村に帰る。
「あっ、アイシャ姉さま。これ私が仕留めた鹿なんですよ」
嬉しそうに初めての獲物をアイシャに見せに行く。
「セルン、鹿を真っ二つにしたらダメじゃないの! 革の価値が下がるのよ。それにちゃんと血抜きもできていないし、いい肉が取れないじゃない」
アイシャに怒られて、セルンがウルウルと涙目になっている。
「まあ、まあ。セルンも初めてだし、そんなに怒らなくても」
「ユヅキさん! あなたが付いていて、これじゃダメでしょう」
「はい、すみません。私が悪かったです」
「最初が肝心なのよ。明日私が一緒に行って狩りのやり方を教えます」
アイシャはお腹も大きくなってきているが、翌日俺やカリンと一緒に裏山に入り、狩りの方法をセルンにみっちりと教え込んだ。
「アイシャを怒らせると恐いんだからな」
「は、はい。私頑張ります」
セルンも昨日のように木を切り倒すような大きな魔法は使わず、風の刃を曲げて鹿の首から上だけを狙って倒す。昨日とは違って魔法の名前を叫ぶこともなく、真剣に魔法を操っている。
解体の方法も教えてもらい、血抜きをして獲物を村に持ち帰った。スパルタ教育ではあるがこれもいい勉強になっただろう。
その後もセルンは実戦で経験を積んで、魔術の習得に努めていった。
「セルン、火魔法を飛ばしてみなさい」
「はい。ファイヤーボール!」
手には以前カリンが使っていたタクト型の杖を持ち、小さな火の玉を遠くに飛ばした。セルンも魔力が大きいから、魔力を制限する杖が必要になりカリンの杖を1本譲り受けた。
その後もご両親に見せるため、セルンは風魔法と土魔法を飛ばす。
「セルン、すごいわ。こんなにも魔法が使えるなんて」
「ほんとだ。セルンのこんな姿を見ることができるとは思ってもいなかったよ」
ご両親はセルンを抱きしめ、セルンも嬉しそうに笑う。
「カリンさん。本当にありがとうごさいました。娘にこんな素晴らしい魔法を授けてくれて」
「ほんと、何て感謝すればいいのかしら」
「まあ、私にかかればこれぐらい朝飯前よ」
村では大魔術師と思われているからな。面目躍如と言ったところか。カリンに教えた方法がそのまま通用してくれて、ほんと良かった。俺もほっと胸をなでおろす。
「お父さん、お母さん。私まだお師匠様の所で修業がしたいです。お師匠様の家にいてもいいですか」
「まあ、まだこれ以上上達できるの。カリンさん。セルンを預けてもいいですか」
「ええ、私はいいわよ。ユヅキ、いいわよね」
「ああ、セルンがいいなら俺はいいさ」
「ありがとうございます。娘をよろしくお願いします」
引き続きセルンを預かって魔法の練習をすることになったんだが……今のままでいいのか? ご両親が家に帰っていくのを見送りカリンに意見する。
「カリン。なんでファイヤーボールって叫ばせて魔法使わせるんだよ」
「だってあれはファイヤーボールじゃない。魔法の名前を言ったっていいでしょう」
「いや、だからな、そんな詠唱はいらないだろうが。セルンも魔法の名前を叫びながら魔法使うのって恥ずかしいよな」
「私、お師匠様みたいになりたいです」
これは、だめだ。最初にカリンから教わったのが悪かったか。こんな二世が誕生しちまうとは。
「セルン、いい。これがウインドカッターよ」
「はい、ウインドカッター!」
その後もふたりそろって、魔法の名前を連呼しながら魔法を撃って練習……いや遊んでいやがる。
「ねえ~、そろそろ夕飯の準備をしますよ~」
「は~い」
薬草採取に行っていたアイシャとチセも帰って来た。俺達は家に戻り食事の用意をしていく。
「アイシャ姉さま、チセ姉さま。私、またこの家で修業することになりました」
「まあ、そうなの。それは良かったわ」
「セルン。またあたしの部屋でおしゃべりしましょうね」
「はい」
アイシャもチセも嬉しそうだ。それにセルンも笑顔で応える。この家にも馴染んで、みんなで食事するのが当たり前になってきたな。
「それでな、今日平原で魔法を見せたんだが、セルンも魔法の名前を叫びながら魔法を撃っていたんだぞ」
「カリンは最初からだったし、もう慣れたわね。別に気にしなくてもいいんじゃないかしら」
「そうですよ、師匠。セルンの好きなようにやらせてあげればいいと思います」
「そうは言ってもな~」
この歳から中二病というのも困る。
「なに言ってんのよ。名前を口に出して魔法を撃つと、タイミングよく撃てるから狙いがつけやすいのよ」
「お師匠様がそう言っているんですから、私もそれでいいと思います」
こんな能天気なカリンに付き合っていると、セルンまで頭が悪くなっちまうぞ。
「仕方がない、俺が魔法の神髄を見せてやろう。セルンこっちに顔を向けてみろ」
「なんですか、ユヅキおじ様」
俺はセルンの顔に向けてドライヤー魔法を使った。
「あれ、これってドライヤーの魔道具と同じですよ。あれ、なんでですか」
「ユヅキさんはね、ドライヤーの魔道具の生みの親なのよ」
「すごいです。確か火と風は反発して発動しないはずですよね」
魔法を使えるようになって日も浅いが、魔法の基本的な事は理解しているようだな。
「これは俺のオリジナル魔法だ。どうだセルンもやってみるか」
「はい、教えてください」
「もう、ユヅキったら。私の弟子を取らないでよ」
「セルンにも、カリンの魔法だけがすごいんじゃないって事を教えとかないとな」
その後、セルンに動作原理を教えて練習したが、やはり難しいようだ。すぐにはできんだろう、何日か様子を見てみるか。
1週間後。
「ユヅキおじ様。ドライヤーの魔法できるようになりました」
「ほぉ~、すごいじゃないか。やって見せてくれ」
「はい」
「うわ~、何だこれは」
突風のような温風がセルンの指から出てくる。
まだ親指を添えないとできないようで、杖を使って発動することは難しいそうだ。素手だとこうなってしまうのか。
半端ね~な。
「でも、すごいな。ちゃんとできてるじゃないか」
「はい、すごく難しかったですけど、ユヅキおじ様の言った通りにしていたらできました。ありがとうございます」
「世の中は広いからな。カリン以外にもいろんな魔術を学べばいいさ」
「はい」
素直ないい子じゃないか。
次の日の朝。カリンが俺と裏山で狩りがしたいと言ってきた。セルンに実践的な魔法の使い方を教えるようだ。
「セルン。今日はここで鹿を狩るわよ」
「はい」
「向こうでユヅキが鹿を追い立ててこちらに誘導してくれるわ。その鹿に風魔法を使ってあなたが仕留めるのよ」
いつもアイシャ達とやっている狩りの方法だな。セルンにはカリンがついているし危険はないだろう。6頭程の群れを追い立てる。
「カリン、そっちに行ったぞ」
「セルン。鹿が見えたらすぐに魔法を撃ちなさい」
「はい! み、見えました。ウインドカッター!」
しかし林の木々に阻まれて鹿に命中せず、逃げられてしまったようだ。
「狙いをつけて左右から風の刃を曲げて撃ってみなさい」
場所を移動してもう一度、俺が鹿を追い立てて狩りの練習をする。
「ウインドカッター!」
また、木に邪魔されたようだ。
「セルン。素手で魔法を撃ちなさい」
「は、はい! ウインドカッター!」
手に持っていた小さな杖を腰に差し、鹿に向かって手を振り上げる。巨大な風の刃が林の木をなぎ倒しながら、鹿を捉えて真っ二つにした。
「ほら、できたじゃない」
できた、じゃね~よ。力技で鹿を仕留めやがって。魔法の練習に来てるんじゃないのかよ。まあ、いいか。初めてセルンが仕留めた獲物だ。
「セルン、獲物を村に持ち帰るぞ」
内臓だけは取り出して、真っ二つになった鹿の半分をセルンが引きずって村に帰る。
「あっ、アイシャ姉さま。これ私が仕留めた鹿なんですよ」
嬉しそうに初めての獲物をアイシャに見せに行く。
「セルン、鹿を真っ二つにしたらダメじゃないの! 革の価値が下がるのよ。それにちゃんと血抜きもできていないし、いい肉が取れないじゃない」
アイシャに怒られて、セルンがウルウルと涙目になっている。
「まあ、まあ。セルンも初めてだし、そんなに怒らなくても」
「ユヅキさん! あなたが付いていて、これじゃダメでしょう」
「はい、すみません。私が悪かったです」
「最初が肝心なのよ。明日私が一緒に行って狩りのやり方を教えます」
アイシャはお腹も大きくなってきているが、翌日俺やカリンと一緒に裏山に入り、狩りの方法をセルンにみっちりと教え込んだ。
「アイシャを怒らせると恐いんだからな」
「は、はい。私頑張ります」
セルンも昨日のように木を切り倒すような大きな魔法は使わず、風の刃を曲げて鹿の首から上だけを狙って倒す。昨日とは違って魔法の名前を叫ぶこともなく、真剣に魔法を操っている。
解体の方法も教えてもらい、血抜きをして獲物を村に持ち帰った。スパルタ教育ではあるがこれもいい勉強になっただろう。
その後もセルンは実戦で経験を積んで、魔術の習得に努めていった。
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